「ろう者コミュニティと俳句・漫画」 写真や文章はインターネットや書籍からコピーしたものを使用しています。
俳句
「古池や蛙とびこむ水の音」 「閑さや岩にしみいる蝉の聲」 松尾芭蕉の有名な俳句をこのように読むと、 音声(聴覚)から湧き出るイメージを楽しむことができよう。 「閑さや岩にしみいる蝉の聲」
聴覚障害のある俳人 本日紹介するのは, 杉山杉風 村上鬼城 阿波野青畝 俳句に視覚的なイメージを感じ取れるか? 「聴覚障害者と文学・漫画」 大杉 聴覚障害のある俳人 本日紹介するのは, 杉山杉風 村上鬼城 阿波野青畝 俳句に視覚的なイメージを感じ取れるか? 俳句に聴覚障害者の生活文化を読み取れるか? 彼らは他の聴覚障害者と交流を持っていたか(ろう者コミュニティ)
聴覚障害のある俳人 1878 京都に聾学校創立 電気式補聴器の輸入 1600 1700 1800 1900 2000 杉山杉風 村上鬼城 1600 1700 1800 1900 2000 杉山杉風 村上鬼城 阿波野青畝 杉山杉風は他のろう者と交流がなかった. 村上鬼城は杉山杉風について論文を書いた.「杉風論」1916年 阿波野青畝が20歳の時に村上鬼城は54歳,同じホトトギス派に属していた
杉山杉風(すぎやまさんぷう:1647-1732) 松尾芭蕉の高弟,そしてパトロン的な存在だった 芭蕉の「奥の細道」紀行のお金を出している
雪の松おれ口みればなお寒し 視覚的なイメージは? 聴覚障害者の生活文化は?
おし蝉の鳴かぬ梢もあわれなり 鳴かないセミ。雌のセミ。《季 夏》 視覚的なイメージは? 聴覚障害者の生活文化は?
村上鬼城(むらかみきじょう:1865-1938) 初め軍人を志すが、耳疾のため断念、父の跡を継いで高崎区裁判所構内代書人(=司法書士)となる。 正岡子規に教えを請い、やがて「ホトトギス」同人となり、「境涯の俳人」と呼ばれる。 雷神 鶴 猿曳き
補聴器をたよりに老いぬ暮れの春 冬蜂の死にどころなくあるきにけり 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり 治聾酒の酔ふほどもなくさめにけり 《春の季語》 立春から5番目の戌(いぬ)の日に、土地の神に供える酒。 また、この日に飲む酒。 この日に酒を飲むと耳の障害が治るという。 治聾酒の酔ふほどもなくさめにけり 冬蜂の死にどころなくあるきにけり 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり 視覚的なイメージは? 聴覚障害者の生活文化は?
阿波野青畝(あわのせいほ:1899-1992) 補聴器がぴいぴい衣更ふるときに 虫の灯に読みたかぶりぬ耳しひ児 高浜虚子に師事,ホトトギス派 聴覚障害が進学の障害となり苦しむ 視覚的なイメージは? 聴覚障害者の生活文化は?
3人は下記モデルのどこに? 聴力的観点 言語的観点 政治的観点 社会的観点 ろう者コミュニティ Baker & Cokely 1980 文化の 発信 ろう者コミュニティ Baker & Cokely 1980
吉澤昌三先生(栃木在住)
本学学生が高校時代に作った短歌 音のなき 世界の中で 手さぐりで 探し見つけた 友の手の音
漫画
聴覚障害者に漫画が必要な理由は? 擬音語を学べる 場面に応じた話し方を 学べる 視覚的に理解できる 今の話題がわかる 飽きないで 漫画で 学んだ擬音語は何があるかな? 擬音語を学べる 漫画で 敬語の使い方を学べたかな? 場面に応じた話し方を 学べる 視覚的に理解できる 漫画を読んで原作を読みたくなったことはあるかな? 漫画から生まれた手話表現は何があるかな? 今の話題がわかる 飽きないで どんどん読める
聴覚障害者の声(1986年)
ろう者の漫画同人誌「漫喰虫」
聴覚障害者の描く漫画 本日紹介するのは, 坂口環(さかぐちたまき) 「聴覚障害者と文学・漫画」 大杉 聴覚障害者の描く漫画 本日紹介するのは, 坂口環(さかぐちたまき) 岡山県立岡山聾学校を卒業後、理髪の仕事に従事 岡山県のろう者協会機関紙に4コマを連載 漫画に視覚的なイメージを感じ取れるか? Yes! 漫画に聴覚障害者の生活文化を読み取れるか? Yes! 彼女は他の聴覚障害者と交流を持っているか(ろう者コミュニティ) Yes! 坂口さんの本から抜き出した4コマ漫画のコピーを配布します。読んで分析した結果をワークシートに記入してください。終わったら、4人ほどのグループに分かれて、「ろう者文化ベストワン」の作品を決めてください。なお、終わったらコピーを回収します。
坂口さんの4コマ漫画は どこで生まれた? 聴力的観点 言語的観点 政治的観点 社会的観点 文化の 発信 ろう者コミュニティ Baker & Cokely 1980
永井哲1998年 「マンガの中の障害者たち」 作者は聴覚障害者の生活文化を理解しているか 無知:想像しただけで書いている 永井哲1998年 「マンガの中の障害者たち」 作者は聴覚障害者の生活文化を理解しているか 無知:想像しただけで書いている 偏見:差別に通じるような考えが読み取れる 誤解:正しく理解しようとしているが,間違っている