経済情報入門Ⅱ(三井) 公共事業と社会保障.

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公共経済学 19. 個別消費税と利子所得税. 所得税 法人税 道府県民税 市町村民税 事業税 相続税・贈与税 地価税 印紙税 登録免許税 固定資産税 都市計画税 特別土地所有税 不動産取得税 消費税酒税 たばこ税たばこ特別税 航空燃料税 揮発油税 石油石炭税石油ガス税 関税 自動車重量税地方道路税.
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第5章第5章第5章第5章 競争的な市場が望ましくない場合. ①公益事業のかかえる問題 市場の失敗 ・問題が競争では解決しない ・競争状態の到達点が望ましい状態と 言えない 費用逓減産業問題 ( 自然独占問題 ) 圧倒的コスト優位のため市場が競 争的にならず、自然と独占状態になる 産業.
BCP (事業継続計画) 行政は業務継続計画 議員研修 大規模な災害・事故・システム障害が発生した場合に、 企業や行政組織が基幹事業を継続したり、早期に事業を 再開するために策定する行動計画 事前に業務の優先度を確定し、バックアップシステムの 整備や要員確保などの対応策を立てておくこと.
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沖縄大学3年 経営専攻 玉城征也 平成25年度 8月29日 (金) 1. 外国人観光客の満足度 12.4% 24.1% 沖縄観光コンベンションビューロー 平成25年 (外国人観光客受け入 れに関する実態事業調査報告書) 2.
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否定派 ロードプライシン グ導入の是非. ロードプライシングとは? 特定の道路や地域、時間帯における自動車 利 用者に対して課金することにより、自動車 利用 の合理化や交通行動の転換を促し、自動車 交 通量の抑制を図る施策 前提条件 今回のディベートでは、 交通量が著しい一般道路を対象 導入達成を「2020年東京オリンピッ.
1 経済情報入門Ⅱ(三井) 社会資本整備と政策評価. 2 1 .身近な社会資本:都市の河川管 理 2 .政府予算と社会資本整備 3 .社会資本整備の推移-分野別・地域別配分 - 4 .政策評価-費用便益分析- (4-1) 時間短縮便益 (4-2) 安全性向上の価値 5 .防災対策と住民の行動 (5-1)
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府中都市計画道路3・3・8号 府中所沢線整備事業
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現代の経済学B 伊東光晴「ケインズ」第3回 一般理論の骨組み(ii) 現代資本主義とケインズ経済学 京大 経済学研究科 依田高典.
平成22年3月末国債保有者内訳 日本銀行資金循環統計を元に中西健治事務所作成 2010年10月21日 参議院財政金融委員会.
Okinawa Christian University 人文学部 英語コミュニケーション学科 3年次久保田 杏里
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資料3  平成22年度第6回  大阪府建設事業再評価監視委員会 H
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交通事故の現状と要因 写真)交通事故 素材集-交通安全  「police of 九州」 写真)交通事故 「police of 九州」より.
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79GHz帯高分解能車載レーダと電波天文業務との共用検討 -検討経過と結果-
(注1) 「○譲与税」の後のカッコの中の値=「○税」の税収のうち地方に譲与される割合 所得税 道府県民税 法人税 市町村民税 事業税 相続税・贈与税 固定資産税 地価税  1998年以降当分の間非課税 都市計画税 印紙税 特別土地所有税 登録免許税 不動産取得税 消費税 酒税 石油ガス譲与税(1/2)
269 万kWh/km % 1% 9% 181 万kWh/km % 12% 4%
5章 プライマリー・マーケットにおけるCBA
5. プライマリー・マーケットにおけるCBA
第4章 プライマリー・マーケットにおけるCBA
税金や社会福祉などによって再分配機能が充実した国の場合、初期所得(税引き前の給与)でのジニ係数と、所得再配分後のジニ係数が異なる。
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特集 『豊かなモビリティ社会』=「誰もが安全で自由な移動を享受できる社会」 ■政策1 「サポートカー限定免許」の創設
公共経済学 完全競争市場.
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経済情報入門Ⅱ(三井) 公共事業と社会保障

問題1 個人2の時給=3000円 1時間30分 2時間 道路A 個人2 個人1の時給=2000円 1時間 2時間 個人1 道路B

問題1(続き) <個人1について> 節約時間=1時間 時給=2000円 ⇒ 時間節約の便益=?円

問題1(続き) <個人1について> 節約時間=1時間 時給=2000円 ⇒ 時間節約の便益=2000円×1=2000円

問題1(続き) <個人1について> 節約時間=1時間 時給=2000円 ⇒ 時間節約の便益=2000円×1=2000円 <個人2について> ⇒ 時間節約の便益=2000円×1=2000円 <個人2について> 節約時間=0.5時間 時給=3000円 ⇒ 時間節約の便益=?円

問題1(続き) <個人1について> 節約時間=1時間 時給=2000円 ⇒ 時間節約の便益=2000円×1=2000円 <個人2について> ⇒ 時間節約の便益=2000円×1=2000円 <個人2について> 節約時間=0.5時間 時給=3000円 ⇒ 時間節約の便益=3000円×0.5=1500円

問題1(続き) <個人1について> 節約時間=1時間 時給=2000円 ⇒ 時間節約の便益=2000円×1=2000円 <個人2について> ⇒ 時間節約の便益=2000円×1=2000円 <個人2について> 節約時間=0.5時間 時給=3000円 ⇒ 時間節約の便益=3000円×0.5=1500円

問題2 (続き) <交通事故で死亡する確率> エアバックなし=1,000万分の1 (1kmあたり) エアバックなしのときの死亡確率=1,000分の1 エアバックありのときの死亡確率=10,000分の1 エアバックの価格= 9万円 (エアバックの耐用年数=1年) <死亡確率が低下することの便益> 1年の間に自動車運転中に死亡する確率が 1,000分の1から10,000分の1に低下することの便益 =(少なくとも)?円

問題2(続き) <交通事故で死亡する確率> エアバックなし=1,000万分の1 (1kmあたり) エアバックなしのときの死亡確率=1,000分の1 エアバックありのときの死亡確率=10,000分の1 エアバックの価格= 9万円 (エアバックの耐用年数=1年) <死亡確率が低下することの便益> 1年の間に自動車運転中に死亡する確率が 1,000分の1から10,000分の1に低下することの便益 =(少なくとも)9万円

問題2(続き) <交通事故で死亡する確率> エアバックなし=1,000万分の1 (1kmあたり) エアバックなしのときの死亡確率=1,000分の1 エアバックありのときの死亡確率=10,000分の1 エアバックの価格= 9万円 (エアバックの耐用年数=1年) <死亡確率が低下することの便益> 1年の間に自動車運転中に死亡する確率が 1,000分の1から10,000分の1に低下することの便益 =(少なくとも)9万円

問題3(続き) 個人=問題2のような購買行動 ある橋を毎日通過する個人の数=10,000人 <橋の中央分離帯を整備するプロジェクト> 個人が1年間に遭遇する死亡事故の確率が 1,000分の1から10,000分の1に低下 <この橋で1年間に生じる事故よる死亡者数の期待値> 中央分離帯整備前=?人

問題3(続き) 個人=問題2のような購買行動 ある橋を毎日通過する個人の数=10,000人 <橋の中央分離帯を整備するプロジェクト> 個人が1年間に遭遇する死亡事故の確率が 1,000分の1から10,000分の1に低下 <この橋で1年間に生じる事故よる死亡者数の期待値> 中央分離帯整備前=10人 =1/1,000×10,000人

問題3(続き) 個人=問題2のような購買行動 ある橋を毎日通過する個人の数=10,000人 <橋の中央分離帯を整備するプロジェクト> 個人が1年間に遭遇する死亡事故の確率が 1,000分の1から10,000分の1に低下 <この橋で1年間に生じる事故よる死亡者数の期待値> 中央分離帯整備前=10人 中央分離帯整備後=?人

問題3(続き) 個人=問題2のような購買行動 ある橋を毎日通過する個人の数=10,000人 <橋の中央分離帯を整備するプロジェクト> 個人が1年間に遭遇する死亡事故の確率が 1,000分の1から10,000分の1に低下 <この橋で1年間に生じる事故よる死亡者数の期待値> 中央分離帯整備前=10人 中央分離帯整備後= 1人 =1/10,000×10,000人

問題3(続き) 個人=問題2のような購買行動 ある橋を毎日通過する個人の数=10,000人 <橋の中央分離帯を整備するプロジェクト> 個人が1年間に遭遇する死亡事故の確率が 1,000分の1から10,000分の1に低下 <この橋で1年間に生じる事故よる死亡者数の期待値> 中央分離帯整備前=10人 中央分離帯整備後= 1人 <中央分離帯整備事業の効果> 中央分離帯の整備による個人の便益の合計=?円

問題3(続き) 個人=問題2のような購買行動 ある橋を毎日通過する個人の数=10,000人 <橋の中央分離帯を整備するプロジェクト> 個人が1年間に遭遇する死亡事故の確率が 1,000分の1から10,000分の1に低下 <この橋で1年間に生じる事故よる死亡者数の期待値> 中央分離帯整備前=10人 中央分離帯整備後= 1人 <中央分離帯整備事業の効果> 中央分離帯の整備による個人の便益の合計=?円 9万円/人

問題3(続き) 個人=問題2のような購買行動 ある橋を毎日通過する個人の数=10,000人 <橋の中央分離帯を整備するプロジェクト> 個人が1年間に遭遇する死亡事故の確率が 1,000分の1から10,000分の1に低下 <この橋で1年間に生じる事故よる死亡者数の期待値> 中央分離帯整備前=10人 中央分離帯整備後= 1人 <中央分離帯整備事業の効果> 中央分離帯の整備による個人の便益の合計=9億円 9万円/人×10,000人

問題3(続き) 個人=問題2のような購買行動 ある橋を毎日通過する個人の数=10,000人 <橋の中央分離帯を整備するプロジェクト> 個人が1年間に遭遇する死亡事故の確率が 1,000分の1から10,000分の1に低下 <この橋で1年間に生じる事故よる死亡者数の期待値> 中央分離帯整備前=10人 中央分離帯整備後= 1人 <中央分離帯整備事業の効果> 中央分離帯の整備による個人の便益の合計=9億円 「(統計的)人命の価値」=?円

問題3(続き) 個人=問題2のような購買行動 ある橋を毎日通過する個人の数=10,000人 <橋の中央分離帯を整備するプロジェクト> 個人が1年間に遭遇する死亡事故の確率が 1,000分の1から10,000分の1に低下 <この橋で1年間に生じる事故よる死亡者数の期待値> 中央分離帯整備前=10人 中央分離帯整備後= 1人 <中央分離帯整備事業の効果> 中央分離帯の整備による個人の便益の合計=9億円 「(統計的)人命の価値」=9億円÷?人

問題3(続き) 個人=問題2のような購買行動 ある橋を毎日通過する個人の数=10,000人 <橋の中央分離帯を整備するプロジェクト> 個人が1年間に遭遇する死亡事故の確率が 1,000分の1から10,000分の1に低下 <この橋で1年間に生じる事故よる死亡者数の期待値> 中央分離帯整備前=10人 中央分離帯整備後= 1人 <中央分離帯整備事業の効果> 中央分離帯の整備による個人の便益の合計=9億円 「(統計的)人命の価値」=9億円÷?人

問題3(続き) 個人=問題2のような購買行動 ある橋を毎日通過する個人の数=10,000人 <橋の中央分離帯を整備するプロジェクト> 個人が1年間に遭遇する死亡事故の確率が 1,000分の1から10,000分の1に低下 <この橋で1年間に生じる事故よる死亡者数の期待値> 中央分離帯整備前=10人 中央分離帯整備後= 1人 <中央分離帯整備事業の効果> 中央分離帯の整備による個人の便益=9万円 「(統計的)人命の価値」=9億円÷(10人-1人)=?円/人

問題3(続き) 個人=問題2のような購買行動 ある橋を毎日通過する個人の数=10,000人 <橋の中央分離帯を整備するプロジェクト> 個人が1年間に遭遇する死亡事故の確率が 1,000分の1から10,000分の1に低下 <この橋で1年間に生じる事故よる死亡者数の期待値> 中央分離帯整備前=10人 中央分離帯整備後= 1人 <中央分離帯整備事業の効果> 中央分離帯の整備による個人の便益=9万円 「(統計的)人命の価値」=9億円÷(10人-1人)=1億円/人

時間が余ったら最後に説明

funded pay-as-you-go

第4世代から第3世代への所得再分配

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