Excelによる実験計画法演習 小木哲朗.

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1標本のt検定 3 年 地理生態学研究室 脇海道 卓. t検定とは ・帰無仮説が正しいと仮定した場合に、統 計量が t 分布に従うことを利用する統計学的 検定法の総称である。
統計解析第 11 回 第 15 章 有意性検定. 今日学ぶこと 仮説の設定 – 帰無仮説、対立仮説 検定 – 棄却域、有意水準 – 片側検定、両側検定 過誤 – 第 1 種の過誤、第 2 種の過誤、検出力.
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Q 1. ある工場で直径1インチの軸棒を標準偏差 0.03 の 管理水準で製造している。 ある日の製造品の中から 10 本の標本をとって直径を測定 したところ、平均値が インチであった。品質管理上、 軸棒の直径が短すぎるだろうか、それとも、異常なしと判断 して、製造を続けてもよいであろうか。
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検定 P.137.
RコマンダーでANOVA 「理学療法」Vol28(7)のデータ
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4. 統計的検定 保健統計 2009年度.
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臨界値の算出法(Excelの場合) =normsinv( 確率 ) 下側累積確率Pr(z≦z0)に対応するz値
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統計的仮説検定の考え方 (1)母集団におけるパラメータに仮説を設定する → 帰無仮説 (2)仮説を前提とした時の、標本統計量の分布を考える
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母分散が既知あるいは大標本の 平均に関する統計的検定
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対応のあるデータの時のt検定 重さの測定値(g) 例:
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第8回 関連多群の差の検定 問題例1 健常人3名につき、血中物質Xの濃度を季節ごとの調べた。 個体 春 夏 秋 冬 a
母集団と標本調査の関係 母集団 標本抽出 標本 推定 標本調査   (誤差あり)査 全数調査   (誤差なし)査.
土木計画学 第6回(11月9日) 調査データの統計処理と分析4 担当:榊原 弘之.
早稲田大学大学院商学研究科 2016年1月13日 大塚忠義
相関分析.
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早稲田大学大学院商学研究科 2014年12月10日 大塚忠義
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Excelによる実験計画法演習 小木哲朗

統計量

Excel による統計量の計算 - データから平均、メジアン、平方和、分散、標準偏差の各統計量を求める

t 検定

Studentのt検定 (問題) 2台の機械A、Bで製造される部材の大きさを比べるため、Aからn=10個、Bからm=9個をサンプリングし、以下のデータを得た。  A: 78 80 79 83 82 85 78 74 76 84 (mm)  B: 81 84 82 88 86 83 78 84 89  (mm) 機械Aの部材の母集団分布が N(μ1,σ12)、機械Bの部材の母集団分布が N(μ2,σ22) に従うとき、μ1とμ2の値は等しいか。σ12, σ22は未知とする。

Student の t 検定手順 等分散を仮定した場合の母平均の差の検定手順 1) 帰無仮説 H0:μ1=μ2 対立仮説H1:μ1≠μ2  2) 有意水準αを定める     α=0.05  3) 棄却域Rを求める |t0| ≧ t (n+m-2, 0.05) = t (17, 0.05) = 2.110  4) データ x11, x12, …, x1n、x21, x22, …, x2n から検定統計量 t0 の値を計算する  5) t0 が棄却域にあれば有意と判定 |t0|=2.47 ≧ t (17,0.05)=2.110 となり有意、H0は棄却  

Excel によるStudentの t 検定 - TINV(確率,自由度) t分布の%点の算出(両側確率) - TDIST(値, 自由度, 尾部) t分布の確率の算出(値以上の確率)               (尾部=1:片側検定、尾部=2:両側検定) - TTEST(配列1,配列2,尾部,種類) 尾部2:両側P値、種類2:等分散

分析ツールによるStudentの t検定 「データ」→「データ分析」→「t検定:等分散を仮定した2標本による検定」 - データ - 選択画面 - 分析結果

Welch の t 検定手順 等分散を仮定しない場合の母平均の差の検定手順 1) 帰無仮説 H0:μ1=μ2 対立仮説H1:μ1≠μ2  2) 有意水準αを定める     α=0.05  3) 棄却域Rを求める S1=114.9、 S2=94.89 V1=S1/(n-1)=114.90/9=12.77、  V2=S2/(m-1)=94.89/8=11.86 φ*=(V1/n+V2/m)2/((V1/n)2/φ1+(V2/m)2/φ2) =(12.77/10+11.86/9)2/((12.77/10)2/9+(11.86/9)2/8)=16.9 |t0|≧t(16.9,0.05)=0.1*t(16,0.05)+0.9*t(17,0.05) =0.1*2.120+0.9*2.110=2.111  4) データx11,x12,…,x1n、x21,x22,…,x2nから検定統計量t0の値を計算する  5) t0が棄却域にあれば有意と判定 |t0|=2.48≧t(16.9,0.05)=2.111 となり有意、H0は棄却

Excel によるWelchの t 検定 - TINV(確率,自由度) t分布の%点の算出(両側確率) - TDIST(値, 自由度, 尾部) t分布の確率の算出(値以上の確率)               (尾部=1:片側検定、尾部=2:両側検定) - TTEST(配列1,配列2,尾部,種類) 尾部2:両側P値、種類3:等分散でない

分析ツールによるWelchの t検定 「データ」→「データ分析」→「t検定:分散が等しくないと仮定した2標本による検定」 - データ - 選択画面 - 分析結果

1元配置分散分析

1元配置分散分析 (問題) ある化学製品の製造において、4種類の反応温度で製造を行い、反応温度と強度に関する次のデータを得た。これより反応温度によって強度に差があると言えるか。またどの反応温度が最適か。  

1元配置法の手順 1)偏差平方和を求める 総平方和 ST、 A間平方和 SA、 誤差平方和 Se ST = SA+ Se 2)自由度を求める   STの自由度 φT= n-1 、SAの自由度 φA=a-1 、 Seの自由度 φe=a(r-1)   φT =φA+φE   3)分散分析表をまとめる 4)F0 を自由度(ΦA,Φe)の F分布に従って検定   F0≧F(φA,φe;α) なら有意水準αで有意

平方和の計算方法 ・修正項 CT=(全データの和)2/全データの個数 ・総平方和 ST=(個々のデータ)2の和 – CT ・A間平方和 SA= (A1のデータの和)2/A1のデータ個数 +(A2のデータの和)2/A2のデータ個数 +… +(Aaのデータの和)2/Aaのデータ個数 - CT

Excel による1元配置法 分散分析表の作成 F0= 9.67 ≧ F(3,8; 0.05) = 4.07、 F0= 9.67 ≧ F(3,8, 0.01) = 7.59    → 有意水準 1% で有意(**)

分析ツールによる1元配置法 「データ」→「データ分析」→「分散分析:一元配置」 - データ - 選択画面 - 分析結果

2元配置分散分析

2元配置分散分析 (問題) 次のデータから、因子A、Bが特性値に影響していると言えるか。また、どの条件が最適か。

2元配置法の手順 1) 偏差平方和を求める 総平方和 ST A間平方和 SA B間平方和 SB、 A×B間平方和 SAXB 誤差平方和 SE 2) 自由度を求める  STの自由度 φT=n-1  SAの自由度 φA=a-1   SBの自由度 φB=b-1    SAXBの自由度 φAXB=(a-1)(b-1)   Seの自由度 φe=ab(r-1) 3) 分散分析表をまとめる 4) F0をそれぞれの自由度のF分布に従って検定

平方和の計算方法 ・修正項 CT=(全データの和)2/全データの個数 ・総平方和 ST=(個々のデータ)2の和 - CT ・A間平方和      SA=(A1のデータの和)2/A1のデータ個数+(A2のデータの和)2            /A2のデータ個数+…+(Aaのデータの和)2/Aaのデータ個数 - CT ・AB間平方和      SAB=(A1B1のデータの和)2/A1B1のデータ個数+(A1B2のデータの和)2             /A1B2のデータ個数+…+(AaBbのデータの和)2/AaBbのデータ個数 - CT ・A×B平方和      SA×B=SAB-SA-SB ・誤差平方和      Se=ST-SA-SB-SA×B

Excel による2元配置法 分散分析表の作成 主効果A:F0=32.89≧F(1,8;0.05)=5.32 F0=32.89≧F(1,8;0.01)=11.3 1%有意 主効果B:F0=4.82≧F(3,8;0.05)=4.07 F0=4.82<F(3,8;0.01)=7.59  5%有意 A×B効果: F0=1.32<F(3,8;0.05)=4.07

分析ツールによる2元配置法 「データ」→「データ分析」→「分散分析:繰り返しのある二元配置」 - データ - 選択画面 - 分析結果