平成17年度関東地区代表高等学校長研究協議会 多様な生徒への個別支援の在り方

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1 このプレゼン資料について ● 校内(園内)研修での使用を目的に作成しました。 ● 「個別の教育支援計画」を理解し、作成する上で大切 な事柄を整理し、図やテキストで示しました。 ● 各スライドでは、ポイントとなる事柄を吹き出しや枠 囲みで示し、強調しています。 ● 各スライドのノートには、スライドの内容とポイント.
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平成17年度関東地区代表高等学校長研究協議会 多様な生徒への個別支援の在り方 平成17年度関東地区代表高等学校長研究協議会 多様な生徒への個別支援の在り方 ーフレックス・ハイスクールの事例ー                 栃木県立学悠館高等学校 鈴木健一

関東地区 栃木県立学悠館高等学校 栃木市                

蔵の街 栃木市

校舎概観(西方より) 栃木県立学悠館高等学校

校舎概観(東方より) 栃木県立学悠館高等学校

本校の概要(フレックス・ハイスクール) 特色 昼・夜間開講の定時制課程及び通信 課程を設置する単位制高校 特色  昼・夜間開講の定時制課程及び通信              課程を設置する単位制高校 役割 (1)意欲ある人がいつでも高校教育を       受けられるやり直しのきく学校       (2)しっかりとした職業観・勤労観をも              ち、自己の個性を理解し、将来の        職業生活を展望できる人材の育成   

教育目標  心豊かに、逞しく、人生を         生き抜く力を育む 校 訓    出藍 生徒指標  希望 自立 共生

定 員 在籍数 教職員数 常勤 非常勤 定時制 240人 /1学年 241人 /1学年 29 19 通信制 400人 /全学年 定 員 在籍数 教職員数 常勤 非常勤 定時制 240人    /1学年 241人     /1学年 29 19 通信制 400人   /全学年 306人      /全学年 11 14 平成17年5月1日現在

在学生年齢 定時制(1年次) 通信制(全年次)

不登校・中途退学経験者(定時制)

就労状況 定時制 通信制

主題設定趣旨  在籍生徒の多様性  集団指導 多様性 対応 + 柔軟性 個別支援

多様な教科・科目の開設 進路希望、理解を深めたいレベル 学習の基礎づくりの科目☆ 学習の充実をめざす科目☆☆ 学習の発展をめざす科目☆☆☆    学習の基礎づくりの科目☆    学習の充実をめざす科目☆☆    学習の発展をめざす科目☆☆☆ 興味・関心に応じる    興味・関心に応じた科目★      合計 12教科127科目

開設科目の例 ☆ ☆☆ ☆☆☆ ★ 国語表現Ⅰ 国語総合s 現代文s 言葉の世界 国語 国語表現Ⅱ 現代文b 古典Ⅰ 近代文学を読む ☆☆☆  ★ 国語表現Ⅰ 国語総合s 現代文s 言葉の世界 国語  国語表現Ⅱ 現代文b 古典Ⅰ 近代文学を読む 国語総合b 古典Ⅱ 日本文学史 古典講読 国語研究

開設科目の例 ☆ ☆☆ ☆☆☆ ★ 家庭総合 家庭看護・福祉 生活産業基礎 被服製作 家庭 フードデザイン 発達と保育 ☆☆☆  ★ 家庭総合 家庭看護・福祉 生活産業基礎 被服製作 家庭 フードデザイン 発達と保育 リビングデザイン 情報 情報A マルチメディア表現 情報C 農業 ガーデニング

学習習熟度別講座の開設 国語:3段階 国語表現Ⅰ 国語総合:スタンダード、ベーシック 数学:4段階 数学基礎    国語:3段階          国語表現Ⅰ          国語総合:スタンダード、ベーシック     数学:4段階          数学基礎          数学Ⅰ:スタンダード、ベーシック2段階    英語:4段階          英語Ⅰ:スタンダード、ベーシック3段階

不登校傾向の生徒の自学自習支援 日本語学習が必要な外国籍在学への対応 eラーニングシステムの構築 通信制での導入、定時制での活用    通信制での導入、定時制での活用 学習相談日の設定    通信制での導入 

学習生活への適応支援 単位制高校における学習生活     自己管理能力の育成        学習教室   HR     学習環境活用能力の育成        友人・教科担任・悠友ラウンジ 

体験的キャリア教育の実施 いちごの里

花センター ブドウ園 竹細工

相談部を軸とした心のケア 個別相談室

グループ相談室 カンファレンス室

背景要因を踏まえた 理解による生徒指導 特別支援教育との連携 文科省委嘱「特別支援教育体制推進事業」 本人のパーソナリティ 家庭環境 等    文科省委嘱「特別支援教育体制推進事業」     LD、ADHD、高機能自閉症等 本人のパーソナリティ 家庭環境 等

地域・保護者との連携 地域社会との連携    社会性・自尊感情の涵養 家庭との連携の重視    報告と聴取

不登校経験者の入学後の動向

今後の課題 個別支援の進行管理    把握→整理→策定→実施→評価 カルテシステムの開発    方針・情報・評価の一元化

参考資料 自治医科大学附属病院の理念 1 患者中心の医療 2 安全で質の高い医療 3 地域に開かれた病院 4 地域医療に貢献する医療人の育成

自治医科大学附属病院の基本方針 生徒 教育 1 患者の皆様の立場に立った人間味豊かな医療を 提供し、情報公開を積極的に推進します 1 患者の皆様の立場に立った人間味豊かな医療を   提供し、情報公開を積極的に推進します 2 患者の皆様に安全でかつ根拠に基づく質の高い チーム医療を提供します 3 地域の医療機関との連携を深め、高度で先進的 な医療を提供します 4 地域医療に気概と情熱を持ち、全人的な医療を 実践する医療人を育成します 生徒 確実 教育 教育 教育

新しい栃木の 新しいタイプの学校づくり 栃木県立学悠館高等学校

1 生徒の皆さんの立場に立った人間味豊かな教育を提供し、情報公開を積極的に推進します 2 生徒の皆さんに確実でかつ根拠に基づく質の高いチーム教育を提供します 3 地域の教育機関との連携を深め、高度で先進的な教育を提供します