6回 3. 人の行為と情報 ~行為の個別段階における情報の必要性~

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6回 3. 人の行為と情報 ~行為の個別段階における情報の必要性~ 情報論6回目 人の行為と情報(2) 情報論4,5,6回 2008/10/28 2007/11/05 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 6回  3. 人の行為と情報   ~行為の個別段階における情報の必要性~   3-1行為 3-2意志 3-3意図 3-4企図 3-4A 3-4B 3-5意思決定 3-6行動 3-7行為の相互性 3-8批判的評価 1 1 1 1

3-1行為 行為は自己実現のために行われる 未だ己のものとなっていない、己の目的を実現すること 情報論5回目 人の行為と情報(1) 情報論4,5,6回 2007/10/28 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 3-1行為 行為は自己実現のために行われる 未だ己のものとなっていない、己の目的を実現すること 人の行為は、意志、意図、企図、意思決定、行動からなる 情報は行為を成すため有効に機能する 2 2

人の行為 意志 意図 企図 意思決定 行動 行為の発動根拠 意志に基づいた目的や目標 意図を実現するための企て 企図を実行に移すか否かの決断 情報論5回目 人の行為と情報(1) 情報論4,5,6回 2007/10/28 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 人の行為 意志 行為の発動根拠 意図 意志に基づいた目的や目標 企図 意図を実現するための企て 意思決定 企図を実行に移すか否かの決断 行動 目的や目標を達成するため意思決定に基づいた他人への働きかけ 3 3

行為の過程 未だ己のものとなっていない、己の目的を実現すること 意思決定 4 情報論5回目 人の行為と情報(1) 情報論4,5,6回 情報論5回目 人の行為と情報(1) 情報論4,5,6回 2007/10/28 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 行為の過程 意思決定 未だ己のものとなっていない、己の目的を実現すること 4 4

意志的行為と身体的行為 意志的行為 身体的行為 他人から認識されない 行為の大半は他人から認識されない 個人にとっては行為の大半は意志的行為 情報論5回目 人の行為と情報(1) 情報論4,5,6回 2007/10/28 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 意志的行為と身体的行為 意志的行為 他人から認識されない 行為の大半は他人から認識されない 個人にとっては行為の大半は意志的行為 身体的行為 他人から認識される 行為の最後の段階だけが他人から認識される 5 5

行為と情報 行為の過程 情報(知識、情報、データ) 意志-意図-企図-意思決定-行動 行為の全ての過程に情報は関連する 情報論5回目 人の行為と情報(1) 情報論4,5,6回 2007/10/28 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 行為と情報 行為の過程 意志-意図-企図-意思決定-行動 情報(知識、情報、データ) 行為の全ての過程に情報は関連する 行為は、未だ己のものとなっていない、己の目的を実現すること(自己実現) 自己実現のために情報が果たす役割は大きい 6 5回目2012/10/29 6

3-2意志 行為の最初に位置する 1.行為主体における行為の発動根拠 成し遂げようとする心そのもの 情報論5回目 人の行為と情報(1) 情報論4,5,6回 2007/10/28 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 3-2意志 行為の最初に位置する 1.行為主体における行為の発動根拠 成し遂げようとする心そのもの ある目的を実現するために自発的で意識的な行動を生起させる内的意欲(スーパー大辞典) 道徳的価値評価の原因ともなる。 反射的・本能的な行動とは区別される(スーパー大辞典) 7 7

自由意志 行為は行為者自身の選択のみに依存する 個人が自らの意志で行為を行なうためには自由な選択が前提となる 情報論5回目 人の行為と情報(1) 情報論4,5,6回 2007/10/28 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 自由意志 行為は行為者自身の選択のみに依存する 行為者の目的を実現するための選択そのものが自由(非決定的)である 個人が自らの意志で行為を行なうためには自由な選択が前提となる 選択が自由であればあるほど、選択を行なうための情報(知識)が重要となる 8 8

意志 2意志は人間に至って初めて充分に発達した大脳皮質の機能である。 情報論5回目 人の行為と情報(1) 情報論4,5,6回 意志 2007/10/28 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 2意志は人間に至って初めて充分に発達した大脳皮質の機能である。  すなわち意志は熟慮を経た理由を持ち、その助言者は理性であり、そして価値や文化的目標を斟酌する。 属する社会の文化や価値観が反映 文化とは社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式 習慣・様式・しきたり、言語・習俗・道徳・宗教・制度な 個別文化は独自の価値を持つ 注)一般意志の概念とは異なる(データベースのランク) 注)ルソーの特殊意志でも全体意志でもない 意志と脳 人間の理性的な自己指導であり、人格、ことにその核心である自己から生じ、そしてほかの人々との責任ある結びつきによって形成される、思考と行動である。 意志は人間に至って初めて充分に発達した大脳皮質の機能である。すなわち意志は熟慮を経た理由を持ち、その助言者は理性であり、そして価値や文化的目標を斟酌する。 ==================================== ルソーの一般意思 なるべく簡単に書きます。 簡単すぎて、不十分な点はあると思いますので、ここらへんをもっとくわしく知りたい、という問題意識がおありでしたら、補足要求してください。 国家というものはどうつくられるべきか、ということをルソーは考えます。 単独で、孤立した個人が集まって作る国家はどういうものが望ましいか。 それは、ひとりひとりが自己の利益を脇に置いて、共同体全体の利益を考えるような、そういう意識をよりどころに結びついたような共同体である。 ひとりひとりの利益を追求するのが「特殊意志」 「特殊意志」を単純に加算していったのが「全体意志」 「一般意志」というのは、社会契約のもとに集まった、共同体の意志です。 そこでは、各個人の意志は「一般意志」にすっぽりと呑みこまれていきます。 ルソーは『社会契約論』でこう言っています。(引用は.「社会契約論」 『世界の名著 36 ルソー』所収) ----- この社会契約のあらゆる条項は、よく理解されるならば、ただ一つの条項に帰着する。すなわち、各構成員は、自己をそのあらゆる権利とともに共同体全体に譲り渡すということである。それはなぜかというと、まず第一に各人はいっさいを譲り渡すので、万人にとって条件は平等となるからであり、条件が万人に平等であるなら、だれも他人の条件の負担を重くすることに関心をいだかないからである。 ----- 重要なのは、「自己をそのあらゆる権利とともに共同体全体に譲り渡す」という点。 個人は社会契約を結ぶ時点で「特殊意志」を捨て、「一般意志」に委ねるのです。 つまり、個人は個人の自由を手放し、共同体の一員となることによって初めて真に自由になれる、とルソーは考えたんです。「特殊意志」を捨てて「一般意志」のもとにみずからを従属させることで。そうすることで、人間は自己のもつ最高の可能性が発揮され、最高の自由を手に入れることができる、と。 『一般意志2.0』 -------------------------- http://d.hatena.ne.jp/kihamu/20091027/p1 とどのつまり、構想の途にある「データベース民主主義」、ひいては「一般意思2.0」の要点は、代表/代理の原理がどうとか、直接/間接の民主政が云々といった議論とは、かなり隔たったところに在るのだと理解すべきです。それは、はじめからそうなのです。ネットによる直接民主政の可能性を検討したり、衆愚への傾きを指摘したりすることは、それ自体としては重要かもしれませんが、こと当該の文脈においては、完全にピントを外したものです。議論の勘所は、テクノロジーの発達によって可能になるかもしれない、新たな形での「民主政抜きの民主主義≒全体主義」――そこでは私たちはほとんど何もしなくても望むものを手に入れられます――を許容できるかどうか(それを否定すべき理由は存在するのか)、そちらの方に在ります。 9 9

動機(参考) 心理学では、動機 motivation 生理的動機(homeostatic m.種の保存) 情報論4,5,6回 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 動機(参考) 心理学では、動機 motivation 生理的動機(homeostatic m.種の保存) 生物が外部環境状態の変化にかかわらず自己の状態の恒常性を保つ動的な平衡状態のことを 空腹、睡眠、排泄、体温維持 性的動機  社会的動機 Murray, A.H. 1938 マーレー 親和動機:友情と絆をつくりたいとする動機 達成動機:成し遂げようとする動機 攻撃動機:害意をもって他人を攻撃したりする動機 動機は意志を行為に移すきっかけと考えられる 動機づけ http://rzt.sakura.ne.jp/shinri/001050/001300/ 動機づけ(motivation)についてはいくつかの定義があるが、ここでは、行動を解発させ、それを特定の方向に導き、さらにそれを維持強化する一連の行動発生の過程のことと定義する。この定義のなかで、個体内部の行動を解発させる原動力が動機、動因、要求(欲求)などと呼ばれる。一方、対象が帯びる力を目標(goal)とか誘因(incentive)という。目標や誘因は行動を誘発させる対象魅力のようなものであるが、接近したい対象(正の目標・誘因)もあれば回避したい対象(負の目標・誘因)もある。 動機づけの過程は、一般的にいえば、欠乏状態により生じた個体内部の不均衡から生じた緊張(tension)状態を、目標への接近を果たすことにより低減させる過程であり、一種の欲求充足の過程でもある。充足できれば快や満足を得るが、何らかの理由で目標への接近が果たせなければ欲求阻止・非充足の状態におちいることになる。これが欲求不満(frustration)と呼ばれる状態である。 動機の種類 1.生理的動機 生理的動機はまた、ホメオシタシス性動機(homeostatic motive)とも呼ばれる。ホメオシタシス(homeostatic)とはキャノン(Cannon, W.B.)により提唱されたものであり、もともと生物が外部環境状態の変化にかかわらず自己の状態の恒常性を保つ動的な平衡状態のことを意味し、生命の維持、および環境への適応の上から不可欠な機能である。体温、脈拍、呼吸数、空腹、渇、睡眠、排泄、寒暑による体温調節などの諸動機が含まれる。これらの動機について、視床下部 (hypothalamus)を中心とした中枢での生理的メカニズムや、食行動を中心とした心理・生理学的研究も多い。 2.性動機(sexual motive) 生理的動機あるいはホメオシタシス性動機の多くは充足されないと死に至るが、性の動機については禁欲したからといっても種族保存の機能が果たせないだけのことで死に至るわけではない。このような論理から性の動機はホメオスタシス性動機の範疇に入れないのがふつうである。 性の動機はエストロゲン(estrogen: 卵胞ホルモン)とかアンドロゲン(androgen: 男性ホルモン)といった性ホルモンや神経的メカニズムの働きを基礎とするが、高等動物、ことに人間においては大脳の関与も大きく、異性刺激(例えば身体つき、所作、音声など)によっても解発される。あるいは記憶再生されたイメージや言語のような非直接的刺激によっても喚起される。あるいは、主要な性ホルモンの分泌が阻害されても、かなりの程度の性行動が生じることも知られており、性ホルモン以外による動機の解発を示している。 3.内発的動機(intrinsic motive) 内発的動機とは、行動目標が外在しないで活動それ自体が生活体に快や満足をもたらすような動機であり、自発的活動(spontaneous activity)ともいう。ビューラー(Buhler, K.)は、これらの活動が器官を働かせること自体が快だとして、「機能の快(Funktionlust)」と呼んだ。生活体の基本的特性というべき環境を探索したり[探索動機(exploratory motive)と呼ばれる]、いろんなものに触ってあれこれ操作したり[操作動機(manipulation motive)と呼ばれる]するような行動を惹起する動機である。 4.社会的動機(social motive) 社会的動機は、特に人びとの適応行動を考える上で重要である。それは学習や経験により獲得されるものであり、心理発生的動機と考えられる。社会的動機は生理的動機などから派生してきたものというより、生理的動機を充足するための社会的生活から発生してきたものであり、充足のための手段や道具とみなされていたものが行動目標化して、それを獲得しようとする動機である。 社会的動機に関しては、マーレー(Murray, A.H., 1938)がそのパーソナリティ論の中でそれを心理発生的要求(psychogenetic need)と呼び、分類リストを示している。この中の比較的実験的研究が進んでいる社会的動機に親和(affiliation)、達成(achievement)、攻撃(aggression)などがある。 (1)親和動機     友情と絆をつくりたいとする動機である。他者との友好的接触を保ち、好意を交換し、協力し合いたいなどの欲求であり、親子間、夫婦間、職場や地域の仲間同士などに見られるものである。 親和動機に関する研究結果としては、一般に、親和動機の強い人は他者への接触、特に相手の承認を求めるような傾向が強いこと、仲間を選ぶ場合、有能な人より親しい人を選ぶ傾向が強いことなども指摘されている。また、幼児期に両親や他者への依存傾向を高めた(比較的甘やかされた)長子やひとりっ子は、中間子や末子よりも親和動機が強くなる傾向があるという。 (2)達成動機     困難にめげず、自分の持てる力をフルに活用し、何かを成し遂げようとする動機である。このことから、この動機は自我関与もしくは自己実現の特性を持ち、要求水準とも密接な関係を持っている。マッククレランドら(McClelland, D.C. et al., 1958)はマレー(1938)のTAT(絵画統覚検査)図版を利用し、達成動機が現実のいろいろな行動とどのような関係を持つかについての広汎な研究を行なっている。それによれば高い達成欲求を持った人に共通する行動特性、態度特性として、1.個人的責任感が強く、概して成績がよい、2.適度な危険への挑戦的傾向、3.活動結果の成績を知りたがる傾向、4.達成すべき目標と手段を明確に認識している、5.優れた才能を持つ人に対する接近傾向がある(仲間を選ぶ場合親しさではなく有能さで選ぶ)などの結果を見出した。 達成動機は幼少期のしつけの型によって影響されるといわれ、「・・・してはいけない」という制限型のしつけより「・・・したらどうか」という自立型のしつけの方が高い達成動機の人間をつくるという研究もある(しかし極端な要求のしすぎは達成欲求高揚には妨害となる)。 (3)攻撃動機     害意をもって他人(時には自分も)を攻撃したりする動機である。相手にとって有害な刺激(言動)を与えることではあるが、例えば混雑する電車内でうっかり相手の足を踏んでしまったような行為は、相手への有害な行為ではあっても偶発的側面が強く攻撃の範疇には入れない。 ============= 「熟議もなければ選挙もない、政局も談合もない、そもそも有権者達が不必要なコミュニケーションを行わない、非人格的な、欲望の集約だけが粛々と行われる『もうひとつの民主主義』の可能性を説く」(p3、以下ノンブル表示は『2.0』の該当頁)

意志 3.意志は自己実現の基本となるもの 4.強い意志は人の知的活動によって生起する 自己以外の何者によっても妨害されない 情報論5回目 人の行為と情報(1) 情報論4,5,6回 2007/10/28 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 意志 3.意志は自己実現の基本となるもの 自己以外の何者によっても妨害されない 自分自身がしたいあるいは欲しいと思う内容そのもの  4.強い意志は人の知的活動によって生起する 11 11

意志と情報 意志の形成には知識(構造)が最も大きな影響を持つ 個別のデータや情報は意志を持つきっかけとなる 情報論6回目 人の行為と情報(2) 情報論4,5,6回 2008/10/28 2007/11/05 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 意志と情報 意志の形成には知識(構造)が最も大きな影響を持つ データや情報を意志に結び付けるには個人の知識(構造)が関与する 個別のデータや情報は意志を持つきっかけとなる 知識はきっかけを意志に結びつける 意志の形成には知識・情報・データが必要 12 12 12 12

情報論4,5,6回 情報論6回目 人の行為と情報(2) 2007/11/05 2008/10/28 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 意志 行為主体における行為の発動根拠 意志\President Says Saddam Hussein Must Leave Iraq Within 48 Hours.htm 訳 13 13 13 13

意志は自己以外の何者によっても妨害されないが、反面、外部からの影響を受けやすい 情報論 8,9,10回目 情報の活用(2) 2018/11/7 意志の段階における 情報の利用の問題点 意志は自己以外の何者によっても妨害されないが、反面、外部からの影響を受けやすい 外部からの影響 他人の意見や行動 マスコミの情報など 意志形成に外部の影響を受けやすい状況 自己の意志がない 知識が乏しい 自信が持てない バンドワゴン効果

意志が明確でない、意志がないまま行為に移る場合がある 情報論 8,9,10回目 情報の活用(2) 2018/11/7 意志が明確でない、意志がないまま行為に移る場合がある 自分の意志が良く整理されていないため、次の意図の段階で目的あるいは目標がうまく設定できない 自己の意志と組織やグループの意志が相反することがある

意志の段階における問題点への対応(個人の場合) ①他人の意見に安易に左右されないよう、十分な知識を持つ ②自己の意志に基づいているか再確認する ③目的や目標を実現させるために自己の自発的、意識的な行動を起こす内的な意欲を確認する ④自己実現に合致した意志である確認する

(組織の一員の場合) ⑤業務として合意された組織の意志を確認する ⑥コンプライアンスを順守しているか確認する Compliance:企業が法律や内規などのごく基本的なルールに従って活動すること 服従、従順、承諾、納得 法令違反をしないことでは不十分 ⑦組織の意志が社会の規範を逸脱していないか確認する 判断・評価・行為などの基準となるべき原則,法律~倫理 6回目2012/11/5

7回 3-3意図 1)意志に基づいてしようとしている目的や考えている事柄 2)意志を実現するため目的と目標の設定を行う段階 情報論5回目 人の行為と情報(1) 情報論4,5,6回 2007/10/28 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 7回    3-3意図 1)意志に基づいてしようとしている目的や考えている事柄 2)意志を実現するため目的と目標の設定を行う段階 漠然とした目的の設定だけでは意志の達成は困難 目的の到達程度を示す目標の設定も重要 意図の目的や目標が企図の段階(情報収集など)や意思決定の段階で評価基準・判断基準となる 18 18

意図とデータ 目的あるいは目標の設定段階 目的や目標の変化 情報に基ずいた目的(最終目標)と目標(実現可能な目標)の具体化が重要 情報論6回目 人の行為と情報(2) 情報論4,5,6回 2008/10/28 2007/11/05 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 意図とデータ 目的あるいは目標の設定段階 知識と知識をおぎなう情報が必要 特に不確実でも新しいデータが必要 データを情報に変える知識が要求される 目的や目標の変化 同じ意志に基づいても、知識(構造)が異なれば目的や目標が変わる 同じ意志に基づいても、使用する最新のデータや情報が異なれば目的や目標が変わる 情報に基ずいた目的(最終目標)と目標(実現可能な目標)の具体化が重要 意志⇔感情⇔知識(精神、理性、心) 19 19 19 19

意図の段階における 情報の利用の問題点 目的目標が設定できない 情報論 8,9,10回目 情報の活用(2) 2018/11/7 意図の段階における 情報の利用の問題点 目的目標が設定できない 知識がない、意志が定かでない 目的を明確にしないまま情報収集を実行すると情報収集する対象(範囲)が広くなる。 意図の整理が不十分なまま行為を押し進めると、設定したはずの目的に、行為の途中で疑問を持つことになる 収集する情報量が増える割には本当に必要な情報が収集できない状況に陥る。

意図の段階の問題点への対応 ②目的と目標は意思決定の判断基準になることを意識する ①できる限り意図の段階で目的と目標を明確に設定する 情報論 8,9,10回目 情報の活用(2) 2018/11/7 意図の段階の問題点への対応 ①できる限り意図の段階で目的と目標を明確に設定する 1)目的を確認する 目的:最終的に何をするために情報収集をするか、収集した情報を使って何を判断するのかを確認する 2)目標を確認する 目的を実現するため具体的に達成可能な目標を確認する ②目的と目標は意思決定の判断基準になることを意識する

③自分の自発的な意志や、業務としての目的・目標を再確認する。 ④情報収集の目的・目標を実現するため収集した情報の具体的な利用方法を情報収集の前に想定する。 ⑤情報検索の前にできる限り検索課題を具体化することが良い情報検索結果につながる. 6回目2016/11/14 6回目2015/11/2

3-4企図 意図を実現するための企てや計画や企画 意図に基づいた目的と目標を達成するためにいくつかの実現可能な計画や企画を組み立てる段階 情報論5回目 人の行為と情報(1) 情報論4,5,6回 2007/10/28 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28   3-4企図 意図を実現するための企てや計画や企画 意図に基づいた目的と目標を達成するためにいくつかの実現可能な計画や企画を組み立てる段階 意思決定における選択肢を準備する段階 情報を最も使用する段階 23 23

A.前段階 情報の量 情報収集の段階 B.後段階  情報の質 情報の選択・整理・加工・分析の段階

企図と情報 情報を収集し、得られた情報から実行可能ないくつかの手段を選定する 情報をできる限り多く収集する 情報論6回目 人の行為と情報(2) 情報論4,5,6回 2008/10/28 2007/11/05 2009/10/19, 26, 11/22008/10/28 企図と情報 情報を収集し、得られた情報から実行可能ないくつかの手段を選定する 情報をできる限り多く収集する 実行可能な手段の選択肢が増える 的確な意思決定が可能になる その結果、目的目標に到達できる可能性が高くなる 行為の中で情報収集が最も重要性な段階 既に持っている知識で処理可能な、新しいデータと情報を収集する 25 25 25 25

A 企図の前段階(情報収集) 情報収集の目的 情報リテラシー:この段階と最も関係が深い 情報量を確保する 情報論 8,9,10回目 情報の活用(2) 2018/11/7 A 企図の前段階(情報収集) 情報収集の目的   情報量を確保する 情報の洪水の中から関連する(必要な)情報を多く集める 情報リテラシー:この段階と最も関係が深い 情報を探す方法を考え出せる 有力な情報源を特定できる 情報を収集する目的や目標を確認できる ネットワークを使って情報にアクセスできる データベースを使って情報検索ができる 情報の原文を入手できる

情報収集の段階 問題点 問題点1 情報が多すぎる 情報量が非常に多くなると、対象の情報全てに 目を通すことができない(時間が足りない) 情報論 8,9,10回目 情報の活用(2) 2018/11/7 情報収集の段階  問題点 問題点1 情報が多すぎる 情報量が非常に多くなると、対象の情報全てに  目を通すことができない(時間が足りない) 処理できないほどの情報量は、実質的には  全く情報がないのと同一の状態 集めただけで満足する場合が多い 手元に在るだけでは情報にならない 必要な情報の占める割合が低下する 場所をとる 情報検索の回答が膨大な量になる

情報収集の段階 問題点 問題点2 全ての情報を集められない 問題点3 原文を入手しない 問題点4 探し方が解らない 情報論 8,9,10回目 情報の活用(2) 2018/11/7 情報収集の段階  問題点 問題点2 全ての情報を集められない 情報が無いことを証明することは不可能(困難) 100%の情報収集は不可能 問題点3 原文を入手しない 情報源を確認できない・しない 検索が簡単になったため、原文を意識できない 問題点4  探し方が解らない              捜す分野、種類が解らない 必要な情報を見逃す

情報収集の段階 対応 ①目的・目標を確認する ②事前調査を行い基礎知識を得る ③複数の情報/情報源を選択する ④原文を収集する 情報論 8,9,10回目 情報の活用(2) 2018/11/7 情報収集の段階 対応 ①目的・目標を確認する ②事前調査を行い基礎知識を得る ③複数の情報/情報源を選択する 複数のKW 複数のDB 自分の知識として情報を収集する ④原文を収集する ⑤情報の書誌事項を確認する 学会誌の書誌 URLのドメインの理解 gov go.jp

情報収集の段階 対応 ⑥「無い情報は無い」と考えて情報収集する ⑦3~5割の情報で概要を判断する ⑧処理できる量を把握する 情報論 8,9,10回目 情報の活用(2) 2018/11/7 情報収集の段階 対応 ⑥「無い情報は無い」と考えて情報収集する ⑦3~5割の情報で概要を判断する 例:3年程度の情報を使用する ⑧処理できる量を把握する ⑨捜す方法のみを明確に身に付ける 的確な指示をもらえる人を確保する ⑩幅広い情報から関連情報を選択する 質(信頼性)の高い情報のみを得ることは不可能なのでなるべく多量の情報から選択する 7回目2016/11/21

問題Q1,Q2,Q3 学籍番号/氏名/年月日 Q1意志の説明である。間違っているものを選択し、選択理由を記述しなさい。 情報論 8,9,10回目 情報の活用(2) 問題Q1,Q2,Q3 学籍番号/氏名/年月日 2018/11/7 Q1意志の説明である。間違っているものを選択し、選択理由を記述しなさい。 ①強い意志は人の知的活動によって生起する ②行為は行為者自身の選択のみに依存する ③意志は人間に至って初めて充分に発達した大脳皮質の機能である ④意志は行為主体における行為の発動根拠で自己以外の何者によっても妨害されない ⑤意志はしたいと思う心そのもので意志の形成に知識や情報は直接関係しない

Q2目的、目標の段階における情報の活用に関する説明で間違っているものを選択し、選択理由を記述しなさい。  ①何をするために情報収集をするかを考えると目的が明確になる②目的は判断・決定する際に役立つ③目標は目的を具体化したものである④目的を明確にしなければ広範囲な情報収集が可能となり情報収集に有効である⑤目的を明確にしないまま情報収集すると情報量が増える割には本当に必要な情報が収集できない状況に陥る Q3情報量が多すぎる問題点に該当しないものを選択しなさい  ①情報量が非常に多くなると、対象の情報全てに目を通すことができない②処理できないほどの情報量は、実質的には全く情報がないのと同一の状態になる③情報の漏れがなくなり誰もが同じ情報を利用する④集めただけで満足する⑤必要な情報の占める率が低下する

7回目2015/11/9 Q4情報収集に関する説明として不適当なものを選択しなさい。 情報論 8,9,10回目 情報の活用(2) 2018/11/7 Q4情報収集に関する説明として不適当なものを選択しなさい。   ①関連する全ての情報を集めることは不可能である②情報が無いことを証明することは非常に困難である③情報を100%収集することは重要である④情報収集の基本は原文を入手することである⑤情報を入手したら必ず情報源を確認することが基本的な対応である Q5情報収集段階の対応として間違っているものを選択しなさい。   ①処理できる量を把握する②なるべく多くの関連情報を収集するよう努力する③3年程度の情報を収集して概要を理解する④必要な時に捜す方法を身に付けておく④情報収集に関して的確な指示をもらえる人を確保する⑤情報源の書誌事項を確認する 7回目2015/11/9