未来の夢計画 『世界で良い事をしよう』 ~ロータリー財団と友達になろう~ 未来の夢計画 『世界で良い事をしよう』 ~ロータリー財団と友達になろう~ 2012~2013年度 ロータリー財団委員会委員長 第2740地区 石坂和彦(大村RC)
国際ロータリー第2740地区 未来の夢計画の取り組み
未来の夢計画とは・・・? 2017年にロータリー財団は100周年を迎えます。この100周年を迎えるにあたって、ロータリー財団をもう一度見直しを行ない、時代のニーズに合ったものに変えていこうと言うのが、2013-14年度からスタートするロータリー財団の未来の夢計画です。
なぜ、ロータリー財団は新しく 生まれ変わるのでしょうか? 4
補助金に関して言うと・・・ 近年マッチング・グラントの申請が急増してきた。 今まであった14のプログラムが多すぎて、申請等も解りにくく、使い勝手が悪い。 小さなプロジェクトが多いため、必要経費が嵩んでしまう。 あまり持続性のあるプロジェクトが行われていない。 これまでの補助金構成では、手続きを複雑にするさまざまな要因がありました。 まず、さまざまな補助金が12種類もあったことが挙げられます。これは、地区補助金(DSG)、マッチング・グラント、国際親善奨学金、研究グループ交換などです。 それぞれの補助金は、異なる方法で調達されていました。現金寄付によるもの、DDFやWFによるもの、基金によるもの、また、さまざまな資金の組み合わせなどです。 各補助金に別々の授与と受諾の条件、申請手続き、申請締切が定められていました。この12の異なる補助金の種類に加え、プロセスをさらに複雑化する要素がありました。 それは、 すべての申請書や研修資料を9つの公式言語で発行していたこと 26の通貨での寄付と補助金の支払いの手続きを行っていたこと 奉仕を行う上で、クラブ、地区、ゾーンレベルで30以上の役職があったこと プロジェクトの実施国や地域が200以上におよび、それぞれの地元の法律、銀行の規定、さまざまな財団法人の規制に沿った補助金構成を行っていたこと、などです。 もちろんこれらのプロセスは、ロータリーの国際性を考えれば理解できることではありますが、それでも活動への補助金提供の流れをもっと複雑にしてきたということは明らかでした。その上、これらの複雑なプロセスを、年に4000件以上処理してきました。この数は、ほかの財団よりもかなり多い数であると言えます。 5
80/20コンセプト 80%:長期的で影響力の高いプロジェクト 80%:短期的で影響力の低いプロジェクト 20%:長期的 で影響力の 高いプロジェ クト 80%:長期的で影響力の高いプロジェクト 未来の夢委員会と財団管理委員会は、研究や分析を行った上で新しい補助金モデルの計画を立案しました。 左の円グラフをご覧いただくとお分かりいただけます通り、以前は、ポリオ・プラスを除いた財団の年次プログラム予算のわずか20%が、3-Hや平和センターなどの長期的な影響力をもたらすプロジェクトに利用されていました。 そして、残りの80%が、12,000ドルを平均としたマッチング・グラント、GSEや文化交流など、人道的な分野への影響が小さい短期的プロジェクトに利用されていました。 そこで未来の夢委員会と管理委員会は、この割合を逆転させ、右の円グラフのようにすることを提案しました。これはつまり、年次プログラムの80%を長期的で影響力の高いプロジェクトに利用し、20%を短期的なプロジェクトに利用する、というものです。 このコンセプトを実現させるため、財団はプロジェクトへの資金配分を根本的に見直すこととしました。 つまり、このコンセプトの下では、数が限定された規模の大きなプロジェクトへ資金を提供していくこととしました。これは、補助金の影響力を向上させ、全体的な補助金運営の効率化を図るものです。 80%:短期的で影響力の低いプロジェクト 20%:短期的で 影響力の低い プロジェクト 6 Future of Grant Making Webinar February 2012 6
具体的にはどうなるの・・・? 1)寄付は、今までと変わりはありません。但し、「年次寄 付」は、これからは「年次基金」と呼びます。 2)補助金が大きく変わります。今までの「地区補助金」と 「マッチンググラント」は無くなり、新しく「新地区補助 金」と「グローバル補助金」に生まれ変わります。 3)「ポリオ・プラス」と「ロータリー世界平和フェローシップ」 の2つのプログラムは今まで通りですが、他のプログラ ムは、廃止、または新しいプログラムに変更になります。
私たちにとって、改善なの? もちろん改善です。 今回、未来の夢計画がスタートすることによって、いろいろなことが簡略化されます。また、使い勝手も良くなります。 地区に権限が委譲される部分も今まで以上に大きくなります。 地区ロータリー財団委員会では、さまざまな情報を集めて、スムーズに移行できるように、準備を進めていますので、ご安心ください。 分からなくなったときは、何でも地区ロータリー財団委員会にお問い合わせください。
補助金構成(2013年7月から) 地区補助金 グローバル 補助金 パッケージ グラント 2012年3月の ロータリー平和センターと 管理委員会決定 ロータリー平和センターと ポリオ・プラス 9 Future of Grant Making Webinar February 2012 9 9
新地区補助金とグローバル補助金はどう違うの? 新地区補助金は、 今までの地区補助金のように、比較的小さなプロジェクトを行なう際に効果的な補助金です。 今までの地区補助金では、人道的プロジェクトと環境保全プロジェクトに限られていましたが、新地区補助金では、すべてのプロジェクトに使うことができます。この新地区補助金は皆様のクラブのある地域から世界中ほとんどの国でも使うことができます。 新地区補助金は、地区が年に一度一括して申し込み、クラブが財団の使命に沿った地元や海外での活動を支援します。比較的小規模で短期間の活動に向いており、柔軟に利用することができます。 新地区補助金は、毎年、一括して地区に支給され、地区財団活動資金(DDF)の50%までを使用できる補助金です。新地区補助金は、地元もしくは海外で使用され、ロータリー財団の使命全般を支援するものですが、必ずしも6つの重点分野のいずれかと関連している必要はありません。新地区補助金では、決定権が地区レベルに移行され、柔軟な指針が設けられ、比較的小さな規模の活動やプロジェクトに活用されます。 使い方の例として、文化的な分野に関する奨学金や研究グループの派遣等、経済的に困っている学生への学費支援、職業訓練の支援、災害救援、海外のクラブとの協同事業、建物、施設の改築、その他人道的、教育的、社会的ないろいろな奉仕事業が挙げられます。 個別のプロジェクトに対しての補助額に上限も下限もありません。 10
グローバル補助金 グローバル補助金は、今までのマッチング・グラントをちょっと大きくしたようなプロジェクトを行なう際に効果的な補助金です。但し、グローバル補助金を使う際には、3つの条件に該当しなければなりません。 ①6つの重点分野に該当すること ②持続的で計測可能なこと ③「授与と受諾の条件」を満たしていること。 このグローバル補助金を利用したプロジェクトを行なう際には、地区DDFからの補助金とWFからの補助金の両方を使うことができます。 グローバル補助金は、6つの重点分野に沿った、大規模で持続可能な人道的・教育的プロジェクトを支援するものです。また、測定可能で持続可能であることも要件です。 プロジェクト実施前に、測定方法を決め、量と質の両面から成果を測れるように準備します。 申請額が少なくとも15,000ドル(総予算が少なくとも30,000ドル)という、比較的規模の大きな補助金です。DDFに対しては100%、現金寄付(提唱者負担金)には50%の補助金が、国際財団活動資金(WF)から組み合わせて支給されます。 事業例としては、6つの重点分野を専攻する奨学金やVTT、建物や施設の建築・改築、その他6つの重点分野に関するいろいろな奉仕事業があります。 11
パッケージ・グラント パッケージ・グラントは、財団が戦略パートナーとの協力の下に開発した6つの重点分野に関する高い持続可能性のあるプロジェクトを、WFからの資金で支援するものです。現在、オイコクレジット、ユネスコIHE、アガカーン大学、マーシーシップスが戦略パートナーとなりプロジェクトを提供しています。
その他のプログラムをご紹介します。 奨学金 VTT(職業研修チーム) その他のプログラム ロータリー平和フェローシップ &ポリオ・プラス 今までの国際親善奨学金の制度は廃止され、代わりに地区ごとに独自の ロータリー奨学金制度が行なわれます。 私たちの地区では、新たな奨学金制度を立ち上げ、 「国際ロータリー第2740 地区ロータリー奨学金」をスタートさせます。 VTT(職業研修チーム) 今までのGSE(研究グループ交換)は廃止され、新たにVTT(職業研修チーム=Vocational Training Team)がスタートします。GSEは2つの地区が双方向の派遣をしていましたが、VTTでは一方の派遣のみでOKになります。また、VTTでは、海外で指導をするチームの派遣や、研修を受けるチームの派遣も行なうことができます。(※現時点での直近の派遣は考えていません。) ロータリー平和フェローシップ &ポリオ・プラス この2つのプログラムは、今までと変わりありません。 その他のプログラム 原則として廃止になりますが、新地区補助金とグローバル補助金を利用して同様なプロジェクトを申請することはできます。
ここからは、クラブにお願いすることを挙げさせていただきます。 未来の夢計画が始まるにあたって、クラブの皆様にあらかじめ準備をしていただかなければならないことがあります。 難しいことではありませんが、大切なことですので、皆様のご協力をお願いします。 すでにご案内の通り、未来の夢計画は今年度から始まっていると言っても過言ではありません。クラブに置かれましては、できるだけ早い時期に対応をしていただければと思います。
クラブにお願いをすること 1.MOUを地区との間で取り交わしていた だきます。 だきます。 MOUとは「Memorandum of Understanding」のことで、日本語にすると「覚書」になります。 このMOUを取り交わすことで、クラブや地区はロータリー財団のプログラムへの参加資格を取得することになります。 このMOUには、クラブ会長エレクトとクラブ会長ノミニーのお二人の署名が必要になります。 原則として、すべてのクラブにMOUを取り交わしていただきます。
クラブにお願いをすること 2.MOUを取り交わす前提として、 地区が主催する「補助金管理セミナー」 に必ず出席していただきます。 地区が主催する「補助金管理セミナー」 に必ず出席していただきます。 MOUを取り交わす条件として、MOUに記載された内容を読了していただくことと、この「補助金管理セミナー」に出席することの2つが定められています。
クラブにお願いをすること 3.MOUを取り交わすためにクラブ会長ノミニーを それまでに選任していただきます。 それまでに選任していただきます。 MOUの署名は、クラブ会長エレクト(2013-14年度会長)とクラブ会長ノミニー(2014-15年度会長)のお二人にしていただきます。 クラブによっては、会長ノミニーの選任の時期が遅いクラブもあるかと思いますが、遅くとも毎年12月上旬に開催される年次総会で選任していただけたらと思います。 MOUは、毎年取り交わすことになりますので、会長ノミニーの選任の時期を早めに行なうことを慣例としていただけたらと思います。
クラブにお願いをすること 4.補助金を利用するプロジェクトを企画立案する ために、関係する委員長の内定を早めに行な うことを推奨します。 ために、関係する委員長の内定を早めに行な うことを推奨します。 未来の夢計画では、前年度を計画年度と位置づけています。このため、特に新地区補助金の申請時期を2月1日より3月31日までとしています。 新地区補助金の申請には、それまでにプロジェクトを企画立案する必要があり、また、具体的には見積書の入手や当も行なっておく必要があります。 そのために、正式な選任は年次総会時でも良いのですが、早めに内定していただき、準備に取りかかっていただくことを推奨します。
クラブにお願いをすること 5.地区ロータリー財団補助金委員会で は、クラブからのご相談等に対応させ ていただきます。 5.地区ロータリー財団補助金委員会で は、クラブからのご相談等に対応させ ていただきます。 地区ロータリー財団委員会では、プロジェクトが補助金の支給条件に該当するかどうの確認から、予算のご相談、申請書の書き方のアドバイス等も行ないます。 是非、担当者にお声をかけてください!
今後のスケジュールの再確認 2012年12月迄に地区とロータリー財団(TRF)との間のMOUを取り交わします。 2012年12月1日~2013年1月31日 クラブと地区の間のMOUを取り交わします。この時、MOUにはクラブ会長エレクトとクラブ会長ノミニーに署名をしていただきます。 2013年3月31日 新地区補助金の申請締切となります。 2013年2月1日より グローバル補助金の申請受付を開始します。
国際ロータリー(RI)とロータリー財団(TRF) ロータリー財団の歴史 1917年、アーチ C. クランフ国際ロータリー会長は、「世界でよいことをするために」 基金 の設置を提案しました。1928年、5,000米ドルにまで成長したこの基金は、「ロータリー財 団」と名づけられ、国際ロータリーから独立した別機関となりました。 国際ロータリー(RI)とロータリー財団(TRF) 国際ロータリー(RI)とロータリー財団(TRF)は、全く別な組織です。 ロータリー財団は、1983年に米国イリノイ州法の法令の下に登記された非営 利法人です。ロータリー財団を構成する法人会員は国際ロータリーだけです。 ロータリー財団の正式名称は、「国際ロータリーのロータリー財団」です。 ロータリー財団は、4名の元RI会長を含む15名のロータリー財団管理委員に よって運営されています。 国際ロータリーは、ロータリアンからの人頭分担金で運営されていますが、ロータリー財団 は、皆様からいただいた寄付を運用し、その運用益の中から運営費をねん出しています。 ロータリー財団の使命 ロータリー財団の使命 : 「ロータリアンが、人々の健康状態を改善し、教育への支援を高 め、貧困を救済することを通じて、世界理解、親善、平和を達成できるようにすること」 ロータリー財団の標語 : 『世界で良いことをしよう。(Doing good in the world)』
『世界で良い事をしよう』 “寄付をする”ということ そしてそれを活用して “有効なプロジェクトを実施する” 車の両輪です。
ロータリー財団の 6つの重点分野とは? 平和と紛争予防/紛争解決 疾病予防と治療 母子の保健 水と衛生 基礎教育と識字率向上 経済開発と地域開発
ロータリー財団の未来の夢計画にスムーズに移行していくためには、各クラブの皆様のご理解とご協力が必要です。 新しく生まれ変わるロータリー財団を今後ともよろしくお願いします。
田中作次RI会長年度を オール・JAPAN で盛り上げよう! 田中作次RI会長年度を オール・JAPAN で盛り上げよう! 日本のロータリアンの皆さん 一人一人のロータリー・カード利用が、東日本の災害復興を助けます! Rカードの利用を、 全国へ浸透させることで、 田中作次国際ロータリー 会長年度を盛り上げよ うではりませんか! 田中 作次RI会長エレクト
⑤ロータリー財団委員会 幹事 石坂 和彦 大村 西川 義文 山田 晃 長崎南 森永 太 佐賀西 玉野 哲雄 佐世保 野口 道生 長崎出島 補助金委員会 山田 晃 長崎南 藤井 義博 佐賀南 西川 義文 大村 梅田 裕一 諫早多良見 山形 浩介 長崎出島 資金推進委員会 森永 太 佐賀西 永尾 竹則 犬塚 勝政 伊万里 福田 康孝 佐世保南 ポリオ・プラス委員会 玉野 哲雄 佐世保 香月 武 佐賀 馬場 久之 伊万里西 鶴巻 重次 長崎東 財団奨学・学友委員会 野口 道生 長崎出島 隅 康二 佐賀西 立石 泰彦 佐賀北 川﨑 伸一 HTB佐世保 喜多 清基 島原 有田 信一 長崎中央
ロータリーの夢を形にすることができるのは、 ロータリー財団です。 皆様のご協力をお願い申し上げます。 ロータリーの夢を形にすることができるのは、 ロータリー財団です。 皆様のご協力をお願い申し上げます。 ありがとうございました。