基礎研修 -生徒指導の「基礎」を学ぶ- 【60分研修】

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Presentation transcript:

基礎研修 -生徒指導の「基礎」を学ぶ- 【60分研修】          岡山県総合教育センター                 生徒指導部          監修 兵庫教育大学大学院            (現 関西外国語大学)               教授  新井 肇 研修のねらい 『生徒指導の基礎を学び、取組の共通理解を図る』 ≪スライド1~3で1分≫  それでは、校内研修を始めます。  この研修は、『生徒指導の基礎を学び、取組の共通理解を図る』ことをねらいとしており、★

生徒指導の基礎を確認して、『既に実践している取組と、さらに実践できる取組』を協議しましょう。そして、これからの教育活動に生かしましょう! そもそも生徒指導って何なのかしら? ≪スライド1~3で1分≫  生徒指導の基礎を確認して、「既に実践している取組と、今後さらに実践できる取組」について協議をして、認識を深めたいと思います。  それでは・・・★・・・「そもそも生徒指導ってなんでしょう?」・・・生徒指導の基礎の部分から確認していきましょう。★

本日の流れ 1 「生徒指導」のイメージを考える 2 生徒指導の基礎を学ぶ 3 生徒指導実践を協議する 1 「生徒指導」のイメージを考える 2 生徒指導の基礎を学ぶ 3 生徒指導実践を協議する 4 自己指導能力を育成するポイントを学ぶ 5 自己指導能力を育てる実践を協議する  ①【個人思考】自分の実践を振り返る  ②【グループ協議】実践を協議する 6 まとめ ≪スライド1~3で1分≫  こちらが本日の流れです。★

生徒指導って何だろう? (別紙Ⅰ) ①『生徒指導』という言葉から浮かぶイメージは? (何かに例えるとしたら・・・) 1 「生徒指導」のイメージを考える 生徒指導って何だろう? (別紙Ⅰ) ①『生徒指導』という言葉から浮かぶイメージは?  (何かに例えるとしたら・・・)  その理由は?【個人思考2分】 ≪スライド4、5で3分≫ [別紙Ⅰ]  早速ですが、お配りしてある別紙Ⅰを用意してください。 (少し待って様子を見る。準備ができたら、)   よろしいでしょうか?・・・それでは先生方、突然ですが『生徒指導って何だろう?』と尋ねられたら、どのようなイメージが浮かんできますか?★

≪スライド4、5で3分≫  ここの(スライドを指す)左上①の欄に、『生徒指導』という言葉から浮かぶイメージを書いてください。  また、その理由も簡単にメモしてください。  色や物、感情や感覚、場所や状況などどのようなイメージでも構いません。  例えばイメージは「涙」、その理由は「私が生徒指導を受けたとき涙が流れたから」とか、  「怒り」、その理由は「生徒指導しているときは怒っているときが多いから」とかでも構いません。  それでは2分、時間をとります、どうぞ始めてください。 (2分経過 ★)

生徒指導って何だろう? (別紙Ⅰ) ①『生徒指導』という言葉から浮かぶイメージは? (何かに例えるとしたら・・・)  (何かに例えるとしたら・・・)  その理由は?【個人思考2分】 ②グループ内で①について共有する【5分】 ≪スライド6、7で7分≫  はい、時間が来ました、記入をやめてください。 (様子をみて)  先生方が今書かれた①のイメージをグループ内で共有する時間をとります。  5分時間をとりますので、グループの全員が発言できるように進めてください。★

≪スライド6、7で7分≫  この時間の記録用紙は、この場所です(スクリーンを指し示す)。  本日最初の協議の時間なので、少しグループの雰囲気が和やかになる時間にもしていただけたらと思います。  まず、進行役を決めて、グループのメンバーの名前を書いて、共有の時間を始めてください。  それではどうぞ。 (5分経過 ★)

生徒指導って何だろう? (別紙Ⅰ) ①『生徒指導』という言葉から浮かぶイメージは? (何かに例えるとしたら・・・)  (何かに例えるとしたら・・・)  その理由は?【個人思考2分】 ②グループ内で①について共有する【5分】 ③発表【約3分】 ≪スライド8で3分≫  はい、時間が来ましたので共有の時間を終わります。 (様子をみて)  それでは、どのような共有ができたのか、聞いてみたいと思います。こちらのグループの方、簡単に発表していただけますか? (時間を考慮して2~4グループくらいに発表してもらう。発表がすんだら拍手を促す。)  ありがとうございました。全てのグループの方に発表していただきたいところですが、時間の都合上、これで発表の時間を終わります。  発表していただいた内容が、自分のグループや、自分自身のイメージと似ているなぁ、と思った方も多いのではないでしょうか。 (どの発表にも、肯定的・共感的な反応をしてください。また、研修担当者のアドリブで場を和ませるような進行をしてください。)  さて、ここまでで先生方一人一人が『生徒指導』に対していろいろなイメージや印象をもっていることが確認できましたが、そもそも先生方が、児童生徒に対して指導をするのは★

教師の願い 2 生徒指導の基礎を学ぶ ≪スライド9~14で3分≫ 2 生徒指導の基礎を学ぶ 教師の願い ≪スライド9~14で3分≫  「子供たちに、将来、どのように成長をしてほしい」と願って指導をされているのでしょうか?  1分程度、近くの先生とお話してみてください。 (1分経過)  はい、ありがとうございます。どのようなお話が出たか教えていただけますか?(2、3人の先生に尋ねる)  そうですね。同じような願いが、まだ他にも出たと思いますが★

教師の願い 将来、 ○よりよい人生を送ってほしい ○間違ったことをしないでほしい ○きちんと、正しいことを判断できる大人になってほしい ○幸せになってほしい     等 ≪スライド9~14で3分≫  例えば、このような願いをもっておられる先生も多いのではないでしょうか。  将来、 ○よりよい人生を送ってほしい ○間違ったことをしないでほしい ○きちんと、正しいことを判断できる大人になってほしい ○幸せになってほしい     等 【小、中、高等学校】  子供たちが将来、自分が就きたい職業に就いたり、自分の目標を達成したり・・・(間をとって)・・・言うなれば子供たちが将来、★ 【特別支援学校】  子供たちが将来、自分が就きたい職業に就いたり、自分の目標を達成したり・・・(間をとって)・・・言うなれば、自立と社会参加に向けて、子供たちが将来、自己選択・自己決定に基づいて主体的な生活を営むこと、障害があっても必要な支援を受けながら、もてる能力を精一杯発揮して、生活の主体者として★

自己実現 教師の願い 将来、 ○よりよい人生を送ってほしい ○間違ったことをしないでほしい ○きちんと、正しいことを判断できる大人になってほしい ○幸せになってほしい     等 自己実現 ≪スライド9~14で3分≫  「自己実現してほしい」、つまり、子供たちの豊かな能力や個性を実現させてやりたい、ということではないでしょうか。  実は、生徒指導の本来の意義もそこにあります。  私たち教職員は、そのように成長していく子供たちに接して、指導・支援をしていけることに充実感をもちます。★

教師の願い そのためには、 その時、その場で ふさわしい行動を決定し、 実行できる能力 を身に付けてほしい ≪スライド9~14で3分≫  このように将来、自己実現できる大人に成長していけることを願って、★  子供たちには「その時その場で、ふさわしい行動を決定し、実行できる能力」を身に付けてもらいたい・・・(間をとって)・・・将来訪れるかもしれない困難に対して、乗り越えていくために、自分で考えて、決めて、実行できる力を身に付けてほしい、と願っているのではないでしょうか。  そのような力を★

自己指導能力 教師の願い そのためには、 その時、その場で ふさわしい行動を決定し、 実行できる能力 を身に付けてほしい ≪スライド9~14で3分≫  「自己指導能力」といいます。自分自身をより良い方向へ導くことのできる力です。 そして、生徒指導とは・・・★

自己指導能力 生徒指導は、 を育成すること ≪スライド9~14で3分≫ この「自己指導能力」を育成することになるわけです。  この「自己指導能力」を育成することになるわけです。  言いかえると、生徒指導とは、自己指導能力を育成することであり、「子供たちが自己実現できるよう、成長を促すことを目指す指導」...ということになります。  つまり、私たちが日頃から「子供たちにどのように成長してほしいのかを願って指導していること」...それ自体が、生徒指導なのです。★

自己実現 社会的自立 自己指導能力の育成 生徒指導の目指すところ 私の気持ちが分かってくれるんだ! 私、このクラスが好き! ≪このスライド1分≫  これまでの話を図で表すと、このようになります。  では、自己指導能力を育むにはどのような働きかけをすれば良いでしょう。  例えば、 ・僕って、ここに居ていいんだ★とか ・みんなが私の気持ちを分かってくれてうれしい★という実感を ・このクラスが好き!★と感じるクラスの中で ・失敗を恐れず、俺やってみよ~★と頑張ることのできる児童生徒を育てることが大切ではないでしょうか。  そうだとすれば、私たち教師は、児童生徒がそのように感じられる体験をさせる取組をする必要がありますね。★ 僕って、ここに居て いいんだ! 俺、やってみよー!

自己指導能力を育成する、生徒指導の具体的な実践って何?(別紙Ⅰ) 3 生徒指導実践を協議する 自己指導能力を育成する、生徒指導の具体的な実践って何?(別紙Ⅰ) ①生徒指導の具体的な実践だと思われるものは?  (重要度が高いと考えるものを三つまで書く)  【個人思考2分】 ≪スライド16、17で4分≫  では自己実現を図るための自己指導能力を育成する『生徒指導の具体的な実践』というのは、どういった実践なのでしょうか。  先ほど、生徒指導に対するイメージや印象が一人一人違うことが分かりましたので、これからの時間は具体的な実践について考えたいと思います。  教育課程内外の、あらゆる教育活動場面をイメージして、重要度が高いと考えられる実践を三つまで書いてください。授業での実践もあると思います。 (重要な実践は多くありますが、時間が限られていることと、この後の協議を絞り込むことができるように、ここでは三つに絞ってもらいます。)  ワークシートの右側を御覧ください。★

≪スライド16、17で4分≫  時間が限られているので、簡単にキーワードで書いてもかまいません。  それでは2分とります。始めてください。 (2分経過 ★)

自己指導能力を育成する、生徒指導の具体的な実践って何?(別紙Ⅰ) ①生徒指導の具体的な実践だと思われるものは?  (重要度が高いと考えるものを三つまで書く)  【個人思考2分】 ②グループ内で共有する。  (それぞれの意見を尊重しながら、多様な考え方に気付く)  【8分】 ≪スライド18、19で9分≫  はい、時間が来ましたので、次の共有に入りたいと思います。  ここからは、先ほど考えていただいた実践をグループ内で共有する時間にします。★

≪スライド18、19で9分≫  この欄(スライドを指す)に、グループで出された実践の記録をしてください。  それでは時間を8分とります。どうぞ、始めてください。 (8分経過 ★)

自己指導能力を育成する、生徒指導の具体的な実践って何?(別紙Ⅰ) ①生徒指導の具体的な実践だと思われるものは?  (重要度が高いと考えるものを三つまで書く)  【個人思考2分】 ②グループ内で共有する。 【8分】  (それぞれの意見を尊重しながら、多様な考え方に気付く) ③発表【約5分】 (グループの内容を簡単に発表) ≪スライド20で6分≫  はい、それでは時間がきましたので、話し合いを終了してください。 (様子をみて、落ち着いたら)  それではこちらのグループの方、どのような共有ができたか簡単に発表してください。 (時間を考慮して2~4グループくらいに発表してもらう) (発表内容は共感的な態度で受容する)  はい、ありがとうございました。全てのグループの方に発表していただきたいところですが、時間の都合上、これで発表の時間を終わります。  それぞれの先生方が、様々な実践をされていました。  では、自己指導能力を育成する実践のポイントを押さえてみましょう。  このポイントについては★

4 自己指導能力を育成するポイントを学ぶ 自己指導能力の育成のために 自己指導能力を育てる三つのポイント  ① 自己存在感を与える  ② 共感的人間関係を育成する  ③ 自己決定の場を与え、自己の可     能性の開発を援助する (「生徒指導提要」  平成22年 3月文部科学省) ≪スライド21、22で2分≫  平成22年3月に文部科学省から示された、生徒指導提要★に、自己指導能力を育てる三つのポイントが示されています。 (できれば、各学校に配付されている、本物を見せる) (三つのポイントを読む)  皆さんの具体的な実践の中でもこれらのポイントを押さえられているのではないでしょうか。  そして、重要なことは、これら指導のポイントは、★信頼できる教師や大人との関係の中で育まれたり、よりよいつながりのある集団の中で育まれたりする、ということです。 ということは、学校の教育活動は大きな影響を与える場であると言えますね。★ こういった指導は、信頼できる教師や大人との関係の中で育まれたり、よりよいつながりのある集団の中で育まれたりする力なんだよ。 だから、学校の教育活動は大きな影響を与える場だと言えますね。

望ましい集団・人間関係づくり  学級や学校での児童生徒相互の人間関係の在り方は、児童生徒の健全な成長と深く関わっています。児童生徒一人一人が存在感をもち、共感的な人間関係を育み、自己決定の場を豊かにもち、自己実現を図っていける望ましい人間関係づくりは極めて重要です。 ≪スライド21、22で2分≫  このことは、生徒指導提要にも明記されており、望ましい集団・人間関係づくりは、意図的、計画的に行われるよう求められています。  そして、教師には集団指導を通じて個が成長し、個の成長が集団を発展させるという相互作用を生かし、児童生徒の力を最大限に伸ばすことが求められています。  しかし、研修の初めに考えたように、生徒指導のイメージは一人一人違っていました。だからこそ、教職員同士の具体的な実践に関する共通理解が必要になります。  ここからは、その共通理解を深めていきたいと思います。★

≪スライド23~26で7分≫ [別紙Ⅱ]  別紙Ⅱを用意してください。 (様子を見て、準備ができたら)  では自己実現を図るための自己指導能力を育成する『生徒指導の具体的な実践』というのは、どういった実践なのでしょうか。  これからの時間は、自己指導能力を育てる三つのポイントで、具体的にどのような実践ができるか考えていきます。★

自分は価値ある存在であると実感できること。 ありのままに自己を語り、理解し合う人間関係があること。 ≪スライド23~26で7分≫  まず、こちらには(スライドを指す)これまでの経験の中で『既に実践している』と思われることを書いてください。★ 児童生徒自身に、選択や自己決定ができる場や機会があること。

自分は価値ある存在であると実感できること。 ありのままに自己を語り、理解し合う人間関係があること。 ≪スライド23~26で7分≫  そしてこちら(スライドを指す)には、これまでの講義を聴いてみて、「こんな実践ができるなぁ」と思うことを書いてください。★ 児童生徒自身に、選択や自己決定ができる場や機会があること。

自分は価値ある存在であると実感すること。 ありのままに自己を語り、理解し合う人間関係があること。 ≪スライド23~26で7分≫  児童生徒のあらゆる活動場面をイメージして考えてください。特に、児童生徒が最も多くの時間を過ごす授業の中で、もう既に実践されていることや、これからできることがあるのではないでしょうか。それでは、時間を5分とりますので、始めてください。 (5分経過)  はい、時間が来ましたので、書き込む時間を終了します。この後、共有の時間をとりますので全部書けていなくても結構です。★ 児童生徒自身に、選択や自己決定ができる場や機会があること。

これからの教育活動に生かそう!(別紙Ⅱ) 5 自己指導能力を育てる実践を協議する これからの教育活動に生かそう!(別紙Ⅱ) ≪スライド27 説明1分、協議8分≫ [グループ記録用紙]  それでは、本日の研修最後の協議となります。  この協議では、自己指導能力を育成する三つのポイントについて、他の先生方の「既に実践していること」を共有することで、自分の実践にも生かすこと。また、「実践してみたいこと」を協議することで、これまでの教育活動をさらに向上させることができる取組の一助にしてもらいたいと思います。  まず、先ほど個人で考えられた別紙Ⅱの個人欄の内容をグループで紹介してください。 ★グループで出た内容はこちら(スライドを指す)に記録してください。  1名記録係を決めて、協議で出た内容を簡単にグループ協議記録用紙に記入をお願いします。それでは、8分の時間をとりますので、協議を始めてください。 (この時間は、今後の取組に大きく影響を与える可能性のある協議です。余裕があれば十分時間をとるようにしてください。) (8分経過 ★)

例えば ・「○○さん、おはよう」と、名前を呼んで挨拶する。 ・係活動など活躍の場を与え、プラスの評価をする。 ・どんな発言でも無視することなく取り上げる。 ・授業の中で、結果だけでなく頑張っていたことを認め、褒める。 ・「○○君」「○○さん」と、名前を呼んで声をかける ・係活動など活躍の場を与えプラスの評価をする ・どんな発言でも無視することなく取り上げる ・授業の中で、結果だけでなく頑張っていたことを認め、褒める ≪スライド28で1分≫  ありがとうございました。  自分一人では思いつかないような実践や、実践してみたいことがたくさん出たのではないでしょうか。  各グループで出た内容の共有については、記録用紙を回収して、まとめたものを研修記録として皆さんに配付します。そうすることでグループ協議の共有とさせていただきます。(研修時間等の都合により、全体発表や質疑などに発展させて研修することもできます。)  こちら(スライドを指す)に示した内容は、例年、県総合教育センターから、初任者全員に配付されているものです。  グループ内で紹介されている取組や、ここに示されている、このようなことを日々の教育活動で意識して、指導の参考にされれば良いのではないかと思います。★ ・休憩時間など一緒になって遊ぶ ・朝の会や帰りの会で互いのよさを認めあえる活動を取り入れる ・たどたどしい発言でも、言い終わるまで待つ ・授業の中で各自の考えや思いを話し、ともに学び合う機会をつくる ・休憩時間など一緒になって遊ぶ。 ・朝の会や帰りの会で互いのよさを認め合える活動を取り入れる。 ・たどたどしい発言でも言い終わるまで待つ。 ・授業の中で各自の考えや思いを話し、共に学び合う機会をつくる。 ・学級(HR)に必要な係を決める話合いの場面を設ける。 ・遠足や修学旅行の班行動の決まりを自分たちで決め、行動に責任をもてるようにする。 ・一人で考える時間を十分に設ける。 ・自分の考えをみんなの前で表現する機会をつくる。 (『平成29年度 ともに創ろうおかやまの未来-見て分かる教師ガイド-』より作成)

まとめ 自己指導能力の育成を目指した実践 学年会 生徒指導委員会 (部会) (学年団会) 6 まとめ ≪スライド29、30で1分≫ 6 まとめ まとめ 自己指導能力の育成を目指した実践 生徒指導委員会 (部会) 学年会 (学年団会) ≪スライド29、30で1分≫  本日確認した『同僚から学んだ実践』や『三つのポイントを意識した実践』を、是非、この(図を指し示す)ような『生徒指導委員会』や『学年会』等で、「意図的・計画的な生徒指導実践」として検討し★

まとめ 自己指導能力の育成を目指した実践 学校全体で共通理解 これからの教育活動で実践する 学年会 学校行事 生徒指導委員会 (部会) (学年団会) 学校全体で共通理解 ≪スライド29、30で1分≫  その上で、職員会議や校内研修などの場で学校全体で共通理解をして『学校行事』や『学級活動』、『個々の児童生徒』への指導・支援に生かしてもらいたいと思います。  そうすることで、子供たちを積極的に育てる生徒指導、自己指導能力を育成することになるのではないかと思います。★ 職員会議 校内研修 これからの教育活動で実践する 学級(HR)活動 児童生徒個人 学校行事

生徒指導とは、『児童生徒自ら、自己実現を図っていくための自己指導能力の育成を目指す』ことを学びました。 研修のねらい 『生徒指導の基礎を学び、取組の共通理解を図る』 生徒指導とは、『児童生徒自ら、自己実現を図っていくための自己指導能力の育成を目指す』ことを学びました。 また、その力を育成するために、既に実践していることや、実践してみたいことを共通理解しました。 隣の先生と、今日の研修の感想について交流しましょう。 ≪スライド31、32で3分≫  今日の研修のねらいは『生徒指導の基礎を学び、取組の共通理解を図る』ことにありましたが、日々の教育活動に追われて、忘れてしまいがちな生徒指導の基本の部分を確認して、自己指導能力を育成するための取組について共通理解できたのではないでしょうか。★  今日の研修の感想を、隣に座っている先生と交流したいと思います。2分間でお願いします、では、どうぞ。 (2分経過)  ありがとうございました。★

本日は、ありがとうございました。 学校全体で共通理解 今後の教育活動で実践する 記録用紙の回収に御協力ください 学年会 生徒指導 委員会 (部会) 学年会 (学年団会) 学校全体で共通理解  それでは、記録用紙を回収します。  記録用紙は、皆さんにお返しすることで協議の共有に替えますが、是非、生徒指導委員会や、学年会を開いて、今後、さらに生徒指導を充実させられるよう検討して、指導に生かしていければと思います。  以上で、校内研修を終わります。ありがとうございました。 今後の教育活動で実践する