看護研究における 統計の活用法 Part 1 京都府立医科大学 浅野 弘明 2012年11月10日
統計的データ 次の2種類に大別される 質的 vs 量的 → この違いは、強く意識する必要がある
質的データとは ・属性として測定される カテゴリカルデータとも呼ばれる 例: 性別、学歴、血液型、星座、etc (注) 属性=カテゴリー=category
質的データの種類 ・名義尺度: 順序関係がない ・順序尺度: 順序関係がある 例: 性別、血液型、○○の有無、etc ・名義尺度: 順序関係がない 例: 性別、血液型、○○の有無、etc ・順序尺度: 順序関係がある 例: 学歴、3/5段階評価、etc
質的データの表現 ・コード化して 数値で表現する 「性別=1」とは 何のこと? <-> 暗号化 数値で表現する <-> 暗号化 例:性別 <-> 男性=1 女性=2 コード=暗号=code
コード化の注意点 ・順序尺度は 順序に合わせ数値化する 悪い例: 朝食は、パン or ご飯? 1=絶対パン 2=ややパン 順序に合わせ数値化する 悪い例: 朝食は、パン or ご飯? 1=絶対パン 2=ややパン 3=絶対ご飯 4=ややご飯 3と4が 逆転
基本的な集計方法 ・カテゴリーごとに 頻度を集計する ・頻度は、度数以外に 相対度数も求める そこに、どれだけ いるかという集計 人数のこと 頻度を集計する 人数のこと ・頻度は、度数以外に 相対度数も求める 通常は%
度数分布表 頻度集計結果は 左記のような 度数分布表に まとめる 学術的報告では 度数を記載しない ことも多い
結果のグラフ化 ・必要に応じて集計結果を グラフ化する ・グラフの特性を理解し 目的に合ったグラフを選択
グラフ化例 棒グラフは、高さ(頻度の多さ)の比較に適し 円グラフは、全体での割合の把握に適している
適用できる検定-1 ・名義尺度同士 → クロス集計 → カイ二乗検定 例 夜更かしは朝寝坊か
適用できる検定-2 ・名義尺度 vs 順序尺度 → 順位和検定 注 :カイ二乗検定も可能 例 パン好きは、朝食はパンか
適用できる検定-3 ・順序尺度 vs 順序尺度 → カイ二乗、順位和も可能 → 順位相関係数も適用可能
Part-1 終 了