農学部 資源生物科学科 加藤直樹 1122-17-8037 北村尚也 1122-17-8501 菰田浩哉 1122-17-3390 老化…その秘密 農学部 資源生物科学科 加藤直樹 1122-17-8037 北村尚也 1122-17-8501 菰田浩哉 1122-17-3390
老化の原因=活性酸素 老化=歳をとるにつれて身体の機能が衰えること 原因→「活性酸素によって身体の細胞や組織が酸化して変質し、機能が衰える」 1 遺伝子(DNA)を形成する核酸を酸化させて変 質させ、がん細胞などを発生させる 2 細胞膜に含まれる不飽和脂肪酸を酸化させて、過酸化脂質を作り、細胞や組織を破壊する 3 老化色素と言われるリボフスチンを作り、細胞の働きを止める
!?不老不死!? 寿命を延ばす科学的方法 ①老化を抑制する ②体のパーツを修復・交換する ③生物学的な時間の進行を停止させる
老化を抑制する方法 アルファリポ酸(チオクト酸) 体内で自然に生成され血糖値を正常にする働きがある。ビタミンC、Eが不足したときには一時的にその役割を果たす。糖質の代謝を促進する作用もあるので、ダイエットにも効果があるとされている。
コエンザイムQ10 CoQ10は強力な抗酸化物質でもあり、細胞を活性酸素のダメージから守り、老化を防ぎ免疫力を高める作用をもっている。
ルチン 抗酸化作用の強いビタミンCの吸収を助けるため、免疫力を高める効果があり、またビタミンCがコラーゲンの合成を促進するため、肌の老化を予防する効果もある。
レスベラトロール 非フラボノイド系ポリフェノール複合体で心血管の働きを維持促進する効果があるとされる。以上のようなことから老化抑制の効果が期待される。
修復・交換 ・細胞不死化と再生医療 ES細胞 ・臓器移植 問題点 臓器移植→ドナー不足 再生医療→細胞不足 不死化した細胞を得ることが大切!!
ES細胞(embryonic stem cell) =胚性幹細胞 胚盤胞(卵割期が終わった胚)内細胞塊より樹立された細胞株で、癌化することなく試験管内で自己複製し増殖できる。 また、いったん胚盤胞内に戻せば、正常な発生過程をたどり全ての細胞に分化可能である。
細胞の寿命について 再生医療の供給源=ES細胞、胎児由来の細胞、成人由来の細胞 ES細胞=不死化しており寿命は問題なし。 胎児由来の細胞=分裂を止めてしまうまでの期間がヒトの寿命に対して十分に長いので問題なし。 成人由来の細胞=生物体外ではしばらくは分裂を繰り返すが、比較的早く分裂を止めてしまう。寿命という点では少々問題があると言える。
細胞の寿命を考える意義 ヒトの細胞=通常ある回数分裂をすると増殖を止めてしまう。 臓器培養の際の細胞不足を解消するためには、細胞の寿命を延ばすか、もしくは無期限に分裂するようにするかである。 不死化した細胞を得ることが再生医療にとって重要!!
再生の驚きと喜び
人体冷凍保存 かなりの低温において生物システムは数百年の間変化しない状態にある。そして蘇生させるのに物理的法則に逆らわない程度に状態を維持することができれば、未来において再び人間を生き返らせることができる可能性がある。
人体冷凍保存とは何か? 人間が死んだ後、約-196℃という低温下において、生物学的変化がほとんど起こらない状態にすること。遺体は液体窒素の中に入れて保存。これにより物理的に取り返しのつかない状態になることなく遺体を保存することができるので、今日の患者が未来の技術の恩恵を受けられることになる。
まとめ