小・中学校における 「情報モラル」学習指導資料集 説明会 インターネット あいさつ 情報化推進総合センター 所長 山本 雅之
ー人権を大切にするという視点ー (相手の人権・自分の人権を守る) 「情報モラル」 学習指導資料集の利用 ー人権を大切にするという視点ー (相手の人権・自分の人権を守る) 平成17年3月11日 情報化推進総合センター
「情報モラル」とは 情報社会で適正な行動を行うための基になる考えと態度 (1)Webページ検索・電子メールの受信に関する問題 ・有害サイト ・商品の購入問題 ・虚偽広告・詐欺情報 ・マルチ商法・ネズミ講 ・情報の信憑性 ・出会い系サイトでのトラブル ・電子メールの受信 (2)Webページ作成・電子メールの発信に関する問題 ・著作権 ・プライバシーの侵害 ・誹謗中傷 ・個人情報の流失 ・電子メールの発信 (4)人間関係や心身の健康に関する問題 ・人間関係の希薄化 ・仮想現実問題 ・身体に与える影響 (3)セキュリティに関する問題 ・なりすまし ・不正アクセス ・コンピュータウィルス
家庭でのインターネット環境 京都市のコンピュータアンケート調査より
保護者を上回る インターネット経験率 日本PTA全国協議会のアンケート調査より
子どもが自宅でネットを使う際,保護者は一緒にいる? 日本PTA全国協議会のアンケート調査
ネットワーク社会の新たな危険 インターネット社会=自己責任の社会 情報モラル教育・有害情報対策 覆面性・匿名性・容易性 <悪いところ>有害な情報も無差別に流れている。 ・サイバー犯罪(架空請求,ネットオークション・ネットショッピングでの詐欺行為,不正アクセス,著作権侵害) ・児童ポルノ,出会い系,暴力,犯罪,自殺,薬物,差別偏見,プライバシー侵害,インターネット中毒,ウイルス感染,個人情報漏洩 子どもが巻き込まれる事件が増える ・昨年6月の長崎のチャット事件 ・ネット詐欺 ・携帯で援助交際 ・個人情報漏洩
情報教育の体系的イメージ 情報モラル 普通教科 「情報」 必要に応じて指導 技術・家庭科 「情報とコンピュータ」 情報社会に参画する態度 ー高等学校学習指導要領解説「情報化」よりー 情報活用の実践力 情報の科学的な理解 小学校 中学校 高等学校 総合的な学習の時間での活用 各教科での活用 技術・家庭科 「情報とコンピュータ」 数学など 普通教科 「情報」 公 民 社 会 必要に応じて指導 情報モラル 情報教育の充実(新「情報教育の手引き」)
「昨年6月の長崎小・6のチャット事件」をきっかけに,「情報モラル」の指導がどうなっているのか? 「情報モラル」教育は緊急な課題 ーネットワーク社会の新たな危険ー 「昨年6月の長崎小・6のチャット事件」をきっかけに,「情報モラル」の指導がどうなっているのか? 指導したことがない(どうしたらいいの) インターネット社会の危険性 教員の意識
学校での「情報モラル」教育の 実施状況調査 学校数 H17年度は,必ず年間計画に位置づけを 年間計画に位置づけ:28%
教員の意識調査(H16.12) 学校で指導が必要 93.5% 指導した経験 41% 緊急な課題 情報モラルの指導について 教員が十分に指導できない(体験不足・指導経験少ない)
小・中学校における 「情報モラル」学習指導資料集 (全保護者にパンフ配布) ・緊急な課題として,プロジェクトを設立 ・系統的な9年間の指導計画 ・人権を大切にするという視点 ・すべての教員に知ってもらいたい 子どもたちのためのインターネット「活用指針」 ・全ての教員が指導できるための指導資料 ・学識経験者,PTA代表,スクールカウンセラー,教育総合相談センター,中学生徒指導研究会,小学校校内LAN先行実施校担当教員(情推総セが事務局)
(1)授業や教育活動の中で 工夫して活用 小学校:特設の時間で学校の実態に応じて実施してほしい。
(2)学校の実情に合わせた効果的な活用 ー人権を大切にするという視点ー (相手の人権・自分の人権を守る) 9年間を見通した「情報モラル」教育の指針 小学校:6領域24回(1回あたり25分) 中学校:4領域9回(1回あたり25分) 今回の内容は,実践事例で,学校の実情に応じた形で実施してほしい。 年間指導計画に位置づけてほしい。
(3)指導集・コンテンツを 取り入れた指導 ・情報モラルに関するデータ(光京都ネットのWeb上) ・情報モラル研修教材(文部科学省) ・「情報モラル」サポートセンターhttp://sweb.nctd.go.jp/support/index.html
学校にお願いしたいこと 情報モラル教育についての必要性を全教職員で共有してほしい 6年間で,24項目を子どもの実態を踏まえて,各学年で指導 各学校の年間計画に位置づける(指針を参考に,学校の実態に応じた弾力的運用)