某健保契約の胸部CT検診報告 医療法人新虎の門会 新浦安虎の門クリニック 南 香織 永山 健二 角谷 美佳 大前 利道 斉藤 智 大前 由美 南 香織 角谷 美佳 斉藤 智 塚田 桂子 医療法人新虎の門会 新浦安虎の門クリニック 永山 健二 大前 利道 大前 由美 沼本 美由紀 堀内 純
健保より依頼された胸部CT検診を行いその 結果について考察する 【目的】 健保より依頼された胸部CT検診を行いその 結果について考察する 依頼内容として径5mm以上の充実性の肺結節と径10mm以上のスリガラス状の肺結節を確実に発見すること さらに、病変発見に至った場合再撮影に必要がない検査を行う、胸部単純は一枚とする 可能なら(受検者)胃部検査をカメラにする(バリウム 約4mSv ) 以上の内容だった
右下葉結節像疑いにて胸部CT検査受診 結論は右上葉結節 グループ1
依頼内容 径5mm以上の充実性の肺結節と径10mm以上のスリガラス状の肺結節を確実に発見すること 病変発見に至った場合でも追加撮影の必要がない検査を行う 胸部単純撮影は一枚とする
【方法1】 使用機器 東芝Asteion 撮 影条件 120KV 50mA スライス厚3mm 肺尖部より肺底部まで撮影 肺尖部より肺底部まで撮影 検診CT の役割を、5mm 以上の結節を見落 さないこととそのサイズが5mm 以上か否かと著 明な石灰化の有無を診断することに限定するな らば、同一線量で撮影した時に、小さな検出器 厚の方が同一の画像再構成厚ならばノイズも撮 影時間も増大することを考慮すると、2-2.5mm 厚による撮影が妥当かもしれない。さらに、4 列CT では4-5mm 厚を用いることも考えられる。 、検診のCT 画像で、結節のサイズと性状 をより正確に評価して再検の初回thin slice CT を省略することを目指すならば、4 列CT では 2-2.5mm、16 列CT では1-1.25mm の検出器厚を 用いることが望ましい。
方法2 読影は人間ドック認定医と放射線科医による ダブル読影 モニターは基本的にはCT装置のモニターを 使用
検者でオプションとして胸部CT検診 を受検し た229人 男性159人 女性70人 【対象】 平成19年4月1日から平成20年3月31日の受 検者でオプションとして胸部CT検診 を受検し た229人 男性159人 女性70人 某健保以外の受険者も含んでいます
【成績】 異常なし122人 軽度所見のみ (B判定)52人 経過観察(C判定) 50人 再検査(D判定) 5人
胸部単純・CTともに異常なし 122人 胸部単純所見あり・異常なし 3人 胸部単純異常なし・CT所見あり 104人
【結語】肺がんは、この対象期間では発見に至らなかったがCOPDの受検者に対し、禁煙の動機付けとして有効な検査となった。さらに、甲状腺腫、前縦 隔腫瘍などの病気を発見することが出来た。特に触診にて異常を指摘できなかった甲状腺腫などの発見にも有効だった。被ばく線量の問題なども加味しなくて はならないが、受検者、健康保険組合さらに健診機関にとっても有用な検査だと考える。今後は喫煙指数の高い受診者に対し特にCT検診をするように健保に働きかけるべきだと考える。 禁煙をしたいが出来なかった、きっかけがなかった受検者に対し肺気腫である事実を伝えることにより確実に禁煙を行うことが出来る動機付けとしては大変有用であった 実際に本当は禁煙をしたいのだが周囲に対し格好をつけ出来なかった方も居たようです
【結語2】 読影はCT装置のモニター診断ですが胸部CTの件数が増加した場合もっといい読影方法、例えばシネ再生などが有用か検討中です。
ご清聴ありがとうございました