事例展開.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
自然気胸. 自然気胸になりやすい条件 ・喫煙者は非喫煙者に比べて気胸になりやすい。 1-12 本 本 23 本以上 ( 1 日当り)男 7 倍 21 倍 102 倍 女 4 倍 14 倍 68 倍 ・ 20 歳代前半で生じることが多い。 症状 ほとんどは安静時に生じる突然の呼吸苦・胸膜痛。
Advertisements

第 2 章 子どもの成長・発達と看護 3. 幼児期の子どもの成長・発達と看護( 2 ) 学習目標 1 .幼児の睡眠と規則正しい生活の必要性を理解する. 2 .幼児の健康維持に対する取り組みとしての清潔行動確 立に向けた援助を理解する. 3 .幼児にとっての遊びの意義と発達を促すために必要な 遊びへの援助を理解する.
がん患者の意思決定について がん患者の意思決定と、その過 程、要因について知る がん患者の意思決定への支援に ついて考える 先端侵襲緩和ケア 看護学 芦沢 佳津美.
鎮静管理 JSEPTIC-Nursing.
第1回 吉永医院 在宅医療連絡相談会 コンセンサス・ミーティング 褥瘡の対処について 医療法人 社団永仁会 吉永医院 内 科 吉永 治彦.
特別養護老人ホームさくら園 副施設長 金谷 龍太郎
A case of pneumatosis cystoides intestinalis attributed
看護師がお宅へ訪問し、 疾患や障がいを持っていても、 在宅で安心して生活してゆけるよう お手伝いします。
体重減少 ◎食欲があるのに体重が減る ⇒糖尿病、甲状腺機能亢進症、吸収不良症候群などを疑う ◎食欲がなくて体重が減る ⇒その他の疾患を疑う
1.日常生活自立度判定 2.OHスケール判定 マットレス選びまひょう(表) OHスケールへ 生活 自立 J
体重増加 短期間で 急に太った いつもと同じ食生活をしているのに… 定期的に運動をしているのに…
説明書(手術、麻酔、治療法) 脊髄損傷 脱臼骨折 破裂骨折 私は、患者 様の(手術、麻酔、治療法)について、次のとおり説明いたしました。
経管栄養の技術      及び関連するケア.
I gA腎症と診断された患者さんおよびご家族の皆様へ
磁気治療機器が、線維筋痛症患者の痛みを抑制 できるかどうかを検討する。 同時に機器の安全性を検討する。
2013年8月30日19:00~22:00 群馬県障害者学習センター 参加者18名
ホスピス外来における STAS-Jを活用した看護の実際
がんの家族教室 第2回 がんとは何か? 症状,治療,経過を中心に
4.「血液透析看護共通転院サマリーVer.2」 の説明
アンケート② 病棟体制.
本邦における「障害」の射程と 身体障害者手帳をめぐる問題
アンケート③ 療養環境.
国内平成24年 210 万人の 認知症(⇒20年後 400万人超?) そのうち7~9割に BPSD(認知症周辺症状)出現する
疫学概論 診療ガイドライン Lesson 22. 健康政策への応用 §B. 診療ガイドライン S.Harano, MD,PhD,MPH.
学習目標 関節リウマチ患者,脊髄損傷患者について 1.姿勢保持訓練について説明できる. 2.移動訓練について説明できる. 3.作業療法について説明できる. 4.看護において,どのような社会資源を活用できるかを理解している. 5.看護において,どのような心理的援助が必要か理解している. 6.それぞれの家族へ,どのような介護指導をすべきか述べることができる.
1.日常生活自立度判定 2.OHスケール判定 マットレス選びまひょう(表) OHスケールへ 生活 自立 J
看護技術各論Ⅱ Positioning 体位変換.
この症例(仮名・新堂さん)の必要栄養量・栄養素を計算してみる。
ファーストエイド 傷害発生から傷害評価まで.
脳血管障害 診断・治療の流れ 診断と治療の流れ 問診・身体診察 緊急処置 一般検査 画像検査 治療 診断
運動療法の安全管理 医療法人社団 順公会 ウェルネス葛西             大 場 基.
血管と理学療法 担当:萩原 悠太  勉強会.
佐藤病院 リハビリテーション科 マネージャ 石光 靖史
介護予防サービス・支援計画表 記入のポイント.
ヘルスプロモーションのための ヘルスリテラシーと 聖路加看護大学『看護ネット』
患者とかかわる際に 行うこと・行わないことの指針
看護過程と看護診断 新人研修     キャリア形成支援センター.
2013.11.7 キャリア形成支援センター看護職部門 真鍋 理絵
一般財団法人 仁風会 嵯峨野病院 在宅事業部長 川添チエミ
看護管理学特論 救急・集中治療領域における家族看護
学習目標 1.急性期の意識障害患者の生命危機を回避するための看護がわかる. 2.慢性期の意識障害患者の回復に向けた看護がわかる. 3.片麻痺患者のADL獲得に向けた看護がわかる. 4.失行・失認の患者が生活に適応するための看護がわかる. 5.失語症の患者のコミュニケーション方法の確立に向けた看護がわかる.
作業療法の効果を目指す アセスメントと治療操作の考え方
Evidence-based Practice とは何か
SAMPLE 1.人間の活動・運動の意義が理解できる. 2.随意運動の成り立ちが理解できる. 3.同一体位による身体への影響が理解できる.
2015年症例報告 地域がん診療連携拠点病院 水戸医療センター
血液透析患者の足病変がQOLに与える影響の調査 ~SF-36v2を使用して~
感染症集団発生事例に対する基本的対応 大山 卓昭 感染症情報センター 国立感染症研究所.
看護診断を使った 看護計画について NANDAーI・NIC・NOCのリンケージ 2013新人研修 キャリア形成センター
総合病院国保旭中央病院 緩和ケア病棟 清水里香 舘山昌子 辻きみよ
がん患者の家族看護 急性期にあるがん患者家族の看護を考える 先端侵襲緩和ケア看護学 森本 紗磨美
各論1A【症例2】 訪問看護 1 痛みは緩和できているが寝たきり →本人の希望?ポート、カテーテルによる?
末期がん 【症例2】 ・口腔衛生不足 ・歯科疾患(う蝕・歯周病) ・口腔乾燥、口内炎、出血、 味覚異常など ・摂食嚥下機能低下
アウトカムとタスク.
小腸カプセル内視鏡により 診断しえた小腸出血の一例
2015年症例報告 地域がん診療連携拠点病院 水戸医療センター
経過のまとめ 家族歴、基礎疾患のない14歳女性 筋力低下、嚥下障害を主訴としてDM発症 DMは、皮膚症状と筋生検にて確定診断
各論1A【症例1】 訪問看護 1 訪問看護師が注目する問題 繰り返される誤嚥性肺炎 →嚥下機能低下に合わせた食事形態になっていない
重症心身障害児者等 支援者育成研修テキスト 5 ライフステージにおける支援④ 学齢期における支援
4.「血液透析看護共通転院サマリーVer.2」
高齢慢性血液透析患者の 主観的幸福感について
LCP日本語版の使用方法 東北大学大学院医学系研究科 保健学専攻緩和ケア看護学分野 宮下光令.
東北大学大学院医学系研究科保健学専攻緩和ケア看護学分野
学習目標 1.栄養代謝機能に影響を及ぼす要因について説明することができる. 2.栄養代謝機能の障害による影響を,身体,精神機能,社会活動の三側面から説明することができる. 3.栄養状態をアセスメントする視点を挙げることができる. 4.栄養状態の管理方法について説明することができる. SAMPLE 板書.
ケアマネジャーの皆様 利用者さんのことでの悩みや困りごと ありませんか? 地域の訪問看護ステーションに ぜひ、ご相談ください ☎
脱水・ 循環血液量低下.
1. ご高齢の糖尿病患者さんと 若い人との違いはなに? 2. ご高齢の糖尿病患者さんの 治療上の注意点 3. ご高齢の糖尿病患者さんの
南魚沼市民病院 リハビリテーション科 大西康史
在宅 役割・準備・訪問   在宅における薬剤師の役割
「JSEPTIC-BW ICU における体重測定の意義」 経緯と今後
誰も言わなかったが、実は誰もが知っている
Presentation transcript:

事例展開

午後の日程 12:55-13:05 事例説明 13:05-13:25 個人ワーク 13:25-13:55 グループワーク 13:55-14:15 発表 14:15-14:25 まとめ 14:25-14:55 小テスト(理解度チェック) 14:55-15:10 青藍講堂へ移動 15:10-15:45 答え合わせ 15:45-16:05 アンケート・まとめ

3Nによる看護過程の展開 <事例1> A氏78歳女性。150cm、45kg。長女(50歳)と孫(25歳)と同居。 リウマチのためステロイド治療を行っていた(2mg)。軽度の関節拘縮はある もののADLは自立していた。今朝自宅にて転倒し、疼痛のため動けなく なり、家人が帰宅するまで痛みを我慢し臥床していた。家人帰宅後、 救急車にて搬送され右大腿部の頸部骨折を認めたため手術目的で緊急 入院となる。ベッド上安静の指示あり。ボルタレンSP25mgを1日2-3回使用し、 体動時のみ疼痛の訴えがある。ペインスケール3。疼痛のため自力では体位 変換ができない。 仙骨部の突出があり、入院時3×3cmの発赤を認めた。 血液データ(Hb11.2、ALB3.8)。発熱なし、血圧は130/70mmHg。食事は 入院後常食を6ー8割摂取。配下膳は必要であるが、ギャッヂアップにて自力 で摂取できている。水分摂取は1日1200ml。尿量1日1000ml。排便は 2日前にやや固めの便が中等量みられている。手術は4日後を予定して いる。手術についての説明時にはわからないことに関して質問あり。

・ADL 食事:準備すればベッドアップし食事摂取は可能 排泄:バルンカテーテル挿入中。排便は床上排泄 更衣:全面介助 清潔:全身清拭。顔をふく、歯磨きなどは準備すれば行える 床上安静の指示のため、弾性ストッキングの装着、足関節の運動 は指示通り行えている ・面会は1日おき程度に娘、孫が来院している

1.患者の情報収集を入念に行う。   データの意味を考え、患者に何が起こってい   るかを判断 2.看護に関する専門的な知識を活用し、患者   の状態をよくアセスメントして当てはまる診断ラベル   を探し、推察される看護診断を選ぶ 3.「 NANDA-I看護診断 定義と分類 2009-    2011」を使って選んだ診断の定義と患者の   状態があっているかを検討 4.患者のデータと、選んだ看護診断の診断指標・   関連因子・危険因子を照合する 5.最終的な看護師の判断を行い、看護診断を決定   する 5.最終的に残った診断名について定義・診断指標   関連因子(危険因子)について照合し、診断名   を確定する 4.実在型では、診断指標が1つ以上あることを   確認し、対象における関連因子も確認する 3.仮の看護診断名について、検証作業を行う。   現象について診断ラベルの定義が説明できて   いるかを確認する 2.領域間で関連する情報について意味づけを行   う。その解釈に基づいて、仮の看護診断名を   つける   考えられる可能性のある診断名をすべてリストアップ 1.NANDA-I看護診断の13領域の診断指標と   関連因子について、情報を収集する   情報を収集しやすいようにクラスタリングし、   分析する 思考過程 診断プロセス

13領域(ドメイン) 1・ヘルスプロモーション 8.セクシャリティ 2.栄養 9.コーピング/ストレス耐性 3.排泄 10.生活原理 4.活動/休息 11.安全/防御 5.知覚/認知 12.安楽 6.自己知覚 13.成長/発達 7.役割関係 NANDA-I 看護診断分類法Ⅱ

3Nによる看護過程の展開 <情報の整理> ・78歳 女性 ・150cm 45Kg ・リウマチのためステロイド内服中 ・78歳 女性 ・150cm 45Kg  ・リウマチのためステロイド内服中 ・右大腿部の頸部骨折によりベッド上安静中・清潔ケア介助 ・体動時の疼痛あり。苦痛表情あり。ボルタレンSP25mg 1日2-3回  使用 ・疼痛のため自力では体位変換できない ・仙骨部の突出があり、3×3cmの発赤を認める ・血液データ(Hb11.2 ALB 3.8) ・食事は常食を6割摂取。水分1日1200ml、尿量1000ml ・便はやや固めの便が2日前に中等量あり ・手術は4日後を予定している。不明な点について質問あり。

右大腿部の頸部骨折によりベッド上安静中・清潔ケア介助 情報の整理とクラスタリング 78歳 女性 リウマチのためステロイド内服中 150cm 45Kg  右大腿部の頸部骨折によりベッド上安静中・清潔ケア介助 血液データ(Hb11.2 ALB 3.8 体動時の疼痛あり。ボルタレンSP25mg 1日2-3回使用 仙骨部の突出があり、3×3cmの発赤を認める 疼痛のため自力では体位変換できない 急性疼痛 手術は4日後を 予定している 便は固めの便が2日前に中等量あり 水分1日1300ml、尿量1000ml 食事は常食を6割摂取 体液量不足リスク状態 不安 手術についての不明な点について質問あり 元来あるリウマチに加えて大腿部頸部骨折による疼痛が生じている。体動時の訴えや座薬の使用回数からも痛みが強いことが伺える 仙骨部の突出がみられるが疼痛により自力での体位変換が行えない。自力での除圧が困難である。さらに悪化する可能性もある。 活動量も低下していること、ベット上安静であることも考え今後は状態を見て便通コントロールも必要。水分摂取量は問題ない 食事摂取量はやや少ないものの栄養状態はデータ上問題ない。(BMI20)しかし今後活動量の低下や疼痛のために食事摂取量の低下も考えられる 手術に関する情報は自ら得ようとしている 情報の解釈 考えられる看護診断(仮) 便秘リスク状態 栄養摂取消費バランス異常:必要量以下 不使用性シンドローム 皮膚統合性障害 清潔/入浴セルフケア不足 非効果的組織純化(末梢血管) ステロイド内服中の為、今後栄養状態や術後の状態により感染リスクの可能性も考えられるが現時点での感染兆候は認めない 感染リスク状態 排泄セルフケア不足 体動困難、ベッド上での安静臥床からDVTの危険性は考えられるが、水分量や下肢の自動運動が行えていることから現時点では問題ない

<アセスメント> また疼痛のため自力での体位変換が困難となり、同一体位部 位への圧迫により仙骨部に発赤が出現したと考えられる。  転倒したことで歩行困難となり、同一体位をとっていた。 また疼痛のため自力での体位変換が困難となり、同一体位部 位への圧迫により仙骨部に発赤が出現したと考えられる。 今後骨折部位の安静と右大腿部の疼痛により自力で体位変換が 困難であるため、疼痛コントロールとともに、仙骨部の突出 があるという情報からも体位変換を行うことで、同一部位への圧迫 を避ける必要がある。 また現時点での検査データからは栄養状態の低下はなく、 現在は問題ないと考えるが、今後ベッド上安静を強いられ活動量 の低下や、痛みと共に、食事量の減少も考えられるため、食事量 の観察も必要である。また食事量や水分量のさらなる低下があれ ば、今後便通コントロールも必要。

<導き出される診断は?> 仮診断 現在考えられる看護診断は? 診断指標 関連因子 看護診断は?

右大腿部の頸部骨折によりベッド上安静中・清潔ケア介助 急性疼痛 皮膚統合性障害 情報の整理とクラスタリング 78歳 女性 リウマチのためステロイド内服中 150cm 45Kg  右大腿部の頸部骨折によりベッド上安静中・清潔ケア介助 血液データ(Hb11.2 ALB 3.8) 体動時の疼痛あり。ボルタレンSP25mg 1日2-3回使用 仙骨部の突出があり、3×3cmの発赤を認める 疼痛のため自力では体位変換できない 手術は4日後を 予定している 便は固めの便が2日前に中等量あり 水分1日1200ml、尿量1000ml 食事は常食を6割摂取 手術についての不明な点について質問あり 元来あるリウマチに加えて大腿部頸部骨折による疼痛が生じている。体動時の訴えや座薬の使用回数からも痛みが強いことが伺える 仙骨部の突出がみられるが疼痛により自力での体位変換が行えない。 自力での除圧が困難である。さらに悪化する可能性もある 2日前の排便を認めている。活動量も低下していること、ベット上安静であることも考え今後は便通コントロールの必要性もあるかもしれない 食事摂取量はやや少ないものの栄養状態はデータ上問題ない。(BMI20)しかし今後活動量の低下や疼痛のために食事摂取量の低下も考えられる 手術に関する情報は自ら得ようとしている 情報の解釈 看護診断 便秘リスク状態 栄養摂取消費バランス異常:必要量以下 清潔/入浴セルフケア不足 非効果的組織循環(末梢血管)

<看護診断> 「皮膚統合性障害」 定義:表皮、そして/または真皮の変調 診断指標 ・皮膚表面(表皮)の破綻 関連因子  診断ラベル   「皮膚統合性障害」   定義:表皮、そして/または真皮の変調  診断指標  ・皮膚表面(表皮)の破綻    (仙骨部に3×3cmの発赤がある)  関連因子  ・体動不能(疼痛のために自力での体位変換が行えず       同一部位への圧迫がある)  ・骨の突出(仙骨部)  

<アウトカム(看護成果)の設定> 「皮膚統合性障害」 「リンケージ」を見ると ・アレルギー反応 ・血液透析針刺入部位 ・組織の統合性:皮膚・粘膜 (皮膚や粘膜の組織に異常がなく生理的 機能が正常であること) ・創傷治癒:一次癒合 ・創傷治癒:二次癒合

 <インディケーター(成果指標)の設定> ・組織の統合性:皮膚・粘膜   (皮膚や粘膜の組織に異常がなく生理的            機能が正常であること) 「NOC」を見ると ・弾力性 ・色調 ・皮膚異常(がみられない) ・組織の損傷が見られない          などなど

<アクティビティ(看護介入)の決定> 組織の統合性:皮膚・粘膜の 主要介入は ・圧迫管理・・・定義の確認 ・圧迫潰瘍ケア  「リンケージ」を見ると    組織の統合性:皮膚・粘膜の     主要介入は      ・圧迫管理・・・定義の確認      ・圧迫潰瘍ケア      ・皮膚サーベイランス     推奨介入      ・栄養管理      ・ポジショニング

<インディケータースケール値(成果指標の決定>   看護介入することでどこまでの成果を           期待するか     現在は     仙骨部に3×3cmの発赤が見られているため   スケール 4(軽度に障害)(d1:真皮までの損傷)     定期的な体位変換と皮膚ケアにより発赤は改善    していくと思われるため、手術日までに発赤が    消失することを期待し   (障害なし)(dスケール 5(障0)(皮膚損傷・発赤なし)            に決定       評価日は4日後の手術前日とする

<圧迫管理>   □発赤部位と破綻について、皮膚をモニターする        10時   □2時間ごとに体位変換を行う        2時間ごと   □圧迫と摩擦の要因をモニターする     (シーツ、寝衣のしわをのばす)   2時間ごと   □ギャッヂアップ時、背抜きを行う        8時  12時  18時

<圧迫潰瘍ケア>   □発赤部位にフィルムドレシングを貼る(剥がれた際     に貼り直しを行う)  10時 <栄養管理>   □患者の栄養状態をアセスメントする        14時  (月 水 金)

<看護診断> 診断ラベル 診断指標 関連因子 「急性疼痛」 定義:実在するまたは潜在する組織損傷から生じる、或いはそうした損傷に 診断ラベル   「急性疼痛」  定義:実在するまたは潜在する組織損傷から生じる、或いはそうした損傷に  関連して説明される不快な感覚及び情動的な経験。持続期間が6か月より  短く、終わりが予測できるあるいは予測可能で、軽度から強度までの強さがあり  突然または徐々に発症する。 診断指標  言葉による疼痛の訴え   (ペインスケール3)  苦悶様顔貌 関連因子  大腿部頸部骨折に伴う骨及び組織の損傷  体動時の患部の不安定さ

<アウトカム(看護成果)の設定> 「急性疼痛」 「リンケージ」を見ると ・安楽のレベル(安楽の状態) ・疼痛コントロール ・疼痛のレベル (疼痛(自覚的・他覚的)の程度)

  <インディケーター(成果指標)の設定> ・疼痛レベル    (疼痛(自覚的・他覚的)の程度) 「NOC」を見ると ・疼痛の訴え ・疼痛の持続時間 ・疼痛についての表情での訴え ・食欲の喪失  等

<アクティビティ(看護介入)の決定> 疼痛レベルの主要介入は ・鎮痛薬投与 ・疼痛管理 ・セデ―ション管理 推奨介入は ・不安軽減 ・与薬  「リンケージ」を見ると    疼痛レベルの主要介入は      ・鎮痛薬投与      ・疼痛管理      ・セデ―ション管理    推奨介入は      ・不安軽減      ・与薬      ・ポジショニング   等

<インディケータースケール値(成果指標の決定>   看護介入することでどこまでの成果を           期待するか     現在は     体動時の痛みがある。ペインスケール3。     ボルタレン座薬を1日2-3回使用している。     ポジショニングなどに留意し、坐薬の適切な使用を行うことに     より疼痛軽減は可能と考える     現在の疼痛レベルは3であるため     体動時の疼痛レベルは4に決定     評価日は4日後の手術前日とする

<アクティビティ(看護介入)の決定>    介入を考えてみよう

正確な看護診断を立案するためのポイント 1)患者の全体像を把握する(病態、患者背景、 疾患の及ぼす身体的・精神的影響)     疾患の及ぼす身体的・精神的影響)  ①一人の生活者であるその人を全体的にみているか  ②系統的にデータを整理したか  ③データの正確性や信頼性を高めたか  ④データの正常・異常を見極めたか

正確な看護診断を立案するためのポイント ⑤診断の手がかりとなるデータと手がかりとならない データを区別したか  ⑤診断の手がかりとなるデータと手がかりとならない   データを区別したか  ⑥共通の属性を持つデータを仕分けし意味を解釈    したか  ⑦反応に影響する因子、または影響の恐れのある    因子をとらえたか  ⑧問題状況を仮診断し、全体像をとらえたか 

2)仮診断ごとに、問題と関連因子、診断指標の     情報を追加確認したか   診断指標(症状や徴候)関連因子を特定する    ハンドブックで確認    *診断指標そのものがアウトカムになる     看護師は指標を減少・消失させるための               介入を行う  3)看護診断の定義を正確に理解し、確認する   *他の診断も考慮し判断したか    (実在型、リスク型、ヘルスプロモーション型等)

4)問題状況を起こしている原因、関連性を    分析する *関連因子は看護介入を導くことができる記述に       なっている   (例)看護診断:便秘      関連因子:手術      手術後の安静に伴う腸管運動の低下  看護師は腸管運動を亢進させる介入を    行っていく     関連因子を減弱・消失させる介入

5)何を優先して焦点を当てるのか *患者にとって何が大事かを常に考える (例) 看護診断:誤嚥のリスク状態 ? 嚥下障害 ?   *患者にとって何が大事かを常に考える    (例)     看護診断:誤嚥のリスク状態 ?            嚥下障害 ?   食事摂取を進めていく段階にある患者の誤嚥を予防する  ことに焦点を当てるのか、うまく嚥下が行えるように  なるためのかかわりに焦点を置くのか

お疲れさまでした