静岡県版電子カルテシステム 企業説明会資料

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静岡県版電子カルテシステム 企業説明会資料 平成15年10月8日 静岡県版電子カルテシステム開発検討委員長   浜松医科大学附属病院 医療情報部長   木 村 通 男

1.はじめに 事業の経緯 県版電子カルテとしての技術要件設定 調査事業として、電子カルテ及び構成部品、システムの調査 静岡県の県版電子カルテ開発事業(最低3年) 県病院協会に検討依頼 県病院協会の技術検討委員会 県版電子カルテとしての技術要件設定 調査事業として、電子カルテ及び構成部品、システムの調査 79の企業、274の項目 報告書に採録 冊子体として出版 All Rights Reserved, Copyright Hamamatsu University Hospital 2003

2.静岡県版電子カルテの基本理念 診療施設間の情報交換による連携の推進 患者の求めによる情報開示による、医療の透明性の確保 EBMの推進 病院、診療所、調剤薬局 患者の求めによる情報開示による、医療の透明性の確保 EBMの推進 特定分野:循環器、がん登録、糖尿病、看護記録 他分野においても、データ可用性向上により寄与 患者のデータを大事に保存 「和而不同」 「君子和而不同、小人同而不和」 共通化、統一化でなく、標準化 All Rights Reserved, Copyright Hamamatsu University Hospital 2003

3.静岡県版電子カルテシステム 全体範囲図 静岡県版電子カルテシステム 診療情報交換 所見 情報 ゲートウェイ 各種画像 3.静岡県版電子カルテシステム 全体範囲図 静岡県版電子カルテシステム 各病院既導入HIS ・紹介状の電子化・高度化  (施設間連携) ・患者の求めに応じて情報提供  (医療の透明性、セカンドオピニオンの推進) ・特定の分野について、テンプレート入力によるデータ収集(循環器、がん登録、糖尿病、看護記録)  (EBMの推進) ・医療データの長期保存  (データを捨てない静岡県の病院) 診療情報交換 オーダエントリシステム 所見 所見記述システム 情報 ゲートウェイ 医事システム 各種画像 画像システム、 臨床検査システム、他 データマイニング DB 賛同ベンダー  改良範囲 賛同ベンダー  開発範囲 All Rights Reserved, Copyright Hamamatsu University Hospital 2003

4.「静岡県版電子カルテシステム」イメージ図 病院既設システム 静岡県版電子カルテシステム HIS情報ゲートウェイ コード変換 フォーマット  変換 プロトコル  変換 基本情報、所見 (患者基本) (特定分野) (カルテファイリング) (電子化記録) 独自 HL7 院外処方箋 (2次元バーコード) or HIS HL7 J-MIX/XML プロトコル 電子媒体 JPEG, TIFF 患者へ情報提供 紹介状発行 RIS/PACS 画像情報ゲートウェイ JPEG, DICOM 外部紹介状登録 調剤情報(訂正後など) その他 スキャナ取り込み等 JPEG, TIFF データマイニングData Base WWW参照サーバ 紙・(電子媒体) 病院内 病院外 HIS端末 HIS端末 All Rights Reserved, Copyright Hamamatsu University Hospital 2003

5.「静岡県版電子カルテシステム」 概念図 コード変換 フォーマット変換 プロトコル変換 独自 or HL7 プロトコル JPEG、TIFF a) 標準化されたデータの生成 HIS b) 外部紹介状登録/参照 患者基本 処方 検査 放射 病名 その他 独自コード HIS情報ゲートウェイ 外部紹介状登録 wwwサーバ 紙・(電子媒体) ××× コード変換 フォーマット変換 プロトコル変換 独自 MEDIS HL7タグ HL7通信 モダリティ ××× ××△ ×△× △△× △×× △×××× ×△××× ×△△×× ××△×× 通信 モジュール 地域医療支援室       Or 診察室etc 独自 or HL7 プロトコル 一時保存DB b) 紹介状発行/データ提供 c) 画像情報提供 電子媒体 JPEG、TIFF HL7 紹介状発行サーバ 画像情報   ゲートウェイ HL7 /MERIT-9 J-MIX/XML JPEG、 DICOM JPEG、TIFF d) 診療所見登録/参照 e) データマイニングData Base きれいなデータを 長期保存可能 カルテ(ファイリング)サーバ   1.利用範囲を選択     A.退院時サマリ作成       /随時所見登録(循環器、糖尿病、ガン等に範囲を制限)         →フォーマットが確定しているため、標準化しやすい。     B.随時医療行為登録/所見登録   2.看護サマリ作成   3.静岡県治験ネットワーク情報システムに連携する機能を実装   4.紙媒体スキャニング登録、参照 データマイニング サーバ 所見・SOAP Data Base    HL7 J-MIX/XML ※ オプション www参照 HIS端末 HIS端末 All Rights Reserved, Copyright Hamamatsu University Hospital 2003

6.実現する機能 サブシステムを構成する機能 効 果 a) 標準化されたデータの生成 ・コード変換 ・フォーマット変換 ・プロトコル変換 効    果  a) 標準化されたデータの生成   ・コード変換   ・フォーマット変換   ・プロトコル変換 標準マスタ採用とHL7を利用した、部門間情報連携の標準化基盤を確立。 HL7・MERIT-9・J-MIXに準じ、紹介状を電子媒体により発行。 外部からの紹介状も登録可能とする。電子媒体以外の紹介状は、スキャニングによる登録も可能。2次元バーコードの院外処方箋発行。  b) 紹介状情報交換   ・紹介状発行/データ提供   ・外部紹介状登録/参照  c) 画像情報提供   ・画像情報提供 RIS・PACSより画像情報の閲覧が可能となる。外部からのフィルムもスキャニングにより閲覧が可能。  d) 診療所見登録/参照   ・退院時サマリ作成                  /所見登録(循環器、糖尿病、ガン登録)   ・随時医療行為登録/所見登録 退院時サマリ作成、所見フォーマットを標準化しやすい疾病・診療科のみ所見登録が可能。 随時医療行為の登録、所見登録及びスキャニング機能による紙媒体の登録が可能。 HISとは別途、処方、検査結果、画像などの長期保存。 システム移行時のデータ移行がスムーズ。  e) データマイニングDB All Rights Reserved, Copyright Hamamatsu University Hospital 2003

7.導入レベル ■ ケース1A ■ ケース1B ■ ケース2 退院時サマリ、 特定分野の記述 退院時サマリ、 特定分野の記述 画像情報 標準化されたデータの生成 紹介状情報交換 退院時サマリ、 特定分野の記述 ■ ケース1A 標準化されたデータの生成 紹介状情報交換 退院時サマリ、 特定分野の記述 画像情報 ■ ケース1B 標準化されたデータの生成 紹介状情報交換 随時医療行為登録 画像情報 ■ ケース2 All Rights Reserved, Copyright Hamamatsu University Hospital 2003

8.開発区分 機 能 開 発 区 分(案) a) 標準化されたデータの生成 ・コード変換 ・フォーマット変換 ・プロトコル変換 機    能 開 発 区 分(案)  a) 標準化されたデータの生成   ・コード変換   ・フォーマット変換   ・プロトコル変換 賛同各ベンダー  →既存システムへのアドオン  b) 紹介状情報交換   ・紹介状発行/データ提供   ・外部紹介状登録/参照 参加ベンダー(県事業として検討中)  →新規開発(多くの場合)  c) 画像情報提供   ・画像情報提供 参加ベンダー(県事業として検討中)  →新規開発(多くの場合)  d) 診療所見登録/参照   ・退院時サマリ作成                  /所見登録(循環器、糖尿病、ガン登録)   ・随時医療行為登録/所見登録 参加ベンダー(県事業として検討中)  →新規開発(多くの場合) 参加ベンダー(県事業として検討中)  →新規開発(多くの場合)  e) データマイニングDB All Rights Reserved, Copyright Hamamatsu University Hospital 2003

9.その他( 「情報GWサーバ」構築にむけて ) 各病院(各ベンダ)における既設オーダエントリシステムのデータは、必ずしも標準化されていない。 静岡県版電子カルテシステムを実現されるために、「情報ゲートウェイ(GW)サーバ」の構築をする。 各ベンダの協力のもと、以下の3点を標準化する。 ①. 情報交換規約の標準化   ・ HL7 → Ver2.4~   ・ MERIT-9、J-MIX ② .標準マスタの採用 →マスタはMEDIS標準化マスタ採用   ・ ICD10対応電子カルテ用標準病名マスタ   ・ 標準手術・処置マスタ   ・ 標準医薬品名マスタ   ・ 標準検査項目マスタ   ・ 標準医療材料データベース    ※ MEDIS未対応マスタ種は、検討予定 ③ .プロトコル種別の確定 →HL7通信プロトコル採用 →ソケット通信対応 All Rights Reserved, Copyright Hamamatsu University Hospital 2003

上記情報を県各病院に開示し、導入希望病院は、目標ケースとともに 10.事業の進行形態 賛同ベンダーへの資料要請 3ケースそれぞれについて機能及び概算 新規の場合、200床、450床を例として オーダ、電子カルテ既導入の病院には担当社が個別ケースとして(ここ2年以内導入) 上記情報を県各病院に開示し、導入希望病院は、目標ケースとともに 新設の場合は順位を付して希望数社を 既設の場合は希望の有無を All Rights Reserved, Copyright Hamamatsu University Hospital 2003