ドビュッシーと音楽における印象主義 A Study on the Relationship Between Debussy and Impressionism in Music 1DS04189P 田丸藍子 指導教員 太田昇一教授.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
「 DTM と職業」に関する調査と DTM 楽曲の制作 北海道情報大学 情報メディア学 部 情報メディア学科 新井山ゼミ 宮本 拓美.
Advertisements

DTM を使った楽曲制作 DTM を扱う職業などの調査 北海道情報大学 情報メディア学 部 情報メディア学科 新井山ゼミ 宮本 拓美.
ランダム作曲とイメージ動画の 作成 北海道情報大学 情報メディア学 部 情報メディア学科 新井山ゼミ 太田 基晶.
1 微分・ベクトル解析 (3) 講師:幹 浩文( A314) TA :西方良太 M 1 ( A305 ) A 1 04 → A103 ( 10 : 50~12 : 20 ) 【金】 https://
DTM を使った楽曲制作 DTM を扱う職業などの調査 北海道情報大学 情報メディア学 部 情報メディア学科 新井山ゼミ 宮本 拓美.
映像作品における音 せりふ 現実にある 音 効果音 物音、自然音 映像の内側の 音 ムード強調音 現実にはない 音 音楽 映像の 外側の音 映像作品は,音によって,奥行き,厚みが増す 平面 → 立体 表現が豊かになる.
「歴史的認知音楽学」の構想 と研究事例. David Huron の認知音楽学入門  認知音楽学に関する膨大な資料の中で もっとも充実し,適確でかつ面白いのは オハイオ大学の David Huron  とりわけ,彼が 1999 年にカルフォルニア 大学でおこなった「 Music and Mind:
本当はすごい 「トムとジェリ ー」 Yozik. トムとジェリーとは (1) ネコのトムとネズミのジェリーが繰り広げるドタバタコメディアニ メーション。
新設科目:応用数学 イントロダクション 情報工学科 2 年前期 専門科目 担当:准教授 青木義満.
DTM を使った楽曲制作 DTM を扱う職業などの調査 北海道情報大学 情報メディア学 部 情報メディア学科 新井山ゼミ 宮本 拓美.
第9回放送授業.
小学校におけるICTを使った 音楽科教材開発
学習動機の調査 日下健 西原直人 津川眞希 吉田優駿 山下剛史.
教育の情報化に関する手引のポイント 平成21年6月 平成21年度情報教育担当者研修
『ドラえもん』の制作変遷の研究 担当教員 北村賢介准教授 1DS04177K 岸田 久美.
予約制です。お申込みは受付またはお電話で。
論文紹介 青年期における恋愛相手の選択基準とアイデンティティ発達との関係
Bob Marley 11年1組19番 渡辺圭.
日本の伝統音楽 日本伝統音楽概論 古本好延.
DTMからDAWへ ~ 作曲とアレンジの重要性 ~
ユートピアはディストピアなのか 指導教官 北村賢介准教授 1DS04205N 村上英峻.
音楽がもたらすもの what music brings about
-心理的時間を共創するシステム- 三 宅 美 博 東京工業大学 大学院総合理工学研究科
教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(音楽科)  徳島県立総合教育センター .
加藤 徹 KATO Toru Cf. コンサーティーナ入門 Ver
アルゴリズムとデータ構造 --- 理論編 --- 山本 真基
日本でのK-POPの 人気の研究 経営学部 商学科  宮澤 綾.
イントロダクション.
モーツァルトの手法に着想を得た ランダム作曲法
予約制です。お申込みは受付またはお電話で。
平成19年度 卒業研究 顔認識技術を使った化粧シミュレータの研究 A Study of The Make-up Simulator Using Face-Recognition Technique 指導教員   廉田浩 教授 1DS04168E  梅根綾花.
第3回 スプライトと音楽 05A1030 佐々木和也.
~認知科学とコンピュータサイエンスの融合~
音楽能力トレーニング ソフトウェア の開発 佐々木研究室 04k1008 岡 里絵子.
マリー・シェーファー 作曲家 音楽教育者 サウンドスケープ研究 1933年カナダ生まれ.
聴き比べに特化した 音楽の鑑賞と知識学習のための Webアプリケーション
音楽&DTM基礎理論 presented by muta.
秘匿積集合プロトコルを利用した プライバシ協調フィルタリングの提案
2.コード進行の仕組みについて 考えよう(コード入門)
1DS04169K 太田睦美 1DS04185K 高田将平 1DS04206E 森根光春
これから目指す授業づくり ~音楽教育の現状と今後の展望について~ <甲教協音楽部会資料> 2007,2,13
1DS05196G 豊田 真大 1DS05200R 橋元 史記 1DS05211K 李 子真 指導教員・・・角准教授
DTM講習 第4回 簡単な音楽知識・作曲のコツ.
2017年度 経済史入門 第1回 ガイダンス 経済学部 准教授 菅原歩 水4 C200.
文章と音楽の連携を主題とする Webページの制作 -自作小説の世界観を表現する背景音楽-.
論文輪講資料(2008/10/22) M2 岩淵 勇樹.
MIDI基礎・Dominoの簡単な使い方 ※右利きという前提で進みます。ご了承ください。
現代マス・メディア、マス・コミュニケーションの成立の歴史をたどる 参考文献
~HIP HOP(WRAP),REGGAE~
副旋律づくり ②.
視覚表現に特有の修辞法 視点の修辞法(距離、フォーカス、アングルなど) 空間表現の修辞法(遠近法、空間象徴など)
Sakanaction.
Specmurtを利用した調波構造行列による 混合楽音解析の検討
リコーダーを知ろう!!.
5母音の認識率(wの本数5) フレーム幅5、シフト幅2 全音素の認識率(wの本数5) フレーム幅5、シフト幅3
音楽づくり授業 ②.
教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(音楽科)  徳島県立総合教育センター .
文化の国際化2 芸術.
これから目指す授業づくり ~音楽科が今,求められているもの~ 山梨県総合教育センター 薬袋 貴               2006,10,27.
ストリートダンスの上手さの 要因について ━アンケート調査に基づく考察━
創作授業 ③.
重みつきノルム基準によるF0周波数選択を用いた Specmurtによる多重音解析
指導教員 石水 隆 講師 情報論理工学研究室 木ノ下 翔大
平成15年度情報システム工学序論 「ラジオ」について Inside of the Black Box 本多達也 情報システム工学科1年
副旋律づくり ③.
パブリックアートとしての彫刻作品制作 A Study on the Sculpture for Public Art
19世紀初期のフランス・ピアノ音楽におけるスイスのイメージ表象 ランズ・デ・ヴァーシュと ペダルの用法を中心に
日本の大学における Critical Thinking 調査・研究
国際教育論1 オリエンテーション.
フレデリックを自慢する 法学部 法学科 西村 和真 フレデリックを自慢する
Presentation transcript:

ドビュッシーと音楽における印象主義 A Study on the Relationship Between Debussy and Impressionism in Music 1DS04189P 田丸藍子 指導教員 太田昇一教授

目次 研究の背景・目的 ドビュッシーと印象主義 印象主義とされる特徴 印象主義とされる楽曲分析 考察・まとめ 参考文献

研究の背景・目的 ドビュッシー 印象主義 絵画  「印象派」 モネ、ルノワールなど

研究の背景・目的 ドビュッシー=印象主義? 印象主義音楽とは?

ドビュッシーと印象主義 共通点:伝統的形式の無視 19世紀後半~20世紀前半に活躍 絵画の印象派 クロード・モネ「印象・日の出」 クロード・ドビュッシー 19世紀後半~20世紀前半に活躍 共通点:伝統的形式の無視

絵画の印象派をとって批判的に呼ばれる。 ↓ 批評家らから聴衆へ 印象主義音楽という漠然とした概念 構造分析され、一音楽様式となる。 ドビュッシーと印象主義 絵画の印象派をとって批判的に呼ばれる。 ↓ 批評家らから聴衆へ 印象主義音楽という漠然とした概念 構造分析され、一音楽様式となる。

印象主義とされる特徴 全音音階の使用 不協和音 平行進行 自由なリズム・小節の軽視 長調・短調など曖昧な形式 これらは、当時は普通用いられなかった。

印象主義とされる特徴 「幻想的」  「色彩感」  「曲線」  「音の斑点」  ← 全音音階 ← 不協和音 ← 和声進行 ← 空虚和音

印象主義とされる楽曲の特徴 ドビュッシーの楽曲 全音音階・空虚和音・平行進行 ラヴェルの楽曲 不協和音トリル・響き重視 両者の共通点     全音音階・空虚和音・平行進行 ラヴェルの楽曲     不協和音トリル・響き重視 両者の共通点     小節の軽視・♯,♭の多用

印象主義とされる楽曲の特徴 「幻想的」・・・音の組合せ・楽器の音色 「色彩感」・・・和音の響き・楽器の多彩さ 「曲線」・・・平行、半音階による旋律 「音の斑点」・・・和音の特殊さ・弾かれた音

楽曲の一要素 ≒ 印象派絵画 楽曲全体 ≠ 印象派絵画 印象主義とされる音楽 印象派絵画と共通の要素をもった音楽 考察・まとめ 楽曲の一要素 ≒ 印象派絵画 楽曲全体 ≠ 印象派絵画 印象主義とされる音楽 印象派絵画と共通の要素をもった音楽

参考文献 「ドビュッシィ―印象主義と象徴主義―」 ステファン・ヤロチニスキ著 音楽之友社 1986    ステファン・ヤロチニスキ著 音楽之友社 1986 「作曲家別名曲解説ライブラリー10 ドビュッシー」 「作曲家別名曲解説ライブラリー11 ラヴェル」                      音楽の友社 1993 「音楽史」 H.M.ミラー著  東海大学出版会 1967 「ニューグローブ世界音楽大事典」 講談社 1993