現代世界の貿易と貿易圏.

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第 2 章 なぜ政府は貿易に介入する のか. 1貿易政策の 実態 貿易を制限する政策 輸入関税(従量税・従価税) 輸出税 輸入数量制限 動植物検疫 輸入関税と非関税障壁 貿易を促進するような政策 輸出補助金 非関税障壁.
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経常収支とは?  一国の国際収支を評価する基準の一つ。  この 4 つのうち、 1 つが赤字であっても他で賄え ていれば経常収支は黒字となる。 貿易収支 モノの輸出入の 差 所得収支 海外投資の収益 サービス収支 サービス取引額 経常移転収支 対価を伴わない 他国への援助額 これらを合わせたものが経常収支.
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業種レベルでのCAGEの枠組み ○国ごとの差異のインパクトは業種ごとに違う ⇒企業は自分の業種を考慮すべき ①文化的な隔たり・・言語、宗教性、民族性 ②制度的な隔たり・・関税、国内調達規制 ③地理的な隔たり・・物理的な隔たり ④経済的な隔たり・・所得水準.
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東アジア文化論(11/20) 『成長するアジアと日本の位置づけ』.
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現代資本主義分析 資本主義という見方.
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現代世界の貿易と貿易圏

1 私たちの生活を支える貿易 (1)貿易によって私たちの生活は成り立ち,世界と結合 している。 1 私たちの生活を支える貿易 (1)貿易によって私たちの生活は成り立ち,世界と結合    している。 ・今自分の身の回りにあるもので,外国のものは?・・・・               

(2)【      】化の進展で,貿易量が急増,形態も多様化 国際 モノの貿易だけではなく,       貿易が急増(株式投資,資本提携,旅行,輸送など) サービス

■外国の拠点から電話などを通じてサービスを提供(カ スタマーサポートなど)   スタマーサポートなど) インド、刑務所がコールセンター事業に参入

PC直販のデルは、川崎、宮崎のほかに、中国・大連にコールセンターを持つ

2 現代世界の貿易の現状と課題 (1)貿易の盛んな地域 アメリカ合衆国,ヨーロッパ諸国,アジア諸国

【貿易額(輸出額・輸入額計)の上位10か国】 (統計p122) 2 アメリカ 5 フランス 6 イギリス 7 イタリア 8 オランダ 9 大韓民国  10 ホンコン ● 1 中華人民共和国 3 ドイツ 4 日本

(2)輸出品目による地域性 ①工業製品が中心・・・ ・ ②工業製品+一次産品・・ ・ EU 日本 カナダ アメリカ ①工業製品が中心・・・      ・       ②工業製品+一次産品・・      ・        EU 日本 カナダ アメリカ 工業製品の内容が競合し,        が起こりやすい 貿易摩擦 ③一次産品が中心・・・     ④一次産品+工業製品・・ASEAN,アジアNIEs,中国  オーストラリア ニュージーランド 先進国の アフリカ (輸出指向型の工業政策をとっている国)

3 国際分業の推移 (1)かつて 発展途上国と先進国の基本的な貿易パターン 先進国主導の垂直分業 ※発展途上国が     を輸出し,先進国 が       を製造して輸出する分業関係 原燃料 工業製品 (2)戦後~ 南北問題        が国際社会の課題 (豊かな先進国と貧しい発展途上国との格差)

(3)1980年代以降~現在 先進国の多国籍企業が,豊富な 力をも つ中国やタイなどのアジア諸国に工場移転し,工 業製品を輸出するようになる 先進国の多国籍企業が,豊富な     力をも つ中国やタイなどのアジア諸国に工場移転し,工 業製品を輸出するようになる 労働 国と国がたがいに製造を得意とする工業製   品を輸出しあう          が世界中で進展 水平分業 ■70年代後半・・新興工業地域(アジアNIEs) 韓国 台湾 ホンコン シンガポール ■80年代・・・・東南アジア(ASEAN) ■90年代・・・・中華人民共和国が工業発展 ■近年・・・・・賃金上昇 →より安価な労働力のある  ベトナムやバングラデシュなどへ工場が移動開始

(4)現在の世界貿易の課題 ①先進国政府の対応 石油輸出で潤う       の産油国や工業化の進んだ       と,いまだに先進国主導の垂直貿易が中心の       ・     ・       の国々との格差が問題化。 西アジア アジア諸国 南アジア アフリカ 中南米 →       問題 南南 ①先進国政府の対応 政府開発援助(ODA)を          ・        ・                 中心に(統計139④日本の技術協力) アジア アフリカ 中南米

②民間NGO・企業の動き 適正な価格で農産物を購入し農民の生活向上を助ける【           】(公正な貿易)の推進 フェアトレード

③当事国政府の対応 【資源ナショナリズム】を追求し,自国鉱山などの国有化,資源輸出への課税強化

4 自由貿易進展の背景  ■37年間で約40倍も増加 ■1990年以降,【        】経済が成長し,貿   易額に占める        の割合が急拡大 資本主義 発展途上国 1970 1980 1990 2007 先進国 発展途上国

(1)歴史 世界大戦へ GATT 自由 5 自由貿易の進展 ■第2次世界大戦前 ・・・・【 】貿易(輸入制限) 保護 5 自由貿易の進展 (1)歴史 ■第2次世界大戦前 ・・・・【    】貿易(輸入制限) 保護 国内産業を保護)し,各国は植民地で地域経済ブロックを形成 世界大戦へ ■第二次世界大戦後 ・・・・各国が【       】(関税と貿易に関する一    般協定)に加盟して【     】貿易の推進 GATT 自由

■1986-1993年 ウルグアイラウンド …多角的自由化交渉の により, 若 干の自由化が進む。 …多角的自由化交渉の             により, 若   干の自由化が進む。 世界貿易上の障壁をなくし、貿易の自由化や多角的貿易を促進するために通商交渉が行われた

■1995年 ウルグアイラウンドで設立が決まっていた【   】(世界貿易機関: World Trade Organization)が発足(本部ジュネーブ) し,国際通商ルールの協議が進む WTO ・IT・サービスや知的所有権も自由貿易の交渉対象 になった 当初加盟していなかった主な国  【     】 (2001年加盟)) 【  】 (2012年加盟) 中国 ロシア

(2)自由化促進の弊害 他の国からの安価な製品流入することで,自国産業が打撃を受ける危険 ■WTOの対応 セーフガード ・・・【            】※(緊急輸入制限)やアンチダン     ピング(不当に安い輸入品に関税を課す)を認める。 日本初のセーフガード暫定措置は2001年の,中国からの輸入が急増したネギ,生シイタケ,および畳表(イグサ)の3品目について発動

決裂 EUとアメリカVS発展途上国・中国・インドの対立で議論がこう着状態 (3)多国間自由化交渉の停滞 ドーハラウンド ■2001年~            (ドーハ開発アジェンダ) 決裂 EUとアメリカVS発展途上国・中国・インドの対立で議論がこう着状態

6 地域ごとの自由貿易協定設定の動き (1)特定の国と経済関係を強める自由貿易協定   (【     】)の締結 FTA ■日本の場合 ・・・【タイ】【ブルネイ】【インドネシア】【フィリピン】など    と締結

(2)世界各地に自由貿易地域(地域経済ブロック)が形成 EU ■ヨーロッパ・・・     ■東南アジア・・・ASEAN自由貿易地域(      ) ■北米3カ国・・・     ■南米・・・・・・南米南部共同体(         ) AFTA NAFTA MERCOSUR 危惧 世界が地域ブロックに分断 地域主義(リージョナリズム)の強化 

(3)近年,地域主義を克服するため世界中に自由貿易協定の複雑なネットワークが形成されつつある。 ■        ・・・韓国,ラテンアメリカとの間に自由貿             易協定を結ぶ  EU ■アメリカや日本などの国との【環太平洋パートナーシップ】    ・・・・      (環太平洋戦略的経済連携協定) TPP ■日本・中国・韓国・・・・ASEANとの(           ) ASEAN + 3

7 世界貿易のマクロスケールの特徴 (1)世界貿易の地域関係

【アメリカ】 ・輸入多い地域・・(NAFTA ),EU,中国の順 ・輸出多い地域・・(NAFTA ),EU,ASEANの順 【日本】 ・輸入多い地域・・( 中国 ),ASEAN,アメリカの順 ・輸出多い地域・・アメリカ,中国,EUの順 【中国】 ・輸入多い地域・・( 日本 ),EU,ASEANの順 ・輸出多い地域・・アメリカ,EU,日本

(2)日本・中国・ASEANの輸出総額の推移 【とくに数値の伸びが大きい所】 ・       から他の国,地域への貿易の流れ   中国

(3)主な国・地域の貿易収支の特徴 ■日本・・・・・輸出入は     が取れている                          (11年~赤字) ■アメリカ・・・巨額の貿易【     】字を抱えている ■中国・・・グラフにはないが,巨額の貿易黒字で世界の        工場へと発展   均衡 赤字

あとは統計で詳しくみよう