モンゴル国の教育問題の取組み ~能勢町が学ぶこと~ 次にモンゴルで学んできた教育の現状について発表します。
モンゴル国の抱える問題点 首都の過密 首都に人口が集中し、都市機能が効かなくなる ウランバートル ■首都 モンゴル国の抱える問題点 首都の過密 ■首都 ウランバートル モンゴルは、人口317万人、その人口の46%に当たる146万人が 首都ウランバートルに集中して住んでいます。 地方に住む人が教育や福祉サービスを受けるために、 首都ウランバートルに集まってきているためです。 人口が急増したため、貧困状態の人々も増えました。 首都に人口が集中し、都市機能が効かなくなる
地方とウランバートルの生徒数の比較 モンゴル国の教育問題点① 先生一人に対する生徒数 生徒数の増加 人 人 地方 ウランバートル 先生一人に対する生徒数 生徒数の増加 人 人 地方 ウランバートル 左のグラフは2001年から2017年までの日中、学校に通学する生徒数のグラフで、どの年代においても地方に比べ首都ウランバートルに子供が集中しているのがわかります。 右のグラフは2007年から2017年の先生一人に対する生徒の割合で地方と首都ウランバートルをくらべたものです。2007年では同じようなグラフですが年がたつにつれ、地方とウランバートル の差が出てきて、ウランバートルのほうが先生にかかる負担が大きくなることがわかります。
授業の三交代制 モンゴル国の教育問題点② トルゴイトの第65学校の三交代制 朝 8時〜 4、5、8、9、10、11、12年生 昼 13時30分〜 1、3、6、7年生 夕 15時30分〜19時30分 2年生 ウランバートルの教育問題点のその1として、授業の3交代制が挙げられます。 私たちが訪問したトルゴイト地区では、第3、第4、第26ホローの子どもたちが、一つの学校に通います。 1年生から12年生まで101クラスあり、3684人の生徒が学んでいます。 そのため、朝、昼、晩の三交代制が取られています。 そのため、子どもたちの学校での滞在時間が短くなり、居場所がないと 第65学校のソーシャルワーカーが答えてくれました。 1年生から6年生は学年ごとに10クラス以上ある 第65学校 ソーシャルワーカー T.シジルマーより
教員の負担の増加 モンゴル国の教育の問題点③ 7年生 G.ガンチグさんより 生徒数が多く先生が大変そう 先生の仕事が多い モンゴル国の教育の問題点③ 生徒数が多く先生が大変そう 先生の仕事が多い 一人ひとり、子供を見る ノートに目を通す 成績を出す など 第65学校 次の問題点として、1クラスの人数が多すぎて教員の負担が大きいという問題があります。 それについて、7年生のガンチグさんが、こう答えてくれました。1クラスの生徒数が多くて、先生は大変そうです。 先生には、一人一人の子どもを見たり、ノートに目を通したり、成績を出したりする仕事があります。生徒にとっても、質問をすることができないし、教室が狭く、空気が悪いです。」 生徒は質問ができない 教室が狭く、空気が悪い 7年生 G.ガンチグさんより
首都ウランバートルの教育の課題 ★ 人口集中による教育条件の悪化 →3交代制の授業 居場所がない →教師・教室の不足 ★ 人口集中による教育条件の悪化 →3交代制の授業 居場所がない →教師・教室の不足 このように、ウランバートルの最も大きな教育課題は 人口集中による教育条件の悪化です。
トルゴイトまちづくりセンター(TCDC) 子どもの居場所作り モンゴル国のNGOの取り組み トルゴイトまちづくりセンター(TCDC) 子どもの居場所作り 昨年8月に行ったモンゴルでの海外実態調査では、地域レベルで子どもたちをどのように守り、次の世代を育てているか? ということを知るために、トルゴイトまちづくりセンター(TCDC)を訪れました。
TCDCによる 居場所作り 子どもサマーキャンプ トルゴイトまちづくりセンターTCDCでは 首都の貧困地域で暮らす子どもたちのための居場所づくりをしています。 私たちが行った時は、サマーキャンプを行っていました。 このサマーキャンプは、トルゴイトの環境問題を考え、解決するプレゼンテーションをしていました。 私たちもこの活動に参加し、糸紡ぎやダンボール織りのワークショップをしました。 TCDCには外国のNGOが活動に参加するので、子どもたちは外国人に慣れていて、英語や日本語で自己紹介してくれました。 また、TCDCはホームステイを受け入れているとのことでした。
能勢町の問題 モンゴル国の問題 人口減少・少子高齢化 ↓ 過疎化による若者の減少 首都の人口の過密 学校の統廃合 ↓ 学校施設・教員の不足 人口減少・少子高齢化 ↓ 過疎化による若者の減少 学校の統廃合 能勢高校でも 生徒が減少している モンゴル国の問題 首都の人口の過密 ↓ 学校施設・教員の不足 教育環境の悪化 教育の問題をモンゴルと能勢で比べるとこのようになります。モンゴルでは都市部の人口過密から教育環境の悪化で起こっています。 逆に、能勢地域では人口減少による問題が発生しています。
能勢町の教育の問題 1999年 2004年 2009年 2014年 2018年 人 次にこちらを見てください。これは能勢高校在籍人数の変化のグラフです。2009年の200人強の在籍人数から 今年度の人数は130人ほどに減少しました。
能勢高校の魅力ある教育環境 グローカルな教育 海外にも開かれた学校 過去3年間に 能勢高校と交流をしている国々 モンゴル オーストラリア マレーシア グローカルな教育 海外にも開かれた学校 魅力ある教育環境は、地域コミュニティーにとって最も重要な条件の一つだと思います。 教育環境に魅力があり、若い人々が子育てをしたくなるような地域には多くの人々が集まってくると思います。 能勢高校ではこれまで、留学生を受け入れたり、姉妹校交流や海外研修を実施し、多くの国々をつながってきました。 私達は、能勢高校を拠点の一つとして、グローカル教育をすすめ、世界に開かれた能勢町を作ることを提案します。 ドイツ タイ 中国
能勢町でもっと魅力ある教育環境を作るために 能勢高校を拠点 とした国際交流村 留学生が 泊まれる施設 外国人を受入れる窓口(住民主体の国際交流協会) 具体的な方法としては、 一つ目に、能勢高校を拠点とした国際交流村を作ること。 二つ目には、留学生が泊まれる施設を作り、海外からの留学生を受け入れること。 三つ目には、外国人を受入れる窓口、つまり国際交流協会を作ることが必要だと考えています。
能勢に根付いた教育環境 能勢小学校での交流風景 ALTの先生とのせ保育所の子どもたちの交流風景 能勢高校に来た留学生が能勢の小中学校に訪れて、英語で交流をしています。それに加え、のせ保育所では週に一回、ネイティブの先生に来ていただき、子供たちと交流をしています。これにより小さいときから英語に触れることで、英語に対する興味、関心が育まれ、英語力の向上にもつながります。それに、コミニュケーション能力も上がるなどのメリットがあります。
SNS この活動するためには 能勢の魅力を発信 美しい自然 農業体験 留学生の能勢中学校 での交流風景 昔ながらの古民家生活 能勢高校生との交流 能勢の魅力を発信 SNS 留学生の能勢中学校 での交流風景 昔ながらの古民家生活 美しい自然 これらのメリットがあるので、外国人が泊まれる施設や交流を受け入れる窓口を作ればさらに呼び込むことができます。 今、能勢高校に来ている留学生は、ホームステイをしています。しかし、ホームステイでは泊まれる人数もかぎられます。なので、町や、民間企業と連携していかなければなりません。 そして、外国人に能勢に来たいと思ってもらえるようにSNSなどを使い、能勢の良さを多くの人に知ってもらいます。 近くで取れた日本の農産物 農業体験
本日の各発表のまとめとして シュタットベルケ 貧困の 解消 ハラールビジネス ジェンダー平等 鳥取の 魅力ある教育 地方創生 能勢町を 住みたい 魅力ある町に ハラールビジネス ジェンダー平等 本日はこれまで6つの研究発表を行いましたが、全て能勢町の活性化と結びつけて行った課題研究です。 鳥取の 地方創生 魅力ある教育
能勢町版TCDC 「能勢学習センター “NCDC”」 ~教育の町 能勢町に住みたい!~ 能勢町版TCDC 「能勢学習センター “NCDC”」 みんなが集まる地域の学習塾 英語村+α(他の言語)・・・留学生の活用 異年齢での支えあい 子ども食堂あり 地域通貨あり 人形浄瑠璃文化継承 文化芸術環境歴史様々な学び 環境の学び インバウンド活用 観光学を学び、実践する。農業体験。星とり。 芸術、浄瑠璃体験 最後にまとめとして、これをごらんください。これが私たちが描く能勢町の未来の姿です。
~教育と伝統のグローバルな町 能勢町に住みたい!~ コミュニティーが育む ~教育と伝統のグローバルな町 能勢町に住みたい!~ 能勢町版TCDC 「能勢学習センター “NCDC”」開 設
英語村+α(他の言語)・・・留学生の 活用 コミュニティーが育む ~教育と伝統のグローバルな町 能勢町に住みたい!~ みんなが集まる地域の学習塾 英語村+α(他の言語)・・・留学生の 活用
コミュニティーが育む ~教育と伝統のグローバルな町 能勢町に住みたい!~ 子ども食堂 地域通貨 異年齢での支えあい
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インバウンド ~観光学を学び、実践する~ 農業体験 星とり 芸術 浄瑠璃体験 コミュニティーが育む ~教育と伝統のグローバルな町 能勢町に住みたい!~ インバウンド ~観光学を学び、実践する~ 農業体験 星とり 芸術 浄瑠璃体験
能勢町版TCDC 「能勢学習センター “NCDC”」 ~教育の町 能勢町に住みたい!~ 能勢町版TCDC 「能勢学習センター “NCDC”」 みんなが集まる地域の学習塾 英語村+α(他の言語)・・・留学生の活用 異年齢での支えあい 子ども食堂あり 地域通貨あり 人形浄瑠璃文化継承 文化芸術環境歴史様々な学び インバウンド活用 観光学を学び、実践する。農業体験。星とり。 芸術、浄瑠璃体験 能勢町版TCDCである「能勢学習センター“NCDC”」」を作り、人々が集まり、情報が集まる場所にします。 このセンターを、子どもや大人、海外からの訪問者、留学生が集まり交流する場所にして、能勢町を 日本国内だけでなく世界に発信できる場所にしたいと思います。これが私たちの夢です。
ご清聴ありがとう ございました。 タイからの留学生 カオファーン ご清聴ありがとうございました。