小学校外国語活動で    大切にしたいこと(指導の重点編) 岐阜県教育委員会 学校支援課.

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教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(外国語科) 徳島県立総合教育センター .
教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(生活科) 徳島県立総合教育センター .
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 小学校外国語活動で    大切にしたいこと(指導の重点編) 岐阜県教育委員会 学校支援課

平成23年4月~ 小学校「外国語活動」の全面実施となりました! 平成23年4月~ 小学校「外国語活動」の全面実施となりました!  平成23年4月からの新学習指導要領の全面実施に伴い、各小学校では、外国語活動が本格的に実施されることとなりました。 2 2

教育の機会均等 中学校との接続 5・6年生で、 35時間の外国語活動を 行います! 3  これまでも、多くの小学校において、移行措置等の中で外国語活動が行われてきましたが、取組内容には若干のばらつきがありました。  このため、教育の機会均等や中学校との接続の観点から、新学習指導要領では、「外国語活動」を小学校5・6年生で年間35時間の「外国語活動」を確保することとしています。 それでは、これから、文部科学省が示した学習指導要領について、解説をもとにポイントをまとめます。 3 3

外国語活動の目標 外国語を通じて、 言語や文化について体験的に理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、  外国語を通じて、 言語や文化について体験的に理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、 外国語の音声や基本的な表現に 慣れ親しませながら、 コミュニケーション能力の素地を養う。  外国語活動の目標は、 「外国語を通じて、言語や文化について、体験的に理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、外国語の音声や、基本的な表現に、慣れ親しませながら、コミュニケーション能力の素地を養う。」です。  この目標には、以下の3つの大きな柱があります。 ・言語や文化について体験的に理解を深めること ・積極的なコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図ること ・音声や表現に慣れ親しませること この3つを達成することで「コミュニケーション能力の素地づくり」につながるようになっています。

コミュニケーションの素地とは 小学校段階で 外国語活動を通して養われる 小学校段階で        外国語活動を通して養われる 言語や文化に対する体験的理解  積極的に       コミュニケーションを図ろうとする態度  コミュニケーション能力の素地とは、 小学校段階で、外国語活動を通して養われる ・言語や文化について体験的理解 ・積極的なコミュニケーションを図ろうとする態度 ・外国語の音声や表現への慣れ親しみ を指していることになります。  外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

外国語活動の内容の構成 1 主として コミュニケーションに関する事項 2 主として言語と文化に関する事項 1 主として     コミュニケーションに関する事項 2 主として言語と文化に関する事項  これらの外国語活動の目標を踏まえ,2学年間を通して2つの内容を設定しています。 「主としてコミュニケーションに関する事項」と 「主として言語と文化に関する事項」です。

(1) 外国語を用いてコミュニケーションを図る楽しさを体験すること。 1  コミュニケーションに関する事項 (1) 外国語を用いてコミュニケーションを図る楽しさを体験すること。   「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」を育成するためには,実際にコミュニケーションを体験させることが大切です。 そこで、積極的にコミュニケーションを図ることができるように、3つの指導内容があります。  1つめは、外国語を用いてコミュニケーションを図る楽しさを体験することです。

(1) 外国語を用いてコミュニケーションを図る楽しさを体験すること。 1  コミュニケーションに関する事項 (1) 外国語を用いてコミュニケーションを図る楽しさを体験すること。 (2) 積極的に外国語を聞いたり、話したりすること。  2つめの指導内容は、積極的に外国語を聞いたり、話したりすることです。  柔軟な適応力のある小学校段階になじむあいさつや自己紹介などをはじめとする音声を中心とした活動を行います。  従来の中学校外国語科では、指導において「聞くこと及び話すこと」の言語活動に重点を置くこととされていましたが、同時に「読むこと及び書くこと」も取り扱うことから、中学校に入学した段階で4技能を一度に取り扱う点で、指導上の難しさも指摘されていました。  そこで、外国語活動では、外国語を初めて学習することを踏まえ、児童に過度の負担をかけないために、「外国語を聞いたり、話したりすること」が主な活動内容に設定されています。

(1) 外国語を用いてコミュニケーションを図る楽しさを体験すること。 1  コミュニケーションに関する事項 (1) 外国語を用いてコミュニケーションを図る楽しさを体験すること。 (2) 積極的に外国語を聞いたり、話したりすること。  3つめの指導内容は、言語を用いてコミュニケーションを図ることの大切さを知ることです。  児童が豊かな人間関係を築くためには、言語によるコミュニケーション能力を身に付けることが求められます。  そこで外国語活動では、多くの表現を覚えたり細かい文法事項を理解したりすることよりも、実際に言語を用いてコミュニケーションを図る体験を通して、それらの大切さに気付くようにすることが重要となります。  また、児童に、普段使い慣れていない外国語を使用させることによって、言語を用いてコミュニケーションを図ることの難しさを体験させるとともに、その大切さも実感させることが大切です。 (3) 言語を用いてコミュニケーションを図ることの大切さを知ること。

(1)外国語の音声やリズムなどに慣れ親しむとともに、日本語との違いを知り、言葉の面白さや豊かさに気付くこと。 2 言語や文化について           体験的理解を深める (1)外国語の音声やリズムなどに慣れ親しむとともに、日本語との違いを知り、言葉の面白さや豊かさに気付くこと。  児童の柔軟な適応力を十分生かし、日本と外国との言語や文化について、体験的に理解を深めることができるように、3つの指導内容が設定されています。  1つめは、外国語の音声やリズムなどに慣れ親しむとともに、日本語との違いを知り、言葉の面白さや豊かさに気付くことです。

○外国語のもつ音声やリズムなどに 慣れ親しむ ○外国語のもつ音声やリズムなどに  慣れ親しむ (ex1) ミ ル ク milk 1 1 2 3  そこで、外国語活動では、外国語のもつ音声やリズムなどに慣れ親しませることが大切になります。  例えば、日本語のミルク(mi-ru-ku)は3音節ですが、英語のmilk は1音節です。  このような違いを、言葉で説明するのではなく、実際に歌ったりチャンツをしたりすることを通して、英語特有のリズムやイントネーションを体得することにより、児童が日本語と英語との音声面等の違いに気付くようにします。

○日本語との違いを知り、 言葉の面白さや豊かさに気づく ○日本語との違いを知り、  言葉の面白さや豊かさに気づく 外国語のもつ音声やリズムなどに  慣れ親しませる [ð]   [r]  また、brother という単語を聞いたり発音したりすることにより、児童は日本語にない/r/ や/ð/ の音に触れたり慣れ親しんだりすることになります。 さらにbrother という単語が「兄」と「弟」の両方の意味で使えることを知り、日本語と英語との意味上の違いについても気付くことができます。 このような体験を通して、日本語との違いを知ることで、 言葉の面白さや豊かさに気付かせることが大切です。 (ex2) brother

2 言語や文化について           体験的理解を深める (1)外国語の音声やリズムなどに慣れ親しむとともに、日本語との違いを知り、言葉の面白さや豊かさに気付くこと。 (2)日本と外国との生活、習慣、行事などの違いを知り、多様なものの見方や考え方があることに気付くこと。  2つめは、外国語活動では、外国の文化のみならず我が国の文化を含めたさまざまな国や地域の生活、習慣、行事などを積極的に取り上げ、外国語活動を通して、多様な文化の存在を知り、また日本の文化と異文化との比較により、さまざまな見方や考え方があることに気付くとともに我が国の文化についても理解を深めます。

2 言語や文化について           体験的理解を深める (1)外国語の音声やリズムなどに慣れ親しむとともに、日本語との違いを知り、言葉の面白さや豊かさに気付くこと。 (2)日本と外国との生活、習慣、行事などの違いを知り、多様なものの見方や考え方が有ることに気付くこと。  そして、これらの事項は知識として指導するのではなく、体験的な活動を通して具体的に気付かせていくことが大切です。そこで、ネイティブ・スピーカー(ALTや留学生など)や地域に住む外国人など、異なる文化をもつ人々との交流を通して、体験的な活動を通して、文化等の理解を深めます。 (3)異なる文化をもつ人々との交流等を体験し、文化等に対する理解を深めること。

平成23年度 岐阜県 外国語活動 指導の重点 外国語を通じて、 コミュニケーションの素地を養うために 指導計画の作成・改善 平成23年度  岐阜県 外国語活動 指導の重点 外国語を通じて、 コミュニケーションの素地を養うために 指導計画の作成・改善  一人一人にコミュニケーション能力の素地が養われるよう、指導目標と指導内容を明確にするとともに、児童の実態や学習段階を考慮し、2学年間を通じた指導計画を作成する。 指導方法の工夫・改善 学級担任が主体となり、外国語を用いてコミュニケーションを図ることの楽しさを体験する活動を設定するとともに、積極的にコミュニケーションを図ろうとする姿が具現されるよう指導方法を工夫する。 学級集団の育成    指導体制の確立  互いに認め合い、一人一人が安心してコミュニケーション活動に参加することができる学習集団の育成に努めるとともに、全教職員で効果的な指導が行われるよう学習環境や指導体制を整える。  さて、岐阜県としては、次の3つの重点を軸として、外国語活動を進めていきます。 ・指導計画の作成・改善 ・指導方法の工夫・改善 ・学級集団の育成と指導体制の確立  これらの3つの重点は、平成20年3月に新学習指導要領の告示以来、岐阜県において進めてきた方向と大きく変わるものではありません。これまでの移行期間中に進めてきた実践の蓄積を基本としながら、さらに積極的な推進を図ります。 15

5年生・6年生の担任の先生や英語担当の先生に任せてしまうのではなく、  学習指導要領の趣旨を踏まえた 外国語活動の円滑な実施のためには・・・ 5年生・6年生の担任の先生や英語担当の先生に任せてしまうのではなく、 全教職員の手による 外国語活動の実施を!!  平成22年度の方針と重点では、「全校で効果的な指導」となっていましたのが、今年度は「全教職員で」に代わっています。  外国語活動の円滑な実施のためには、担当者のみの実践ではなく、 全教職員での取組、実践が必要です。そのためには、各校に設けられた組織として、指導計画の改善や教材の作成等の具体的な作業を全職員で行ったり、日常の相互授業参観等を実施したりして、指導内容や指導方法等について全教職員の共通理解を図る計画的な取組が必要となります。  各学校における指導体制づくりが大切です!!