人的資源管理とは何か 2016年7月12日 人事労務管理論A(第12回目) LT1022教室 人事労務管理論A 2016/7/12 人的資源管理とは何か 2016年7月12日 人事労務管理論A(第12回目) LT1022教室 第12回目
まずは先週の復習から 行動科学から人的資源論へ アメリカの不振 1980年代 ロナルド・レーガン政権下 双子の赤字: 国家財政の赤字 貿易収支の赤字 その原因は? 高金利政策:ドル高による輸出の減少と輸入の増大 企業経営の不振:(低価格高性能の) 日本製品が市場を支配
人的資源という考え方 Personnel Management から Human Resources Managementへ 人間観について 人事労務管理論A 2016/7/12 人的資源という考え方 Personnel Management から Human Resources Managementへ 日本の人事に相当する用語が変化 たんなる言葉の変化か? それとも? 人間観について 経済人モデル 社会人モデル 自己実現人モデル 第12回目
死語と化したPersonnel Mgt いまアメリカでは 人事管理 personnelではなく 人的資源管理 human resources が使われる 用語の変化が意味するものは? たんなる用語の違いではない! これまでのやり方ではヒトをうまく管理できなくなった
人事労務管理論A 2016/7/12 人と仕事の「出会い」 人 仕事 5 第12回目
今という時代(1) 仕事の変化 IT革命(情報処理と通信技術の進化) → 仕事の質的変化(労働の2極分化) 膨大な情報入力作業:単純労働 人事労務管理論A 2016/7/12 今という時代(1) 仕事の変化 IT革命(情報処理と通信技術の進化) → 仕事の質的変化(労働の2極分化) 膨大な情報入力作業:単純労働 情報解析・開発・交渉:高度な複雑労働 第12回目
今という時代(2) ヒトの変化 高学歴化 → 少子化 → 高齢化 → 働き続ける女性たち→ 人権 →
進学率の推移(高校と大学) 年 総 数 男 性 女 性 1950 42.5 --- 48.0 --- 36.7 --- 1960 人事労務管理論A 2016/7/12 進学率の推移(高校と大学) 年 総 数 男 性 女 性 1950 42.5 --- 48.0 --- 36.7 --- 1960 57.7 8.2 59.6 13.7 55.9 2.5 1970 82.1 17.1 81.6 27.3 82.7 6.5 1975 91.9 27.2 91.0 41.0 93.0 12.7 1980 94.2 26.1 93.1 39.3 95.4 12.3 1990 95.1 24.6 94.0 33.4 96.2 15.2 1995 96.7 32.1 95.8 40.7 97.6 22.9 2000 97.0 39.7 96.3 47.5 97.7 31.5 2005 97.6 44.2 97.3 51.3 97.9 36.8 第12回目
人事労務管理論A 2016/7/12 高齢者の意識は 第12回目
今という時代(3) 金融の支配力 新自由主義的資本蓄積モデル 1980年代にアメリカで確立 使用者権(反組合主義) 会社支配権 今という時代(3) 金融の支配力 新自由主義的資本蓄積モデル 1980年代にアメリカで確立 使用者権(反組合主義) 会社支配権 金融の自由化 銀行業務と証券取引業務の融合 M&Aブーム 企業買収と企業価値向上
今という時代(4) 競争の激化 グローバリゼーション コストダウンが至上命令! 国境なき競争 ・ 人事労務管理論A 2016/7/12 今という時代(4) 競争の激化 グローバリゼーション 市場原理の拡大 旧社会主義圏の崩壊:地球的規模の大競争 BRICsの台頭! コストダウンが至上命令! 国境なき競争 ・ ・ ・ 第12回目
新しい人事労務に必要なことは これまでの人事労務とは違って ① ② ③ ④ ⑤
人的資源管理の人間観 人をどのようにみるか 経済人モデル 社会人モデル 自己実現人モデル 多面的人間モデル
人的資源管理の人間モデル 人を資源とみるとはどういうことか 人的資源管理の特徴 ・「ヒト」の本性: ・「ヒト」の有効活用: ・「ヒト」の本性: ・「ヒト」の有効活用: ・「ヒト」の開発:視 人的資源管理の特徴 ・ホワイトカラーに照準: ・集団ではなく個人に照準 ・集団的労使関係(労働組合)の否定
人的資源管理の理論(アージリス①) アージリス(C. Argyris)の関心事 パーソナリティ論 組織と個人の葛藤、対立 人事労務管理論A 2016/7/12 人的資源管理の理論(アージリス①) アージリス(C. Argyris)の関心事 組織と個人の葛藤、対立 組織が悪いのか? そもそも人間ってそんなものか? パーソナリティ論 人間の本性をパーソナリティ(心的な状態)と把握 その特性を研究:一つの全体システム 第12回目
人的資源管理の理論(アージリス②) 組織と個人の葛藤 健全なパーソナリティの持ち主は反発する 人事労務管理論A 2016/7/12 人的資源管理の理論(アージリス②) 組織と個人の葛藤 公式組織の原理と健全なパーソナリティとの矛盾 ① ② ③ 健全なパーソナリティの持ち主は反発する ・サボる ・何も考えずに働き蜂になる ・金銭 ・仲間を作り発散する ・引きこもり ・鬱病 公式組織構造の改革 人間の心的特徴に合致した管理の必要性を主張! 第12回目
人的資源管理の理論(マグレガー①) D. McGregor 伝統的な管理論の人間化説 アメとムチの管理方式 人事労務管理論A 2016/7/12 人的資源管理の理論(マグレガー①) D. McGregor Human Side of Enterprise, 1957 伝統的な管理論の人間化説 ・ アメとムチの管理方式 第12回目
人的資源管理の理論(マグレガー②) 多面的人間モデル → 目標管理 ・ 1960年 Management by self-control 人事労務管理論A 2016/7/12 人的資源管理の理論(マグレガー②) 多面的人間モデル → ・ 目標管理 1960年 Management by self-control 1954年 Management by Objective (P.F.Drucker) 第12回目
人的資源管理の理論(マイルズ①) 人的資源管理を早くから提唱したR.E.Milesの三つの主張 (1)HRMの最大の特徴は人間モデルにある 人間を未開発な資源の宝庫とみる
人的資源管理の理論(マイルズ②) (2)そのねらい 従業員の経営への参加 (3) 満足と業績の関係 人間関係論とは違って (2)そのねらい 従業員の経営への参加 (3) 満足と業績の関係 人間関係論とは違って たんに参加させ情報共有をはかるのではなく、