(2)発達障害学生の 修学支援・就労支援 第24回障害と多様な仕事の在り方研究会 (2017年10月27日) 国立大学法人浜松医科大学

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Presentation transcript:

(2)発達障害学生の 修学支援・就労支援 第24回障害と多様な仕事の在り方研究会 (2017年10月27日) 国立大学法人浜松医科大学   (2)発達障害学生の        修学支援・就労支援 国立大学法人浜松医科大学 医学博士 桑原 斉

目次 発達障害学生:国内外比較 発達障害学生の修学支援 発達障害学生の就労支援 発達障害職員の雇用

障害学生数と内訳の推移 日本学生支援機構 http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/chosa.html 全障害学生数 13,449 人 0.42% 障害学生数と内訳の推移 全障害学生数 5,444 人 0.16% 日本学生支援機構 http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/chosa.html

発達障害学生 障害学生 発達障害 ASD ADHD LD 有病率 1% 2.5% 2% n 16,647 5,591 3,564 661 342 全学生 3,213,518 0.51% 0.17% 0.11% 0.02% 0.01% ― 33.6% 21.4% 4.0% 2.1% 63.7% 11.8% 6.1% 3,198人の診断書はないが配慮がされている発達障害学生を含む 発達障害は重複障害183人、区分不明841人を含む

肢体不自由 精神障害 (United States Government Accountability Office, 2009) ADHD 内部疾患・慢性疾患 LD 聴覚障害 視覚障害 2008年 身体疾患 30% 精神障害 25%発達障害 30% その他 15% ASD; 0.1%?

日本と米国の比較 日本 障害学生 発達障害 ASD ADHD LD 有病率 1% 2.5% 2% n 16,647 5,591 3,564 661 342 全学生 3,213,518 0.51% 0.17% 0.11% 0.02% 0.01% ― 33.6% 21.4% 4.0% 2.1% 63.7% 11.8% 6.1% 米国 2,076,000 19,155,000 10.9% 0.1%? 0.97% 1%? 19.1% 8.9%

ADHD / LD 別室試験、試験時間延長、PCの利用などが一般的 (United States Government Accountability Office, 2009) 別室試験、試験時間延長、PCの利用などが一般的 ⇒現在の日本では入学時に選別され本来の能力以下の水準で修学している可能性がある(入学試験時の合理的配慮が為されると修学上の配慮提供の必要性は増すかもしれない)

ASD 米国の多くの大学でADHDとLDに対する配慮には慣れている、 一方でASDに対する配慮は新たなチャレンジである (J Autism Dev Disord, 2008) 米国の多くの大学でADHDとLDに対する配慮には慣れている、 一方でASDに対する配慮は新たなチャレンジである ⇒日本の大学からはツーステップ先かもしれない・・・

健康状態 (疾患または変調) Disease, Disorder 障害 Disability 心身機能・ 身体構造 活動 参加 環境因子 ICFの構成要素間の相互作用 健康状態 (疾患または変調) Disease, Disorder 障害 Disability 心身機能・ 身体構造 活動 参加 環境因子 個人因子

治療, 訓練 (教育) 教育プログラムの調整 2 学生に対し、修学、進路選択及び心身の健康等に関する相談その他の援助を行うこと。 医療:2次的な精神疾患の治療 訓練 2 学生に対し、修学、進路選択及び心身の健康等に関する相談その他の援助を行うこと。 国立大学法人法

治療 健康状態 (疾患または変調) Disease, Disorder 心身機能・ 身体構造 活動 参加 環境因子 個人因子

訓練 健康状態 (疾患または変調) Disease, Disorder 心身機能・ 身体構造 活動 参加 環境因子 個人因子

合理的配慮 (社会的障壁の除去) 「障害がある者にとって日常生活又は社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものをいう。」の除去 障害者差別解消法

配慮(合理的配慮) 健康状態 (疾患または変調) Disease, Disorder 心身機能・ 身体構造 活動 参加 環境因子 個人因子

診断・症状 機能障害(想定含む) 困難 必要な配慮 ASD 全般的な心理社会的機能 個別課題・代替コミュニケーション 組織化と計画 教示方法の調整;TA・視覚呈示 [構造化] 認知の柔軟性 感覚過敏 別室試験・耳栓等許可 ADHD 注意機能 別室試験・(録音許可・試験時間延長) 時間管理 進捗管理の補助 [応用行動分析] 衝動の制御 LD 書き言葉の受容 (PC利用) 書き言葉の表出 計算機能 (計算機利用) DCD 随意運動の協調 時間延長・PC利用・実験の補助;TA 聴覚機能障害 補聴システム・PCテイク等 視覚機能障害 拡大資料・読み上げ等 運動機能障害(肢体不自由) 教室変更・実験の補助;TA等

integration 「社会モデル」 「医学モデル」 「統合モデル」 [能力: capacity] 環境因子:調整 実行状況 介護・補装具・ 日常生活用具 実行状況 performance 能力 capacity 個人因子:経験 医療・訓練 機能(障害) function (impairment)

就労支援 訓練(キャリア教育) 就職活動 在学中 / 卒業後 一般枠 / 一般枠(手帳開示) / 障害者枠 大学:学生相談室 学外:就労移行支援事業所 就職活動 大学:キャリアサポートセンター 学外:就労・生活支援センター 在学中 / 卒業後 一般枠 / 一般枠(手帳開示) / 障害者枠

キャリア教育 健康状態 (疾患または変調) Disease, Disorder 心身機能・ 身体構造 活動 参加 環境因子 個人因子

就職活動 健康状態 (疾患または変調) Disease, Disorder 心身機能・ 身体構造 活動 参加 環境因子 個人因子

雇用 合理的配慮の提供 職務教育 On the job training 職務 知的障害ベース: 単純労働 non communication, non imagination, but high quality???