情報リテラシ第二 テーマ3 プレゼンテーション
プレゼンテーション(発表) (1) 印刷物として広く配布 ← 文書作成の技術 (2) 聴衆を集めて口頭発表 ← プレゼンテーションソフトで作成した スライド資料を使って発表する技術 ← ポスターを作って発表する技術 (3) Webページを公開 ← Webページの作成と公開
プレゼンテーションソフト PowerPoint(ノンフリー、Microsoftのプロプライエタ リ) Keynote(Appleの内臓ツール、プロプライエタリ) フリーソフト(OpenOfficeやgoogleドキュメント) その他多くのスライド生成機能を持つツール pdfファイルで使用 Webページ(html)で使用
Keynoteについて https://manuals.info.apple.com/MANUALS/0/MA526/ja_JP/J034 2168KeynoteUM.pdf#search='Keynote+%E4%BD%BF%E3%81 %84%E6%96%B9‘
最初は誰でも初心者 まずは初心者向けの基本を押さえよう 今まで人前で発表したことのない人 これからで大丈夫です これからで大丈夫です 自分は苦手そうだからなるべく避けたいと思う人 避けられません まずは初心者向けの基本を押さえよう
プレゼンソフトで スライドを使って発表
プレゼンソフトによるスライド作成 目的: 口頭発表時の補助に用いる、視覚 に訴える資料をスライドの形で作る 目的: 口頭発表時の補助に用いる、視覚 に訴える資料をスライドの形で作る スライドは、いくつかのパターンが用意さ れているのを使う 白紙のスライド、もあるがパターンのスラ イドを使うことで、簡単なスライド作りで 質の高い発表を導く狙い
実際に発表を行う場合の 留意点
発表の目的 誰に向かって話すか 紹介 報告 実験や観察の結果、さらにその分析や考察を 伝える 説得 実験や観察の結果、さらにその分析や考察を 伝える 説得 コンペ、宣伝、売り込みなど、相手に何かを 決定させるため
発表の構成 左脳: 聴衆が聞いていて分かりやすい話の 展開構成 -- PREP法などの型 ポイント(結論)→ 理由 → 具体例 →再度、結論 左脳: 聴衆が聞いていて分かりやすい話の 展開構成 -- PREP法などの型 ポイント(結論)→ 理由 → 具体例 →再度、結論 右脳: 💛 に伝わる -- 起承転結、序破急といったリズム ストーリー性!!
スライド作成(とりあえず失敗しないための注意): 1枚目は「表紙のスライド」、タイトルと発表者は重要 (売り込む) 発表の「目次スライド」(特に長めの発表の時) 各スライドにふさわしいタイトルを付ける 1枚のスライドで伝える事柄はひとつ 長文(しゃべる文章等)をそのまま載せる × 箇条書きを使う、視覚に訴える(話を聞く補助として有 効なように) 文字や背景の、色やデザインも重要。読みやすさ、話の 構成や進行、雰囲気、個性、印象 最後は必ず「まとめのスライド」、印象を残す
1枚のスライド 伝えることは、ひとつ 最大7行まで
スライドの文字 スライドは文章をタラタラ書くものではないので、 文字は大きいものを使用 タイトルは最低 〇 ポイント以上 箇条書きは最低 〇 ポイント以上 字体も日本語文字は全角ゴシック、アルファベッ トはサンセリフ体など目立つもの
スライドのレイアウト、装飾等 「デザイン」メニュー スライドに「デザインテンプレート」適用 配色(背景と文字の色合い)に注意 本音:初心者でセンスのない人はあまり いじらない方がいい。 (標準の配色の方が良い)
アニメーション 効果的な動きだけを付けるようにしよう! 本音:初心者は使わなくていい スライド上の各要素に動きを付けることができる スライドショー実行時は、(マウスやキーを押すことで) 動きをひとつづつ進めることができる たくさん動きを付けると、スライドを進めるのに時間が掛 かる → 時間が足らないとき困る 動きをうまく使いながら発表するには、相当の練習が必要 不要な動きは話の邪魔になったり、スライドを見にくくす る 効果的な動きだけを付けるようにしよう! 本音:初心者は使わなくていい
スライドショー 作成したプレゼンテーションはスライドショーで「実 行」するのが本来の使い道。 スライドショー実行中のスライド制御は、画面左下に 隠れているメニューを用いる。「スライドを戻す」な どの制御ができる。
その他 具体例、たとえ話、体験談を挙げる ユーモア 聴衆との対話、質疑応答
発表本番へ向けて 発表会場の事前チェック(ファイルの持ち込み方 法、使用可能な機材、会場の大きさ・配置など) 入念なリハーサル リハーサルは必ず行う スライドを使って実際にしゃべる。スライドの 調整、制限時間の確認。 本番 声の大きさ、しゃべる速さや息つぎ、立ち位置や 立ち方、機材・小道具の使用、アイコンタクト、 動作、語りかけ、質疑応答、ユーモアやジョーク
スライド資料の印刷 作成したスライドをプリンタで印刷することもできる。そ の場合、実際に紙に印刷する前に、印刷のプレビュー画面 で印刷の具合を十分確認すること。A4の紙一枚にスライド 一枚ではなく、複数枚のスライドを印刷することができる。 印刷物の資料とすることを重視してスライドを作るあまり、 プレゼン用のスライドとしては不適切なものにならないよ うに注意しよう。 👆 持ち帰って後で見てもらうための別の資料を印刷物 として用意することを検討しよう。
.pptxファイルの利用 スライド資料を.pptxファイルで渡すと、簡単に 流用されるおそれがある。スライドのファイルを 人に渡すときは、.pdfファイルで。 電子文書共有には.pdfファイルが良い。 .pdfファイルにして、リンクタグでweb上に置く ことも可能。検索対象にもなる。
発表の中身(内容自体や発表の構成がしっかりしていることなど)がもちろん大事であるが、プレゼンソフトの使いこなしで、発表の優劣に差がつくこともある。 良い発表者になるには、発表技法について学んだり、プレゼンソフトを習得する努力も大いに必要。 発表の機会をなるべく多く得て、精進するのが「良い発表者への一番の近道」。人の発表から学ぶことも多いので、人の発表を良く見聴きするのも大事。
色やデザイン 基礎知識は必要
光と色の原理 光は電磁波。電波よりずっと周波数が高い 電波→赤外線→可視光線→紫外線→X線 周波数によって色が変わる(虹の七色。赤→。。。→紫) 人間の目(網膜)には3種類の周波数を感じる受容体がある(赤、緑、青) この3種類が感じる強さの比率に応じてさまざまな色が感じられる この受容体は光がある程度強くないと働かない。 明るさだけ感じる受容体は光が弱くても働く→暗いと色が分からない 3種類の色(RGB)を混ぜ合わせることでさまざまな色が作り出せる
JISの色相環 色を環状につなげて表現することが多い→色相環 暖色系、寒色系という分類(感じ方の違いによる) 補色という関係(色相輪の反対側)
HSBカラー表現と色立体 色には「色相(Hue)」「彩度(Saturation)」「明度 (Brightness)」という3次元がある 色相:色合い、彩度:鮮やかさ(純粋さ)、明度:明るさ 彩度が0だとさまざまな色の灰色 この3つの次元をあらわしたもの→色立体(可能な範囲が色 により違う)
RGBによるカラー表現 上で説明したように、RGBを混ぜ合わせることで任意の色 が表現可能 これを24ビットカラーと呼ぶ(0~255→8ビットで表せる、 それが3色ぶん) 一覧
CMYKによるカラー表現 カラー印刷用の色指定
色づかいに関する考慮点 Webページやプレゼン用スライドの場合は、「ちゃん と読める」ことがまず一番大切 「文字の色」と「背景の色」を近い色にすると読みに くいからバツ× 原則1: 赤と緑の区別に頼ってはいけない - 遺伝子的に赤と緑の区別がつけられないという人が 一定割合存在
続・色づかいに関する考慮点 原則2: 背景と文字の色が補色の関係にならないようにす る - 補色は残像として残るのでちらちらして不愉快 - 補色は残像として残るのでちらちらして不愉快 青紫(30,0,80)と黄(255,255,0)、 オレンジ(255,100,0)と青、 赤と緑 原則3: 背景と文字の色に「明度の差」があると読みやす い - 暗い背景に明るい文字か、その逆かはデザインによる
続々・色づかいに関する考慮点 その先は配色とかセンスの問題 - どぎつい色は下品など (例)配色に関する知識 - どぎつい色は下品など (例)配色に関する知識 デザイン系の知識だが基本は知っておくとよい 寒色系と暖色系 赤や黄色→興奮、淡い色→鎮静 淡い暖色→かわいらしい/軽い、 暗い寒色→重い、伝統、高級 etc.
さっそく努力する人へ お薦めの参考書 宮野公樹, 学生・研究者のためのPowerPointスライドデザイン さっそく努力する人へ お薦めの参考書 宮野公樹, 学生・研究者のためのPowerPointスライドデザイン 一押しの良書.スライドの中身の構成について実践的に議 論している.PowerPointと銘打っているが,本文に PowerPointの画面が出てこないところに著者の本気を感じ る. TED風のプレゼンテーションの達人の真似は安易にすべき でない。 プレゼンテーションのやり方についてのよい参考書をいくつか紹介します.宮野先生の本は理系のひとの研究に関するプレゼンテーション資料の準備する方法について解説しています.標題はPowerPointを銘打ってますが,もしかしたら本文にはPowerPointの文字が出てこないかもしれません.名著です. レイノルズの本は2008年に爆発的に売れたビジネスプレゼンテーションについて紹介した本です.プレゼンテーション資料の中身だけでなく,その準備の手順,実際のプレゼンテーションの方法についても説明しています.科学技術分野の発表にはそのままは利用できませんが,学ぶべき点は多いです.
ポスターセッション での発表
ポスターセッションとは ポスターを使って 行きずりの聴衆にアピール、 自分で聴衆を集める。 どんな感じ? 「ポスターセッション 会場」とかで画像検索してみよう
用紙の寸法 http://www.daiichiinsatsu.co.jp/200_support/2301_kikaku_size.ht ml 覚え方 http://iro-color.com/design/learn-of-paper-size.html
ポスター作成の参考 参考書(優れたポスターを作るために) 「学会ポスターのデザイン術」 宮野公樹著 「学会ポスターのデザイン術」 宮野公樹著 参考(PowerPointでのポスター原稿作成) https://www.cybig.net/theory/pptslide.html * 宮野先生は、パワーポイントの「(A3の大きさに印刷した)スライドを8枚~10枚並べて貼ったポスター」は(持ち運びには便利かもしれないが、人目を引くためには)絶対良くない、という主張です。
目指せ、プレゼンの達人! 基本を押さえた人だけに、その先の景色があります。 限りない模索と修行の日々のはじまりだ。
お薦めの参考書 この講義のネタ本です. 1. ガー・レイノルズ,プレゼンテーションZen ビジネスプレゼンテーション向けに書かれた本だ が,学ぶべき点は多いです.2008年の世界的なベ ストセラー.イベントでビシッときめたい人向け http://www.garrreynolds.com/preso-tips-jp/ プレゼンテーションのやり方についてのよい参考書をいくつか紹介します.宮野先生の本は理系のひとの研究に関するプレゼンテーション資料の準備する方法について解説しています.標題はPowerPointを銘打ってますが,もしかしたら本文にはPowerPointの文字が出てこないかもしれません.名著です. レイノルズの本は2008年に爆発的に売れたビジネスプレゼンテーションについて紹介した本です.プレゼンテーション資料の中身だけでなく,その準備の手順,実際のプレゼンテーションの方法についても説明しています.科学技術分野の発表にはそのままは利用できませんが,学ぶべき点は多いです.
PresentationZenの序文 by G. Kawasaki 序文がプレゼンスライド ショートトークの好例として,ガイ・カワサキがプレゼンテーション zenに送った序文を紹介します.驚いたことに,そして,まさにプレゼンテーションの本だからこそ,ガイ・カワサキは序文として一連の素晴しいスライドを送りました. PresentationZenの序文 by G. Kawasaki
序文のスライド この本の序文として伝えるべきことを 的確に 簡潔に 極めて印象的に 伝え切っている
...(がんばっているのはわかるが,声も出ない)
「アプローチ」です。 Presentation Zenは、 方法論(method)ではありません。 --- そういう本は山ほどあるが、、、 --- そういう本は山ほどあるが、、、 「アプローチ」です。 今のあなたのプレゼンテーションの 「改善」のために。
まず最初に、アプローチの修正 「詰め込んで伝える」にサヨウナラ 「視覚的」、「興味を引く」という方向に スライドと文書は違うもの (大前提) スライドと文書は違うもの 必要なら配布資料は別に用意 スライドは、その場の発表のためだけに!
Presentation Zenアプローチによる プレゼンテーション作り
プレゼンテーションは、 (A) 準備 (B) デザイン (C) 実施
(A) 準備段階 ●自制心を持ってプレゼンの核を特定する ●無駄のそぎ落としができるかが勝負 ●ストーリーを作り上げる 準備は、コンピュータを離れて行う いきなりパワポでは、ろくなものはできない メモ用紙やホワイトボードを使ってアナログに
基本は紙とペン
書くことは混乱した頭を 整理するための作業
ポンチ絵を描いてストーリーを作る
細かい作業はあとまわし。 まずはスライドの構造を作る。
(B) デザイン段階 ● シンプル(簡潔)であること 簡素(シンプル)なほど良い 自然なこと(人工的や作り過ぎはバツ×) ● シンプル(簡潔)であること 簡素(シンプル)なほど良い 自然なこと(人工的や作り過ぎはバツ×) 渋いこと(「示唆する」)
(C) 実施段階 リハーサル(練習)は必ず行う! いきなり本番はダメ ● 自然体でできること 原著では ● 自然体でできること リハーサル(練習)は必ず行う! いきなり本番はダメ 原著では ● 人によっては練習し過ぎで自然さを失わないよう注意 ● 極めた人には(常に自然体で勝負できる)もう必要ない
実施について、その他のポイント 一期一会の真剣勝負ということ? 今に集中(自分と自分の置かれた状況)して、 聴衆との一体感・つながりを持つ、 (そのためには聴衆と自分の間に壁を設けない) やめ時が大事(制限時間は守る、か内輪に) プレゼンテーションの使命は聴衆に貢献する こと 一期一会の真剣勝負ということ?
プレゼンの実例を見る、精進する 以下、「slideshareとは」「TEDとは」「ぺ ちゃくちゃないととは」で検索して調べてみ よう スライドシェア: スライドの実例 TED: すごいプレゼンテーションの実例 ペチャクチャナイト: 誰でもトライのイ ベント