福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程 初任者コース

Slides:



Advertisements
Similar presentations
設置者・管理者の責務② ~職員の育成指導等~ 平成 26 年度 青森県障害者虐待防止・権利擁護研修 公益社団法人 日本社会福祉士会 平成 26 年度障害者虐待防止・権利擁護指導者養成研修から.
Advertisements

平成26年度大阪府通所支援事業者育成事業 事業所アンケート結果
研修のめあて 授業記録、授業評価等に役立てるためのICT活用について理解し、ディジタルカメラ又はビデオカメラのデータ整理の方法について研修します。 福岡県教育センター 教員のICT授業活用力向上研修システム.
2013年度 香川県介護職員定着支援業務 教育体系策定ワークシート 【解説】
2015年度 業務改善コンテスト 私大連研修の有効活用 教育支援センター 技術支援課 鈴木 裕一.
★コミュニケーション改善とリーダーシップ強化
サービス管理責任者指導者養成研修会 行政職員研修テキスト 平成23年10月6・7日 厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 障害福祉課.
マイクロティーチング 演習 指導案作成 模擬授業発表
「ICT社会におけるコミュニケーション力の育成」 研修モジュール C-6:ポスターセッション
1日目 10:25 【演習】 情報の収集とチームプレイの基本 -オリエンテーション- 松本 亜希子 障害者支援施設 虹の家.
2013年6月20日(木)無料体験会・開催 会場:大阪産業創造館(大阪市中央区) 育つ社員の基礎づくり 会社・組織の未来を担う
平成26年度 鶴ヶ島市立新町小学校グランドデザイン めざす学校像 一人ひとりが輝き、確かな学力が獲得できる学校
CS向上研修カリキュラム(例:全4回) 1日目 3 時 間 ■オリエンテーション ・研修のねらいと全体の流れ説明 ・受講者自己紹介
「ICT社会におけるコミュニケーション力の育成」 研修モジュール C-1:パネルディスカッション
総合学科における インターンシップの取り組み
プレゼン資料(進行者用・研修者用) 校内研修会 学級の人間関係づくり② ~ SSTとアサーショントレーニング ~
子どもたちが発達段階に応じて獲得することが望ましい事柄
介護従事者確保総合推進事業について(H28) 目的       介護を必要とされる方々が地域で安心して暮らし、必要な介護サービスが提供されるために、介護現場における人材 の  の安定的な確保と離職防止に向け、幅広い施策を総合的に推進する。 施策・取組 多様な人材の参入促進.
ディスカッションの進め方 【1】 テーマの提示 (5分) 【2】 ディスカッション(20分) 【3】 発表 (5分×6グループ=30分)
ディスカッションの進め方 【1】 テーマの提示 (約5分) 【2】 ディスカッション(約30分)
インテリジェンスオープンセミナー(中国語)
Ⅲ.サービス開発の方法.
課題の整理表 № 記入様式 1 グループ 利用者名 さん 意向等ニーズの把握 初期状態の評価 (利用者の状況 ・環境の状況)
地域円卓会議普及セミナー 事例報告① 大口町職員協働研修
2日目 15:30~15:45〔15分〕 【講義】全体のまとめ 国立のぞみの園 志賀利一
「21世紀型コミュニケーション力の育成」研修モジュール
基礎看護の授業を通して思考力,判断力,表現力,技能を育成する指導方法の工夫改善についての研究
情報交換会 オリエンテーション ワークシステム・サポートプログラム.
(3)女性リーダーのためのマネジメント・プロセス 研修 管理職・リーダーの役割は自分の成長にもつながる!
住民組織活動を通じたソーシャル・キャピタルの醸成・活用にかかる 研修の進め方
地域・社会貢献をするために人として必要な資質
研修は、事前課題の内容を踏まえて、進行します 記入の上、事前に提出して下さい
ワークショップ型研修の進め方 .
付箋紙を用いたワークショップ型 授業研究会の進め方
心のバリアフリー研修 基本プログラム例C 00:00.
eラーニングによる 自己成長のマネジメント研修
平成19年度地域教育フォーラムin京都   第5分科会 「学力向上アクションプラン」     ~洛西方式Ⅱ~  京都市立洛西中学校 2007,7,31.
谷目 太郎 ファシリテータ 簡単な自己紹介文を入れましょう。 写真 刺激あふれる対話 今日のテーマは 目標設定.
相談支援従事者初任者研修のカリキュラムの改正について
平成19年度青年部会「第2回~第4回研修会」(人材育成研修会)実施計画書
秋田県経営品質協議会・経営品質協議会共催
女性活用の「組織」「自分」へのメリットを理解する
(相互に利益を得、円満な関係で良い結果を得る)の関係です。
「人生100年時代」に求められるスキル 【OS】 【アプリ】 人生100年時代の働き手は、【アプリ】と【OS】を
課題研究ルーブリック評価の 活用マニュアル 平成30年1月10日 愛媛大学高大接続推進委員会 「課題研究」評価ワーキンググループ
第4回目「これからの生涯学習推進の方向を探る」
【演習4】研修の振り返り(60分)   <ねらい>  サービス種別毎の演習から統合的な演習に転換し実施した本研修を受講した上で、各分野別のグループにて意見・感想等の発散および集約を行う。 No 項目 内容 留意事項 時間 グルーピング 分野別のグループに分かれる ※演習2の終了時にグルーピングをお願いします。
単元の学習地図で目指す「深い学び」 ~「知識の構造化」の視点を取り入れた学習~
●●先生 ●●先生●●先生 本日は、ありがとうございます。 下記の表のご自分のお名前が書かれた グループ名のテーブルにお座りください。
生活支援 中央研修 H26.9.4(木)~5(金) 品川フロントビル会議室 H26.9.6(土)~7(日) JA共済ビルカンファレンスホール
(中学校)学習指導要領前文 これからの学校は 子どもたちの育成 教育課程を通して =「社会に開かれた教育課程」の実現
エコアクション21で企業価値を高めることができます
今後めざすべき基本目標 ―「ケアの流れ」を変える―
資料10-1 エコアクション21  事業概要.
1日目 10:25 テキストp.◯ 【演習】 情報の収集とチームプレイの基本 -オリエンテーション- 松本 亜希子 障害者支援施設 虹の家.
「21世紀型コミュニケーション力の育成」研修モジュール A1 概要解説モジュール
研究開発編第4部 研究開発 / 発表者 発田憲 R.G.B.教育デザイン有限会社 代表 学校心理士 /上級教育カウンセラー
学習指導案の検討会を通し て、 本時の授業への見通しを持ち、 参観の視点をつかむ。
中間管理職向け研修のご提案 部下達の能力をX倍化する 株式会社プレジャーポケット.
1日目 10:05~10:25〔20分〕 【講義】研修の意図と期待すること
チームワークによる成功 第二副地区ガバナー研修.
情報処理技法(リテラシ)II 第1回:オリエンテーション 産業技術大学院大学 情報アーキテクチャ専攻 助教  柴田 淳司 パソコンの基本操作.
派遣先企業の皆様へ ご協力のお願い 聴くチカラ 伝えるチカラ 遂げるチカラ 律するチカラ
『教育コーチング研修』研修報告書 平成30年度「職業実践専門課程等を通じた専修学校の質保証・向上の推進」 Ⅰ. 教職員の資質能力向上の推進
図15-1 教師になる人が学ぶべき知識 子どもについての知識 教授方法についての知識 教材内容についての知識.
文脈 テクノロジに関する知識 教科内容に関する知識 教育学 的知識
【講義7】 サービス管理責任者・ 児童発達支援管理責任者 更新研修の内容について
うりずん+インターンシップ 社会人基礎力フィードバック表
実習プログラミングシート 時間 実習課題(ねらい) 具体的実習内容 必要となる知識等 指導担当者の留意点 例) アセスメント演習 例)
学習指導要領の改訂 全国連合小学校長会 会長 大橋 明.
Presentation transcript:

福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程 初任者コース 福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程 初任者コース 共通レジュメ 全国社会福祉協議会 中央福祉学院

研修オリエンテーション ○ご多忙のなか本研修にようこそお越しいだきました。 ○この研修会は、「福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程」初任者コースです。 ○皆さんには、すでに事前にテキストを送付し、事前学習課題にお取組みいただき、プロフィールシートを作成していただきました。事前学習に取り組まれてどのような感想をお持ちでしょうか。 ○今日から2日間、改めてテキストの内容を確認しながらいくつかのワークショプにお取組みいただき、自身の「キャリアデザイン」を描き、初任者としてこれからの職業人生のあり方を検討してまいります。 ○実りある2日間にしていただきたいと思います。

<福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程の目的> 第1セッション:研修オリエンテーション <福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程の目的> 1.福祉・介護職員が、自らのキャリアアップの道筋を描くことができ、それぞれのキャリアパスの段階に応じて共通に求められる能力の向上を段階的・体系的に習得することを支援する。 2.各法人・事業所が主体的に職員のキャリアパスを構築し、これに沿った職員育成施策を確立・実施することを支援する。

福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程の特徴 1.福祉・介護職員のキャリアパスに応じた資質向上を段階的・体系的に図る。 2.あらゆる事業種別・職種を横断した福祉・介護職員全般を対象とする。 3.研修内容の標準化を図り、全国共通の基礎的研修とする。 4.さまざまな研修実施機関・団体が連携して実施する。

福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程(科目概念図) 科目1 キャリアデザインとセルフマネジメント 科目2 福祉サービスの基本理念と倫理 科目4 人材育成・能力開発 科目5 業務課題の解決と実践研究 科目6 リスクマネジメント 科目7 多職種連携・地域協働 科目8 組織運営管理 科目3 メンバーシップ・リーダーシップ 基軸科目 基礎科目 啓発科目 重点科目 職場内研修あるいは事業者団体・専門職団体等 の研修課程との連携

福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程 研修課程名 想定する受講対象者 研修内容(ねらい) 1.初任者コース 2.中堅職員コース  福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程 研修課程名  想定する受講対象者 研修内容(ねらい) 1.初任者コース    ・新卒入職後1年以内の職員 ・他業界から福祉職場へ入職後1年以内の職員 ・サービスの担い手、チームの一員としての基本を習得する。 ・福祉職員としてのキャリアパスの方向を示唆する(無資格者には資格取得を奨励する)。 2.中堅職員コース  ・担当業務の独力遂行が可能なレベルの職員 (入職後概ね3~5年程度の節目の職員) ・中堅職員としての役割行動を遂行するための基本を習得する。 ・中堅職員としてのキャリアアップの方向を示唆する。 3.チームリーダーコース  ・近い将来その役割を担うことが想定される中堅職員 ・現に主任・係長等に就いている職員 ・チームリーダー等の役割行動を遂行するための基本を習得する。 ・チームリーダーとしてのキャリアアップの方向を示唆する。 4.管理職員コース  ・近い将来その役割を担うことが想定される指導的立場の職員 ・現に小規模事業管理者・部門管理者等に就いている職員 ・管理者としての役割行動を遂行するための基本を習得する。 ・管理者としてのキャリアアップの方向を示唆する。 5.上級管理職員コース ・近い将来その役割を担うことが想定される職員 ・現に施設長等運営統括責任者に就いている職員 ・トップマネジメントとしての役割行動を遂行するための基本を習得する。 ・統括責任者としてのキャリアアップの方向を示唆する。

テキストの構成 <初任者編> 基軸 キャリアデザインとセルフマネジメント 第1章 科目 福祉サービスの基本理念と倫理 第2章 基礎 テキストの構成 <初任者編>  基軸 科目 第1章 キャリアデザインとセルフマネジメント  ~福祉職員としてのキャリアデザインと自己管理 基礎 第2章 福祉サービスの基本理念と倫理  ~福祉サービスの基本理念・倫理の基礎を理解する 第3章 メンバーシップ・リーダーシップ  ~組織の一員としてのフォロワーシップの醸成 啓発 第4章 福祉職員としての能力開発  ~福祉職員として成長するために 第5章 問題の解決と実践研究  ~問題の解決と実践研究の進め方の基礎 第6章 リスクマネジメント  ~福祉サービスとリスクマネジメント 第7章 チームアプローチと多職種連携・地域協働  ~組織のなかでの多職種連携・協働 第8章 組織運営管理  ~組織運営管理基礎を知る

標準研修プログラムの構成(自己学習16時間相当、面接授業12時間) Ⅰ 自己学習 Ⅱ 面 接 授 業 受 講 者 プログラム 内容 1日目 基軸科目の講義と演習 (テキスト第1章) ・自己学習で作成したプロフィールシートについて、グループ内で相互紹介します。 ・テキスト第1章の内容を確認し、キャリアデザインの目的や意義について理解を深めます。 基礎科目の講義と演習 (テキスト第2・3章) ・理解促進テスト(10問、正誤式)について、個人及びグループで取り組み、第2章・第3章の内容について理解を深めます。 重点科目の講義と演習 ・各階層で特に重要なテーマについて重点的に学びます。 ※このプログラムは、地域や受講者の特性に合わせて、実施団体の裁量により、自由にテーマを選択します。 2日目 啓発科目の講義と演習 (テキスト第4~8章) ・テキスト第4~8章のポイント25項目について、自らの理解度を確認します。 ・さらに、上記のなかから、大切だと思うものを選ぶことで、自らが目指したい職業人としての姿を描くための素材を見つけます。 行動指針の策定 ・自己学習および面接授業で確認した各科目のポイントをもとに、グループで、各階層職員としての行動指針を作成します。 ・キャリアデザインシートを描く前に、グループメンバーと意見を交わすことで、視野を広げ、新たな気づきを得ます。 キャリアデザインシート と行動計画の策定 ・上記で作成した行動指針をふまえ、今度は自らのキャリアデザインを描きます。 テキ スト 事前学習 事前学習及び プロフィールシート (テキスト巻末) 上司コメント ・本人の持ち味 (プラス面、強み) ・本人への期待 (奨励事項) 私のキャリア デザインシート (テキスト巻末) 上司コメント アドバイスコメント

 初任者コース5つの目標 (1)自身のキャリアアップの方向性について自覚を深 める。 (2) 福祉サービスの倫理と基本理念についての基礎を 習得する。 (3) チームケアの一員としてメンバーシップやコミュニ ケーションの基本を学ぶ。 (4)キャリアアップに必要な啓発課題について基本を学 び、啓発意欲を高める。 (5) 福祉職員としての役割行動と行動指針を確認し、 自己のキャリアデザインとアクションプランを策定する。

社会人として学ぶことの意義 学ぶ 気づく 描 く 変わる ・強み(強化点) ・弱み(改善点) ・目標 ・行動指針 ・自身の経験をベースに  ・強み(強化点)  ・弱み(改善点) 描 く ・目標 ・行動指針 学ぶ ・自身の経験をベースに ・新しい知識、情報 ・新しい経験 変わる ・行動変容 ・実践

参加型研修-3つの約束 1.進んで発言する 2.人の話によく耳を傾ける -相手の理解、納得、共感が影響力の源泉である  -自身の考え方や意思をまとめ、適切に表現・理解してもらう  -相手の理解、納得、共感が影響力の源泉である 2.人の話によく耳を傾ける  -主張と傾聴のバランスがとれていなければならない  -他者の話にどれだけ耳を傾けられるかは、対人関係の基本スキル  3.時間を意識する  -職業人は時間を意識する必要がある  -時限のなかでより高い成果をめざさなければならない   (仕事には期限があり、目標は常に時限的である)  -時間は有限である。適切な対応力、実行力が求められる *上記の3つは、職業人としても大切なスキルである。

第1セッション:基軸科目の講義と演習 【このセッションのねらい】 本研修の主旨とプログラムを理解すること ~オープニング~   ~オープニング~ 初任者の役割やキャリアデザインの必要性など、テキスト第1章の内容を理解すること 受講者の不安を和らげ、グループメンバー相互の理解を促進すること   ~プロフィールシートの相互紹介

第1セッション:基軸科目の講義と演習 本セッションの進め方 1.導入講義(30分) ・このセッションの進め方とねらいの確認 ・第1章の重要ポイントの説明 2.相互紹介(40分) ・プロフィールシートの相互紹介 ・事前学習(第1章部分)の相互紹介 3.フィードバック講義(30分)

2.持参したプロフィールシートを配布し、一人5分以内でその内容を紹介する。 相互紹介の進め方 1.相互紹介の順番を決める。    ~最後に回ってくる人が司会役(時間管理)を務める。 2.持参したプロフィールシートを配布し、一人5分以内でその内容を紹介する。 3.上司コメントの内容も紹介し、どのように感じたかについて率直に感想を述べる。 4.次に、事前学習(第1章部分)を相互紹介する。  *一人ひとりの固有の思いを大切にする。  *他のメンバーの発表で気づいたことは自身のシートにメモをとるとよい。  *配布シートは、研修終了時に本人に返却する。

第2セッション: 基礎科目の講義と演習 【このセッションのねらい】 福祉サービスの基本理念・倫理の基礎を理解する(第2章) 組織の一員としてのフォロワ-シップの醸成(第3章)

第2セッション: 基礎科目の講義と演習 本セッションの進め方 1.導入講義(25分) ・このセッションの進め方とねらいの確認 ・事前学習(第2~3章部分)の相互紹介 2.理解促進テスト(15分) 3.グループ討議(40分) 4.フィードバック講義(30分)

3.フィードバック講義(正解の発表)(30分) 理解促進テストの進め方 1.理解促進テスト・個人ワーク(15分)   ・設問はすべて○か×で解答する。   ・各設問には3つのマス目がついている。    (左から個人解答、グループ解答、正解を記入する)   ・解答が×の場合、その理由を記述する。残りの時間で各設問の(  )内に設定されている討議の視点について、分かる範囲で記述する。   ・事前学習で学んできたことを基礎に、テキストに準拠して解答する。 2.理解促進テスト・グループ討議(40分)   ・討議リーダーを決める(討議の促進、時間管理)。   ・最初に個人解答のつき合わせを行う(○が何人、×が何人)。   ・グループとしての解答を合意で決定する(多数決は禁止)。   ・討議の視点について話し合う。 3.フィードバック講義(正解の発表)(30分)

第3セッション:重点科目の講義と演習 【このセッションのねらい】 「対人関係の基本的マナー」について理解する コミュニケーションの方法を体験的に理解する

第3セッション:重点科目の講義と演習 本セッションの進め方 1.導入講義 (20分) 2.SGNTワークショップ(40分) 3.コミュニケーション ワークショップ(30分) 4.フィードバック講義(30分)

第4セッション:啓発科目の講義と演習 【このセッションのねらい】 「啓発科目」5科目(テキスト第4章から8章まで)の内容の理解を深める 各章の内容について自身の理解度をチェックし、これからの啓発の重点課題を明確にしていく

第4セッション:啓発科目の講義と演習 本セッションの進め方 1.導入講義(30分) 2.啓発課題個人ワーク(15分)  ・このセッションの進め方とねらいの確認  ・事前学習(第4~8章部分)の相互紹介 2.啓発課題個人ワーク(15分) 3.グループ討議(45分) 4.フィードバック講義(30分)

第4セッション:啓発科目の講義と演習 <啓発科目の構成> 第4章 福祉職員としての能力開発(p.38~) ~福祉職員として成長するために 第5章 業務課題の解決と実践研究(p.50~) ~問題の解決と実践研究の進め方の基礎 第6章 リスクマネジメント(p.62~) ~福祉サービスとリスクマネジメント 第7章 チームアプローチと多職種連携・地域協働(p.74~) ~組織のなかでの多職種連携・協働 第8章 組織運営管理(p.86~) ~組織運営管理の基礎を知る

第4セッション:啓発科目の講義と演習 ○ △ × ★ ✓ 3 2 1 ○ △ × ★ ✓ 1 3 2 <シート式の場合の記入方法> <カード式の場合の記入方法> ○、△、×の 3段階の いずれかをチェック ント 理解度 啓発 必要度 啓発目標 ○ △ × ★ な能力の整合 職場研修の考 ✓ 3 2 1 す必要がある。 像を明確にす ②OFF-JT、③ より理解を深めたい項目(啓発すべき課題)にチェック ○、△、×の 3段階の いずれかをチェック より理解を深めたい項目(啓発すべき課題)にチェック ○ △ × ★ ✓ 1 3 2 グループ内での人数を記入。 グループ内での人数を記入。

第5セッション:行動指針の策定 【このセッションのねらい】 福祉職員として、これから何を大切にし、どのようなことに留意すべきか(行動指針)を明らかにする これまでの学んできたこと、グループでの討議をもとに、自己変革につなげる

第5セッション:行動指針の策定 本セッションの進め方 1.導入講義(このセッションのねらいと進め方)(10分) 2.行動指針づくり(60分) 3.発表(30分) 4.フィードバック講義(20分)

行動指針の作成ワークショップの進め方 初任者として、これから何を大切にし、どのようなことに留意すべきか(行動指針)をグループ討議を通じ明らかにし、それを行動指針マップに整理する。    社会人として学ぶことの意義は、学んだことを仕事の場で役立て、仕事の進め方や利用者サービスのあり方を変えていくこと、実践に役立てることである。オリエンテーションで確認した「4つの輪」の「変わる」ことにつなげるために、この会合では、これから何を大切にし、どのようなことに留意すべきかについてそれぞれの思いを出し合い、グループとして「行動指針マップ」を作成し、代表グループに発表してもらう。 *みなさんの創意とチームワーク、メンバーシップとリーダーシップを活かして、時間までによい成果物を完成してほしい。 *討議リーダーを決め、作成の手順等を協議してから始まるのが望ましい。仕事は、PDCAのサイクルで行うものである。 *事前学習シートで取り組んできた内容等も参考にする。

目標 「私たちの行動指針マップ」を60分間でまとめ、 発表できるようにすること。 行動指針の策定 事前学習シート も参考に 目標 「私たちの行動指針マップ」を60分間でまとめ、 発表できるようにすること。

ブレーンストーミングの4原則を活用し、初任者として大切にしたいと思うこと(行動指針)をそれぞれリストアップするという方法もある。   ブレーンストーミングの4原則を活用し、初任者として大切にしたいと思うこと(行動指針)をそれぞれリストアップするという方法もある。   <ブレーンストーミングの4原則>   1.批判厳禁=自分の頭に浮かんだアイデアを自分で批判    しない。   2.自由奔放=実現可能性などの制約条件にとらわれず、              自由奔放に発想する。   3.多数歓迎=思いつくことはすべてアイデアとする。     =複合のアイデアは分割する。   4.便乗発展=討議の際に他人のアイデアに便乗し、新しいアイデアを生み出す。

1.討議リーダーを選任する。 2.個人の発想したアイデアを発表する。 3.個人から発表されたアイデアをいくつかの 項目にグルーピングする。 4.グルーピングした項目に分類名をつける。 5.模造紙に、カードを貼り付け、 「行動指針マップ」をつくる(優先順位づけ)。 (どのように描くかは各グループの創意工夫で)

私たちの行動指針(例示) 2 1 3 グループ名:つぼみ リーダー: ○○○○ メンバー: ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ チームの一員として グループ名:つぼみ                リーダー: ○○○○ メンバー: ○○ ○○ ○○ ○○ ○○        私たちの行動指針(例示) チームの一員として 基本を身につける 2 1 ご利用者の笑顔をつくる 組織のルールを理解する 業務の手順を理解する (マニュアルをよく見る) 明るく元気に挨拶をする お名前を覚え声かけを 上司・先輩に相談する 声なき声に耳を傾ける ご利用者の笑顔をつくる 日常のコミュニケーションを大切にする 3 啓発課題を明確にする 上司先輩の仕事振りを よく観察する 分からぬ事は率直に質問 担当業務に必要は知識・技術を明確にする 資格取得の目標を決める

第6セッション:キャリアデザインとアクションプランの策定 【このセッションのねらい】 これまでの自身のキャリアを振り返りながら、これからのキャリアを考える 他者期待を前提にしながら、自己イメージを明確にし、自己の中長期の課題を明確にする 当面の重点目標を設定し、アクションプランを策定する

第6セッション:キャリアデザインとアクションプランの策定 本セッションの進め方 1.導入講義(このセッションの目標)(20分) 2.個人ワーク(50分) 3.相互紹介(30分) 4.総括講義(研修のまとめ)(20分)

自己期待と他者期待の融合をめざす 1 2 3 4 自己期待(自己イメージ)の認知 他者期待の認知 (あるべき姿・求められる役割行動) 自己期待と他者期待の融合をめざす  自己期待(自己イメージ)の認知 1 できることは 何か (持ち味・能力) 2 やりたいことは何か (動機・欲求) 3 意味を感ずることは何か (志・価値観) 4 どのような関係をつくり、活かしたいか (関係性) 他者期待の認知  (あるべき姿・求められる役割行動) ・福祉サービスの担い手として求められるもの ・所属する組織の一員として求められるもの ・担当する仕事、チームの一員として求められるもの

キャリアデザインとアクションプラン策定の手順 1.この研修で学んだこと、気づいたこと(箇条書きに記述する) 2.目指したい職業人としての自己イメージ(4つの問い) ① できることは何か(持ち味・能力) ② やりたいことは何か(動機・欲求) ③ 意味を感ずることは何か(志・価値観) ④ どのような関係をつくり、活かしたいか(関係性) 3.私のキャリアメッセージ(いまの気持ち、これからの私) 4.私のキャリアビジョン (5年後、10年後、さらに中長期の視点での職業人生経路の到達イメージ) ① ご利用者やご家族との関わりについて ② 組織やチームのメンバーに対して ③ 地域や関係機関との関わりについて ④ 自身の能力開発や資格取得について 5.当面の重点目標とアクションプラン(1年から3年を目途に2~3項目) ① 重点目標(何を・どのレベルまで・いつまでに) ② アクションプラン(何をどのように・スケジュール・留意点)

私のキャリアメッセージ(例)  高等学校3年の時、母の実家のおばあさんが89歳で亡くなった。おばあさんの通夜の時、ホーム長さんが、何人ものスタッフさんと一緒に焼香に来てくれていた。年配のスタッフさんが大粒の涙にハンカチを当てているのに気がついた。“他人なのに”と不思議な気持ちで見ていた私だったが、卒業後の進路で悩んでいた私が、専門学校へ進み、介護福祉士への道を選択することになった大きなきっかけであった。  専門学校で介護福祉士の資格を取り、いま、私は、実際に介護の仕事をはじめているが、不安なことも沢山ある。でも、おばあさんの通夜で出会ったスタッフさんのことを思い出すと、勇気が湧いてくる。私もあのスタッフさんのような気持ちになれるようこれからの介護に当たりたいと思う。  ご利用者に笑顔で接し、経験を積みながら信頼されるケアスタッフになるのが、私も目標である。将来はケアマネの資格にも挑戦し、父や母が年老いて支援が必要になったときには役立つ娘でありたいとも思う。                                                    平成○年○月○日