福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程 初任者コース 福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程 初任者コース 共通レジュメ 全国社会福祉協議会 中央福祉学院
研修オリエンテーション ○ご多忙のなか本研修にようこそお越しいだきました。 ○この研修会は、「福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程」初任者コースです。 ○皆さんには、すでに事前にテキストを送付し、事前学習課題にお取組みいただき、プロフィールシートを作成していただきました。事前学習に取り組まれてどのような感想をお持ちでしょうか。 ○今日から2日間、改めてテキストの内容を確認しながらいくつかのワークショプにお取組みいただき、自身の「キャリアデザイン」を描き、初任者としてこれからの職業人生のあり方を検討してまいります。 ○実りある2日間にしていただきたいと思います。
<福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程の目的> 第1セッション:研修オリエンテーション <福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程の目的> 1.福祉・介護職員が、自らのキャリアアップの道筋を描くことができ、それぞれのキャリアパスの段階に応じて共通に求められる能力の向上を段階的・体系的に習得することを支援する。 2.各法人・事業所が主体的に職員のキャリアパスを構築し、これに沿った職員育成施策を確立・実施することを支援する。
福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程の特徴 1.福祉・介護職員のキャリアパスに応じた資質向上を段階的・体系的に図る。 2.あらゆる事業種別・職種を横断した福祉・介護職員全般を対象とする。 3.研修内容の標準化を図り、全国共通の基礎的研修とする。 4.さまざまな研修実施機関・団体が連携して実施する。
福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程(科目概念図) 科目1 キャリアデザインとセルフマネジメント 科目2 福祉サービスの基本理念と倫理 科目4 人材育成・能力開発 科目5 業務課題の解決と実践研究 科目6 リスクマネジメント 科目7 多職種連携・地域協働 科目8 組織運営管理 科目3 メンバーシップ・リーダーシップ 基軸科目 基礎科目 啓発科目 重点科目 職場内研修あるいは事業者団体・専門職団体等 の研修課程との連携
福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程 研修課程名 想定する受講対象者 研修内容(ねらい) 1.初任者コース 2.中堅職員コース 福祉職員キャリアパス対応生涯研修課程 研修課程名 想定する受講対象者 研修内容(ねらい) 1.初任者コース ・新卒入職後1年以内の職員 ・他業界から福祉職場へ入職後1年以内の職員 ・サービスの担い手、チームの一員としての基本を習得する。 ・福祉職員としてのキャリアパスの方向を示唆する(無資格者には資格取得を奨励する)。 2.中堅職員コース ・担当業務の独力遂行が可能なレベルの職員 (入職後概ね3~5年程度の節目の職員) ・中堅職員としての役割行動を遂行するための基本を習得する。 ・中堅職員としてのキャリアアップの方向を示唆する。 3.チームリーダーコース ・近い将来その役割を担うことが想定される中堅職員 ・現に主任・係長等に就いている職員 ・チームリーダー等の役割行動を遂行するための基本を習得する。 ・チームリーダーとしてのキャリアアップの方向を示唆する。 4.管理職員コース ・近い将来その役割を担うことが想定される指導的立場の職員 ・現に小規模事業管理者・部門管理者等に就いている職員 ・管理者としての役割行動を遂行するための基本を習得する。 ・管理者としてのキャリアアップの方向を示唆する。 5.上級管理職員コース ・近い将来その役割を担うことが想定される職員 ・現に施設長等運営統括責任者に就いている職員 ・トップマネジメントとしての役割行動を遂行するための基本を習得する。 ・統括責任者としてのキャリアアップの方向を示唆する。
テキストの構成 <初任者編> 基軸 キャリアデザインとセルフマネジメント 第1章 科目 福祉サービスの基本理念と倫理 第2章 基礎 テキストの構成 <初任者編> 基軸 科目 第1章 キャリアデザインとセルフマネジメント ~福祉職員としてのキャリアデザインと自己管理 基礎 第2章 福祉サービスの基本理念と倫理 ~福祉サービスの基本理念・倫理の基礎を理解する 第3章 メンバーシップ・リーダーシップ ~組織の一員としてのフォロワーシップの醸成 啓発 第4章 福祉職員としての能力開発 ~福祉職員として成長するために 第5章 問題の解決と実践研究 ~問題の解決と実践研究の進め方の基礎 第6章 リスクマネジメント ~福祉サービスとリスクマネジメント 第7章 チームアプローチと多職種連携・地域協働 ~組織のなかでの多職種連携・協働 第8章 組織運営管理 ~組織運営管理基礎を知る
標準研修プログラムの構成(自己学習16時間相当、面接授業12時間) Ⅰ 自己学習 Ⅱ 面 接 授 業 受 講 者 プログラム 内容 1日目 基軸科目の講義と演習 (テキスト第1章) ・自己学習で作成したプロフィールシートについて、グループ内で相互紹介します。 ・テキスト第1章の内容を確認し、キャリアデザインの目的や意義について理解を深めます。 基礎科目の講義と演習 (テキスト第2・3章) ・理解促進テスト(10問、正誤式)について、個人及びグループで取り組み、第2章・第3章の内容について理解を深めます。 重点科目の講義と演習 ・各階層で特に重要なテーマについて重点的に学びます。 ※このプログラムは、地域や受講者の特性に合わせて、実施団体の裁量により、自由にテーマを選択します。 2日目 啓発科目の講義と演習 (テキスト第4~8章) ・テキスト第4~8章のポイント25項目について、自らの理解度を確認します。 ・さらに、上記のなかから、大切だと思うものを選ぶことで、自らが目指したい職業人としての姿を描くための素材を見つけます。 行動指針の策定 ・自己学習および面接授業で確認した各科目のポイントをもとに、グループで、各階層職員としての行動指針を作成します。 ・キャリアデザインシートを描く前に、グループメンバーと意見を交わすことで、視野を広げ、新たな気づきを得ます。 キャリアデザインシート と行動計画の策定 ・上記で作成した行動指針をふまえ、今度は自らのキャリアデザインを描きます。 テキ スト 事前学習 事前学習及び プロフィールシート (テキスト巻末) 上司コメント ・本人の持ち味 (プラス面、強み) ・本人への期待 (奨励事項) 私のキャリア デザインシート (テキスト巻末) 上司コメント アドバイスコメント
初任者コース5つの目標 (1)自身のキャリアアップの方向性について自覚を深 める。 (2) 福祉サービスの倫理と基本理念についての基礎を 習得する。 (3) チームケアの一員としてメンバーシップやコミュニ ケーションの基本を学ぶ。 (4)キャリアアップに必要な啓発課題について基本を学 び、啓発意欲を高める。 (5) 福祉職員としての役割行動と行動指針を確認し、 自己のキャリアデザインとアクションプランを策定する。
社会人として学ぶことの意義 学ぶ 気づく 描 く 変わる ・強み(強化点) ・弱み(改善点) ・目標 ・行動指針 ・自身の経験をベースに ・強み(強化点) ・弱み(改善点) 描 く ・目標 ・行動指針 学ぶ ・自身の経験をベースに ・新しい知識、情報 ・新しい経験 変わる ・行動変容 ・実践
参加型研修-3つの約束 1.進んで発言する 2.人の話によく耳を傾ける -相手の理解、納得、共感が影響力の源泉である -自身の考え方や意思をまとめ、適切に表現・理解してもらう -相手の理解、納得、共感が影響力の源泉である 2.人の話によく耳を傾ける -主張と傾聴のバランスがとれていなければならない -他者の話にどれだけ耳を傾けられるかは、対人関係の基本スキル 3.時間を意識する -職業人は時間を意識する必要がある -時限のなかでより高い成果をめざさなければならない (仕事には期限があり、目標は常に時限的である) -時間は有限である。適切な対応力、実行力が求められる *上記の3つは、職業人としても大切なスキルである。
第1セッション:基軸科目の講義と演習 【このセッションのねらい】 本研修の主旨とプログラムを理解すること ~オープニング~ ~オープニング~ 初任者の役割やキャリアデザインの必要性など、テキスト第1章の内容を理解すること 受講者の不安を和らげ、グループメンバー相互の理解を促進すること ~プロフィールシートの相互紹介
第1セッション:基軸科目の講義と演習 本セッションの進め方 1.導入講義(30分) ・このセッションの進め方とねらいの確認 ・第1章の重要ポイントの説明 2.相互紹介(40分) ・プロフィールシートの相互紹介 ・事前学習(第1章部分)の相互紹介 3.フィードバック講義(30分)
2.持参したプロフィールシートを配布し、一人5分以内でその内容を紹介する。 相互紹介の進め方 1.相互紹介の順番を決める。 ~最後に回ってくる人が司会役(時間管理)を務める。 2.持参したプロフィールシートを配布し、一人5分以内でその内容を紹介する。 3.上司コメントの内容も紹介し、どのように感じたかについて率直に感想を述べる。 4.次に、事前学習(第1章部分)を相互紹介する。 *一人ひとりの固有の思いを大切にする。 *他のメンバーの発表で気づいたことは自身のシートにメモをとるとよい。 *配布シートは、研修終了時に本人に返却する。
第2セッション: 基礎科目の講義と演習 【このセッションのねらい】 福祉サービスの基本理念・倫理の基礎を理解する(第2章) 組織の一員としてのフォロワ-シップの醸成(第3章)
第2セッション: 基礎科目の講義と演習 本セッションの進め方 1.導入講義(25分) ・このセッションの進め方とねらいの確認 ・事前学習(第2~3章部分)の相互紹介 2.理解促進テスト(15分) 3.グループ討議(40分) 4.フィードバック講義(30分)
3.フィードバック講義(正解の発表)(30分) 理解促進テストの進め方 1.理解促進テスト・個人ワーク(15分) ・設問はすべて○か×で解答する。 ・各設問には3つのマス目がついている。 (左から個人解答、グループ解答、正解を記入する) ・解答が×の場合、その理由を記述する。残りの時間で各設問の( )内に設定されている討議の視点について、分かる範囲で記述する。 ・事前学習で学んできたことを基礎に、テキストに準拠して解答する。 2.理解促進テスト・グループ討議(40分) ・討議リーダーを決める(討議の促進、時間管理)。 ・最初に個人解答のつき合わせを行う(○が何人、×が何人)。 ・グループとしての解答を合意で決定する(多数決は禁止)。 ・討議の視点について話し合う。 3.フィードバック講義(正解の発表)(30分)
第3セッション:重点科目の講義と演習 【このセッションのねらい】 「対人関係の基本的マナー」について理解する コミュニケーションの方法を体験的に理解する
第3セッション:重点科目の講義と演習 本セッションの進め方 1.導入講義 (20分) 2.SGNTワークショップ(40分) 3.コミュニケーション ワークショップ(30分) 4.フィードバック講義(30分)
第4セッション:啓発科目の講義と演習 【このセッションのねらい】 「啓発科目」5科目(テキスト第4章から8章まで)の内容の理解を深める 各章の内容について自身の理解度をチェックし、これからの啓発の重点課題を明確にしていく
第4セッション:啓発科目の講義と演習 本セッションの進め方 1.導入講義(30分) 2.啓発課題個人ワーク(15分) ・このセッションの進め方とねらいの確認 ・事前学習(第4~8章部分)の相互紹介 2.啓発課題個人ワーク(15分) 3.グループ討議(45分) 4.フィードバック講義(30分)
第4セッション:啓発科目の講義と演習 <啓発科目の構成> 第4章 福祉職員としての能力開発(p.38~) ~福祉職員として成長するために 第5章 業務課題の解決と実践研究(p.50~) ~問題の解決と実践研究の進め方の基礎 第6章 リスクマネジメント(p.62~) ~福祉サービスとリスクマネジメント 第7章 チームアプローチと多職種連携・地域協働(p.74~) ~組織のなかでの多職種連携・協働 第8章 組織運営管理(p.86~) ~組織運営管理の基礎を知る
第4セッション:啓発科目の講義と演習 ○ △ × ★ ✓ 3 2 1 ○ △ × ★ ✓ 1 3 2 <シート式の場合の記入方法> <カード式の場合の記入方法> ○、△、×の 3段階の いずれかをチェック ント 理解度 啓発 必要度 啓発目標 ○ △ × ★ な能力の整合 職場研修の考 ✓ 3 2 1 す必要がある。 像を明確にす ②OFF-JT、③ より理解を深めたい項目(啓発すべき課題)にチェック ○、△、×の 3段階の いずれかをチェック より理解を深めたい項目(啓発すべき課題)にチェック ○ △ × ★ ✓ 1 3 2 グループ内での人数を記入。 グループ内での人数を記入。
第5セッション:行動指針の策定 【このセッションのねらい】 福祉職員として、これから何を大切にし、どのようなことに留意すべきか(行動指針)を明らかにする これまでの学んできたこと、グループでの討議をもとに、自己変革につなげる
第5セッション:行動指針の策定 本セッションの進め方 1.導入講義(このセッションのねらいと進め方)(10分) 2.行動指針づくり(60分) 3.発表(30分) 4.フィードバック講義(20分)
行動指針の作成ワークショップの進め方 初任者として、これから何を大切にし、どのようなことに留意すべきか(行動指針)をグループ討議を通じ明らかにし、それを行動指針マップに整理する。 社会人として学ぶことの意義は、学んだことを仕事の場で役立て、仕事の進め方や利用者サービスのあり方を変えていくこと、実践に役立てることである。オリエンテーションで確認した「4つの輪」の「変わる」ことにつなげるために、この会合では、これから何を大切にし、どのようなことに留意すべきかについてそれぞれの思いを出し合い、グループとして「行動指針マップ」を作成し、代表グループに発表してもらう。 *みなさんの創意とチームワーク、メンバーシップとリーダーシップを活かして、時間までによい成果物を完成してほしい。 *討議リーダーを決め、作成の手順等を協議してから始まるのが望ましい。仕事は、PDCAのサイクルで行うものである。 *事前学習シートで取り組んできた内容等も参考にする。
目標 「私たちの行動指針マップ」を60分間でまとめ、 発表できるようにすること。 行動指針の策定 事前学習シート も参考に 目標 「私たちの行動指針マップ」を60分間でまとめ、 発表できるようにすること。
ブレーンストーミングの4原則を活用し、初任者として大切にしたいと思うこと(行動指針)をそれぞれリストアップするという方法もある。 ブレーンストーミングの4原則を活用し、初任者として大切にしたいと思うこと(行動指針)をそれぞれリストアップするという方法もある。 <ブレーンストーミングの4原則> 1.批判厳禁=自分の頭に浮かんだアイデアを自分で批判 しない。 2.自由奔放=実現可能性などの制約条件にとらわれず、 自由奔放に発想する。 3.多数歓迎=思いつくことはすべてアイデアとする。 =複合のアイデアは分割する。 4.便乗発展=討議の際に他人のアイデアに便乗し、新しいアイデアを生み出す。
1.討議リーダーを選任する。 2.個人の発想したアイデアを発表する。 3.個人から発表されたアイデアをいくつかの 項目にグルーピングする。 4.グルーピングした項目に分類名をつける。 5.模造紙に、カードを貼り付け、 「行動指針マップ」をつくる(優先順位づけ)。 (どのように描くかは各グループの創意工夫で)
私たちの行動指針(例示) 2 1 3 グループ名:つぼみ リーダー: ○○○○ メンバー: ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ チームの一員として グループ名:つぼみ リーダー: ○○○○ メンバー: ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ 私たちの行動指針(例示) チームの一員として 基本を身につける 2 1 ご利用者の笑顔をつくる 組織のルールを理解する 業務の手順を理解する (マニュアルをよく見る) 明るく元気に挨拶をする お名前を覚え声かけを 上司・先輩に相談する 声なき声に耳を傾ける ご利用者の笑顔をつくる 日常のコミュニケーションを大切にする 3 啓発課題を明確にする 上司先輩の仕事振りを よく観察する 分からぬ事は率直に質問 担当業務に必要は知識・技術を明確にする 資格取得の目標を決める
第6セッション:キャリアデザインとアクションプランの策定 【このセッションのねらい】 これまでの自身のキャリアを振り返りながら、これからのキャリアを考える 他者期待を前提にしながら、自己イメージを明確にし、自己の中長期の課題を明確にする 当面の重点目標を設定し、アクションプランを策定する
第6セッション:キャリアデザインとアクションプランの策定 本セッションの進め方 1.導入講義(このセッションの目標)(20分) 2.個人ワーク(50分) 3.相互紹介(30分) 4.総括講義(研修のまとめ)(20分)
自己期待と他者期待の融合をめざす 1 2 3 4 自己期待(自己イメージ)の認知 他者期待の認知 (あるべき姿・求められる役割行動) 自己期待と他者期待の融合をめざす 自己期待(自己イメージ)の認知 1 できることは 何か (持ち味・能力) 2 やりたいことは何か (動機・欲求) 3 意味を感ずることは何か (志・価値観) 4 どのような関係をつくり、活かしたいか (関係性) 他者期待の認知 (あるべき姿・求められる役割行動) ・福祉サービスの担い手として求められるもの ・所属する組織の一員として求められるもの ・担当する仕事、チームの一員として求められるもの
キャリアデザインとアクションプラン策定の手順 1.この研修で学んだこと、気づいたこと(箇条書きに記述する) 2.目指したい職業人としての自己イメージ(4つの問い) ① できることは何か(持ち味・能力) ② やりたいことは何か(動機・欲求) ③ 意味を感ずることは何か(志・価値観) ④ どのような関係をつくり、活かしたいか(関係性) 3.私のキャリアメッセージ(いまの気持ち、これからの私) 4.私のキャリアビジョン (5年後、10年後、さらに中長期の視点での職業人生経路の到達イメージ) ① ご利用者やご家族との関わりについて ② 組織やチームのメンバーに対して ③ 地域や関係機関との関わりについて ④ 自身の能力開発や資格取得について 5.当面の重点目標とアクションプラン(1年から3年を目途に2~3項目) ① 重点目標(何を・どのレベルまで・いつまでに) ② アクションプラン(何をどのように・スケジュール・留意点)
私のキャリアメッセージ(例) 高等学校3年の時、母の実家のおばあさんが89歳で亡くなった。おばあさんの通夜の時、ホーム長さんが、何人ものスタッフさんと一緒に焼香に来てくれていた。年配のスタッフさんが大粒の涙にハンカチを当てているのに気がついた。“他人なのに”と不思議な気持ちで見ていた私だったが、卒業後の進路で悩んでいた私が、専門学校へ進み、介護福祉士への道を選択することになった大きなきっかけであった。 専門学校で介護福祉士の資格を取り、いま、私は、実際に介護の仕事をはじめているが、不安なことも沢山ある。でも、おばあさんの通夜で出会ったスタッフさんのことを思い出すと、勇気が湧いてくる。私もあのスタッフさんのような気持ちになれるようこれからの介護に当たりたいと思う。 ご利用者に笑顔で接し、経験を積みながら信頼されるケアスタッフになるのが、私も目標である。将来はケアマネの資格にも挑戦し、父や母が年老いて支援が必要になったときには役立つ娘でありたいとも思う。 平成○年○月○日