日本教育の特質 国際教育論2
歴史的な特質 立身出世主義(近代的教育の当初から1980年代まで) 軍国主義教育 誰もが一緒に学ぶ初等教育 成績による進学(貧困層は進学できず) 教育が立身出世を実現するという「期待」 ムラを捨てる学力(東井義雄) 仰げば尊し・ふるさと 軍国主義教育 重要事項は国が決定 国定教科書・自由な教育は存在せず(生活綴り方) 教育勅語とは何か 精神の支配の構造(読み違いの校長が自殺) ハンナ・アレント 物言わぬ大衆=悪 → 全体主義
戦後改革 唯一自由な雰囲気 教育権を軸とした憲法・教育基本法 戦後改革 唯一自由な雰囲気 教育権を軸とした憲法・教育基本法 地方自治・大学の教員養成・参考的学習指導要領・経験主義教 育の導入・義務教育の延長(前期中等教育まで) 自由と混乱、模索の時期でもあった 米ソ冷戦体制で、教育行政が大転換→行政対組合の対立 勤務評定・学習指導要領の法的拘束力・教科書検定・学力テスト 進学熱の上昇と受験戦争
1970~80年代までの特質 進学率が段々上昇 高校全入運動 他方、受験地獄 入試改革が続く 高校入試→大学入試改革 共通一次→センター試験 体罰は普通 60年代末の学校紛争と荒れ対策として管理主義が横 行 部活は非行対策的 次第に教育全体が、管理的・体育会的に いじめ・不登校が次第に社会問題化 いじめを苦にする自殺が出現 家を出ようとすると身体的症状がでる「登校拒否」
80~2010年くらいのゆとり教育の時代 過度の受験競争と学力主義への批判と働き過ぎへの国際的批判 学力主義と経験主義のシーソー的転換 ゆとり教育へと舵をきる 学力主義と経験主義のシーソー的転換 総合的学習・生活科 学習量の削減 不登校は漸減 PISAショック→学習指導要領によるゆとり教育の転換
現代日本教育の特質 ストレス(子どもと教師・親) 日本だけではない。 少子化の圧力 ストレス(子どもと教師・親) 日本だけではない。 少子化の圧力 ほとんどの子どもにとって、学校が大きな存在(cf ハマータウン の野郎ども 学校文化への階層的反抗) 受験圧力の軽減 少年・青年の自殺原因 受験の失敗→いじめ 自尊感情の低さ・学力が高いが学習意欲が低い 教師の精神疾患多数・驚異的忙しさ 教師の地位は高いのか 日本は学歴社会か そもそも、採用側が学歴、大学名を考慮す ることは、妥当か不当か