電子顕微鏡室 平成20年度 電子顕微鏡室の主な業務 電顕機器利用状況 過去5年間の利用数の推移
電子顕微鏡室の主な業務 当室では下記に記しました機器を、常に研究者の皆様に良い状態でご利用頂けるよう整備しております。また、電顕試料作製に関する研究レベルでのご希望には、電顕室の技術顧問である1解剖の二宮先生、市川先生にもお力添えいただいております。電顕3台は機器予約システムにて、他の機器類は電話で予約を受け付けております。 1)透過型電子顕微鏡(細胞、組織の微細構造の観察 日立H7500 平成12年設置、日本電子1200EX 昭和60年設置 <利用予約のある時> ・利用時間の30分~1時間前より電圧(利用者の希望により、60Kv、80Kv、100Kv)を入れ、ウォーミングアップの後、フィラメント調整、軸調整、対物絞りの位置確認等をします。 ・標本観察、写真撮影のお手伝いをします。(記録はフィルムのみで、フィルムは現像してお渡しします) ・利用後、電顕の真空度の確認等をします。 <日常業務> ・毎朝夕に、水回り、オイル回り、真空度の点検をします。 ・週1回、120Kvまで高圧をかけます。 ・フィラメントが切れた時、交換、軸調整をします。 ・実際に試料観察、写真撮影をし、機械の作動確認をします。また、フィルムの現像、焼付をして、フィルムの黒化度等を確認します。 ・随時、フィルムの予備排気をします。 2)走査型電子顕微鏡 (細胞、組織の表面構造の観察) 日立S4300 平成12年設置 <利用予約のある時> ・利用時間の30分前に、コンピュータを起動し、ウォーミングアップ、軸調整等をします。 ・標本観察、記録のお手伝いをします。(記録はUSBメモリに保存していただきます。またプリンターも設置しています。) <日常業務> ・毎朝夕に、水回り、オイル回り、真空度の点検をします。 ・実際に試料観察をし、機械の作動確認をします。
3)透過電顕、走査電顕の試料作製にご利用頂ける機器類 ①凍結割断装置 日本電子JFD9010 (凍結試料を割断してレプリカを作製) ②凍結乾燥装置 日本電子JFD300 (走査電顕試料の乾燥) ③試料蒸着装置 日立E‐1030 (走査電顕試料のコーティング) ④カーボン蒸着装置 日本電子JEE‐4C (透過電顕試料の補強コーティング) ①、②、④ の機器は、週に1度1日中真空を引き、作動を確認します。 凍結割断装置の利用予約がある時は、ウォーミングアップに時間がかかるため、前日から機械を作動させ、翌日すぐ使用できるように準備します。 利用時は、フィラメント、カーボン、白金の交換、メッシュの準備等、作業補佐をします。 終了後は、機械内の清掃を行い、再度セットアップ(作業時間として約1日)します。 4)試料作製サービスに関して ・透過電顕:次の3つに分けて、受益者負担でお受けしています。 エポン包埋…固定、脱水、包埋、ブロック作製 2000円 光顕標本作製(1ブロックにつき)…標本作製、染色 500円 電顕標本作製(1ブロックにつき)…標本作製、染色 3000円 走査電顕:通常、凍結乾燥装置の予約をして頂き、アルコール脱水を終えた段階でお預かりします。t-ブチルアルコールに置換し、凍結乾燥、試料台への接着・乾燥、Pt-Pd蒸着をします。 なお、ご利用時に生じる消耗品、透過電顕試料作製の受益者負担以外(電顕用フィルム、走査電顕のUSBメモリ、割断作業時のフィラメント、メッシュ等)は、利用講座でご用意して頂いております。
透過電顕利用状況
走査電顕利用状況 凍結乾燥装置利用状況
蒸着装置利用状況 凍結割断装置利用状況
電顕試料作製状況 学内依頼
学内+学外依頼 ミクロトーム利用状況
電子顕微鏡室利用状況