UFT服薬に関しての注意事項 ☆ 患者さんには「UFT服用のてびき」をお渡し下さい。
【 UFTの肺癌術後補助療法におけるエビデンスについて 】 大規模試験6試験を対象として、全2003症例をメタアナリシス 解析した結果、UFTの術後補助療法としての有用性が確認されて います。 1.0 0.9 UFT投与群 0.8 0.7 0.6 経過観察群 生存率 0.5 0.4 5年生存 7年生存 0.3 UFT投与群 経過観察群 81.8% 77.2% 76.5% 69.5% p=0.001 0.2 0.1 0.0 1 2 3 4 5 6 7 観察期間(年) Hamada C et al: J Clin Oncol 2005;4999-5006
【 UFTの副作用について 】 抗癌剤としては、比較的副作用の少ない薬ですが、これまでの 確認されています。主なものは食欲不振、悪心など患者様が自覚 できる症状の他、白血球・赤血球・血小板減少など血液検査により わかる副作用があります。(UFT-E顆粒はUFTカプセルに比べ、 消化管障害の副作用発現頻度が低い事も報告されています。) 広岡禎 他:ユーエフティE顆粒の使用成績調査Ⅱ-安全性に関する集計-,新薬と臨牀46(6)733-759,1997 野口勇 他:ユーエフティ・ユーエフティ細粒の使用成績調査-副作用に関する集計-,研究報告書No.52
UFT 連日投与 2年間 【適正使用開始基準】 【UFT初回投与量】 【UFTの投与期間】 可能な限り、下記の適正使用基準を満たす症例を治療対象として 投与を開始下さい。 *ULN : (施設)基準値上限 【UFT初回投与量】 UFTの初回投与量と投与方法は下記の通り実施下さい。 原則UFT-E顆粒での処方を実施下さい。(UFT-E顆粒はカプセルよりも 消化管障害の発現率が低い事が報告されています。) 体表面積 UFTの初回投与量 (UFT-E顆粒) 服用方法 1.29㎡未満 300mg/day 朝食後、昼食後、夕食後に100mgを1包ずつ or 朝食後、夕食後に150mgを1包ずつ 1.30㎡以上 400mg/day 朝食後、夕食後に100mgを2包ずつ 朝食後、夕食後に200mgを1包ずつ 体表面積 UFTの初回投与量 (カプセル) 服用方法 1.29㎡未満 300mg/day 朝食後、昼食後、夕食後に100mgを1カプセルずつ 1.30㎡以上 400mg/day 朝食後、夕食後に200mgを2カプセルずつ 【UFTの投与期間】 UFTは原則2年間投与を実施して下さい。 UFT 連日投与 2年間
【休薬・減量の基準】 【UFT減量基準】 投与中、以下の臨床所見・臨床検査値異常が認められた場合は、 休薬・減量をご検討下さい。 また投与前からの変動に十分注意し、下記項目までに至らなくても、患者様の 臨床所見や臨床検査値異常の発現状況などからも、休薬もご考慮下さい。 *ULN : (施設)基準値上限 【UFT減量基準】 UFT減量基準に該当した場合は、下記の表を参考に投与量を減量して下さい。 中止後も、臨床所見や臨床検査値異常が「適正使用開始基準」まで回復した場合は、 最低投与量での再投与検討をお願いします。 UFT-E顆粒 UFT-E顆粒 UFTカプセル UFTカプセル 基準投与量 400mg/day 300mg/day 400mg/day 300mg/day 中止 適正使用開始基準まで回復が認められた場合、300mg/dayで再投与検討 中止 適正使用開始基準まで 回復後が認められた場合、300mg/dayで再投与検討 一段階減量 300mg/day 300mg/day