子育て支援だより 大人の期待 子どもの出来ること 嫩幼稚園 ①子どもの成長の過程を知ること 平成28年8月23日 アメリカで開発された「コモンセンス・ペアレンティング」という子育ての援助技術が注目されています。具体的な援助法で、大人と子どもが信頼関係を結びながら子どもが社会で生活するために必要な「良い行い」を身につけていくことにあります。子育てを通じてたくさんの幸せをつくることができるよう、心豊かで社会性豊かな子どもに育てることができるプログラムです。 ①子どもの成長の過程を知ること 年齢によって子どもは、身体・認識・言語・情緒・社会性の発達が違います。大まかな目安はありますが、当然、個人差もあります。わが子を他の子どもと比べて焦ったり、無理にさせようとする必要はありません。しかし、子どもに適切な期待値を持つことは大切です。子どもの年齢・能力・発達にあった期待値を持ちましょう。 ② 適切な期待値の確認 【4つのポイント】 1.子どもに教えたか? 必要なことを場面で親が教えていますか? 2.子どもは理解したか? 本当に分ったでしょうか?むずかしくはないですか? 3.子どもは実際にできるか? 高度なことを求めてもできません。 その子どもの発達にあっていますか? 4.大人がお手本を見せているか? やらせようと言うばかりでは子どもには分かりません。 実際に見せて、または、一緒にやってみましょう。 ③育みの行動(SCALE)をすること S:寄り添う(一緒に過ごす) C:世話をする(衣食住日課) A:受容共感(話を聞く) L:愛(目を合わせる・ハグ) E:励ます(ほめる・認める) *遊んでいる場面では・・・子どものやっていることを言葉にしてみましょう。 「積み木上手に積めたね」「倒れないようにそーっと気を付けてね」 *子どもは「お母さんは私をちゃんと見ててくれる」「自分は大事にされている」と安心感や自己肯定感が膨らみます。子どもの遊びに添って、教えたり修正したりしないで、言葉かけだけでなく眼差しや微笑みを存分に降り注いであげましょう。また、やりたいことに夢中になっている時に、一方的に止めるように指示されると子どもは嫌な気持ちになります。次にどんな用事があるのか、 どういう状況だからという理由をわかるように優しく冷静に伝えましょう。そして、切り替えや片付けができた時は、大いに誉めてあげましょう。時には、子どもの遊びたい遊びをじっくりと一緒に付き合って楽しむ経験も必要です。「絵本読んで!」も「後でね」ばかりでなく、「もっと読みた~い」という要求にも応えてあげましょう。画面から流れる既成の声でなく、お母さんやお父さんの生の声での読み聞かせは情緒の育ちにとても大切です。 *「コモンセンスペアレンティング講習会」を開催します・・・平成28年11月4日(金)10:00~ 大人の期待 子どもの出来ること