み・・・私の名前はみみこ!とってもやさしいパパとママがいるの。パパはいつも私と遊んでくれるし、ママはお料理がとっても上手なの。 私はそんなパパとママが大好き! 今は3人だけど、もうすぐ家族が一人増えるんだよ。
み・・・ママのお腹、とっても大きくてまんまる。この中にはかわいい赤ちゃんがいるの。男の子かな?女の子かな? だから私、もうすぐお姉ちゃんになるんだ。だからママのお手伝いいっぱいして助けてあげよう。
み・・・私はママのことが大好き!一緒に歌を歌ったり、絵本を読んでもらったり、ママと一緒にいるときは本当に楽しいんだ。 赤ちゃんが生まれたらみんなで歌を歌いたいな。絵本は私が読んであげよう。
う・・・「おぎゃー」 み・・・赤ちゃんが生まれたよ!男の子でとっても元気だよ!名前はうーたっていうんだ。うーた、私がお姉ちゃんだよ、これからはよろしくね、いっぱい遊ぼうね。 ナ・・・うーたが生まれたこと、みみこはとても嬉しく思っていました。
ナ・・・しかし、うーたは生まれたばかりの赤ちゃん。お腹がすいたり、眠くなったりすると泣いてばかり。ママは大忙しです。 う・・・「おぎゃー、おぎゃー。」 マ・・・「よしよし、うーた。今ミルクをあげるからね。オムツも替えてあげなきゃね。」 う・・・ママと遊びたいけど、とっても忙しそう。さみしいけどお姉ちゃんだから我慢しよう。
ナ・・・さみしい思いをしても、みみこは家族が大好きでした。 み・・・うーたはとってもかわいい私の自慢の弟なの。 「よしよし、うーた。もうちょっと大きくなったらお姉ちゃんといっぱいお外で遊ぼうね。」 マ・・・「みみこちゃんによしよしされてうーたはとっても嬉しそうだね。」
ナ・・・その日からみみこは大好きなママのために、お手伝いをすることを決めました。 お買い物にいったり、料理を作ったり、お皿を運んだりしました。 み・・・「ちょっと大変だけど、ママはきっと喜んでくれるし頑張ろう。」 ナ・・・ところがある日
パリーン!! み・・・「あ!大変!お皿を割っちゃったよ。どうしよう・・・。ママに怒られちゃうかなぁ。」 ナ・・・みみこはとっても心配になりました。
み・・・「ママ、ごめんね。本当にごめんね、お手伝いしようと思ったのに大切なお皿をわっちゃったよ。」 マ・・・「みみこちゃん。もういいからおとなしくお外であそんでいなさい。」 ナ・・・みみこちゃんは悲しくなって涙が止まらなくなりました。
み・・・「ママ、ごめんね。みみこのこと嫌いにならないでね。」 ナ・・・それを聞いたママは胸がズキズキしました。 マ・・・「ママこそごめんね。みみこちゃんはママのためにすごく頑張っていてくれたんだよね。」 ナ・・・ママはみみこの頭をなでなでしました。
ナ・・・それからというもの、みみこはちょっとだけ頑張ることに決めました。ママもお皿を運んでくれるみみこを見て、嬉しくなりました。 マ・・・「みみこちゃん、とってもおりこうね。ママすごく助かるわ。」 ナ・・・うーたがすやすや眠っているときに、ひとりで遊んでいるみみこを見てママは、はっと気づきました。 マ・・・「最近うーたのお世話ばかりしていてみみこちゃんとあまり遊んであげていなかったわ。みみこちゃんはもっと甘えたいはずよね。さみしい思いをさせてしまったはずだわ。ママこそごめんね。」
ナ・・・ママはみみこちゃんを呼びました。 マ・・・「みみこちゃん、こっちにおいで。いままでうーたのお世話ばかりしていて、あまり遊んであげられなくてごめんね。これからはもっと一緒に遊んだりしようね。みみこちゃんがお手伝いをしてくれることママとても助かっているるの。いつも本当にありがとう。」
え お あ り が と う が と ナ・・・それを聞いてみみこは思いました。 み・・・「ありがとうって言われるのってとても気持ちがいいし、嬉しいな。ママの笑った顔も全部大好き。」 ナ・・・みみこの顔も気がついたら素敵な笑顔になっていました。 あ り が と う