Chapter 26 Steady-State Molecular Diffusion

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22 ・ 3 積分形速度式 ◎ 速度式: 微分方程式 ⇒ 濃度を時間の関数として得るためには積分が必要 # 複雑な速度式 数値積分 (コンピューターシミュ レーション) # 単純な場合 解析的な解(積分形速度式) (a)1 次反応 1次の速度式 の積分形 [A] 0 は A の初濃度 (t = 0 の濃度.
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22・3 積分形速度式 ◎ 速度式: 微分方程式 ⇒ 濃度を時間の関数として得るためには積分が必要
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22・3 積分形速度式 ◎ 速度式: 微分方程式 ⇒ 濃度を時間の関数として得るためには積分が必要
流動を伴う物質移動(p.483) y x 壁を伝わって流れ落ちる 薄い液膜にA成分が拡散 δ NA,y 速度分布:p.96.
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熱伝導方程式の導出 熱伝導:物質の移動を伴わずに高温側から低温側へ熱が伝わる現象 対流、輻射 フーリエの法則Fourier’s law:
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Chapter 26 Steady-State Molecular Diffusion Fig. 26.1: Arnold diffusion cell BへのAの拡散係数の測定 BはA中に拡散しない(一方拡散)  

 

 

 

Arnold diffusion cellを用いた 拡散係数測定(p. 458)   液面の 下がる速度

等モル拡散(p.462)    

化学反応を伴う物質移動(p.463) Homogeneous reaction: 与えられた領域内において反応が生じる Eq.(25-11)中のRAが生成項として残る 2. Heterogeneous reaction: 境界orある限られた領域で反応が生じる Eq.(25-11)中のRAは消える (ただし境界条件中に反応項が出てくる)

反応速度>>拡散速度 (瞬間反応) 拡散律速 (diffusion controlled) 反応速度<<拡散速度 反応律速 (reaction controlled)

Homogeneous Reaction 1次元定常(Fig.26.8、ガス吸収) 対流無し(δ:小): 最終的な解析式: (26-41) 解:Eq.(26-44) 数値解析

拡散方程式:Eq.(25-17) 定常 反応無し 対流無し 2次元 Eq.(26-51) 解:Eq.(26-60) 偏微分方程式を解析的に解くのは一部の例外を除き困難 拡散方程式:Eq.(25-17) 定常 対流無し 反応無し 2次元 Eq.(26-51) 解:Eq.(26-60)

対流無し 反応無し 1次元 Eq.(27-1) 解:Eq.(27-9) 数値解析法(差分法)

26章のまとめ 化学反応の分類: ・Heterogeneous ・Homogeneous 反応速度定数の入れ方 ・境界条件中 ・基礎式中 ・反応が拡散に比べ速いか?遅いか? 正確な立式(modeling) +数値解析法

流動を伴う物質移動(p.483) y x 壁を伝わって流れ落ちる 薄い液膜にA成分が拡散 δ NA,y 速度分布:p.96

反応無し、定常、2次元 (1) (26-72)

liquid (2) (26-75) o[x方向の拡散]<<o[x方向の流動] (3) (26-76) y方向流動無し

(2), (3)→(1) (26-78) vx(x方向速度):y方向のみに依存 境界条件(B.C.)必要

y x 必要な境界条件の数 δ NA,y xに関して1つ x=0 : CA=0 yに関して2つ y=δ  : CA= CA 0

この式は? ρで割る νは何?、単位は? Navier-Stokes equation v:動粘度[m2/s]

この式は? ρCpで割る αは何?、単位は? (19-14, p. 280) 熱伝導方程式(熱拡散方程式) α:熱拡散率[m2/s]

この式は? DABは何?、単位は? (25-18, p. 437) 拡散方程式 DAB:拡散係数[m2/s]

ν、α、DAB: L2/t ex) m2/sec 組み合わせれば無次元数

Pr、Sc、Le:全て物性値 ν/α=Pr(プラントル数) 熱が、対流と熱伝導のどちらで伝わるか ν/DAB=Sc(シュミット数) 物質が、対流と分子拡散の どちらで移動するか? α /DAB=Le(ルイス数) 分子拡散と熱伝導とどちらが大きいか? Pr、Sc、Le:全て物性値

du τyx = -μ dy Fluxの表し方-1 Flux=物性値×勾配 Newtonの法則 Fourierの法則 Fickの法則 物性値は不変、対流の影響は勾配に反映

コーヒーの中の砂糖を考える 濃度 砂糖表面からの距離 砂糖から十分離れた 所ではC=0 かき混ぜていないとき δ

コーヒーの中の砂糖を考える 濃度 砂糖表面からの距離 砂糖から十分離れた 所ではC=0 かき混ぜたとき δ

かき混ぜることにより、勾配がきつくなった ここが大きくなった

Fluxの表し方-2 Flux=定数×駆動力 Newton’s law of cooling p.208, Eq.(15-11) p.428, Eq.(24-68) p.138, Eq.(12-3) 駆動力は不変、対流の影響は定数に反映

Heat Fluxの表し方:p.270 名称は? 無次元:Nu(ヌッセルト数)

Mass Fluxの表し方:p.520 無次元:Sh(シャーウッド数)

物質が対流と分子拡散の どちらで移動するか kC:物質移動係数

28.1 類題 (a) 293K, 1.013×105Paの空気中を拡散するCO2の シュミット数を求めよ。 28.1 類題 (a)   293K, 1.013×105Paの空気中を拡散するCO2の シュミット数を求めよ。 Appendix JのTableJ.1(p691)

(b)293Kの水中を拡散するCO2のシュミット数を求めよ。 Appendix JのTableJ.2(p693)

28.18 類題 平板上で形成される層流層のシャーウッド数は 平板上で形成される乱流層のシャーウッド数は (a)レイノルズ数が100 000である任意の点の物質移動係数   の値を算出せよ 平板流れの層流から乱流への遷移は

(b)平板の先端からレイノルズ数が100 000である点までの平均境膜物質移動係数  の値を算出せよ 平板の先端からレイノルズ数100 000の点までの距離:L 平均境膜物質移動係数は

(a)より

(c)レイノルズ数が1000 000である任意の点の物質移動係数   の値を算出せよ 平板流れの層流から乱流への遷移は