「お薬手帳」推奨会話 事例集! ~安全な薬物治療を目指して~ 「お薬手帳」推奨会話 事例集! ~安全な薬物治療を目指して~ 2012.3.9 全国薬剤師・在宅療養支援連絡会 会長 大澤 光司
最初に! このスライドは、調剤報酬を算定するために作られたものではありません。 安全、安心な生活(薬物療法を含む)をおくるために作られたものですので、充分にご理解の上、活用ください!
大震災で見直されたお薬手帳の価値 東日本大震災では、多くの方はお薬を津波に流されてしまいました。 薬を求めて病院に来た患者さん達、しかし・・ ・お薬手帳を持っていた⇒すぐに同じ薬か類似 薬をもらえた ・お薬手帳を持っていなかった⇒最大6時間以 上も待って診察を受け、やっとお薬をもらえた
お薬手帳はこんなに便利です! 現在飲んでいる薬が分かる。 過去に飲んだことのある薬が分かる (飲んだことの無い薬が分かる) 時系列でお薬の履歴が分かる 意識の無い時には自分の替りに飲んでいる薬について説明してくれる。
「お薬手帳」推奨会話集・事例① 説明方法 今年の4月から(来月から)、基本的に患者様にお薬手帳をお使いいただく事になりました。現在お持ちでない方には無料で差し上げておりますので、是非ご利用ください。
事例② お薬手帳は有料ですか? お薬手帳は無料です。
事例③ 自分の薬の名前を覚えているのですが持つ必要がありますか? 例えば災害や事故で意識不明な場合には、お薬手帳が、あなたに代わってお薬の説明(持病の説明)をしてくれます。 実際の今回の震災でも、阪神大震災でも大変役立ちました。
事例④ 手帳を持ち歩くのは面倒なのでシールをもらって貼っておけば良いですか? シールを貼る事が手帳を使う目的ではありません。医師に受診する際や薬局で処方薬を調剤してもらったり、市販薬を買ったりする際に、手帳の記載内容を確認してもらいことが重要ですので、いつも携帯するようにしましょう。
事例⑤ たまにしかお薬を飲まないのですが手帳を持つ必要がありますか? たまにしか飲まないからこそ、お薬手帳は重要です。たとえば、2~3年に一回、風邪の時だけ薬を飲まないとした場合、前回のお薬を覚えていますか?以前一度でも飲んだことのあるお薬とわかるだけでも安心です! (3年前に何を食べたか?覚えてますか?)
事例⑥ 現在お薬を飲んでいないのですが、 手帳を持つ必要がありますか? 「お薬を飲んでいない」という事が分かる事が重要です。お薬を飲んでいない、つまり、持病が無い事が分かります。その場合、医師は相互作用に心配せず、お薬を処方できます。 白紙のお薬手帳にも意味があります。
さらに、賢いお薬手帳の使い方 その① お薬を飲んだ際の感想を薬の情報に書き加えておくことをお勧めします。 咳止めの薬を飲んだ際には 「良く効いて、すぐに咳が止まった」 「良く効いたが、少し眠くなった」 抗生物質だったら 「すぐに熱が下がった」 「下痢した」とか「下痢しなかった」
「副作用がでた」というマイナスの情報だけでなく「良く効いた」というプラスの情報も記録しておくと、次回の処方の際に、大変参考になります。 さらに賢いお薬手帳の使い方 その② 「副作用がでた」というマイナスの情報だけでなく「良く効いた」というプラスの情報も記録しておくと、次回の処方の際に、大変参考になります。
お薬手帳を使う際の注意! お薬手帳は必ず一冊にしましょう。医院や薬局ごとに複数のお薬手帳を作ると飲みあわせのチェックができないなど、お薬手帳を持つ意味がなくなります。 医師に診察を受ける際と薬局でお薬をもらったり、買ったりする際には、必ずお薬手帳を見てもらいましょう。また、お薬をもらったり買ったりした場合には、必ずお薬手帳に記入してもらいましょう。 お薬手帳はいつも持ち歩きましょう!
お薬手帳を上手に使って、安全、安心な生活をおくりましょう! まとめ お薬手帳を上手に使って、安全、安心な生活をおくりましょう!