運動部活動がソーシャルスキル獲得に及ぼす影響について 学校教育課程 保健体育科専門領域 担当教官 物部博文 0451067 神戸雄介
学校生活において 運動部活動に参加する意義は高い 不登校やいじめ 人間関係の希薄化 ソーシャルスキル育成が重要 学校生活において 運動部活動に参加する意義は高い そこで大学生を対象に、過去の運動部活動がソーシャルスキル獲得にどのような影響を及ぼすのか?
研究方法 1、対象者 本大学教育人間科学部、学校教育課程1~4学年に所属する学生278名。不備のある回答をのぞいた有効回答243名(96.8%)について分析を行った。 2、調査方法と内容 青木による部活動適応感尺度(不適応傾向・部員満足感・部活満足感・指導者への信頼)、上野による競技状況スキル尺度及びライフスキル尺度(個人スキル・対人スキル)菊池によるkissー18を用いた 3、分析方法 部活適応感尺度、競技状況スキル尺度及びライフスキル尺度、kiss-18の各項目を得点化した後、HALBAUにより母平均値の差の検定、一元配置の分散分析、相関係数の計算と検定を用いて、各項目間の相関や男女の有意性を検証した。
部活動とソーシャルスキルの関連性を考える場合には男女の違いを考慮に入れる必要がある。 部活動の参加状況、推移 男性 小学校 中学校 高校 大学 運動部活動 94(81.7) 92(80.0) 83(72.2) 48(41.7) 文化部活動 9(7.8) 10(8.7) 2(1.7) 所属なし 21(18.3) 14(12.2) 22(19.1) 65(56.5) 女性 79(62.2) 78(61.4) 55(43.3) 37(29.1) 36(28.3) 45(35.4) 12(9.4) 48(37.8) 13(10.2) 27(21.3) 運動部活動への参加率は高校、大学と年齢が進むにつれ低下する傾向。 一方男女で比較すると・・・ 男性→より運動部活動へ 女性→文化部活動にも参加する傾向がうかがえる。 つまり 部活動とソーシャルスキルの関連性を考える場合には男女の違いを考慮に入れる必要がある。
運動部活動の継続状況別に見た ソーシャルスキル得点 運動部活動の継続状況別に見た ソーシャルスキル得点 【男性】 継続して運動部活動所属群が他の2群と比較して高い値を示した。 【女性】 継続して運動部活動所属群のソーシャルスキル得点は高くなる傾向 運動部活動を継続することでソーシャルスキル獲得に影響を及ぼす
運動部活動参加によるソーシャルスキル獲得の要因 Ⅰ、上野(1998)より Ⅱ、運動部活動にみられる上下関係やスポーツ活動におけるコミュニケーションなどにより獲得?! 競技状況 スキルの獲得 ライフスキルの獲得 ソーシャル スキルの獲得
まとめ 運動部活動に継続的に参加することは ソーシャルスキル獲得に影響を及ぼす 運動部活動に継続的に参加することは ソーシャルスキル獲得に影響を及ぼす 運動部活動と文化部活動の ソーシャルスキル得点に差は見られず 運動部活動所属群だけではなく文化部活所属群にもソーシャルスキルを獲得している傾向。 一つの部活動に継続的に参加することも ソーシャルスキル獲得の要因??
ご清聴ありがとうございました 詳しくはポスターセッションにて