異文化能力の概念化と応用  ― 批判的再考 ― The Conceptualization and Application of Intercultural Competence: A critical review ケンパー・マティアス.

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異文化能力の概念化と応用  ― 批判的再考 ― The Conceptualization and Application of Intercultural Competence: A critical review ケンパー・マティアス

研究概要 異文化コミュニケーション能力(ICC)とは? そもそも、ICCが存在するのか? 概要の存在を認めるための理論的条件とは? → 異文化能力論の理論的考察 → 既存の異文化能力論の批判的考察 → 自らの異文化能力モデルの提唱 → モデルの有効性の検証(質的) → モデルの応用についての言及

異文化能力論におけるICC 大雑把に言ってしまえば: ICCとは: 「異文化コミュニケーションを成功させるための能力」 異文化コミュニケーションにおける成功(失敗)とは? ☆ 適切性 → 人間関係の構築と維持 ☆ 効果性 → 目標達成・課題解決                  (Spitzberg, 1988)

問題発生! → つまり、ICCが概念として存在しない! 適切性・効果性・誤解の回避などなど... 普通のコミュニケーションにも必要じゃん! 適切性・効果性・誤解の回避などなど...  普通のコミュニケーションにも必要じゃん! また、異文化コミュニケーションの「成功」に       無数の能力が関わる! → つまり、ICCが概念として存在しない!

独立性 文化一般性 ちょっと待った! ICCが概念として仮に存在するのであれば、 その概念としての(主な)論理的条件とは? 他の能力と明確に 区分可能である かどうか 特定の文化に依存 していないこと・ 「文化間の普遍性」

でも現実的にICCに言語をはじめ、いろんな能力が関わるでしょう? 異文化コミュニケーション能力 補助 ○能力 能力 異文化 言語 適応 学習 社交 EQ

「異文化能力」を探る。。。 文化の機能に着目 (Rathje, 2006)

文化的差異の「共有」! 文化的差異→相手の行動を予測するのは困難 → 不安(ストレス) 文化的差異→相手の行動を予測するのは困難 → 不安(ストレス) その不安の解消方法“ a) 異文化理解 (差異の解消) → 可能か? b) 共有(発信と差異の明確化) → 可能!   「アイツ、そういうもんだな~」

異文化接触 正常感・常態の喪失 差異の 共有 文化Aに属する 差異 文化Bに属する コミュニケーター 正常感・常態の創出 文化的差異のまま ⇒ 不安・不確実性の増加 異文化接触 正常感・常態の喪失 差異の 共有 文化Aに属する 差異 文化Bに属する コミュニケーター 正常感・常態の創出 ⇒ 不安・不確実性の緩和 文化的差異のまま 対人関係の構築 相互理解・目標達成・課題解決

つまり、異文化能力は「差異共有能力」である。 ケンパーによる異文化能力の定義 他文化に属する相手との文化的差異を認知し、 そしてそれらの相違点を、 コミュニケーションを通じて 正常感を生み出すように 共有化する能力 ...とは異文化能力である。 つまり、異文化能力は「差異共有能力」である。

ICC、従来の考え方 ケンパーの考え方 文化的特徴と差異の 必要条件ではない。 → 発信 あくまでも → 聞き出すこと 関係性の結果である。 → 発信 → 聞き出すこと によって関係性が 構築される。 ケンパーの考え方 差異共有

参考文献・論文ダウンロード AITE異文化トレーニング・教育学会 http://www.ibunka-coaching.com/interculturalcompetence.pdf 参照 AITE異文化トレーニング・教育学会 http://www.ibunka-coaching.com/aite.html 研究支援活動・ワークショップ・異文化能力開発 などなどを今年度も行っております! メールアドレスの登録だけでご入会いただけます (無料)