テニス競技審判方法 2019 静岡県高校体育連盟テニス専門部
本日の内容 1 審判の責務 2 審判の役割 3 試合進行の仕方
□ 秒単位で計れる時計 □ 飲料水 □ 帽子 □ 雨具(身体に纏えてヒラヒラしな いもの傘不可) 1 審判の責務 審判の必携品 □ 秒単位で計れる時計 □ 飲料水 □ 帽子 □ 雨具(身体に纏えてヒラヒラしな いもの傘不可)
キーワード 公平 明瞭 一貫
公平 明瞭 一貫 実際の責務 選手より早くコートに入るように心がける。 第三者の立場で判定 大きな声で明確なコール(2コート奥に届くように) ジャッジミス・コールの訂正を堂々と行う。決してごまか そうとしない。 判定に対する抗議には毅然と応答 明瞭 抗議、掛け声や応援によって判定を覆さない。 選手の挙動に惑わされないこと。 一貫
選手より早くコートに入るように心がける。 前の試合が終わったら(試合開始の時刻になったら)、 主審は審判台に座り、 を計ること。 個人戦では、15分以上経過し選手が現れた場合 は 。コートレフリーへ連絡し指示を受けるこ と。 時間 失格
第三者の立場で公正・正確な判定をする。 大きな声で明確な判定(コール)をする。 選手が不信感をいだく審判の態度 声が小さく、コールが聞こえない 明らかなアウトボールをコールしない 自信がなさそうあるいは、やる気がなさそうな 態度で審判を行う ポイント数やゲームカウントなどに気をとられ、 ジャッジがあいまい
コールは大きく、 アナウンスははっきりと コール ⇔ 「フォルト」「アウト」「レット」 「ノットアップ」「タイム」など 特に「フォ-ルト」「ア-ウト」 アナウンス ⇔ ポイントやゲームのカウント などを知らせる発声
選手・監督の判定に対する抗議には,毅然とした態度で臨む。 選手・監督の抗議によって判定を覆してはならない。 (参考 オーバールールはあくまでも主審の判断) 抗議されたら → 自分の行なった判定を再度、告 げるのみ。 主審は「Let's Play」と選手に告げる。20秒ルールを 適用する 自分で判断・解決できない時は、迷わずコートレフ リーを呼ぶ
ジャッジミス・コールの訂正も堂々と行う。 決してごまかそうとしないこと。 グッドをアウトにしてしまったら 「Correction, The ball was good. 」 「コレクション、○○」 アウトを見逃してしまったら 直ちに「Out (アウト)」「 fault(フォルト)」と コールしプレーをとめる
選手の挙動に惑わされないこと。 ジャッジを下すのは審判である。 セルフジャッジに影響されない → 選手は審判いる試合では、ジャッジしない 故意の場合には警告も可 オーバールールについて →副審のジャッジが明らかな間違いの場合は、 主審はジャッジの訂正ができる。 主審のジャッジは最終判断である
2 審判の役割 主審と副審 副審の責任ラインは、右図太線(レ シーバー側の 、副審側 の 、ネット)の3ライ ンである。 2 審判の役割 主審と副審 副審の責任ラインは、右図太線(レ シーバー側の 、副審側 の 、ネット)の3ライ ンである。 主審は、自分の責任ラインについて副 審に判定のアドバイスを求めてはなら ない。(副審も同様である。) サービスライン サイドライン それ以外のラインについてジャッジをしてはならない。
主審と副審の役割について(主審) スコアのアナウンス ラインの判定 フットフォールトの判定 レット・ファウルショット・ タッチ等のコール 線審の明らかなミスジャッジに 対するオーバールールの適用 20秒・90秒ルールの徹底 (スコアシートの記入)
主審と副審の役割について(副審) 副審は、まず、右図Aの位置 に立ち、サーブの判定(サー ビスラインと自分の側のサイ ドライン)をする サーブ判定後はBの位置に速 やかに移動し、自分の側のサ イドラインを判定する 副審の判定は、アウト、 フォールトのみ、大きな声で 行う。
3 試合進行の仕方 試合進行とアナウンス アナウンスの仕方に明確な規定はありません(す べて英語でなくとも構いません)。出来るだけ簡 素に無駄なことを言わないように、というのが国 際的な流れ 大事なことは、試合進行がルール通りスムーズに 行われ、選手や監督にスコア等が明確に伝わるこ と 高体連の試合でよく用いられるアナウンスの仕方を紹介
ウォームアップの開始 ウォームアップを開始したら(選手がボールを打ち始めたら)、直 ちにストップウォッチを作動させ、「3(Three) Minutes for Warm- Up」アナウンスする 1分たったら、「2(Two) Minutes(あと2分です)」 2分たったら、「1(One) Minutes(あと1分です)」 3分たったら、「Time!(試合を始めてください)」 「Time!」をアナウンスしたら、すぐストップウォッチを作動させ て20秒計る。慣習で選手がベンチに戻った場合は20秒以内に試合を 始めさせる。
試合開始 「One Tie-Break Set Match. ○○高校 to Serve. Play!」 (中部地区高体連の多くの公式戦) 「8Games Pro Set Match. ○○高校 to Serve. Play!」 (個人戦ベスト16以上の試合) 「The Best of Three Tie-Break Sets Match. ○○高校 to Serve. Play!」 (個人戦決勝など)
サーバーの紹介 シングルスのときには「A高校 to Serve.」というように、学校名だ けでよいが、ダブルスのときには、順番が狂わないことを確認するた めに、選手名をアナウンスした方がよい 第1ゲームの始まる前「山田 of 静岡(高校)to Serve.」 第2ゲームの始まる前「川村 of 浜松(高校)to Serve.」 第3ゲームの始まる前「上野 of 静岡(高校)to Serve.」 第4ゲームの始まる前「中川 of 浜松(高校)to Serve.」 タイブレークは、1・3・5・7ポイント目
ポイントのスコア 0= (Tie-BreakのときのみZero) 15= 30= 40= サーバーのポイントを先にアナウンスする 15= 30= 40= サーバーのポイントを先にアナウンスする 40-40は「Deuce」2度目以降も「Deuce」 (Deuce Againとは言わなくてよい) Advantageのときは、 「Advantage A(高校)」とアナウンスす る *Advantageサーバー(またはレシーバー) Love Fifteen Thirty Forty
ゲームのスコア 第1セットの第1ゲームをサーバーのAが取った 「Game A. .(エンドの交代後)B to Serve.」 第2ゲームをBが取った。「Game B. .」 (両者のゲーム数が同じ時はAllである) 両者のゲーム数に開きがあるときは、どちらがリードしているかを言い、 大きい数字を先にアナウンスする 【例】第3ゲームをAが取った「Game A. A Leads .」 第4ゲームをAが取った「Game A. A Leads .」 First Game One All 2-1(Two-One) 3-1(Three-One)
タイブレークになった場合 第12ゲームをBが取り6-6 となってタイブレークに入った 「Game B. Six All. Tie-Break. A to Serve.」 第1PointをAが取った。「One-Zero A. 少し間を置いて B to Serve.」 *タイブレークでは先に大きい数字、続いて小さい数字、次にリードして いる方の名前をアナウンスする 第2PointをBが取った。「One All.」 第3PointをAが取った。「2-1(Two-One) A.」(チェンジサービス) 第6PointをBが取った。「4-2(Four-Two) A.」(チェンジエンド) *タイブレークでは6 Point プレーするごとにエンドの交代をする *タイブレークではエンドの交代も20秒ルール(ベンチへ座れない)
試合終了のアナウンス 第10ゲームをAが取ったときの試合終了のアナウンス 「Game and Match A. 6-4(Six-Four). 」 タイブレーク第9PointをAが取って7-2(Seven-Two) で試合終了 「Game and Match A. 7-6(Seven-Six). 」 マナーとして、審判も両選手と握手して終了しよう!
スコア等を間違えたとき スコア・ゲーム中 → 直ちに正しいスコアをアナウンス。 スコア・ゲーム終了後 → 変更することはできない。 スコア・ゲーム中 → 直ちに正しいスコアをアナウンス。 スコア・ゲーム終了後 → 変更することはできない。 ゲームカウント・セット中 → そのセット中であれば変更できる。 ゲームカウント・セット終了後 → 変更することは出来ない。 *終了とはアナウンスを選手が確認し、次のポイントが始まった 場合をいう
コールの種類 「Out」⇔「アウト」 「Fault」 ⇔「フォルト」 「Foot Fault」 ⇔「フットフォルト」 「Let」 ⇔「レット」 「Net」 ⇔「ネット」 「Through」 ⇔「スルー」 「Not up」 ⇔「ノットアップ」 「Foul Shot」 ⇔「ファウルショット」 「Touch」 ⇔ 「タッチ」 「Hindrance」 ⇔「ヒンドランス」 「Wait」または「Stop」 ⇔いわゆる”タイム” 「Correction」 ⇔ 「コレクション」
公平 明瞭 一貫 まとめ 選手より コートに入るように心がける。 の立場で判定 声で明確なコール( 奥に届くように) 選手より コートに入るように心がける。 の立場で判定 公平 声で明確なコール( 奥に届くように) ジャッジミス・コールの訂正を堂々と行う。決して___ ____としない。 判定に対する抗議には と応答 明瞭 早く 第三者 大きな 2コート ごまかそう 毅然と 覆さない 惑わされない コートで一番偉いのは、審判(自分)であるという態度で審判を行おう! ルール、マナーに詳しくなるよう心掛ける 抗議、掛け声や応援によって判定を 。 選手の挙動に こと。 一貫