第5回 斜投影と等角投影 ★立体図を作図する! ★三面図から立体の形状を読みとる。
投影法の種類(教科書p.23)
立体図の特徴と必要性 ★物体を立体的に表すと,実際の形をイメージするのが簡単である。 ★“もの作り”の構想段階で有効である。 ★機械の説明図などによく使われている。 ★立体図は,第三角法による図面ほど正確な表現力はない。
模型スターリングエンジン 模型スターリングエンジンの外観
どちらが実際の形をイメージしやすいか? 三面図 立体図 ★物体を立体的に表すと,実際の形をイメージするのが簡単!
立体図の例 ★物体を立体的に表すと,実際の形をイメージするのが簡単である。
【余談】立体図を簡単に描く方法 要点①:3本の軸(x,y,z)を決める。 ★横幅方向(x),奥行き方向(y),高さ方向(z)の3本を決める。 * 本講義の斜投影や等角投影では軸の角度が決まっている。
【余談】立体図を簡単に描く方法 ★3本の軸を利用して,板材(直方体)を簡単に作図できる。
【余談】立体図を簡単に描く方法 要点②:「円」を楕円で表す。 ★円を楕円に置き換えれば,円柱の作図も簡単!
【余談】立体図を簡単に描く方法 要点③:z軸以外の円柱は,楕円を回転させる。 ★円柱が傾いている場合,一連の図面ごと回転させる。
【余談】立体図を簡単に描く方法 ★以上を組み合わせれば,一見複雑な立体図を簡単に作図できる。 ★「丸」と「四角」でできている機械の立体図は比較的簡単に作図できる。
設計・試作のフローチャート(模型スターリングエンジン) ★“もの作り”の構想段階で有効? 設計・試作のフローチャート(模型スターリングエンジン)
設計コンセプトの設定
熱力学 機械要素 機械力学 材料力学,流体力学・・・ 機能の分析と目的達成のための手段
スケッチ(立体図) 形式の決定(構想)
機械製図 CAD 寸法の決定
試作した模型スターリングエンジンボート
★機械の説明図などによく使われている! スターリングエンジン用ピストン
投影法の種類
斜投影 ★斜めの方角から平行光線をあてて投影する 。 ★立体図を作図するための投影法である。
直方体(幅30mm×高さ10mm×奥行20mm)の斜投影図 斜投影図の描き方 ★斜線の角度は正面図に対して45°とする。 ★斜線の長さは実寸の1/2とする。 直方体(幅30mm×高さ10mm×奥行20mm)の斜投影図
等角投影 ★対象物を傾けて平行光線を投影する。 ★立体図を作図するための投影法である。
直方体(幅30mm×高さ10mm×奥行20mm)の等角投影図 等角投影図の描き方 ★3本の軸(X軸,Y軸,Z軸)を全て120°とする。 ★厳密な等角投影図では対角線の長さが実寸となるように描くとよい 。 ★ただし,本講義においては辺の長さを実寸としてよい。 直方体(幅30mm×高さ10mm×奥行20mm)の等角投影図
課題① 直方体(幅30mm×高さ10mm×奥行20mm)の斜投影図を作成しなさい。 奥行き方向の長さを1/2とすることに注意!
課題② 直方体(幅30mm×高さ10mm×奥行20mm)の等角投影図を作成しなさい。
課題③ 次の三面図から,斜投影図を作成しなさい。ただし,1目盛りを10mmとする。
課題④ 次の三面図から,等角投影図を作成しなさい。ただし,1目盛りを10mmとする。
【注意】 斜投影図と等角投影図を間違えないこと! 課題⑤~⑦ 課題⑤:斜投影図 課題⑥:等角投影図 課題⑦:斜投影図 【注意】 斜投影図と等角投影図を間違えないこと!
本日の課題 ★三面図から立体の形状を読みとる。