神戸沿岸海域における 有機フッ素化合物濃度及び組成の経年変化 神戸市環境保健研究所 八木正博、山路章、渋谷一郎 第12回日本水環境学会シンポジウム 20090914
ポイント 目的 神戸沿岸海域における有機フッ素化合物濃度及び組成の経年変化 方法 試料 2004年5月~2009年8月の神戸沿岸海域の海水 目的 神戸沿岸海域における有機フッ素化合物濃度及び組成の経年変化 方法 試料 2004年5月~2009年8月の神戸沿岸海域の海水 (冷蔵保存又は冷凍保存) 分析法 試験溶液の調製方法を検討した。 固相抽出を検討しPresep PFCⅡを用いることにより、 PFC17種の一斉分析が可能となった。 定量はLC/MS/MS 調査結果 調査したのは、経年変化、水平分布、鉛直分布。
海水試料 標準 PFCsのクロマトグラム例
神戸沿岸海域地点No.76表層水中のPFCs濃度の経年変化
神戸沿岸海域のPFCs濃度の水平・垂直分布 (2008年8月、2009年2月、8月)
まとめ ○Presep PFCⅡを用いることにより、PFCs17種の一斉分析が可能となった ○神戸沿岸海域のPFCs濃度の経年変化を調べたところ、2008年8月頃、PFOAからPFHxAに最高濃度が変わった。その後、PFHxAは急激に濃度上昇が起こっている。 ○2009年8月に神戸沿岸海域で最も大阪湾湾奥の地点No.76の表層水からPFHxAが最高濃度520ng/L検出された。 ○PFOA及びPFHxAの濃度変化は、企業のPFOA削減対策による影響であると思われ、引き続き確認していくことが必要である。