教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(算数科) 徳島県立総合教育センター .

Slides:



Advertisements
Similar presentations
1 課題の洗い出し. 2 1.本日の日程 ①開会の挨拶 日程説明 ( 5 分) ②自己点検 ( 10分) ③情報モラル指導の必要性(プレゼン) (20分 ) ④課題の洗い出し ( 10分) ⑤全体計画についての協議Ⅰ (15 分) ⑥全体計画についての協議Ⅱ (20 分) ⑦全体計画についての協議Ⅲ.
Advertisements

キー・コンピテンシーと生きる 力 キー・コンピテンシー – 社会・文化的,技術的道具を相互作用的に活用する力 – 自律的に行動する力 – 社会的に異質な集団で交流する力 生きる力 – 基礎・基本を確実に身に付け,いかに社会が変化しようと, 自ら課題を見つけ,自ら学び,自ら考え, 主体的に判断 し,行動し,よりよく問題を解決する資質や能力.
社 会 科 (小) 福島県教育委員会 平成20年度小・中学校教育課程研究協議 会. 改訂の趣旨 ① 社会科、地理歴史科、公民 科に おいては、その課題を踏まえ、 小学校、中学校、及び高等学 校を通じて、社会的事象に関 心をもって多面的・多角的に 考察し、公正に判断する能力 と態度を養い、社会的な見方.
1 高校における統計教育の現状と 問題点 山梨県立甲府第一高等学校 依田 源 2003/09/03.
1.情報教育について 2 情報教育. 情報教育とは 児童生徒が自ら考え、 主体的に判断・表現・行動 児童生徒は主体的に学ぶ 「情報活用能力」を育成する教育.
生 活 科 (小) 福島県教育委員会 平成20年度小・中学校教育課程研究協議 会. Ⅰ 改訂の要点 1 学年の目標の改善 (1) 目標 (3) を加え、四つに増やした。 (2) 文言を加え、一人一人の児童に育 つことを期待する認識を明確にした。 ① 目標 (1) 「地域のよさに気付き」 ② 目標 (2)
平成21年度小学校外国語活動中核教員研修 小学校外国語活動基本理念 ~新学習指導要領等について~
平成19年度 「長崎県国語力向上プラン」 地区別研修会
平成20年度小・中学校教育課程研究協議会 総 則(小学校) 福島県教育委員会.
平成19年度長崎県国語力向上プラン地区別研修会
平成21年度 第1回学力向上推進員研修会 【全体会】 ①学校版:「学力・学習状況」改善プランに沿った取組の流れ
5 情報モラル教育 4.道徳や各教科等における  情報モラル.
徹底活用するための校内研修パッケージ これから、「子どもの学びを支えるヒント集2」を活用した校内研修を始めます。
徳島の子どもの学力向上及び 生活習慣・学習習慣等の改善をめざして
大分県教育庁佐伯教育事務所 学校改革担当指導主事 有田千香
富山大学教育学部 附属教育実践総合センター 助教授 小川 亮
教職院 ナッキョン 奈良市高畑町 得意: 授業での「つかみ」
新しい学習指導要領 特別支援学校学習指導要領改訂、 移行措置等について
      特別支援学校 高等部学習指導要領 聴覚障害教育について.
教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(音楽科)  徳島県立総合教育センター .
教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(保健体育科) 徳島県立総合教育センター .
平成21年度 特別支援学校新教育課程中央説明会 (病弱教育部会).
保健学習の進め方・指導案の書き方 さいたま市立三橋小学校   豊島  登.
義務教育における統計教育 大阪産業大学経済学部 井出 満.
薩摩川内市小中一貫教育特区 (連携型) 平成18年4月~平成20年3月
統計リテラシー育成のための数学の指導方法に関する実践的研究
平成20年度小・中学校教育課程研究協議会 国 語 科 (中) 福島県教育委員会.
新学習指導要領の手引 技術・家庭科(技術分野)
全国学力・学習状況調査問題 に見る新しい教育の流れ
小学校学力向上授業研修会 算数科の課題と指導のポイント
徹底活用するための校内研修パッケージ これから、「子どもの学びを支えるヒント集2」を活用した校内研修を始めます。
教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(社会科) 徳島県立総合教育センター .
教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(総則・中) 徳島県立総合教育センター .
教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(理科) 徳島県立総合教育センター 学校経営支援課.
基礎看護の授業を通して思考力,判断力,表現力,技能を育成する指導方法の工夫改善についての研究
教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(理科) 徳島県立総合教育センター 学校経営支援課.
教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(社会科) 徳島県立総合教育センター .
教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引 (家庭科) 徳島県立総合教育センター .
新学習指導要領説明会 技術・家庭(技術分野) 内容の数が2から4へ  ・改善の基本方針  ・内容の解説  ・指導計画の作成.
校内研修プログラム 研修1 ~外国語教育についての理解を深める~
教育課程研究集会資料 小学校における外国語活動について 平成21年1月5日 徳島県立総合教育センター.
本時のねらい 「相似の意味と性質を理解し、相似な図形の辺の長さや角度を求めることができる。」
平成30年度 小中学校体育担当責任者会 新学習指導要領について     (小学校 体育).
小中連携を進めるために! 外国語教育における 三つのステップと大切にしたいこと 岐阜県教育委員会 学校支援課
 小学校外国語活動で    大切にしたいこと(指導の重点編) 岐阜県教育委員会 学校支援課.
徹底活用するための校内研修パッケージ これから、「子どもの学びを支えるヒント集2」を活用した校内研修を始めます。
思考力・判断力・表現力等の育成に向けて 平成20年12月26日 徳島県立総合教育センター.
第60回 北海道小学校長会教育研究 宗谷・稚内大会
教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引 (美術科) 徳島県立総合教育センター .
GRAPESを用いた平面図形の教材研究と授業実践
教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(音楽科)  徳島県立総合教育センター .
中学校保健体育科 1 改訂の趣旨及び要点 新学習指導要領の趣旨を踏まえた授業づくり 改訂の基本的な考え方 目標の構成の改善 内容の構成の改善
新しい学習指導要領 小学校学習指導要領改訂, 移行措置等について
「新しい学習指導要領」実施にかかる留意点
第1学年 目標 (1) 具体物を用いた活動などを通して,数についての感覚を豊かにする。数の意
5年 算数 「面積(平行四辺形)」.
第1学年 目標 (1) 具体物を用いた活動などを通して,数についての感覚を豊かにする。数の意
「21世紀型コミュニケーション力の育成」研修モジュール A1 概要解説モジュール
地理的分野の学習内容と 場所イメージ.
小中連携・一貫教育による確かな学力の育成
小学校算数単元計画【第6学年:円の面積(どんどんコース)】
教育課程研究集会資料 平成20年12月26日(金) 言語活動の充実 徳島県立総合教育センター .
教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(外国語科) 徳島県立総合教育センター .
教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(生活科) 徳島県立総合教育センター .
Kinjo-Gakuin Univ. © 2007 Motohiro HASEGAWA
本時の目標 いろいろな立体の表面積を求めることができる。
小学校プログラミング教育の 展開のポイント
学校における教育の情報化の推進と校内研修の企画運営
平成20・21年度 国立教育政策研究所・教育課程研究センター指定
学習指導要領の改訂 全国連合小学校長会 会長 大橋 明.
Presentation transcript:

教育課程研究集会資料 新学習指導要領の手引(算数科) 徳島県立総合教育センター 

手引の構成 Ⅰ 改訂の趣旨  1 改善の基本方針 2 改善の具体的事項 Ⅱ 改訂の要点 1 目標について  2 内容について Ⅲ 具体的な改善事項 Ⅳ 指導計画の作成と内容の取扱い 1 指導計画作成上の配慮事項   2 内容の取扱いについての配慮事項 Ⅴ 移行措置期間中の取扱い Ⅵ Q&A

Ⅱ 改訂の要点 1 目標について 教科の目標   ①算数的活動を通して,数量や図形についての基礎的・基本的な知識及び技能を身に付け,日常の事象について見通しをもち筋道を立てて考え,②表現する能力を育てるとともに,算数的活動の楽しさや数理的な処理のよさに気付き,進んで生活や③学習に活用しようとする態度を育てる。 目標の改善を図る

目標の冒頭に付加し,目標全体にかける 学習指導の進め方の基本的な考え方を示す 児童が目的意識をもって主体的に算数的活動に取り組む Ⅱ 改訂の要点 1 目標について ①算数的活動を通して  目標の冒頭に付加し,目標全体にかける 児童が目的意識をもって主体的に算数的活動に取り組む 教師が適切に指導を行うことにより目的を実現する 学習指導の進め方の基本的な考え方を示す

・・・ ②表現する能力を育てるとともに,・・・ Ⅱ 改訂の要点 1 目標について ・・・ ②表現する能力を育てるとともに,・・・ 考える力と表現する能力は互いに補完し合う関係 数学的に表現し,伝えたり学び合うことを重視する ・・・ ③学習に活用しようとする態度を・・・ 生活への活用とともに,他教科の学習やこれから 先の算数・数学の学習への活用を重視している

※今回の改訂では,低学年においても「D 数量 関係」の領域を設け,1年から6年まで4領域 ごとの内容を示す Ⅱ 改訂の要点 2 内容について  (1) 目標及び内容の示し方 ※今回の改訂では,低学年においても「D 数量 関係」の領域を設け,1年から6年まで4領域   ごとの内容を示す 1 目標  2 内容 A 数と計算  B 量と測定        C 図形     D 数量関係 〔算数的活動〕 〔用語・記号〕  3 内容の取扱い

○算数的活動とは,児童が目的意識をもって 主体的に取り組む算数にかかわりのある 様々な活動を意味する Ⅱ 改訂の要点 2 内容について  (2) 算数的活動 ○算数的活動とは,児童が目的意識をもって   主体的に取り組む算数にかかわりのある   様々な活動を意味する ※各領域に示す全ての事項において,算数的活動を通した    指導を行う必要がある  ※示した活動をその通りに行うだけでなく,類似した活動や 示されていない活動を工夫して授業に取り入れる ・算数に関する課題について考えたり,算数の知識  をもとに発展的・応用的に考える活動 ・考えたことを表現したり,説明したりする活動

・1,2年に「D 数量関係」に関する学年目標を 新設 Ⅱ 改訂の要点 2 内容について  (3)各領域の内容の改善    ・充実・追加・移行した主な内容 解説pp12~13 Ⅲ 具体的な改善事項 1 目標について 2.学年の目標 ・指導の中心的なねらいを述べる ・4つの領域に対応した4つの学年目標を示す   ・1,2年に「D 数量関係」に関する学年目標を    新設                 

「A数と計算」 (3) 各領域の内容の概観 ・整数の意味や整数の計算の学年間のスパイラルを重視 ・簡単な2位数の加法及び減法(スパイラル) Ⅲ 具体的な改善事項 2 内容について  (3) 各領域の内容の概観 「A数と計算」 【第1学年】 ・簡単な3位数の表し方(スパイラル)        ・簡単な2位数の加法及び減法(スパイラル) 【第2学年】 ・1万(スパイラル)                ・簡単な3位数の加法及び減法(スパイラル)        ・簡単な2位数と1位数の乗法(スパイラル) 【第3学年】 ・1億(スパイラル)           ・商が2位数になる簡単な除法(スパイラル) ・整数の意味や整数の計算の学年間のスパイラルを重視

・簡単な分数の加法及び減法(小4,5から移行) ・小数及び分数の意味や表し方,及びその計算の 学年間のスパイラルを重視 Ⅲ 具体的な改善事項 2 内容について  【第4学年】 ・整数の計算の能力の定着(スパイラル)        ・そろばんの加・減(スパイラル) 【第5学年】 ・約数と倍数(小6から移行) 【第2学年】 ・簡単な分数(スパイラル)   【第3学年】 ・小数の加法・減法(小4から移行)        ・簡単な分数の加法及び減法(小4,5から移行)           ‥〔算数的活動〕(1)ア,イ 【第4学年】 ・小数の乗法及び除法(小5から移行)         ・同分母分数の加法及び減法(小5から移行) ・小数及び分数の意味や表し方,及びその計算の 学年間のスパイラルを重視

「B量と測定」 ・異分母分数の加法及び減法(小6から移行) ・低学年から面積・体積についてのバランスのよい指導 Ⅲ 具体的な改善事項 2 内容について  【第5学年】 ・小数の乗法及び除法(1/100の位までの小数) (新規)           ‥〔算数的活動〕(1)ア        ・異分母分数の加法及び減法(小6から移行)          ・分数の乗法及び除法(スパイラル) 【第6学年】 ・小数及び分数の計算の能力の定着(スパイラル)         ※計算の範囲を拡張         ※計算の結果の見積もりを四則併せて指導 「B量と測定」 【第1学年】 ・面積,体積の比較(新規) ‥〔算数的活動〕(1)ウ        ・時刻の読み方(小2から移行) ・低学年から面積・体積についてのバランスのよい指導

・時間の単位(日,時,分) (小3から移行) Ⅲ 具体的な改善事項 2 内容について  【第2学年】 ・体積の単位(ℓ) (小3から移行) ‥〔算数的活動〕(1)ウ        ・時間の単位(日,時,分) (小3から移行) 【第3学年】 ・重さの単位(t) (内容の取扱い) 【第4学年】 ・面積の単位(a,ha) (内容の取扱い) 【第5学年】 ・体積の単位(㎤)と測定(小6から移行)          ・立方体,直方体の体積の求め方(小6から移行)          ・ひし形,台形の面積の求め方(新規) ‥〔算数的活動〕(1)イ          ・測定値の平均(スパイラル)         ・単位量当たりの大きさ(人口密度など)(小6から移行) 【第6学年】 ・円の面積の求め方(小5から移行)          ・角柱及び円柱の体積の求め方(中1から移行)          ・メートル法の単位の仕組み(新規)‥〔算数的活動〕(1)イ

「C図形」 ・低学年から平面図形と立体図形のバランスのよい指導 (新規)‥〔算数的活動〕(1)エ Ⅲ 具体的な改善事項 2 内容について Ⅲ 具体的な改善事項 2 内容について  「C図形」 【第1学年】 ・身の回りにあるものの形(平面図形)の観察や構成         (新規)‥〔算数的活動〕(1)エ 【第2学年】 ・正方形,長方形,直角三角形(小3から移行)          ‥〔算数的活動〕(1)エ          ・箱の形(小3から移行) 【第3学年】 ・二等辺三角形,正三角形(小4から移行)          ・角(小4から移行)          ・円,球(小4から移行) ・低学年から平面図形と立体図形のバランスのよい指導

・平行四辺形,ひし形,台形(小5から移行) ‥〔算数的活動〕(1)エ ・立方体,直方体(小6から移行) Ⅲ 具体的な改善事項 2 内容について  【第4学年】  ・直線の平行や垂直の関係(小5から移行)         ・平行四辺形,ひし形,台形(小5から移行)         ‥〔算数的活動〕(1)エ         ・立方体,直方体(小6から移行)          ・ものの位置の表し方(新規) 【第5学年】  ・多角形や正多角形(新規)        ・図形の合同(新規) ‥〔算数的活動〕(1)ウ          ・角柱,円柱(小6から移行)                      【第6学年】  ・縮図や拡大図(中3から移行)‥〔算数的活動〕(1)ウ        ・対称な図形(中1から移行)‥〔算数的活動〕(1)ウ

「D数量関係」 ・低学年からの式による表現の指導の充実 ・絵や図を用いた数量の表現(新規) ‥〔算数的活動〕(1)オ Ⅲ 具体的な改善事項 2 内容について  「D数量関係」 【第1学年】  ・加法,減法の式(「A数と計算」から移行)           ‥〔算数的活動〕(1)オ         ・絵や図を用いた数量の表現(新規) 【第2学年】  ・加法及び減法の相互関係の式(「A数と計算」から移行)          ‥〔算数的活動〕(1)オ         ・乗法の式(「A数と計算」から移行)         ・簡単な表やグラフ(「A数と計算」から移行) 【第3学年】  ・除法の式(「A数と計算」から移行)         ・式と図の関連付け,□などを用いた式(新規) ・低学年からの式による表現の指導の充実

・文字(a,xなど)を用いた式(中1から一部移行) ・度数分布(新規) Ⅲ 具体的な改善事項 2 内容について  【第4学年】  ・□,△などを用いた式(新規)         ・四則計算の性質(小5から移行) 【第5学年】  ・簡単な比例の関係(スパイラル) 【第6学年】  ・反比例(中1から一部移行)         ・文字(a,xなど)を用いた式(中1から一部移行)         ・度数分布(新規)          ・起こり得る場合(中2から移行)

・各学年の内容は,次の学年以降にも必要に応じて継続 して指導する ・適切な反復による学習指導を進める Ⅳ 指導計画の作成と内容の取扱い 1 指導計画作成上の配慮事項   (1)継続的な指導や学年間の円滑な接続    ・各学年の内容は,次の学年以降にも必要に応じて継続     して指導する    ・適切な反復による学習指導を進める     ※学年間で内容の程度を少しずつ高めるスパイラルな       教育課程を編成することを重視     ※同じ系統の内容について取扱いを少しずつ高め発展       させていく  (2)領域間の指導の関連    ・複数の領域間の指導の関連を図る     【例:面積の求め方における領域のかかわり】       「A数と計算」‥面積を計算で求める       「B量と測定」‥面積の意味や表し方       「C図形」‥面積を求める対象となる図形       「D数量関係」‥公式をつくることや式の見方

※児童が日常の事象について見通しをもち筋道を立てて 考え,表現する能力を育てることは,道徳的判断力の 育成に資する Ⅳ 指導計画の作成と内容の取扱い 1 指導計画作成上の配慮事項   (3)道徳教育との関連     ・算数科の目標と道徳教育との関連を明確に意識し,     算数科の特質に応じて適切な指導を行う      ※児童が日常の事象について見通しをもち筋道を立てて           考え,表現する能力を育てることは,道徳的判断力の       育成に資する      ※数理的にものごとを考えたり処理することを生活や学習       に活用しようとする態度を育てることは,工夫して生活や          学習をする態度を育てることに資する     ・道徳教育の要としての道徳の時間の指導との関連を 考慮する      ※算数科の年間指導計画の作成に際して,道徳教育の        全体計画との関連,指導の内容及び時期等に配慮し, 両者が相互に効果を高め合うようにする

(1)およその大きさや形をとらえ,適切に判断すること ・数,量の大きさ,図形についての感覚を豊かに育てる Ⅳ 指導計画の作成と内容の取扱い 2 内容の取扱いの配慮事項   (1)およその大きさや形をとらえ,適切に判断すること    ・数,量の大きさ,図形についての感覚を豊かに育てる    ・数量や図形の大きさや形をとらえて,適切に判断したり     能率的な処理の仕方を考え出す授業の展開     ※低学年から計算の結果の見通しをもつなど,見積りの       指導との関連を図り,およその大きさや形をとらえること         の素地を培う指導を工夫する  (2)考えを表現し伝え合うなどの学習活動    ・思考力・判断力・表現力等を育成するため,各学年の指導 においては,言葉,数,式,図,表,グラフを用いて考えたり, 説明したり,互いに自分の考えを表現し伝え合ったりする などの学習活動を積極的に取り入れる    ※数学的な表現方法について学ぶとともに,それらを活用     する指導を工夫する

・〔用語・記号〕は,各学年の内容と密接に関連させて取り 上げるようにし,それらを用いて表したり考えたりすること のよさが分かるようにする Ⅳ 指導計画の作成と内容の取扱い 2 内容の取扱いの配慮事項   (3)用語・記号の指導    ・〔用語・記号〕は,各学年の内容と密接に関連させて取り     上げるようにし,それらを用いて表したり考えたりすること     のよさが分かるようにする  (4)筆算による計算の技能や計算結果の見積もり    ・筆算の計算の仕方を形式的に伝えるのではなく,見積りを 生かしたり,計算の結果が適切であるかどうかの判断に 見積りを活用したりすることが必要である    ・低学年においては,そろばんや具体物などの教具を適宜     用いて,数と計算の意味の理解を深めるようにする

・資料などの情報を分類整理したり,表やグラフを用いて 表現したり,図形を動的に変化させたり,数理的な実験を Ⅳ 指導計画の作成と内容の取扱い 2 内容の取扱いの配慮事項   (5)コンピュータなどの活用    ・資料などの情報を分類整理したり,表やグラフを用いて     表現したり,図形を動的に変化させたり,数理的な実験を するなど,コンピュータの機能を効果的に活用し,数量や 図形の感覚を豊かにしたり,表現する力を高める指導の 工夫を図る

※移行期間中,以下の2つは「はどめ規定」をなくし,「新課程」 Ⅴ 移行期間中の取扱い 1 移行期間中の特例及び留意点  ・新学習指導要領pp113~125「小学校算数の移行措置につい て」の「現行課程」のゴシック体(太字)の内容に「新課程」のゴ シック体(太字)の内容を追加して指導する ※移行期間中,以下の2つは「はどめ規定」をなくし,「新課程」   で指導する 【第5学年】  「A数と計算」 (4)エ 同分母分数(真分数)の加法,減法 【第6学年】  「A数と計算」 (2)ウ 異分母分数(真分数)の加法,減法

・追加される内容は,教科書に補助教材を加えて指導する ※国が作成する補助教材を用いて,新たに加わる内容を 適切に指導する Ⅴ 移行期間中の取扱い 2 移行期間中の補助教材  ・追加される内容は,教科書に補助教材を加えて指導する  ※国が作成する補助教材を用いて,新たに加わる内容を    適切に指導する  ※教科書発行者が教科書に準拠した補助教材を作成し,    児童・担当教員に配布する(教科書と同じ部数)  ※加える内容は「小学校学習指導要領解説算数編」を    参考にして適切に指導する  ※補助教材は平成20年度末に配布予定   (電子データ[CD-ROM]は2月下旬予定)   (補助教材本体[冊子]は3月末予定)

新学習指導要領の手引(算数科) 説明終了 ・新学習指導要領の〔算数的活動〕に規定する事項を加える ことができる Ⅴ 移行期間中の取扱い 3 移行期間中の算数的活動  ・新学習指導要領の〔算数的活動〕に規定する事項を加える  ことができる  ※各学年に例示された〔算数的活動〕を移行期間中から    実施することが可能である 新学習指導要領の手引(算数科) 説明終了