子どもをとりまく ネットトラブル 子どもをとりまくインターネット社会におけるトラブルの種類とそれに対応する情報モラル教育の必要性について考えていきます。
ネットトラブルの種類 ①書き込みやメールでの誹謗中傷やいじめ ②ウイルスの侵入や個人情報の流出 ③インターネットショッピングでのトラブルや不当請求 ④著作権法等の違反 ⑤誘い出しによる性的被害や暴力行為 ➅ネット依存による健康被害 ⑦犯行予告 総務省が発行している「インターネットトラブル事例集」では,ネットトラブルを次の7種類に分類しています。 ①書き込みやメールでの誹謗中傷やいじめ ②ウイルスの侵入や個人情報の流出 ③インターネットショッピングでのトラブルや不当請求 ④著作権法等の違反 ⑤誘い出しによる性的被害や暴力行為 ➅ネット依存による健康被害 ⑦犯行予告 です。
①書き込みやメールでの誹謗中傷やいじめ まず, ①書き込みやメールでの誹謗中傷やいじめについて,「インターネットトラブル事例集」から具体例を紹介します。県教委調査の 「携帯電話,インターネット利用状況調査」によりますと,秋田市では,①書き込みやメールでの誹謗中傷やいじめに分類されるトラブルが, 毎年多く発生しています。 ※「インターネットトラブル事例集」については,総務省のサイトに解説もあるので参考にする。 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/kyouiku_joho-ka/jireishu.html (以下スライドの事例を紹介)
プロフ と ブログ プロフとは,主に携帯電話で利用されている,自分のプロフィールのページを作成できるサービスのことである。 プロフ と ブログ プロフとは,主に携帯電話で利用されている,自分のプロフィールのページを作成できるサービスのことである。 「プロフ」とは「プロフィール」の略。 ブログ(blog)は,Webページ上に日記等を簡単に公開できるシステム。Weblog(ウェブログ)の略でBlog(ブログ)。 ここで,事例にも出てきた「プロフ」と「ブログ」等の用語について,少し説明します。 プロフとは,主に携帯電話で利用されていて,自分のプロフィールのページを作成できるサービスのことです。または,そのようなサービスを提供しているWebサイトのことです。「プロフ」とは「プロフィール」の略です。 「前略プロフィール」などが有名です。自分や友達の写真を掲載したり,個人名や学校名を掲載したりするなど個人情報を安易にさらしているケースが多く見られ,問題となっています。 (実際のプロフの画面を示すことも考えられる) ブログ(blog)は,日記形式のウェブサイト(ホームページ)であり,そうした個人の日記形式のサイトを公開するためのソフトウェアや,それを使ったサービス名称をいいます。ウェブログweblog(「ウェブ上に残される記録」の意)が短縮されブログと称されるようになりました。 (実際のブログの画面を示すことも考えられる)
電子掲示板BBS Bulletin Board System 個人がウェブサイトに開設するなど小規模なもの 2ちゃんねる,mixiのように,電子掲示板を集めて一つのウェブサイトとして発展させ,現実社会に影響を与える大規模なもの 世界最大の掲示板は,利用者数2億人のMySpaceが挙げられる。 電子掲示板(でんしけいじばん,BBS,英語: Bulletin Board System)とは,ネット上で記事を書き込んだり,閲覧したり,コメント(レス)を付けられるようにしたものです。単に「掲示板」と呼んだり,英語表記の略語で “BBS” と呼んだりします。 個人が開設する小規模なものから,2ちゃんねる,mixiのように,電子掲示板を集めて一つのウェブサイトにし,社会に影響を与える大規模なものまで,様々な電子掲示板が存在します。
ソーシャルネットワーク 日本最大の会員数を持つ mixi(ミクシィ) モバイル向け GREE(グリー) Mobage(モバゲー)など 海外 Facebook(フェイスブック) Myspace(マイスペース)など 最近話題になっているのが,ソーシャル・ネットワーキング・サービスです。日本最大の会員数を持つmixi(ミクシィ),モバイル向けのGREE(グリー),Mobage(モバゲー),海外では世界最大の会員数を持ち,実名登録が基本のFacebook(フェイスブック),それに次ぐMyspace(マイスペース)などがあります。 会員がネットを通じて交流を図るサイトです。
②ウイルスの侵入や個人情報の流出 つづいて,②ウィルスの進入や個人情報の流失です。 (以下スライド説明)
③インターネットショッピングをめぐるトラブル
⑤誘い出しによる性的被害や暴力行為
⑤誘い出しによる性的被害や暴力行為
⑦犯行予告
ネット上では,子どもと大人の立場の区別がない場合が多い 系統的・体系的な情報モラルの必要性 ネット上では,子どもと大人の立場の区別がない場合が多い 危険回避能力の育成 ここまで,ネットトラブルのいろいろなケースを紹介してきましたが,子どもたちの間でネットトラブルが発生する原因のひとつとして,「インターネット上では, 子どもと大人の立場の区別がなく,ほとんど対等に扱われるということがあげられると思います。 社会経験の乏しい子どもたちが,大人と同じように扱われるため,トラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。子どもたちが無防備な状態でネット社会に飛び込んでいくことがないように,危険回避能力を身に付けさせる「情報モラル教育」が必要になります。 そのためには,情報社会において,適正な活動を行うための基になる考え方と態度を発達の段階に応じて系統的・体系的に身に付ける必要があります。 12
参考文献 インターネットトラブル事例集(平成21・22年度版) 「情報モラル」指導実践キックオフガイド ~総務省総合通信基盤局~ ~総務省総合通信基盤局~ 「情報モラル」指導実践キックオフガイド ~日本教育工学振興会(文部科学省委託事業)~ 13