7. 消化器系と代謝
肝炎 ウイルス性肝炎 A 型肝炎 - 経口感染 B 型肝炎 - 垂直感染( 子宮内感染 ) 、性行為感染 C 型肝炎 - 医原性(輸血、血液製剤等) D 型肝炎 E 型肝炎 - 経口感染 G 型肝炎 TT 型肝炎 肝炎ウイルス以外のウイルスによる肝炎: EB ウイルス、サイトメガロウイルス、ヘルペスウイルスなど アルコール性肝炎 非アルコール性脂肪性肝炎 薬剤性肝炎 自己免疫性肝炎 原因による分類
肥満 肥満遺伝子 現在、人では 50 を超えるタイプの肥満遺伝子 このうち日本人に関係する主な肥満遺伝子は 3 つ; β3 アドレナリン受容体( β3AR )、 脱共役たんぱく質 1 ( UCP1 )、 β2 アドレナリン受容体( β2AR ) β3AR の遺伝子に変異を持つ人; 内臓脂肪がつきやすく、おなか回りが出っ張った「リンゴ型肥満」になりやすい。 UCP1 の遺伝子に変異を持つ人; 内臓脂肪よりも下半身を中心に皮下脂肪がつきやすいため、「洋ナシ型肥満」になる。 β2AR の遺伝子に変異を持つ人; やせてひょろっとした「バナナ型」の体型になりやすい。 (京都市立病院糖尿病・代謝内科部長の吉田俊秀氏による)
糖尿病 糖尿病と肥満との関係は深く 成人の糖尿病の 8割が肥満をかかえている。肥満 空腹時血糖値 糖尿病型 12 6 mg/dl 以上 75gGTT2時 間値 糖尿病型 20 0 mg/dl 以上 HbA1c(ヘモ グロビンA1 c) 糖尿病型 6.5%以上 空腹時血糖値 正常域 110 mg/dl 未満 75gGTT 2時間値 正常域 140 mg/dl 未満 正常 糖尿病のタイプ I 型ーインスリン依存型糖尿病 II 型ーインスリン非依存性糖尿病 GTT 検査 (ブドウ糖負荷試験)
糖尿病と食事 運動や食生活の改善によって 肥満を予防する ことも 糖尿病には重要 。 運動 標準体重( kg ) × 生活活動量 身長(m)の2乗 × 22 生活活動が軽いとき (1) 20~25 kcal 生活活動が中程度 (2) 25~30 kcal 生活活動がやや重いとき (3) 30~35 kcal
メタボリック症候群 おへその高さの腹囲が男性で 85 cm以上、女性で 90 cm以上の人? メタボリック症候群とはこの腹囲の基準に加えて高 脂血症、高血糖、高血圧のうち、 2 つ以上に該当する。 主な原因は食べ過ぎと運動不足。それにより内臓脂 肪ができ、必要以上の内臓脂肪ができると代謝の異 常が生じることがある。 症状が進むと血液中のコレステロールや中性脂肪が 必要以上に増えるなどし、動脈硬化の原因になる。 食生活と運動で予防・改善ができる場合も多い。
メタボリック症候群診断基準 ( 2005 年 4 月) おへその高さの腹囲が男性で 85 cm以上、女性で 90 cm以上の場合、 この条件に下の 3 つの症状のうち 2 つ以上該当した場合、メタボリック症候 群と診断される。 1 .中性脂肪 150mg/dl 以上、HDLコレステロール 40mg/dl 未満のいずれ かまたは両方 ( 血清脂質異常) 2 .血圧が上で 130mmHg 以上、下で 85mmHg 以上のいずれかまたは両方 3 .空腹時血糖が 110mg/dl 以上
食欲と関係するニューロペプチ ド leptin neuropeptide Y (NPY): leptin の下流 opioides β-endorphine galanine orexin serotonin (5-HT)
レプチン 脂肪細胞から分泌されるペプチドホルモン 肥満の状態をコントロールする物質のひとつ (食欲を制御する働きのあるホルモン ) レプチンは、満腹中枢を刺激して、食欲や基礎代謝量をコントロールし、 カラダについた脂肪の量を調整してくれる。 しかし、レプチンは増えすぎると機能しなくなる。 なぜリバウンドしてしまうのか? リバウンドの原因 1 :ホメオスタシスと停滞期 リバウンドの原因 2 :レプチンの量と満腹感 リバウンドしない 1 :ホメオスタシスを働かせない! ホメオスタシスは、 1 ヶ月に 5 %以上体重が減少 すると、最大限に働く仕組みになっているので、短期間で急激な減量をせず、 5 % 以内の体重減少を心がける。 2 :レプチンをセットする! レプチンの量をセットするためには、最低 1 ヶ月必要。 つまり減少した体重を 1 ヶ月間維持すれば、レプチンの分泌量が減り、減った状態 を維持できる。
正しい食事と健康な身体 食事の時間が不規則だったり 食事の回 数が少なくなると体内に脂肪として貯え ようとする働きがつよくなる。 「まとめ食い」をすると インスリンの 必要量を増やしてしまう。 朝食は一日の活動の源となる食事で 脳 の働きを円滑にするためにも大切な食事。 朝食・昼食・夕食は 規則正しく摂る。 栄養素をまんべんなく摂取するため、多くの食材を利用する。 食後の血糖値が急激に上昇することを防いでくれる食物繊維を摂る。食物繊維 動脈硬化を予防するために 動物性の脂肪を制限し 植物性脂肪や魚油を摂る。脂肪 腎臓への負担を軽くするためにも 蛋白質ばかりに片寄りすぎる食事はしない。蛋白質