八雲町国民健康保険 適正賦課検討資料 平成23年10月 八雲町国民健康保険係 【町民説明会 用】
~ 目 次 ~ ((八雲町国保の現状分析)) 1.医療費の推 移 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・ (1)国民医療費の推 移 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (2)八雲町国保の医療費の推 移 ・・・・・・・・・・・・・・ 2.八雲町国保加入者(被保険者)数の推 移 ・・・・・・ 3.八雲町国保税収納額及び収納率の推移 ・・・・・ 4.八雲町国保税賦課額の推 移 ・・・・・・・・・・・・・・・ 5.八雲町国保財政の状 況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6.分析結 果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ ((八雲町国保の安定的な運営に向けた見直 し)) ・・ ((適正賦課の検討)) 1.「必要な賦課額」と「実際の賦課額」との 差 ・・・・・・・・ 2.国保加入者の所得階級別の構造把 握 ・・・・・・・・・・ 3.税率改正による影響 額 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・ 4.収支不足の補 填 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・ 参 考 資 料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 1 1 2 3 4 6 7 8 9 10 12 16 19 20
国民医療費の推移 厚生労働省「平成20年度 国民医療費の概況」 より 2 年毎に診療報酬の改定があり(平成 16 年: ▲1.00% 、平成 18 年: ▲3.16% 、 平成20年 :▲ 0. 82%)この改定がなければ、国民医療費は毎年約 3% ずつ 増えている。 医療費が増えていく主な要因としては、医療の高度化が挙げられている。 1
八雲町国保の医療費の推移 国保加入者の高齢化により、一人当たりの病院にかかる回数が増えていることも、 医療費増加の一因となっている。 八雲町における特殊事情 ※国保事業年報より 2
八雲町国保加入者(被保険者)数の推移 ● 一般・退職被保険者の合計数。 ● 平成20年度より後期高齢者医療制度が始まり、75歳以上の被保険者 が移行したため大幅に減少している。 ● 75歳到達による後期高齢者医療制度への移行のため、被保険者数は減 少傾向にある。 ※国保事業年報より 3
八雲町国保税収納額及び収納率の推移 ● 収納額・収納率は一般・退職被保険者に係る現年度分の決算額による。 (平成 23 年度は決算見込額) ● 平成23年度(見込)では収納率が下がる見込だが、これは、平成2 3年東北地方太平洋沖地震の津波により、ホタテ養殖施設等に甚大な被 害があり、ホタテ養殖漁家の収入が大きく減少することを考慮した結果 である。 収納額・収納率の推移 4
● 一人当たり収納額は、決算額を年度平均被保者数で除して求めた。 (平成23年度は8月末現在) ● 被保険者数の減、個人所得の減により、平成 20 年度・ 21 年度ともに税 収や収納率は低下していたが、収納対策の強化や適正賦課の推進な どにより、平成 22 年度からは回復傾向となっている。 一人当たり収納額の推移 5
● 平成20年度より後期高齢者医療制度が始まるということで、賦課方式や税 率等の見直しを行いました。その際、八雲町国保会計は平成16年度より単年 度収支の赤字が続いていたため、税率の引き上げも検討されましたが、当時、 行財政改革により町民に対して様々な負担を強いていた中で、それ以上の負担 はさせたくない。「繰越金」や「基金」が残っている内は、収支不足はそれで 補うという町の判断から、税率の引き上げは行いませんでした。 ● 平成22年度は、国が賦課限度額の引き上げを行ったことから、当町においても、そ れに合わせて引き上げを行いました。 ● 平成 23 年度、安定的な国保運営に向けて税率の見直しを行いました。 八雲町国保税賦課額の推移 6
八雲町国保財政の状況 7 (単位: 円)
分 析 結 果 ◎医療費は増え続けている。 歳出の増加 ◎国保加入者が減っていることや、景気低迷による個人所得の減により 税収が落ち込んでいる。 国保を支える財源が減少 ◎収支不足が続いていたが、税率の見直し(引き上げ)を行ってこな かった。 「繰越金」や「基金」が減少。国保財政は危機的状況に! あらゆる見直しが必要である! 8
八雲町国保の安定的な運営に向けた見直し 医療の高度化や、国保加入者の高齢化による医療費の増加はさけられません。よって、健診受診に より、疾病を早期発見することで、重病化を防ぐことや、重複受診(同じ病気で複数の病院にかかる こと)の適正化、ジェネリック医薬品の使用促進等を推進することで、医療費の適正化を図っていき ます。 ①医療費の適正化 国保税の賦課額は、まず、その年の医療費の見込みを算出し、その医療費に見合う国などからの 交付金を差し引いた額を全体の賦課額として、被保険者全員で負担することと決められております。 よって、医療費がどんどん増え続けていけば、それに伴い国などからの交付金も増えますが、被保 険者の方に負担していただく国保税も増やさなければ、医療費の支払いが出来なくなり、国保事業 が成り立ちません。八雲町国保の現状を見ると、平成 16 年度から平成 21 年度まで、 6 年連続で単年度 収支の赤字が続いているため、適正賦課に向けた検討が必要です。 ②国保税の適正な賦課 健全で安定的な事業を運営していくためには、国保税の完全収納が基本であります。このことから、 口座振替の推進や納税相談・収納対策の強化に努めていきます。 ③国保税収納率の向上 今回は適正賦課について考えたいと思います。 以上のことについて同時に推し進めていかなければならない。 9
「必要な賦課額」と「実際の賦課額」との 差 ● 「必要な賦課額」とは? 一年間の医療費の総額から、国などからの交付金を差し引いた額が、保険税で賄わなければならない額(必要な賦 課額)となります [ 医療分 ] ● 「実際の賦課額」との差 平成23年度における「必要な賦課額」と「実際の賦課額」との差は下のとおりであり、医療分に関しては大き く不足していることがわかります。 介 護 分 436, , 、 ,422 71, % 19.8% 必要な賦課額 544,105 単位:千円 10.1% 13.9% 86.1% 必要な賦課額 83,258 必要な賦課額 152,153 支 援 金 分 医 療 分 10 不足額の計は 134,852 千円となる 必要な賦課額 571,195 必要な賦課額 141, , % 7, % 423, % 147, % 2, % 68, % (参考:22年 度) 136, % 必要な賦課額 71,272 不足額の計は 157,966 千円となる
・「必要な賦課額」を満たすように税率を引き上げた 場合 ・急激かつ多額な負担増 ・軽減を受けている世帯においても相当な負担増 ・被保険者の理解を得られない! ・理解の得られるような改正とする必要がある 11
国保加入者の所得階級別の構造把握 12
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(参考)平成 23 年度当初賦課の状況~八雲町現行~ 7 割軽減 5 割軽減 2 割軽減 14
15 表8-1(続)
税率改正による影響額 ・それぞれの所得階層に配慮して負担増を検討し、かつ、国保会計の形式収支が赤字となら ないよう、税率等を下記のとおり設定し、影響額を算出しました。 平成 24 年度改正案 収納予定増額計 23,407,038 16
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「八雲町現行」と「平成24年度改正案」との比較 7 割軽減 5 割軽減 2 割軽減 17
18 表8-2(続)
収支不足の補填 19
参考資料① ※参考資料①~③は平成22年度統計資料(渡島総合振興局 速報値) 20
参考資料② 21
参考資料③ 22
参考資料④ ~国保連合会 財政診断事業資料より~ 23
24 ~国保連合会 財政診断事業資料より~ 参考資料⑤
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