テキストの読み方 ● 本、テキスト等に書かれていることを 正確に理解する能力が求められている ● 授業のテキスト、教科書は授業のより 深い理解のため ● レポートなどを書くときの資料とする ため 大学入門講座 2
はじめに 大学でのテキストは説明文が中心 (小説やエッセイなどはまた別な読み 方) まず、本やテキストに書かれていること を正確に読み取り、理解することを中心 にする。 授業のテキスト、教科書は授業のより深 い理解のため レポートなどを書くときの資料とするた め
読むことの大切さ・重要性 学ぶこと=本を読むこと 教科書はきっちり読みたい 試験でも内容を正確に理解しておく必要があ る (大学生の間に、どれだけ本を読んだか、が、その 後の生きる姿勢に影響を与える) レポートを書くためには、先ず、本、資料な どを読破し、まとめを作ることが大切。 >文章の形は 説明文 そのつもりで読もう
説明文の読み方 説明文とは あるテーマについて人を説得す るために論理的に書かれた文章 研究書・教科書・論文・新聞雑誌の記事 最終的には、自分で説明文(レポート)を書 くことにつながる 必ず資料を読む必要が ある 様々な文章があるが、どのような姿勢で読 むかは文章の書かれた目標による。 小説・エッセイ・新聞の社説・記事・マニュアル・論文・説明 文など
読み方 速読から精読へ まず、一通り読んでから、もう一度、詳 しく読み直すことが効果的 全体を時間をかけずに速読する 主題と流れ(説明・議論の展開の仕 方) 正確に著者の意図を読みとる 意図: 事実を伝える、事実の分析・批判、何かを説 得 著者はどんな立場、姿勢で書いている か
読み方 精読 速読した後 重要と思われる点をきっちり読 もう >精読 1つ1つの段落で何が述べられているかと らえよ(多くの場合:段落の主題は段落の最 初に書かれる。段落のまとめは、最後の文章 にある。)線を引く、マーカーペンで印をつ ける どの段落が重要か 著者が最も言いたいこと はどの段落にあるか。 『本の読み方のコツ』 の ppt 資料参照
議論の展開の仕方を読みとる 対立による展開(弁証法的展開) 「クローン人間を造るべきでない」と「クローン人間を造るべ きである」を対立させて、議論をして、新しい命題へ発展させ る。 因果による展開 「大気汚染」問題。「排ガスに含まれる有害物質」が原因。 「排ガス規制と緑化運動」をすべき。 比較による展開 大学では高校で学んだ「英語」、大学で初めて学ぶ「第2外国 語」を比較する。同じ勉強の仕方でよい部分と新たに変更する 勉強の仕方の検討。
要約を書く 要約は何のため 精読しながら、正確に読みとって、理解するた めに、またレポートを書くために 段落毎に要点を読みとる 要約する(書く) 段落間のつながりをとらえる 段落の要点とキーワード 著者はなにを言いたいのか
要約の仕方 ← 読んだら要約をつく る 段落追跡 パラグラフ・リーディング 説明文の構成 段落(パラグラフ)でできている 段落の順番 論理的な流れ・展開 段落(1文字空けて文を起こし、幾つかの文 章で、1つの主題をについて述べているまと まり。次の段落の始まりまで) 段落間のつながりをとらえる 段落の要点とキーワード
教科書の予習のテクニック 「授業の前に一度目を通しただけ」では予習になりませ ん。 まとめを作る、式があるような時は、自分で解いてみ る。 下見 章全体を概観し、章の主題が何かを見つける 問題 節(まとまり)ごとに問題はなにかを明示する 読解 その問題を解いていくつもりで読む 熟考 自分の知っている事柄と関連づけて内容を検討す る。 暗唱 問題の説明を自分でできるかチェック 復習 節から章などまとまりを大きくして、繰り返す。 >分からない部分を、質問するために文章にしてみる
まとめ 与えられた資料を自分の言葉でまとめ直 して手身近に報告することは、報告文を つくるときに大切な訓練。 社会に出てからも、しばしば必要、要求 される。 段落(パラグラフ)に注目して、速読・ 精読をすること。
参考と課題 藤田「大学基礎講座」 p の問題 刈屋「知的複眼思考法」講談社+ α 文庫 パラグラフ・リーディング 小笠原「論文・レポー トの書き方」 HP physics/classes/reporting/WParagraph.html