公共経済学 11. 費用便益分析1
【教科書・参考書】 1. スティグリッツ「公共経済学 ( 上 ) 、 ( 下 ) 」東洋経済新報社 2. 井堀利宏「基礎コース・公共経済学」新 世社 3. 常木淳「公共経済学」新世社 4. 奥野信宏「現代経済入門・公共経済学」 新世社 5. 野口悠紀雄「公共経済学」日本評論社 6. 井堀利宏「現代経済入門・財政」岩波書 店
【講義内容】 11. 費用・便益分析1 12. 費用・便益分析2 13. 社会保障 14. 公的年金1 15. 公的年金2 16. 福祉計画と所得再分配 17. 租税入門 18. 租税の帰着 19. 租税と経済効率:消費1 20. 租税と経済効率:消費2 21. 租税と経済効率:労働1 22. 租税と経済効率:労働2
【成績評価の方法】 1. 定期試験 : 40 点 × 1回 2. 宿題 : 10 点 × 1回 3. 講義への貢献 :2点 × 貢献回数(上限 5 回) 4. レポート : 10 点 × 1回 (単位取得に関わる場合にのみ考慮)
11 .費用・便益分析 費用便益分析 =公共プロジェクトの評価理論 (社会的)便益 B = Benefit (社会的)費用 C = Cost 公共プロジェクトの例 =ダム建設、空港整備、道路整備など
11.1 公共プロジェクトの便益と費用の評 価 <便益評価> ダム事業の便益 ① 発電(発電用水の供給) → 発電された電力の価値 ② 利水(水道用水、農業用水、工業用水) → 増大した農産物の価値 ③ 治水(洪水調節) → 低下した洪水被害額
(問題 11-1 ) 道路整備に関してそのプロジェクトがもたらす 便益の項目は? (問題 11-2 ) ダム湖の湖畔に作られたレストランの収益は便 益評価として考慮すべきか。 (問題 11-3 ) 整備新幹線の建設によって並行在来線の収益が 低下した場合、その収益の減少分はどのように 考慮すべきであろうか。
<費用評価> ダム事業の費用 ① ダムの建設費 ② 維持管理費(堆砂対策費)
11.2 公共プロジェクトの採否の 基準