第4章 「やる気」の心理学.

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第4章 何のための評価? 道案内 (4) 何のための評価? ♢なぜ教育心理学を勉強するか? (0) イントロダクション ♢効果的な授業をするために (1) 記憶のしくみを知る (2) 学習のしくみを知る (3) 「やる気」の心理学 ♢生徒を正しく評価するために ♢生徒の心を理解するために (5)
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第5章 子どもは心をどのように 理解するか? 道案内 (5) 子供は人の心をどう認識するか 1 準備 (0) 授業を始める前に (1) 発達心理学とはどんな学問か? (2) なぜ発達心理学を学ぶのか? 2 知覚の発達 (3) 子供に世界はどう見えるか 3 認知の発達 (4) 子供はものごとをどう認識するか.
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第2章 なぜ発達心理学を学ぶのか?.
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職能資格制度 1970年代以降普及 ⇒ 職務遂行能を力によって従業員を職能資格に分類し、職能資格を基準に 〈利点〉 〈問題点〉
職能資格制度 1970年代以降普及 ⇒ 職務遂行能を力によって従業員を職能資格に分類し、職能資格を基準に 〈利点〉 〈問題点〉
   学習・行動理論   行動分析学のご紹介 (3)行動の原則を行動的環境心理学の研究から確認する.
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第4章 「やる気」の心理学

道案内 4動機づけ なぜ教育心理学を学ぶのか 1 効果的な授業をするために 2記憶 3学習 生徒を正しく評価するために 5評価 なぜ教育心理学を学ぶのか   1 効果的な授業をするために   2記憶 3学習  生徒を正しく評価するために   5評価 生徒の心を理解するために   6性格 7性格検査 生徒の心の問題に対処するために   8心の病気 9治療 10教育問題 まとめ  11 4動機づけ

メインメッセージ4 やる気がなければ 何も始まらない

1 うつ病の実験モデル 学習性無力感現象

1 うつ病の実験モデル 学習性無力感現象 前処置 転移テスト ハンモック シャトルボックス

学習性無力感現象 逃避可能群 逃避不可能群 電撃無し群 鼻でパネルを押すと電撃停止 逃避可能群の反応で電撃停止 電撃を受けない

学習性無力感現象

サブメッセージ4.1 「反応と結果には    関係がある」 という実感が大事

2 性格と「やる気」 帰属理論 自分の失敗や成功の理由をどのように認識するか? 内的−外的 安定的−変動的 統制不可能−統制可能

割引原理 セルフハンディ キャッピング

サブメッセージ4.2 無力感に陥りやすい 性格に注意

3 内発的動機づけ 外的報酬の阻害効果 Deci (1975)

Deci (1975) <立体パズル> 実験群 対照群 セッション1 報酬× 報酬× セッション2 報酬○ 報酬×         実験群  対照群 セッション1  報酬×  報酬× セッション2  報酬○  報酬× セッション3  報酬×  報酬× 指標:自由時間にパズルをした時間

Deci (1975)

学習の目的 (1) 習熟目標 (2) 承認目標 (3) 遂行目標 「新しいことを学びたい!」 「先生や親に認められたい!」 (1) 習熟目標 (2) 承認目標 (3) 遂行目標 「新しいことを学びたい!」 「先生や親に認められたい!」 「いい成績をとりたい!」

サブメッセージ4.3 安易な報酬は「やる気」を奪うこともある

E=H×D 4 学習と「やる気」 Hullの公式 Excitatory potential Habit Drive <オペラント条件づけ> 4 学習と「やる気」 <オペラント条件づけ> 行動→報酬(強化) Hullの公式 E=H×D Excitatory potential Habit Drive

4 学習と「やる気」 [ビデオ4.1] 小学校の算数の授業

サブメッセージ4.4 やる気のない勉強は 成果を生まない

メインメッセージ4 やる気がなければ 何も始まらない