敬語
敬語の分類 尊敬語 謙譲語 丁寧語 2007年から 尊敬語 謙譲語I 謙譲語II 丁寧語 美化語
尊敬語 目上の人の動作を高めて、相手を敬う気持ちを表す言葉です。 尊敬語動詞 れる・られる お(ご)+V連用形・サ変語幹+なさる ていらっしゃる てくださる
謙遜語I 「伺う?申し上げる型」といわれるものです。謙譲語1を使う心理 1.「向かう先の人物を心から敬うとともに自分側をへりくだって述べる場合」 2.「向かう先を尊重する述べ方を選ぶ場合」 3.「向かう先に対して一定の距離を置いて述べよう」とする場合などがあります。 謙譲語動詞 お(ご)+V連用形・サ変語幹+する(いたす、申し上げる) お(ご)+V連用形・サ変語幹+いただく(ねがう) ていただく Vさせていただく
いただく or くださる 旅客の皆様、当店を( )。 Aご利用いただき、ありがとうございます。 Bご利用くださり、ありがとうございます。 旅客の皆様、当店を( )。 Aご利用いただき、ありがとうございます。 Bご利用くださり、ありがとうございます。 Cお使いなさって、まことにありがとうございます。 Dお使いされて、まことにありがとうございます。 ※「皆様」を付けないのならばどちらでもかまわないが、「皆様」を付ける場合は「くださる」を使った方が無難である。
謙譲語II 自分側の行為、ものごとなどを話や文章の相手に対して丁重に述べるもの。『参る·申す型』といわれます。 「(私は)旅行に行きます」→「(私は)旅行に参ります」 「私が言いました」→「私が申しました」 「自社」→「小社」「弊社」「当社」 おる、いたす
丁寧語 丁寧語:相手や自分といった人に関係なく、状態や事柄、話や文章の相手に対して、「です」「ます」「ございます」などをつけることで、丁寧に表現する言葉です。 「行く予定だ」→「参る予定でございます」 美化語 お酒、お料理
お時間 ・お弁当 ・お天気 ・お便所 お食事 ・お行儀 ・お作法 ・お勉強 お勘定 ・お賽銭 ・お葬式 ・お電話 お掃除 ・お洗濯 ・お餞別 ごもっとも ・ごゆっくり 等
お・ごをつけない単語 *公共の物や施設:×お公園×お区役所×お県 *外来語:×おビスケット×おリング ×おバスケット(女性例外) ×おバスケット(女性例外) *果物:×お葡萄×おリンゴ×お柿 *役職や職業:×お社長×お部長×お美容師
お返事・ご返事 お誕生・ご誕生お病気・ご病気 お返事・ご返事 お誕生・ご誕生お病気・ご病気 ●「お返事」・・・丁寧語(美化語)として、例えば幼児相手に使う。 例「皆さん、大きな声でお返事しましょうね。」「友達のお誕生会。」 ●「ご返事」・・・尊敬語(次例A)、あるいは動作対象を敬う謙譲語(次例B)として使う。ただ、謙譲語に用いられるのは動作性の名詞などに限られている。 A「ご返事をいただき恐縮です。」 「お釈迦様がご誕生になった日。」 B「先生にご返事を差し上げる。」
注意 ×「はい。私どもの部長がそのようにおっしゃっておりました」 ○「はい。私どもの部長がそのように申しておりました」 訪問してきたA社の森田さんのことを、上司に報告する場合。 ×A社の森田様が参っています。 ○A社の森田さんがお見えになっています。 ×佐藤様でございますね。 ○佐藤様でいらっしゃいますね。 ※ (ウチと外) ×伊藤さんはお茶でいらっしゃいますね。 ○伊藤さんはお茶でございますね。 ※お茶などの物に対して尊敬語は使用しません。
二重敬語NG ×お客様がおっしゃられていました。 ○お客様がおっしゃっていました。 ×社長は外出なされていた。 ○社長は外出なさっていた。 ×お客様がランチをお召し上がりになった。 ○お客様がランチを召し上がった。 BUT: 「お召し上がりになる」 「お伺いする」 お読みになっていらっしゃる お読みになってくださる お読みになっていただく 「読む」を尊敬語に,「もらう」を謙譲語にしたものです。 ご説明申し上げる 「説明」と「言う」をそれぞれ別 々に謙譲語にしています。
補助動詞 V(ます形)+V複合動詞 ている、てある、ておく てくる、ていく てしまう てみる てみせる てあげる(やる、差し上げる)、てくれる(くださる)、てもらう(いただく)