廃棄物問題の基礎知識
ゴミ問題とは? どんな人でも必ずすることの1つが、ゴミを出すことです。いま、日本では1人が1日に1キロものゴミを出しています。日本人全部のゴミをあわせると、1年間に5000万トンくらいで、東京ドーム130杯よりも多くなります。
ゴミのゆくえ 燃えるゴミ・燃えないゴミ プラスチックなど カン ビン・ガラス 処理センター 集積所 集積所 集積所 選別 選別 焼却炉 リサイクル再利用 /発砲スチロールなど リサイクル再利用 /スチール缶 再資源化 /アルミ缶 リサイクル再利用 /生ビンなど その他 /特殊な処理、焼却 埋め立て その他 /処分、業者へ /電球、蛍光灯など
ゴミ埋立地が足りない どうしてゴミを埋立てる場所がないのでしょうか? 「悪臭」や「ダイオキシン類などの人体に影響のある物質」の排出、 「ゴミが腐敗することによるメタンガスの発生による火災」の恐れ、 「ゴミから出た有害物質が地下に浸透して土壌や地下水、飲み水への汚染」などの心配があるからです。
ゴミ埋立地が足りない 特に「ゴミから出た有害物質が地下に浸透して土壌や地下水、飲み水への汚染」が起こった場合、事態は深刻です。 「土壌」や「地下水」が汚染されてしまうと川が汚染されたり(川が汚染されると海も汚染されてしまいます)、農作物が汚染されたりする可能性があります。もし農作物や、川が汚染されてしまうと直接私たちが食べる食べ物や飲み水が汚染されてしまいます。
ゴミ埋立地が足りない そのため、ゴミの埋立て場所を設置するには 「人家から離れているところ」 「近くで農作物を生産していないところ」 「近くに飲み水の供給に使用されている水源がないところ」 など、非常にたくさんの条件を満たさなければなりません。
ゴミ処理場が足りない 「ゴミの焼却場」の設置場所がなぜないのでしょうか? それはゴミを収集してくることによる焼却場周辺の住民へのさまざまな影響が予想されるからです。
ゴミ処理場が足りない 周辺住民へのさまざまな影響とは ゴミを収集することによる悪臭、人体に影響のある物質の発生 ゴミを燃やすことによるダイオキシン類などの人体に影響のある物質の発生 ゴミを燃やすことによる人体に影響のある煙の発生 などの周辺住民への影響が考えられます。 実際にあった事故として1996年東京都杉並区の不燃ゴミの収集場所から人体に有害な物質が発生し周辺住民に健康被害を及ぼしました。
ゴミ処理にお金がたくさんかかる 一言に「ゴミを燃やす」と言ってもそれには莫大な費用がかかります。 平成12年度の廃棄物処理事業経費はなんと2兆7千381億円です!これは、国民一人当たり年間約21,500円の出費となり、4人家族の場合なんと年間約86,000円もゴミを処分するために支払っていることになります。 これらの問題を解決するにはゴミを減らすしかありません。
ゴミを減らすには? 最近、ゴミの分別が細かくなりました。これは容器包装リサイクル法という法律が本格的に始まったためです。 「容器包装」(ようきほうそう)ってどんなもの? 聞きなれない言葉ですね。でもじつは、私たちが毎日目にしているものなのです。 ジャムの入っているびん、ジュースが入っているPETボトル、チョコレートをつつんでいる紙、お店のレジでもらうポリ袋・・・これらはみんな「容器包装」です。 「容器包装リサイクル法」・・・PETボトルやつつみ紙などの「容器包装」をリサイクルするための法律??? いったいどんな法律なのでしょう。
容器包装リサイクル法
容器包装リサイクル法 ゴミを減らすためには、最も多い、これら容器包装関係のゴミから減らすことが必要です。
リサイクル リサイクルするためには、ゴミとして出す段階からの分別が必要です。 商品のパッケージに、「紙」や「プラ」といったリサイクルのための「識別マーク」が表示されているのを知っていますか? リサイクルするためには、ゴミとして出す段階からの分別が必要です。 ペットボトル 紙製容器包装 プラスチック製容器包装 飲料用 飲料用アルミ缶 スチール缶
容器包装リサイクルのながれ 皆さんが分別排出し、市町村が分別収集した容器包装廃棄物は、こうして生まれ変わります。 分別排出 分別回収 再生処理 リサイクル製品
再商品化製品の利用例 ガラスびん ペットボトル 紙製容器包装 プラスチック製容器包装 ガラスびん その他(舗装用骨材、タイル、ガラス繊維等 ) ガラスびん 繊維(ユニフォーム、カーペット等) シート(卵パック、ブリスターパック等) ボトル(洗剤等) その他(結束バンド等) ペットボトル 再生紙 固形燃料 建築ボード等 紙製容器包装 プラスチック製品(擬木、パレットなど) 熱分解油(燃料油など) 高炉還元剤 コークス炉化学原料 合成ガス(石油化学原料、燃料) プラスチック製容器包装
わたしたちにできること ゴミを減らすために次のようなことを心がけましょう。 ゴミからリサイクルされた原材料や、使い終わった製品からとった部品でできた製品を買いましょう。 リサイクルしやすいつくり、リサイクルしやすい材料を使った製品を買いましょう。 かんたんな容器・包装のものや、つめかえができるもの、少ない量ですむものを買いましょう。 リサイクルしやすい容器・包装の製品を買いましょう。
出典 財団法人クリーンジャパンセンター こどもエコクラブ 財団法人容器包装リサイクル協会