保健統計演習 橋本
2つのテーマ 統計学の基礎⇒その応用としての臨床研究・疫学 SPSSの実践 効果を科学的手法で、量的に把握する 副作用を量的に把握する ⇒根拠に基づいた介入へ 研究のデザイン
教科書 臨床研究のための統計実践ガイド 論文の企画から投稿まで Mitchell H. Katz JAMA(Journal of American Medical Assocsiation) San Francisco Department of Public Health and University of California, San Francisco
本(教科書)を信じてよいか? YES、NO 引用文献・参考文献があれば、確認すること
授業中について この授業はネットでみることも可能 他の人間の邪魔になる人は退出を命じます。⇒自習室で勉強してください。
第1章 序論
はじめに 臨床研究 Clinical Study 治験 Clinical Trial EBM(Evidence Based Medicine) ←根拠に基づいた医療 EBN(Evidence Based Nursing)
根拠の質と量 米国医学の流れ Decision Theory 処置を行う場合の明確な数量的根拠とリスク 心房細動 処置を行う場合の明確な数量的根拠とリスク 塞栓(そくせん) の防止 効果 心房細動 抗凝固剤 (Warfarin) 出血のリスク 副作用
参考 心房細動 http://www.cardiac.jp/view.php?lang=ja&target=af_af.xml http://www.youtube.com/watch?v=VKxQgjj2yVU
過去の処置 Dr. Kanu Chatterjee 頭部に出血が見られるまで抗凝固療法続け⇒停止 卒中が現れたら再度抗凝固療法 頭部に出血が見られるまで抗凝固療法続け⇒停止 卒中が現れたら再度抗凝固療法 ⇒失敗もあった ⇒これでいいのか?
ワルファリンとアスピリン http://jama.ama-assn.org/content/288/19/2441.full.pdf+html?sid=786a4a0c-35c7-4b50-8315-cfbb42a9e9e5
2つの処置群 データの出典: van Walraven, C., et al. Oral anticoagulants versus aspirin in nonvalvular atrial fibrillation: an individual patient meta-analysis. J. Am. Med. Assoc. 2002; 228: 2441-8.
処置の結果 データの出典: van Walraven, C., et al. Oral anticoagulants versus aspirin in nonvalvular atrial fibrillation: an individual patient meta-analysis. J. Am. Med. Assoc. 2002; 228: 2441-8.
データからの知見 多くのデータ 長い期間 ⇒処置の優劣を定量的に知ること
判断基準 硬貨投げ 表(Head) 50% 裏(Tail) 50% 仮説 50%で均等 50%の均等でない
判断基準
カットオフの確率 0.05(5%)を採択することが多い 5%以下の確率で起きることが観測されたら⇒仮定(仮説)を疑う この場合は、 仮説 裏表が出る確率は50%で均等である
実験回数が大きくなると
実験回数が少ない場合
統計的仮説検定 帰無仮説 (Null Hypothis) H0 A=B 対立仮説(Altanative Hypothis) H1 A≠B 帰無仮説が正しいとして、観測した事象の確率を計算⇒0.05以下なら帰無仮説を疑い、対立仮説を採択
統計学では
用語 標本(Sample) 母集団(Population)
用語の注意 標本(Sample)は集合名詞です。 家族(Family)も集合名詞 標本数(Number of Sample)⇒NG 標本の大きさ(Sample Size)⇒正しい
因子と転帰 因子、要因(ファクター Factor) 転帰(アウトカム Outcome) 転帰 即死 転帰 がんによる死 要因 放射線 転帰 がんの発症 転帰 DNA損傷
虫垂炎の小児 虫垂破裂と健康保険の有無との関連 虫垂炎の小児 虫垂破裂と健康保険の有無との関連
推測統計 母集団から抽出されたサンプル(標本)に基づいて,その母集団に関する結論を引き出すことに用いる. 母集団 標本 推測
バイアス 研究計画における不備あるいは研究実施における観測,測定上の体系的なエラー 無保険者の子供たちは有保険者の子供らに比べある特定の病院に搬送される可能性が高い
結論に対する一般化! 標本が得られた母集団以外の他の母集団に関しても,同じ結論が拡張できると考える←間違い