金融コングロマリットの是非 肯定派 元田 柏嶋 松村
金融コングロマリットとは 銀行、保険、証券等(投資信託委託会社など含む)の少なくとも二つを包括するような広範囲の金融サービスを提供する企業グループ
主張点 金融コングロマリットは必要であると主張する!! 銀証単独でのビジネスモデルの限界 ②グループ全体としての収益力強化・リスク分散 ③個人・企業の利便性の向上 以上3つの視点から・・・ 金融コングロマリットは必要であると主張する!!
主張1 銀証単独でのビジネスモデルの限界
①銀行:単体でのビジネスモデルでは限界
預金が本業の貸出金に回った割合をみる「預貸率」は 金利収入の減少 金利上昇による巨額の債券損失リスク増大 30%は 預金が本業の貸出金に回った割合をみる「預貸率」は 大手行合計で70%足らず 最終利益の3割は国債の売買による! 国債売買で利益を稼ぐ構図が常態化
証券業本来の 収益源の減少 自由化後、手数料の引き下げ競争が加速。2006年の段階で既に、平均して 自由化前の約20分の1の水準 投資銀行業務に強みを発揮していた野村証券も、同期間の株式公募・売り出しで、野村が引き受けた割合は全体の15%。みずほ証券など銀行系を下回る4位
銀証が融合した コングロマリットが必要 ・貸出の減少による金利収入の減少 ・余剰資金の国債での運用による 債券損失リスク増大 ・株式取引手数料収益の減少 ・リテール頼みのジリ貧状態
主張2 グループ全体として収益力強化が図れる
①業態の垣根を越えた組み合わせによる金融商品の開発 ②業態間の相互販売による販売チャネルの増加
金融業は最も範囲の経済性によるコスト削減が働く産業の一つ!! 顧客情報や審査、リスク管理のノウハウ等が各種の取引に共通に使われる 金融業は最も範囲の経済性によるコスト削減が働く産業の一つ!!
三菱UFJモルガンスタンレー証券では子会社・関連会社が組成した投信を日本籍投信全体の57%取り扱っている グループ内の会社の顧客が他のグループ会社の顧客となるフローを作り出す 三菱UFJモルガンスタンレー証券では子会社・関連会社が組成した投信を日本籍投信全体の57%取り扱っている
グループ内に異なる事業を複数組み込むことにより, 全体の事業リスク低減やキャッシュフロー変動の平準化! ○三菱東京UFJグループ業務別利益推移 グループ内に異なる事業を複数組み込むことにより, 全体の事業リスク低減やキャッシュフロー変動の平準化! ○ソニーフィナンシャル・グループ業務別利益推移
コングロマリット化 を進めていくべき 収益性の向上が図れる
主張3 個人・企業 の利便性の向上
■ワンストップショッピングとは 複数の商品や、金融サービスの利用などのすべての目的を、消費者が1箇所で済ますこと。情報の収集、取引費用の減少 というメリットを享受できる!
一か所でさまざまな業態のサービスを受けることができる 例)MTFGプラザ MTFGプラザ 証券 銀行 信託 一か所でさまざまな業態のサービスを受けることができる
コングロマリット化でニーズに合った総合的ソリューションの提供 債権流動化等ファイナンス M&A 福利厚生 年金等 リスク 対策 海外業務 支援 コングロマリット化でニーズに合った総合的ソリューションの提供 が可能に!!
主張点 金融コングロマリットは必要であると主張する!! 銀証単独でのビジネスモデルの限界 ②グループ全体としての収益力強化・リスク分散 ③個人・企業の利便性の向上 以上3つの視点から・・・ 金融コングロマリットは必要であると主張する!!
ご清聴 ありがとうござました JRA