コンピュータで夢をつかもう -ソフトウェア開発に必要な力ー

Slides:



Advertisements
Similar presentations
1 関西大学 サマーキャンパス 2004 関西大学 物理学教室 齊 藤 正 関大への物理 求められる関大生像 高校物理と大学物理 その違いとつながり.
Advertisements

身の回りの IT 情報科教育法 後期 10 回 2004/12/18 太田 剛. 目次 1. 最終提出の確認 2. ルータの説明 ( 先週の続き ) 3. 身の回りの IT 1/8 の授業は情報科教員の試験対策です。
1 ネットワークでかわる社会 第1節 社会で利用されている情報シス テム 情報 プレゼン用資料 ( C401 ) 第2章.
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 亀田弘之
第1節 問題解決の工夫 1 情報を活用しよう 2 問題解決の工夫.
法とコンピュータ 場所 慶大法学部(三田校舎教室) 期間 2004/4/ /1/30 講師 吉野一.
東京工科大学 コンピュータサイエンス 亀田弘之
組織の経営学 第1章 ニモ・クルー・からあげ.
能力と学力 教育できる能力の条件は何か.
パーソナルコーチングのクライアント募集(先着20名特別価格)
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 担当:亀田弘之
富山大学教育学部 附属教育実践総合センター 助教授 小川 亮
下嶋研の卒研 卒業研究説明会 2010年9月21日.
情報科教育法後期第6回 授業を設計する(2) 情報B
大阪大学 基礎工学部 電 子 物 理 科 学 科 エレクトロニクスコース 物性物理科学コース.
      特別支援学校 高等部学習指導要領 聴覚障害教育について.
東北外国語専門学校 学校紹介.
経済学でかなえる夢 一橋大学経済学研究科長 田近 栄治.
情報処理学会・経営情報学会 連続セミナー第3回 情報システム構築アプローチ 主旨
情報センス Information Sense
情報科学1(G1) 2016年度.
21世紀教育モデルの構築 「日本型」教育モデルの 国際的可能性と課題を問う
コンピュータリテラシー 広島工業大学 知的情報システム工学科 張 暁華 2003年.
H28学校経営ビジョン めざす教師像 安全・安心な環境づくり・学校づくり 地域 家庭 めざす学校像 授業づくりチーム 生活づくりチーム
プログラミング言語論 プログラミング言語論 ガイダンス 水野 嘉明 ガイダンス 1 1.
法とコンピュータ 場所 慶大法学部(三田校舎教室) 期間 2005/4/ /1/30 講師 吉野一.
コンピュータ基礎実習上級 #1 概要説明と基礎体力テスト
2010/04/8 情報システム学科 情報システム演習1 担当:小宮山智志
平成25年7月14日(月) 東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 担当:亀田弘之
<校訓> つよく・あかるく・たくましく 【目指す宇佐支援学校の児童生徒像】
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 担当:亀田弘之
基礎看護の授業を通して思考力,判断力,表現力,技能を育成する指導方法の工夫改善についての研究
人工知能特論2007 東京工科大学 亀田弘之.
第1回化学グランプリ チャレンジ 2018 申込は 月 日( ) 演題 「電子で考える分子の構造や性質」
2017/07/13 大学院とはどんなところか? 大学院進学推進WG.
シミュレーション論 Ⅱ 第15回 まとめ.
地域・社会貢献をするために人として必要な資質
序章 第1節 社会と情報 1 現代社会の特徴 2 情報の重要性
人工知能特論2009 東京工科大学 亀田弘之 KE304.
情報コミュニケーション入門e 第3回 Part1 [講義]情報処理とコンピュータ
米山研究室紹介 -システム制御工学研究室-
ソフトウェア情報学総論 基盤ソフトウェア学講座
卒論の書き方: 参考文献について 2017年9月27日 小尻智子.
WEBアプリケーションの開発 2002年度春学期 大岩研究会2.
平成25年3月27日(水) 東京工科大学 コンピュータ蓑寝椅子学部 在学生ガイダンス
初回授業オリエンテーション 理科(生物) 大野 智久.
プログラミング基礎a 第1回 ハードウェアとソフトウェア プログラミング総論 ~プログラミング言語とは~
カ フ ェ と 科 学 の お い し い 関 係・・4月18日(かごしま)、19日(大分)
教師にとっての「生の質」 青木直子(大阪大学).
平成20年10月5日(月) 東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 亀田弘之
第4回目「これからの生涯学習推進の方向を探る」
別紙1:政策学部のカリキュラム ■積み上げ型政策学教育 [基本教育] [導入教育] 大学院進学
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 亀田弘之
理論研究:言語文化研究 担当:細川英雄.
認知工学 学習科学への適用 中京大学 三宅なほみ.
人を幸せにするアプリケーションの開発 2004年度春学期 大岩研究プロジェクト2 2004年4月8日(木) 発表:武田林太郎.
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 亀田弘之
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 亀田弘之
平成28年4月11日(月) 東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 担当教員:亀田弘之
生きる力を育む国語教育 説明的文章の読解を通して 鹿沼市立南摩中学校                 坂井清貴.
自然言語処理2015 Natural Language Processing 2015
クラウド・地域人材利用型プログラミング教育実施モデル実証事業 公益財団法人 学習ソフトウェア情報研究センター
情報数学5,6 (コンピュータおよび情報処理) 講義内容
情報処理技法(リテラシ)II 第1回:オリエンテーション 産業技術大学院大学 情報アーキテクチャ専攻 助教  柴田 淳司 パソコンの基本操作.
情報コミュニケーション入門e 第3回 Part1 [講義]情報処理とコンピュータ
図15-1 教師になる人が学ぶべき知識 子どもについての知識 教授方法についての知識 教材内容についての知識.
文脈 テクノロジに関する知識 教科内容に関する知識 教育学 的知識
自然言語処理2016 Natural Language Processing 2016
情報処理の概念 #0 概説 / 2002 (秋) 一般教育研究センター 安田豊.
2012年度 情報数理 ~ 授業紹介 ~.
Presentation transcript:

コンピュータで夢をつかもう -ソフトウェア開発に必要な力ー 大東文化大学附属高等学校の皆さんへ コンピュータで夢をつかもう -ソフトウェア開発に必要な力ー 東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 亀田弘之

クイズ ソフトウェア開発に必要なものはどれか? 数学的推論能力 コミュニケーション能力 法律・経済・経営の知識 物理や化学の知識 一般教養 英語力 体力 大東文化大学附属高等学校出張講義

講師紹介 昭和33年 福岡県北九州市生まれ 54歳(父・妻・長男・長女・次男) 趣味:サッカー 中3の3学期から数学の勉強に目覚める 昭和33年 福岡県北九州市生まれ 54歳(父・妻・長男・長女・次男) 趣味:サッカー 中3の3学期から数学の勉強に目覚める 現在も勉強中 東京大学工学部電気・電子工学科卒 物性・デバイスに興味を持って勉強 (参考)コンピュータ系,通信系,電力系 卒論題目:「天気予報を対象とする言語表現と知識表現との相互変換」 東京大学大学院工学系研究科(修士・博士) 研究テーマ:言語情報処理に関する研究 修論「記事・言語・テーマの階層構造に着目した新聞記事分類・検索システム」 博論「人間の自然言語処理過程のモデルに基づく文章処理」 東京工科大学に赴任(現在に至る) 研究テーマ 思考と言語,未知語獲得システム,言語獲得システム,機械学習,認知心理学 工学教育(教材と教授法) 認知リハビリテーション用ゲーム開発 大東文化大学附属高等学校出張講義

本日の内容 はじめに(社会の発展史) 情報システムの例 情報システムの現状 情報システムの作り方(ソフトウェア開発プロセス) 情報システム開発に関わる人たち 求められる能力・知識・スキル これらの能力・知識・スキルをどうやって身に付けるのか? これからの社会 皆さんが生きて行く社会 まとめ 最後に 大東文化大学附属高等学校出張講義

1.はじめに(社会の発展史) 狩猟時代,農耕時代(厳しいが素朴な時代) 印刷技術の発明(Gutenberg) 工業化社会(蒸気機関の発明) 脱工業化社会 (高度知識社会) 情報化社会へ サービス社会 国際化社会 IS(information systems)が支えている 大東文化大学附属高等学校出張講義

2. 情報システムの例 銀行ATM 電車自動改札システム 航空管制システム 気象衛星観測システム 自動列車運行管理システム インターネット 地震・津波予知システム コンビニのPOSシステム 携帯電話・スマートフォンシステム など ATM: Automated Teller Machine(自動出納機,現金自動預け払い機) POS: Point of Sale System (販売時点情報管理) 大東文化大学附属高等学校出張講義

3. 情報システムの現状 情報システム(IS)は社会基盤であるが故に、 が強く求められている! 大規模化 高機能化 複雑化 安心、安全 持続可能性(sustainability) 経済性(安く) が強く求められている! IS: information systems(情報システム) 大東文化大学附属高等学校出張講義

4. 情報システムの作り方 (ソフトウェア開発プロセス) 4. 情報システムの作り方 (ソフトウェア開発プロセス) 何を作れば良いのだろうか? (要求獲得) システム構想(要求分析) こんなものを作りましょう(要求定義・要件定義) どうやって作ろうか(設計(外部設計・内部設計)) 実際に作りましょう(コーディング(プログラミング)) 欲しいものが出来上がった?(検証(test)) それでは使いましょう(運用・管理) ここを変更したいなぁ (変更要求) 大東文化大学附属高等学校出張講義

4. 情報システムの作り方 (ソフトウェア開発プロセス) 4. 情報システムの作り方 (ソフトウェア開発プロセス) 何を作れば良いのだろうか? (要求獲得) システム構想(要求分析) こんなものを作りましょう(要求定義・要件定義) どうやって作ろうか(設計(外部設計・内部設計)) 実際に作りましょう(コーディング(プログラミング)) 欲しいものが出来上がった?(検証(test)) それでは使いましょう(運用・管理) ここを変更したいなぁ (変更要求) 大東文化大学附属高等学校出張講義

5. 情報システム開発に関わる人たち 携帯電話開発 自動車開発 家電製品開発 介護ロボット開発 などなど 大東文化大学附属高等学校出張講義

6.求められる能力・知識・スキル 専門的能力・知識・スキル 技術的側面 社会的側面 基礎的側面 人間力 コンピュータの仕組みや動作 ネットワーキングの仕組み・動作 プログラミング能力・知識 など 社会的側面 法律・経営・経済・倫理 など 基礎的側面 作文能力・プレゼンテーション能力 コミュニケーション能力(発信力・傾聴力) soft skills(interpersonal skills) など 人間力 他者理解・共感性・社会認知・思いやり リーダーシップ マネジメント力 大東文化大学附属高等学校出張講義

7.これらの能力・知識・スキルをどうやって身に付けるのか? (自分自身で考え,工夫してください。そのためにも,いま真剣に学んでください。) 大東文化大学附属高等学校出張講義

8.これからの社会 皆さんが生きて行く社会 皆さんが創り上げる社会 大東文化大学附属高等学校出張講義

9. まとめ 情報システムは社会基盤である。 情報システムは人類最大の創造物 プロでなければ作れない! 幅広い能力が必要(専門から基礎まで) 学びのすべてが役立つ そして,学び方を学ぼう! 大東文化大学附属高等学校出張講義

10. 最後に これからの社会は変化が激しく,また,国際化が前提です。いま学んでいる知識の多くは20年後には役立たないかもしれません。でも適切に学習された知識はやがては結晶化します。そして,今学ぶことで,「学び方を学ぶこと」ができます。大いに学ぶことで,皆さんの人生を豊かにしてください。そして,社会に役立ってください。お願いします。 大東文化大学附属高等学校出張講義