第5章 東アジアから何を学ぶか?
各国の発展 発展の度合い A国 A国がなまけているとB国に 追い抜かれてしまう。 B国 例:日米繊維摩擦、日米自動車摩擦、日米半導体摩擦
第5章の流れ 第1節 製造業の国際競争は難しい 現在の製造業に関する国際競争 第2節 中国は元気、日本は元気がない 発展は後発のほうが有利 第1節 製造業の国際競争は難しい 現在の製造業に関する国際競争 第2節 中国は元気、日本は元気がない 発展は後発のほうが有利 第3節 東アジア型の経済発展の秘訣 東アジアの例 第4節 アフリカは停滞から抜け出せるのか 東アジアの例によってアフリカや南アジアは発展できるのか こんなかんじ
第1節 製造業の国際競争は難しい
第1節 製造業の国際競争は難しい
第1節 製造業の国際競争は難しい ある国が工業化に成功すれば、ほかのどこかの国が工業化に失敗するか、既存の工業が衰退する。 第1節 製造業の国際競争は難しい 図5-1より ある国が工業化に成功すれば、ほかのどこかの国が工業化に失敗するか、既存の工業が衰退する。 製造業の雇用吸収力が高くないということは、世界中で製造業の発展が同時に起こって貧困者に多くの仕事を創出するのは難しいことを示している。
が世界の調和的発展のためにきわめて重要な国際分業である 第1節 製造業の国際競争は難しい 途上国→労働集約的な産業 中進国→資本集約的な産業 先進国→知識集約的な産業 が世界の調和的発展のためにきわめて重要な国際分業である そうすることによって ①「正面衝突的」な貿易戦争をある程度回避できる ②順序を踏んで確実的に発展できる ③途上国が賃金が安いという特性をいかせる なぜ国際分業をしなければならないかは前述のとおり、同時に製造業を発展させることはできないから ②→段階をふまないかぎり途上国が発展することは経験的にありえない
第2節 中国は元気、日本は元気がない
第2節 中国は元気、日本は元気がない 途上国はGAP・模倣によって成長できる 日本 1955年ごろから模倣により成長 中国 現在成長中 第2節 中国は元気、日本は元気がない 途上国はGAP・模倣によって成長できる 図5-2より 日本 1955年ごろから模倣により成長 中国 現在成長中 日本は目標とのGAPが少なくなったから成長が鈍化した。 日本が成長するヒントは大学・大学院での平均修学年数にある。 日本は平均的に低い 大学院教育を充実させることによって人的資本を形成しと知的資本を開発できる
第3節 東アジア型の経済発展の秘訣
第3節 東アジア型の経済発展の秘訣 東アジアが成功している理由 ①海外から学ぶ ②比較優位に従って、無理をせずに身の丈にあった産業を発展させる ③教育熱心で人的資本の投資に積極的であった
第3節 東アジア型の経済発展の秘訣 ①海外から学ぶ 例:バングラデシュのアパレル産業 日本の特許取得受取額と支払額の変化 ②比較優位に従って、無理をせずに身の丈にあった産業を発展させる 図5-6より ・アメリカなど先進国は低下している ・中国も低下している ・次学ぶ国は…? 中国を継ぐ国としてどんな国があるのか。すべての途上国が同時には工業化できないので激しい戦いが起こるだろうと著者は予想している
第4節 アフリカは停滞から抜け出せるのか
直接投資をしてもらうためにはある程度発展している必要もある 第4節 アフリカは停滞から抜け出せるのか 途上国が発展するためには、 ・技術的ギャップの存在を活用して技術の導入を図るという明確な意識 ・それを実現するための制度的仕組み 成功例:エチオピアのたたき上げの仕立て屋 エチオピアの男性向け革靴産業 失敗例:エチオピアの輸出志向型アパレル企業 直接投資をしてもらうためにはある程度発展している必要もある