インフレ・デフレは日本にどの様な 影響を与えるのか?

Slides:



Advertisements
Similar presentations
終章 結論~迷走する経済学~ E班 堀口・石川・細野・武井・赤見・伊藤 デフレの原因はマネーサプライでもない!人工減少でもな い!ではデフレの正体は何か … この章ではその正体を含め、歴史的に見る経済低滞とデフレ の関係性、デフレの害悪、そして現在の経学の現状について も論じていく。 1.
Advertisements

国民所得 エンゲル係数:生活費に占める食事の割 合 所得の増加と逆に動く指数 食費:所得が増加してもそれほど増えな い なぜなら 娯楽費:所得が増加すると増加する このエンゲル係数を国際比較すれば、各国の生活水準を比べることができ る しかし ある国の衣服費だけ上昇したとする 生活費は上昇する、が、食費は上昇しないエンゲル係数は低下する.
Nov20 Takaaki Mitsuhashi Small and Medium Enterprise Management Consultant 護国ゼミナール 11月 「これからの日本を考える」
1 IV 長期における貨幣と価格. 第11章 貨幣システム 物々交換 欲望の二重の一致 1.貨幣の意味 貨幣の機能 – 交換手段 – 計算単位 – 価値貯蔵手段 富 流動性 貨幣の種類 – 商品貨幣 金本位制 – 不換紙幣.
短期均衡 (2) IS-LM モデル 財市場 IS 曲線 – 財市場の均衡 – 政府支出の増加,減税 貨幣市場 LM 曲線 – 貨幣需要,貨幣市場の均衡 – マネーサプライの増加 IS-LM モデル – 財政政策の効果,金融政策の効果 – 流動性の罠 – 実質利子率と名目利子率の区別 貨幣供給.
貨幣について. 講義概要 貨幣の概念 名目と実質貨幣ストック 貨幣に対する需要 政府による金融政策.
QE 出口戦略 利上げ先行型. 前提 主張 1 超過準備対策として利上げは有効である 主張 主張 1 超過準備対策として利上げは有効である 主張 2 保有資産の売却は経済に悪影響を与える 主張 3 利上げは経済の安定に寄与する 以上三点により、 QE 出口戦略利上げ先行 型を主張します.
IS-LM 分析 マクロ経済分析 畑農鋭矢. 貨幣の範囲 通貨対象 M1M2M3 広義流動性 現金通貨(日銀券 +補助通貨) 預金通貨 (普通預金・当座 預金など) 主要銀行・信 用金庫など ゆうちょ銀 行・信用組合 など 準通貨 (定期預金など) 主要銀行・信 金など ゆうちょ銀 行・信用組合 など.
第1章 金融の基本的要素 Q.4~Q /5/6 棚倉 彩香.
世界ソブリンバブル衝撃のシナリオ 第8章国債バブル崩壊のシナリオ
GDPとは? GDP(Gross Domestic Product:国内総生産)
労働市場マクロ班.
第6章 3節 2011/7/1 09BC053J  新井友海.
貨幣の役割と貨幣市場 経済学B 第11回 畑農鋭矢.
丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2006年11月16日
第1章 国民所得勘定.
中国バブルの          真実.
第16章 総需要に対する 金融・財政政策の影響 1.総需要曲線は三つの理由によって右下がりである 資産効果 利子率効果 為替相場効果
デフレ 2309418 増田 涼.
マネーサプライを増やせ! 岩田・伊藤・浜田・若田部・勝間
第3章 実態経済に大きな影響を及ぼす金融面の動向
通貨統合 第5回 国際金融論.
食料自給率の「なぜ?」             著者 末松広行 稲葉ゼミ  06a2139z 半田哲也.
<キーワード> 景気循環 総需要・総供給モデル
マクロ経済学 I 第3章 久松佳彰.
マネーサプライを増やせ! 岩田・伊藤・浜田・若田部・勝間
ECの成立へ マーストリヒト条約の成立 通貨統合
第2章 バブル崩壊後における経済の長期停滞の原因をどうみるか
戦時中の高度成長期 高度成長期にはいくつかの制度がある。 一つ目は金融機関の専門化戦中に金融機 関が均質化したのとは著しくことなり、 高度成長期の金融制度は各金融機関ごと の分業主義に沿って組織化された。
『手に取るように金融がわかる本』 p.202~p.223 part1~5
経済学入門 13 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2010年7月26日
第8講 声高に叫ばれるピントのずれた 処方箋たち 上町 悠哉
スペイン財政支援の是非 <否定派> 田中・棚倉・川村・石塚.
貯蓄税導入の是非 ~否定派~ 松村・田邉・川村・藤山.
マクロ経済学 II 第9章 久松佳彰.
第7章 どのように為替レートを 安定化させるのか
(景気が良くなり)ハンバーガーの需要が拡大すると
短期均衡モデル(3) AD-ASモデル ケインジアン・モデルにおける物価水準の決定 AD曲線 AS曲線 AD-ASモデル
ギリシャはユーロを離脱するべきか ~肯定派~
三、安定成長期(1973年~1986年) 1 高度成長の挫折 2 産業構造の変化 3 円高と貿易摩擦 4 逆輸入と内需拡大.
手に取るように金融がわかる本 PART6 6-11 09bd139N 小川雄大.
国際経済学入門 10 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2013年12月23日
マクロ経済学 II 第5章 久松佳彰.
通貨統合と最適通貨圏 一橋大学商学部 小川英治 マクロ金融論2016.
<キーワード> 景気循環 総需要・総供給モデル
インフレはなぜ止まらないのか?.
マクロ経済学 II 第10章 久松佳彰.
マクロ経済学初級I 第4回.
最近の中国と通貨に関する動向 08ba231c 松江沙織.
世界金融危機とアジアの通貨・金融協力 日本国際経済学会関東支部研究会2010年1月9日.
円高と円安と日本の景気 日本は「貿易黒字」で儲かっているのか?
経済入門 ⑦ 西山 茂.
デフレ・スパイラル 2009年以降の事例から 長谷川 正
2008年までの好景気がつづいた 世界経済が現在同時不況 日本経済?
V. 開放経済のマクロ経済学.
VI 短期の経済変動.
V. 開放経済のマクロ経済学.
第8回講義 マクロ経済学初級I .
固定相場制のもとでの財政・金融政策の効果
経済学入門 13 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2010年7月26日
金融政策と貸出金利 講義⑮ 目次 設備投資の変化要因 「市場金利」って何?!?! 借入金利とリスクプレミアム 市場金利と短期金利
日本の経常収支黒字  → 外国に失業輸出? 高齢化の進展 → 日本の国内貯蓄超過の減少         → 日本の経常収支黒字は減少へ.
円高と円安と日本の景気 日本は「貿易黒字」で儲かっているのか?
元高の原因を追求    九州産業大学 金崎ゼミ 張 雷 徐 雲飛 .
財政健全化の嘘 と 政府貨幣のお話!.
岩本 康志 2013年5月25日 日本金融学会 中央銀行パネル
第6章 デフレの鍵は賃金 ー「なぜ日本だけが?」の答え
2009年7月 為替相場講演会資料 株式会社三菱東京UFJ銀行/東アジア金融市場部
12章 貨幣量の成長とインフレーション 1.インフレーションの古典派理論 物価水準と貨幣の価値は逆数の関係
IV 長期における貨幣と価格.
Presentation transcript:

インフレ・デフレは日本にどの様な 影響を与えるのか? 4年7組 小椋 翔太

1.インフレ・デフレとは? 国内の経済状況を把握する際にその時の国内での経済状況が総需要:総需給の関係がどの様になり、尚且つどっちに傾いているか、によりインフレかデフレどっちよりになるかを把握するための言葉であり経済学で使われる言葉である。 総需要(大):総需給(小)=インフレ 総需要(小):総需給(大)=デフレ

また、A国とB国の通貨がある時を迎えた途端、均等に近かったお金の価値に大きく差が出てきてしまい、A国のお金でB国の物を買う際に多額のお金が必要となってしまう事になる原因の一つにデフレとインフレが関係しているのではないかと思われています。          A国      :    B国            1ドル(相当)  =  パン一つ                    ↓            2ドル(相当)  =  パン一つ

2.インフレーションとは? インフレとは、その国の物価が上昇し続けてしまい労働者の賃金に間に合わなくなる現象のことである。主に経済状況が良好の時に発生するものでインフレ=モノがよく売れていると言うことになる。 上記だけは響きが良いように聞こえるが長期で続くと所得が多い人程、+となる素材が多くなるので貧困差が大きく出てきてしまうのが特徴である。

また、インフレーションは国民の所得に対してモノに対しての需要の方が大きくなるので、  総需要>総需給の図が完成する。これによりインフレは経済の面でもお金だけではなくモノも大きく関わりを持つということがわかる。              C国          一個100円のモノ              ↓インフレ突入               一個200円のモノ

3、デフレーションとは? インフレとは異なり、物価が減少し続けてしまい景気が後退してしまう現象の事である。デフレになってしまうと物価下落→売れたとしても売上げ減少→所得が下がり経済状況が悪化してしまう。そしてここから抜け出せなくなる。この様な現象をデフレスパイラルといい悪循環の幕開けとなる。 売上減少 所得減少 物価下落

デフレーションはモノの需要に対し、国民は少ない所得をあまり使わず貯金などをしてしまい、お金をモノに対して使わなくなるので、  総需要<総需給の式が完成する。これにより世の中があまりお金が回らないということがわかるようになる。               D国           一個100円のモノ               ↓デフレ突入           一個70円のモノ

4.各国で起きたインフレ、デフレ インフレ(ジンバブエ)   近年で起きたインフレーションの中で有名なのがジンバブエのハイパーインフレである。原因としては、 ①独立後に旧支配層に弾圧的な政策を実施(白人が所有する土地を強制収容する法律)などをした影響で国内の物不足を悪化させ最終的にインフレを加速することになり物価は650万倍にまで上昇。これに対応すべく100億ジンバブエドルが発行されるなど行われた。

②経済政策の失敗によるインフレーション(ハイパーインフレーション)の影響で更にお金の価値が急降下してしまい、幾度なく行われたデノミネーションによりお金のバランスを直そうと試みたが心及ばず、最終的に100超Z$を発行、2015年には公式に通貨の廃止が決定され、現在ではZ$を回収するまでに至っている。 https://ja.wikipedia.org/wiki より抜粋

Ex.デノミネーションとは? ・デノミネーション(denomination)とは、通貨の単位を表す単語であるが、ここでは単価の切り下げ・切り上げを意味する。大抵は、インフレなどにその国内のお金の価値が急落した際に、切り下げることによりお金の価値のバランス調整が行われることが多いので切り下げが多い。  例. デノミ実行(100の1)  10000円の価値のお金 → 100円の価値のお金           デノミ実行(100倍)  100円の価値のお金 → 10000円の価値のお金

また、現地ではパン一つ2000億Z$となっていたのでパン一つ買うのにとても手間が掛かったのである。(画像は1枚200000Z$札) ・そしてZ$の最終的の価値は17.5京Z$(175,000,000,000,000,000Z$)に対して5米$と交換している。(2015年6月11日現在) また、現地ではパン一つ2000億Z$となっていたのでパン一つ買うのにとても手間が掛かったのである。(画像は1枚200000Z$札) http://matome.naver.jp/ より抜粋

Ex.世界最高額の紙幣 ・Z$の紙幣でもかなりの高額紙幣だがその上があり、1927年から1946年まで使われていたハンガリーのペンゲー(ペンゴ)通貨は第二次世界大戦で未曾有のハイパーインフレーションの影響を受けてしまい、ペンゲー貨の価値が急降下。最終的に1ドル=460,000,000,000,000,000,000,000,000,000ペンゲー貨(46穣)となった。(画像は10億兆(10垓)ペンゲー札となる) http://www.77bank.co.jp/ より抜粋

EX.2 二カ国の共通点 ・ジンバブエとハンガリーの共通点は実物的インフレーションが原因とされており、内容としては戦争や産業構造破壊により供給が需要を下回ることにより発生するインフレのことを指し、例では、ジンバブエでは政策により白人農家が国外に追い出され農業構造が破壊され、また旱魃が影響を与えこれにより極度の物不足が発生。最終的に2億3000万%という超ハイパーインフレーションとなったのである。(日本も第二次世界大戦終戦後直後では300%強のインフレ率を記録している)

・デフレ(世界恐慌)  デフレでは、「ここが特に..」等のデフレは見られないが多くの国に影響を与えたのが1929年に発生した世界大恐慌である。 この世界恐慌ではアメリカ・欧州・東南アジア等世界各国の労働者・企業・国家に多大な影響を与えた問題である。 ニューヨーク証券取引場で株価が大暴落した影響で資本主義や先進国等に影響を与え、数多くの人に影響を与え、その原因などはいまなお論争のネタともなる問題である。

・元々、この世界恐慌は第一次世界大戦後に農業の機械化による過剰生産とヨーロッパの復興、相次ぐ異常気象による農業恐慌が発生してしまい、働き手の収入が減少→モノが買えなくなってしまいデフレーションに突入→手が負えなくなってしまう自体になってしまったのである。 そして証券パニック等を挟みアメリカでは1933年には約1200万人の失業者、失業率は25%を生み出す事となってしまったのである。

5.偏りすぎた際の改善策 インフレ(賃金インフレ、輸入インフレetc) インフレの場合は、政府が実行している財政支出を抑制したり金融業界を若干の引き締めをすることにより抑えることが出来る。全体的にモノに対しての需要を減らすことがインフレを改善するための足建てになるので総需要抑制策が採られる。  しかし、一部or若干のインフレだった場合は景気はおおむね良好なので様子見ということで流されることが多い。

デフレの場合 デフレの場合は若干のデフレでさえも事態が悪化し、かねないのでいち早くの対応が必要になる。しかし重度の場合の対応策はあまり見つけられてない。1998年に発生したデフレ・スパイラルに対しての中央銀行が行った政策金利 {金融政策の狙いを示すために設定する短期金利(預金、貸出金利etc.に影響)}の水準を実質0%に誘導するゼロ金利政策が功を奏したことがある。

通常 A君 日本銀行(※中央銀行) 1000万 ← -1000万 数年後・・ 元金+金利=1100万 -1100万(-100万) → 1100万(+100万) ゼロ金利政策 1000万 ← -1000万 元金+金利(ゼロ)=1000万 -1000万(±0) → 1000万(±0)

Ex.中央銀行とは? 中央銀行とは、国家や国家連合等の金融機構の中枢となる機関であり、日本では日本銀行が当てはまります。  今、私たちが使用している紙幣、通貨も元は日銀の銀行券でありこれを使用して金融政策を行い通貨価値安定を行ったり、他には国債売買や国への資金提供を行ったりもします。

6.インフレ・デフレどちらの方が良いのか? ・インフレのメリット ※どちらも軽度の場合 ・インフレのメリット  モノが良く売れ、それにより事業成績が上がり、従業員の給与が上がるこれによりお金が良く回るようになり、好循環をもたらす様になる。Etc. ・デフレのメリット  物価が下落するので貨幣価値が上がる=インフレの時より同じお金でもより多く買える ←これぐらい 結果 インフレ=好調期 デフレ=低迷期 よってインフレが一番!

6,まとめ 最後にまとめになりますが、最初はインフレ、デフレは共にメリット・デメリットが存在していてどっちが良いか迷うのではないかと思いましたが、インフレ=好調、デフレ=不調という考えが生まれたので今度からはニュースを見た際に、今の経済はどうなのかを判断出来る様になったのではないかと思いました。