電気分解と電子
イオンってなんだろう? マグネシウム原子がイオンになるためには・・・ Mg +12 Mg +12 だから、Mg 2+
さて、塩化銅水溶液に電流を流すとどうなるか?
Cu + 2e → Cu 陰極で起こった反応は・・・ + 2+ - 銅イオン1個を銅に戻すためには、電子は2個必要 Cu + 2e → Cu 2+ - 銅イオン1個を銅に戻すためには、電子は2個必要 銅イオン1molを銅に戻すためには、電子は2mol必要 これさえわかっていれば、電気分解 恐るに足らず!
問題 銅0.50molを銅に戻すために必要な電子は何molか? + A. 1.0mol では、次の質問 銅0.50molを銅に戻すためには何〔C〕の電気量が必要か? また、この電気量は1.0Aの電流を何秒間流せば得られるか?
-1.6×10 〔C〕 わからないのはここだ! 電子の個数とイオンの個数の関係はわかるが、 電気量or電流とイオンの個数の関係はわかりづらい! 電子の個数と電気量の関係を関連付ければいいのでは? 電子1個の電気量は -1.6×10 〔C〕 -19 これを電気素量といい、 これ以下の大きさの電荷は存在しない!
-1.6×10 〔C〕 -1.6×10 ×6.0×10 〔C〕 96500〔C〕 じゃあ、電子1molの電気量って全部でどのぐらい? -19 -1.6×10 〔C〕 -19 電子1個が なのだから 電子1molでは -1.6×10 ×6.0×10 〔C〕 -19 23 つまり96000〔C〕 端数をきらなければ 96500〔C〕
1〔F〕=96500〔C〕 1ファラデー とし、 電子1molの電気量を なのである。 問 1ファラデー とし、 1〔F〕=96500〔C〕 なのである。 問 銅イオン0.50molを銅に戻すために必要な電気量は何〔C〕か? + 銅イオン1molを銅に戻すために電子は2mol必要 銅イオン0.50molを銅に戻すために電子は1mol必要 電子1molの電気量は96500〔C〕 つまり、 A. 96500〔C〕
1.0〔A〕 と定義している! 電気量と電流の関係 ところで、1.0〔A〕ってどのぐらいの電気なの? これは、 0秒 1〔C〕 1秒 1.0〔C〕の電気量を1.0秒間に運ぶ電気の流れを 1.0〔A〕 と定義している!
じゃあ、この場合は何〔A〕? 0秒 2〔C〕 1秒 2〔C〕 答え: 2.0〔A〕 0秒 1〔C〕 0.5秒 1〔C〕 答え: 2.0〔A〕
Q I= t つまり、 Q=It つまり、電流の強さIは電気量の大きさQに比例 電流の強さIは時間tに反比例 電流の強さIは時間tに反比例 I= Q t つまり、 Q=It クーロンはそれ(It)と覚えてください。
問 銅イオン0.50molを電気分解するためには、1.0〔A〕の電流を何時間何分何秒流す必要があるか? ①銅イオン0.50molを銅に戻すために必要な電子は 1.0mol ②1.0molの電子の電気量は 96500〔C〕 ③1.0〔A〕の電流で96500〔C〕の電荷を運ぶには 96500〔秒〕かかる ④96500〔秒〕は 26時間48分20秒
白金板を電極として、硫酸銅(Ⅱ)水溶液を、0 白金板を電極として、硫酸銅(Ⅱ)水溶液を、0.50Aの電流で96.5分間、電気分解した。陰極で析出する銅の質量〔g〕と陽極で発生する酸素の標準状態での体積はいくつか?Cu=64 (00センター試験) Cu SO4 2+ 2-
白金板を電極として、硫酸銅(Ⅱ)水溶液を、0 白金板を電極として、硫酸銅(Ⅱ)水溶液を、0.50Aの電流で96.5分間、電気分解した。陰極で析出する銅の質量〔g〕と陽極で発生する酸素の標準状態での体積はいくつか?Cu=64 (00センター試験) <96.5分間に流れた電子のmolを求める> 96.5分= 96.5×60 秒 0.50Aの電流は1秒に0.50Cの電気量を運ぶ! よって、0.50Aの電流は96.5×60秒の間に 0.50×96.5×60=2895 Cの電気量を運ぶ! 電子1molの電気量が96500Cだから、2895Cの電子は 1(mol):96500(C)=χ(mol):2895 χ=0.030mol
白金板を電極として、硫酸銅(Ⅱ)水溶液を、0 白金板を電極として、硫酸銅(Ⅱ)水溶液を、0.50Aの電流で96.5分間、電気分解した。陰極で析出する銅の質量〔g〕と陽極で発生する酸素の標準状態での体積はいくつか?Cu=64 (00センター試験) <陰極での反応> 銅イオン1molが銅1molに戻るためには電子が 2mol必要! 0.030molの電子では銅イオンは 0.015mol銅に戻る 0.015molの銅は 0.015×64=0.96〔g〕 Cu が電子2個をもらって 2+ Cuに戻る 答え:銅0.96〔g〕 Cu + 2e → Cu 2+ ー
白金板を電極として、硫酸銅(Ⅱ)水溶液を、0 白金板を電極として、硫酸銅(Ⅱ)水溶液を、0.50Aの電流で96.5分間、電気分解した。陰極で析出する銅の質量〔g〕と陽極で発生する酸素の標準状態での体積はいくつか?Cu=64 (00センター試験) <陽極での反応> O H O H O H 4OH → 2H2O + O2 +4e -
4OH → 2H2O + O2 +4e 答え:酸素 0.168〔㍑〕 電子を4個出すと、酸素が1分子できる! 4OH → 2H2O + O2 +4e - 電子を4個出すと、酸素が1分子できる! 電子を4mol出すと、酸素が1molできる! 電子を0.030mol出すと、酸素は 0.030÷4=0.0075molだけ出る! 0.0075molの酸素は標準状態で 22.4×0.0075=0.168〔㍑〕 答え:酸素 0.168〔㍑〕