2014年9月24日(水) APUにおける ハラル食品のとりくみの歩み 立命館生活協同組合 常務理事 磯崎 修治
APUの主なハラル食対象者 APU生 5,745人(国際生2,500) インドネシア 217人 ウズベキスタン 85人 2014年5月現在 APU生 5,745人(国際生2,500) インドネシア 217人 ウズベキスタン 85人 バングラディシュ 42人 マレーシア 9人 パキスタン 9人 キルギス 8人 タジキスタン 6人 中東諸国 15人 合計 391人 インド 31人・・・人口の1割がムスリム ≒1億人
ハラル対応のきっかけ①食堂編 ・2000年開学時に、生協食堂で食べられるものがな くて、寮の中で閉じこもっていた学生がいた。 ・自分たちが食べられるものを学生に作ってもらい、 生協がレシピ化して、スタート。 ベイクドチキン タイカレー
ハラル対応のきっかけ①食堂編 ・マルチカルチュラルWeekで提供するメニュー。 インドネシアWeek ナシゴレン アヤムゴレン テンペメンドアン
ハラル対応のきっかけ②購買編 ・開学後に、学生を連れて、福岡のハラル食材まで 一緒に買い付けに行き、取引先にお願いして扱って もらうようにした。 ・2007年頃、神戸ムスリム教会の近隣にあるお店を 訪問し、レトルト食品やインスタント食品の取り扱い を開始。
私たちのハラルについての理解 アッラーの御名が唱えられなかったものを食べてはならない。それは誠に不義な行いである。(コーラン6:121) 「ハラール」 ・野菜、卵、乳製品、 ・うろこのある魚介類(カニ、タコ、イカ類は?) ・イスラム教に基づきお祈りを行い、屠殺された肉。 「ハラーム」 ・豚肉など、ハラームなものはお祈りしても駄目。 ・動物性油脂、ゼラチン、ビーフブイヨン等の肉エキス。 とはいえ、出身国や地域によって様々・・・
食堂でのハラル対応の現状① ○ハラル認証は取っていない。 ・国や地域によって厳密さはそれぞれ。 ・学生さんにもある程度「協力」してもらっている。 ○大学生協で現時点でハラル認証を取っている 食堂はない。 ・基準が厳しくなってきている? ・神田外語大学(千葉・幕張)は今春に取得。
食堂でのハラル対応の現状② ○食材 ・鶏肉はすべてブラジル産のハラルチキン使用。 ・油は豚使用とそれ以外に分けている。 ・醸造アルコールの入っている醤油は不可。 ex.唐揚・・・醤油、酒を使うと×。 塩コショウだけの味付け→塩から揚げOK。 白身魚フライ・・・トンカツを揚げていない油OK。
食堂でのハラル対応の現状③ ○調理器具 ・包丁、トング、箸、まな板等は豚肉用と非豚肉用に 分けて使用。 ○食器 ・分けていない。 学生からのリクエストはあったが、対応できない。
食堂でのハラル対応の現状④ ○その他の対応 ・小鉢メニュー 冷奴、ナスのてんぷら、納豆、焼き魚など 醤油や動物性油脂を使用しないメニューは ハラルです。
購買でのハラル対応の現状① ○レトルト食品、インスタント食品
購買でのハラル対応の現状② ○冷凍肉、冷凍ソーセージ類
購買でのハラル対応の現状③ ○自主規制・・・ショートニングやゼラチンの入って いない食品。「植物性ショートニング」はOK。 ○自主判断・・・インドネシア日清で作ったミーゴレン ポッキー、コアラのマーチ
今後の課題 ○メニューや食品がまだまだ少ない。 ・提供できるメニュー数が限られる。 ・成分表示が不明。 ・商品、メニューに表示がなかなかできない。 ○ラマダン対応 ・営業時間との関係。 ○ハラル認証 ハードル高い。
ご静聴ありがとうございました。