学習目標 GIS活用に於ける情報共有・流通の重要性を理解する。

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GISのシステムデザイン 【地方公共団体向け】 2017/3/18 GISのシステムデザイン 開発担当者 :新潟大学国際センター 教授 地理空間情報活用人材育成プログラム GISのシステムデザイン 【地方公共団体向け】 開発担当者 :新潟大学国際センター 教授 田中亨 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

学習目標 GIS活用に於ける情報共有・流通の重要性を理解する。 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 学習目標 GIS活用に於ける情報共有・流通の重要性を理解する。  自治体内での統合型GISの壁を、図面管理部門、その他の部門、の切り口から考察(グループディスカッションを通して)し、情報共有化に向けての工夫を、U市の実例から学ぶ。 平常時・非常時の情報共有化について、中越沖地震のケース(罹災証明発行業務)を使ってグループディスカッション・演習を行う。 テーマ:普段からの情報流通の促進、情報共有化の構築。 講義・ディスカッション 統合型GISの壁。 非常時の為に平常時に何を為すべきか? 共有すべき情報(平常時に於ける管理・更新方法。非常時に於ける対応。)    1 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

進め方(10:45-12:45/13:45-15:45 ) 自治体内でのGIS活用の問題点 グループディスカッション1 (30分) 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 進め方(10:45-12:45/13:45-15:45 ) 自治体内でのGIS活用の問題点    グループディスカッション1 (30分)    自治体内でのGIS活用の問題点(講義) (10分)    グループディスカッション2 (70分)    図面管理部門とその他の部門・まとめ (10分) 中越沖地震ケーススタディ    中越沖地震・罹災証明の説明 (15分)    演習 (80分)    課題の解決法としてのGIS (25分) 2 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

第1部 自治体内でのGIS活用 の問題点 2017/3/18 GISのシステムデザイン 3 地理空間情報活用人材育成プログラム 第1部 自治体内でのGIS活用 の問題点 3 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

自治体内でのGIS活用の問題点 グループ内でお互いの自己紹介をし、グループリーダーを一人決める。(5分) 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 自治体内でのGIS活用の問題点 グループディスカッション1 グループ内でお互いの自己紹介をし、グループリーダーを一人決める。(5分) テーマに関してグループで議論し、意見集約する。(10分) 最後にはリーダーが発表。(5分) 今回のテーマ:自治体内でのGIS活用の問題点           自治体内にはGISの使用目的に依って、図面管理部門、その他の             部門がいるが、この切り口から議論を展開する事。    Copyright © 2008 ********University ********  Prof.******* 4

ケーススタディ(K市の例) H9年共用空間データ(基図)、H11年背景データ、開発の為投資を開始し、現在までに10数億円規模の金を投入する。 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム ケーススタディ(K市の例) グループディスカッション1 H9年共用空間データ(基図)、H11年背景データ、開発の為投資を開始し、現在までに10数億円規模の金を投入する。 投入金額の2/3は主要部門(水道・ガス/図面管理部門)で使用。精度の高い図面=GISの世界。 H17年市町村合併。後、大災害を被る。 投資に見合った効果はなく、GIS活用のボトルネックとしては、システム管理面・データ管理面の外注業者の依存が挙げられる。 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.******* 5

統合型GISの壁 GISはコストが掛かる ・個別業務の大規模システムとして導入 ・民間企業に依存 ・図面管理部門が主体 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 統合型GISの壁 グループディスカッション1 GISはコストが掛かる     ・個別業務の大規模システムとして導入     ・民間企業に依存     ・図面管理部門が主体     ・大縮尺のベースマップ作成が前提 自治体の職員、組織とGIS活用のための環境     ・部局横断的に議論、知恵を共有する場がない。     ・職員がGISが本当に便利なのかを実感できない。     ・職員のGISのスキルを磨く場がない。 7 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.******* 6

図面管理部門とその他の部門 図面管理部門 主要5部門(道路・上下水道・税・建設・都市計画部門)。 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム   図面管理部門とその他の部門 グループディスカッション1 図面管理部門 主要5部門(道路・上下水道・税・建設・都市計画部門)。 一般的に既に個別システム導入済みのケースが多い。 日本に於ける自治体のGIS利用方法の象徴。 測量技術指向の地図の精度を追求した統合型GIS。 その他の部門 主要5部門以外の全部門。(ex.教育・福祉・危機管理部門…) 一般にこの部門の職員は、GISは主要5部門の物で自分達には関係ないと考えている事が多い。 8 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.******* 7

2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 職場でのGIS活用可能性 グループディスカッション2 ・各自、業務内容を説明 ・GISの活用による効率化や新たな展開の可能性(例示) ・例示について扱うべき情報項目と処理方法 ・各自の職場がGIS活用を行える状況か? 進め方 グループ討論 8 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.******* 8

GISを使って課題を解決するためのシート 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム       GISを使って課題を解決するためのシート 目的 データ1 データ2 データ3 データ4 データ5 組み合わせ方 アウトプットイメージ Copyright © 2008 ********University ********  Prof.******* 9

各自の目的に応じた課題解決シートを作成する 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム          各自の目的に応じた課題解決シートを作成する 目的 データ1 データ2 データ3 データ4 データ5 組み合わせ方 アウトプットイメージ 不審者の種類の傾向を見る 不審者情報 小学校区単位で不審者出没数の傾向を見る 小学校区 不審者の発生しやすい場所を調べる 通学路 投票所から300m以内に選挙事務所がないか調べる 選挙事務所 投票所 半径300mの円 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.******* 10

ケーススタディ(K市の例) H9年共用空間データ(基図)、H11年背景データ、開発の為投資を開始し、現在までに10数億円規模の金を投入する。 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム ケーススタディ(K市の例) グループディスカッション2 H9年共用空間データ(基図)、H11年背景データ、開発の為投資を開始し、現在までに10数億円規模の金を投入する。 投入金額の2/3は主要部門(水道・ガス/図面管理部門)で使用。精度の高い図面=GISの世界。 H17年市町村合併。後、大災害を被る。 投資に見合った効果はなく、GIS活用のボトルネックとしては、システム管理面・データ管理面の外注業者の依存が挙げられる。 現在図面管理部門以外の部門中心に勉強会を開始し、大学のサポートも得て、業務を楽にする視点からGIS活用、裏で各部門に埋もれているデータの炙り出しを開始する。 12 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.******* 11

図面管理部門とその他の部門 図面管理部門 主要5部門(都市計画・道路・下水・水道・固定資産)。 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム    図面管理部門とその他の部門 グループディスカッション2 図面管理部門 主要5部門(都市計画・道路・下水・水道・固定資産)。 一般的に既に個別システム導入済みのケースが多い。 日本に於ける自治体のGIS利用方法の象徴。 測量技術指向の地図の精度を追求した統合型GIS。 その他の部門 主要5部門以外の全部門。(ex.教育・福祉・危機管理部門…) 一般にこの部門の職員は、GISは主要5部門の物で自分達には関係ないと考えている事が多い。 この部分の地図を使う業務(かなりの業務)の効率化にGISを使う。 WebGISを中心としたインターネットの仕組みの中での汎用型GIS。 図面管理部門とは主題データ等連携を図る。 13 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.******* 12

前段のまとめ 1 GISは使われているが、図面管理部門に偏ったGISになっている。 データは精度も大切だが、果たして全庁として精度は必要か? 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 前段のまとめ 1 GISは使われているが、図面管理部門に偏ったGISになっている。 データは精度も大切だが、果たして全庁として精度は必要か? 精度よりも、データのコンテンツが重要。 データを作るのも外注でなく、各業務の中で扱っている情報に位置情報が付与されれば良いだけなので、その情報付与の仕組みを考える必要がある。(Excellを用いた住所コードの付与、…等。) この様な業務の中で空間情報が作成されれば、年度末に一度、情報の信頼性を考えて、もっとも信頼できるデータを「確定データ」として全庁で扱う基盤データとすれば良い。 13 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

前段のまとめ 2 一般的に、自治体内の図面管理部門(主要5業務)は個別アプリ・大規模システムとして導入済みのケースが多い。 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 前段のまとめ 2 一般的に、自治体内の図面管理部門(主要5業務)は個別アプリ・大規模システムとして導入済みのケースが多い。 自治体内の業務改善という視点から、一般業務(図面管理部門以外の部門)の中の地図に絡んだ業務(かなりの業務)の地図化より、GIS活用を進める。つまり、GIS活用により日常の業務を効率化・高度化する。 自治体内のデータを共有する。 GISを活用する為の仕組み(組織的・人的)を統制する。利用する職員がGIS活用への参加者であり、新しいデータの作成・管理・運用に関する仕組み・ルール等を業務に根ざして自らで作成する。 外部 (住民・企業)向けのサービスを向上する。 14 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

第2部 中越沖地震ケーススタディ 2017/3/18 GISのシステムデザイン 15 地理空間情報活用人材育成プログラム 第2部 中越沖地震ケーススタディ 15 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

ケーススタディを通して学ぶべきポイント 最終成果物を見据え,必要な情報が,利用可能な形になっているか検討する。 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム ケーススタディを通して学ぶべきポイント 最終成果物を見据え,必要な情報が,利用可能な形になっているか検討する。 たとえ,利用可能な形になっていても,実際的に情報を自由に統合でき,新しい目的のために既存の情報を有効活用できるのかを検討する。 GISを用いることで,業務の効率化と,質の向上をはかる。 → 「いつ」「どのような場面で」「何のために」GISは役に立つかを考え直す.それを実現するために,平時から何をしておけばよいかを再検討する。 16 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

演習の進め方 達成目標 平時の情報管理の実態を知り,GISを用いた情報統合の可能性を探る。 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 演習の進め方 達成目標 平時の情報管理の実態を知り,GISを用いた情報統合の可能性を探る。 GISによる情報統合を可能とする平時からの空間参照型での情報管理のあり方について再検討する。 進め方 被災者の生活再建を支援するためのり災証明書がどうあるべきかを知る。 り災証明書発行に必要な情報を整理する。 必要な情報を,適切な形で統合する。 17 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

中越沖地震の概要 出典:気象庁 発 生日時:平成19年7月16日10時13分頃 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 中越沖地震の概要 発 生日時:平成19年7月16日10時13分頃 震央地名:新潟県上中越沖(北緯37 度33.4 分、東経138 度36.5 分) 震源の深さ:約17㎞ 規模:マグニチュード6.8 各地の震度(震度5強以上) 〈震度6 強〉新潟県長岡市,柏崎市,刈羽村,長野県飯綱町 〈震度6 弱〉新潟県上越市,小千谷市,出雲崎町 〈震度5 強〉新潟県三条市,十日町市,南魚沼市,燕市,長野県中野市,飯山市,信濃町 被害 死者15人, 負傷者(重傷)356人, 負傷者(軽傷) 1,990人 全壊1,331棟, 半壊5,708棟,一部損壊36,679棟,火災件数 3件 出典:気象庁 18 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

中越沖地震の被害の様子1 柏崎駅では電車が脱線 2017/3/18 GISのシステムデザイン 19 地理空間情報活用人材育成プログラム 中越沖地震の被害の様子1 柏崎駅では電車が脱線 19 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

中越沖地震の被害の様子2 数々の家が倒壊した 2017/3/18 GISのシステムデザイン 20 地理空間情報活用人材育成プログラム 中越沖地震の被害の様子2 数々の家が倒壊した 20 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

中越沖地震の被害の様子3 ライフラインも被害を受けた 2017/3/18 GISのシステムデザイン 21 地理空間情報活用人材育成プログラム 中越沖地震の被害の様子3 ライフラインも被害を受けた 21 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

中越沖地震の被害の様子4 大規模な斜面崩落も発生した 2017/3/18 GISのシステムデザイン 22 地理空間情報活用人材育成プログラム 中越沖地震の被害の様子4 大規模な斜面崩落も発生した 22 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

被災者生活再建支援過程におけるり災証明書発行業務の位置づけ 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 被災者生活再建支援過程におけるり災証明書発行業務の位置づけ 23 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

各世帯における 住居の被災程度を 証明する. すべての世帯に 対して証明書は 発行される. 様々な支援を受け る上で必要となる り災証明書 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム り災証明書 各世帯における 住居の被災程度を 証明する. すべての世帯に 対して証明書は 発行される. 様々な支援を受け る上で必要となる 24 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

り災証明書の発行 2017/3/18 GISのシステムデザイン 25 地理空間情報活用人材育成プログラム り災証明書の発行 25 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

誰が,どこで,どのような被害を受けたかを「り災証明書」とし て発行する。 証明内容について被災者の納得・合意を得て,証明書の発 行を行なう。 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 被災者の合意に基づくり災証明書発行 誰が,どこで,どのような被害を受けたかを「り災証明書」とし  て発行する。 証明内容について被災者の納得・合意を得て,証明書の発  行を行なう。 26 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

Copyright © 2008 ********University ******** Prof.******* 27 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム Copyright © 2008 ********University ********  Prof.******* 27

何故GISか? 2017/3/18 GISのシステムデザイン 28 地理空間情報活用人材育成プログラム 何故GISか? 28 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

演習の流れ 資料の配付(PPT,データセット) 目的の共有 り災証明書の発行:人と建物と被害を結合. 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 演習の流れ 資料の配付(PPT,データセット) 目的の共有 り災証明書の発行:人と建物と被害を結合. 対象者の同定:人名・住所等から検索・同定. 実現方策の検討 効果的なり災証明発行に必要な手続きを確認 効果的なり災証明発行に必要なデータセットを確認 実現を妨げる障害を考える データセットの構成 データ管理体制の実態 障害を解決する方策の検討 発表 講評 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

1.り災証明書発行枚数: 「被災者」がり災証明書の申請・発行を行う際、「申請対象物件」の「被害程度」を確認する必要がある。 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 1.り災証明書発行枚数: 「被災者」がり災証明書の申請・発行を行う際、「申請対象物件」の「被害程度」を確認する必要がある。  「被害程度」は被害調査の「調査票」に記載されている。 申請者ごとに該当する調査票に記載されている被害程度を調べる必要がある。 問題:      柏崎市世帯数: 33,000+         調査票: 54,000枚+          紙資料・手作業による被害程度の確認は不可能 30 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

2.り災証明書の発行の際 「人」,「建物」,「被害」を関連づける必要がある 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 2.り災証明書の発行の際 「人」,「建物」,「被害」を関連づける必要がある 1.申請者(被災者) + 2.申請物件(建物) 3.被害程度(被害認定結果) 住民(住民票有り) 住民(住民票無し) 建物所有者(固定資産税納税者) 住民(固定資産無し) 外国籍保持者 課税対象物件 非課税物件(公共・宗教施設) 課税対象外物件(農作業機械の雨除け等) 未課税・未登記物件 31 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

市の既存の台帳だけではり災証明書発行業務を遂行・管理できない 住民(住民票無し) 納税者(住民票無し) 外国籍保持者 市の既存の台帳だけではり災証明書発行業務を遂行・管理できない 既存の台帳を活用しつつも、データベース(台帳)を新たに構築する必要がある。 住民(住民票有り) 納税者(住民票有り) 1.住民基本台帳 住民(固定資産無し) 非課税物件 外国籍保持者(固定資産無し) 納税者(住民票無し) 納税者(住民票有り) 被害程度 2.固定資産課税台帳 3.被害認定台帳 32

+α 誰に + どの家屋に対し どの被害程度で 証明書を発行したか データの関連付け 世帯・個人コード 家屋コード り災判定結果 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム データの関連付け 誰に + どの家屋に対し どの被害程度で 証明書を発行したか 世帯・個人コード 1.住民基本台帳 家屋コード 2.固定資産課税台帳 り災判定結果 3.被害認定台帳 +α り災発行番号 被災者台帳 33 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

どのようにデータ(台帳)の関連付けを行えばよいか? 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム どのようにデータ(台帳)の関連付けを行えばよいか? 住民基本台帳や固定資産税台帳等は,平常業務において統合されることはない. 住民基本台帳は,住民登録状況の管理 固定資産税は,納税のための管理 目的が異なるため,データ統合はない. すなわち,いざ統合する場合,共通となるキーは存在しない. 世帯主名は同姓同名がある 住所は同一住所,もしくは同一敷地内において複数建物がある 個人番号,世帯番号では,固定資産税台帳上は「所有者」もしくは「納税義務者」としてしか管理されておらず,「居住者」ではない これまでの情報統合(キーを介した統合)では不可能. 34 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

混乱期において,大量の情報を収集(現地調査)するため,情報の品質管理は難しい. 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 建物被害認定調査票の記入実態 混乱期において,大量の情報を収集(現地調査)するため,情報の品質管理は難しい. 所有者や所在地に関する情報が欠如している. (実際のところ,応援職員は住所が分からない.また,家が全壊したりすることで表札が読み取れなければ,所有者はわからない) 調査後,市役所にて紙地図上に調査番号を記しており,それだけが唯一のてがかりであった. 35 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

テーブル結合(リンク) 住民基本台帳 家屋課税台帳 被害認定台帳 (調査票) 個人番号 世帯番号 現住所 世帯主氏名漢字 氏名漢字 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム テーブル結合(リンク) 住民基本台帳 個人番号 世帯番号 現住所 世帯主氏名漢字 氏名漢字 91823 12394 駅前一丁目10番7号 柏崎 次郎 柏崎 花子 家屋課税台帳 物件番号 家屋番号 地番 所有者氏名 所有者番号 所有者住所 1369 1234 大堀町569 柏崎太郎 87864 京都市左京区吉田14番地 被害認定台帳 (調査票) 調査番号 調査日 所在地 所有者・表札名 45905 H19・9/22 駅前1-10-7 不明 36 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

異なる住所表記 2017/3/18 GISのシステムデザイン 37 地理空間情報活用人材育成プログラム 異なる住所表記 37 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

Copyright © 2008 ********University ******** Prof.******* 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 38 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

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③ テーブル結合だけではデータ(台帳)の関連付けを行う事は困難 (GISが必要) 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム ③ テーブル結合だけではデータ(台帳)の関連付けを行う事は困難 (GISが必要) 40 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

GISを使ったデータの関連付け(GeoWrap) 「空間的な近さ」を「関係性の密さ」に読み替える 地番図 家屋課税台帳 住宅地図 被害認定結果 GISを使ったデータの関連付け(GeoWrap) 京大・新大研究チーム開発 41

Copyright © 2008 ********University ******** Prof.******* 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 42 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

④ 情報(問題)の可視化 2017/3/18 GISのシステムデザイン 43 地理空間情報活用人材育成プログラム ④ 情報(問題)の可視化 43 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

Copyright © 2008 ********University ******** Prof.******* 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 44 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

前スライドにあった判定リストを地図化したもの 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム 前スライドにあった判定リストを地図化したもの 問題のある箇所は明確 45 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

航空写真を重ねると更に明確 2017/3/18 GISのシステムデザイン 46 地理空間情報活用人材育成プログラム 航空写真を重ねると更に明確 46 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

り災証明書発行システム 2017/3/18 GISのシステムデザイン 47 地理空間情報活用人材育成プログラム り災証明書発行システム 47 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

Copyright © 2008 ********University ******** Prof.******* 48 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム Copyright © 2008 ********University ********  Prof.******* 48

り災証明書発行システム ① 調査番号検索 ② 住所検索 ③ 住基検索 2017/3/18 GISのシステムデザイン 49 地理空間情報活用人材育成プログラム り災証明書発行システム ① 調査番号検索 ② 住所検索 ③ 住基検索 49 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

GISを使ったデータの関連付け (GeoWrap) ① 窓口受付 ② 調査票・申請者 検索 ③ 場所検索・確認 GISを使ったデータの関連付け (GeoWrap) 50

各世帯における 住居の被災程度を 証明する. すべての世帯に 対して証明書は 発行される. 様々な支援を受け る上で必要となる り災証明書 2017/3/18 GISのシステムデザイン 地理空間情報活用人材育成プログラム り災証明書 各世帯における 住居の被災程度を 証明する. すべての世帯に 対して証明書は 発行される. 様々な支援を受け る上で必要となる 51 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******

り災証明書の発行(柏崎市の実績) 2017/3/18 GISのシステムデザイン 52 地理空間情報活用人材育成プログラム り災証明書の発行(柏崎市の実績) 52 Copyright © 2008 ********University ********  Prof.*******